3D・CG・モデリング向けパソコンの選び方!快適に作業できるようにするには
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最終更新日:2024年12月25日
3D・CG・モデリング向けパソコンの
選び方!
このページは【紹介編】と【解説編】の2部構成となっています。
まず紹介編で3DCG制作におすすめなパソコンを紹介します。
そして解説編で実際に3DCG制作にはどのようなパソコンがおすすめなのかを解説していきます。
目次
★3DCG制作・3Dモデリングにおすすめのパソコン紹介【紹介編】
【パソコン工房】クリエイターパソコン SENSE∞(高コスパ)
「パソコン工房」は全国に実店舗が60店以上あるBTOパソコン・PCパーツショップです。
パソコン工房には実店舗があるのでパソコンに詳しい店員から直接サポートや修理を受けられます。BTOショップの中には実店舗がなくネットでの購入申込のみのショップが多いです。
パソコン工房にはクリエイター向けパソコンの「SENSE∞」シリーズがあります。SENSE∞の特徴はコスパが高いところです。
できるだけ安く高性能なパソコンが欲しい方におすすめです。
おすすめ①: SENSE∞ [第14世代Core i9]
3D制作には「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M37M-149-TT2X]」が第14世代Core i9-14900搭載でおすすめです。スペックは
名前 | クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M37M-149-TT2X] |
CPU | Core i9-14900(PassMarkスコア:48,222) |
グラフィック | GeForce RTX 4070 SUPER(PassMarkスコア:30,137) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB (NVMe対応 M.2 Gen4) |
となっているので3DCG制作に最適です
このPCはCPUに高性能なCore i9-14900を、GPUにも高性能なGeForce RTX 4070 SUPERが搭載されています。
性能的にモデリングなどの他にVFXなどもできます。
カスタマイズでメモリ容量を64GBや128GBにしたりSSD・HDDを増設したりできます。
おすすめ②: SENSE∞ [第14世代Core i9 + RTX 4070 Ti SUPER]
もう少し性能の高いPCが欲しい方は「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC149KF-UT1X]」がおすすめです。
名前 | クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC149KF-UT1X] |
CPU | Core i9-14900KF(PassMarkスコア:59,389) |
グラフィック | GeForce RTX 4070 Ti SUPER(PassMarkスコア:31,811) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB (NVMe Gen4 対応 M.2 SSD) |
こちらのPCには第14世代Core i9とGPUに「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」を搭載したハイスペックなパソコンです。
こちらもカスタマイズでメモリやSSDの増設ができます。
おすすめ③: SENSE∞ [第14世代Core i9 + RTX 4070]
コストを抑えたい方は「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M37M-149-TL1X]」がおすすめです。
名前 | クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M37M-149-TL1X] |
CPU | Core i9-14900(PassMarkスコア:48,222) |
グラフィック | GeForce RTX 4070(PassMarkスコア:26,936) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB (NVMe Gen4 対応 M.2 SSD) |
こちらのPCには第14世代Core i9とGPUに「GeForce RTX 4080」を搭載したハイスペックなパソコンです。
高解像度の制作作業、大量のオブジェクト配置、流体シミュレーションなどでも快適に使用できるPCが欲しい方におすすめです。
こちらもカスタマイズでメモリやSSDの増設ができます。
パソコン工房で詳しく見るにはこちら
- クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M37M-149-TT2X]:第14世代Core i9 + RTX 4070 SUPER
- クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC149KF-UT1X]:第14世代Core i9 + RTX 4070 Ti SUPER
- クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M37M-149-TL1X]:第14世代Core i9 + RTX 4070
- クリエイターパソコン SENSE∞
【ツクモ】クリエイターPC(幅広いカスタマイズ・信頼性高い)
「ツクモ」は秋葉原に店舗がある老舗のパソコン・PCパーツショップです。
ツクモにはBTOパソコンショップのブランドとして「TSUKUMO eX.computer」もあります。
カスタマイズ注文ページでカスタマイズできるパーツのメーカーまで表示していたり、「お取引実績」ページを見ると全国の企業や官公庁、大学でも使われているなど信頼性が高いBTOパソコンショップです。
ツクモには「クリエイター&ワークステーション向けモデル」の中に「クリエイターPC」があります。カスタマイズの幅がとても広いのでカスタマイズをして自分の求めているスペックのパソコンを作れます。
またツクモは価格もBTOショップの中でも最安に近いくらい安くなっています。カスタマイズの幅が広いBTOショップは価格が高いことが多いですが、ツクモはカスタマイズの幅が広いのに価格もBTOショップで最安に近いくらい安くなります。
ツクモは「カスタマイズの幅」、「価格の安さ」、「信頼性」を総合的に判断すると最もおすすめです。
おすすめ①:クリエイターPC [第14世代Core i + ハイスペックGPU搭載]
さらに性能の高いPCが欲しい方は「クリエイターPC [WA7J-L242/ZBH]」がCPUに第14世代Core iシリーズを搭載しているのでおすすめです。
名前 | クリエイターPC [WA7J-L242/ZBH] |
CPU | Core i7-14700K(PassMarkスコア:53,194) ※Core i9-14900Kにカスタマイズ可 |
グラフィック | GeForce RTX 4070 Ti SUPER(PassMarkスコア:31,811) ※RTX 4080 SUPERにカスタマイズ可 |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB [NVMe Gen4] ※ストレージ最大6つまで搭載可 |
CPUに標準構成ではCore i7-14700Kが搭載されていますが、カスタマイズでさらに性能の高い「Core i9-14900K」にすることもできます。3D・CGの制作作業をとにかく重くしたくない方におすすめです。
こちらも標準構成ではGPUに「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」が搭載されているので3D制作に最適です。
こちらもGPUにカスタマイズでさらに性能の高いGeForce RTX 4080 SUPERにすることができます。
他にもカスタマイズでSSDやHDDを追加で搭載するのもおすすめです。
おすすめ②:クリエイターPC [第14世代Core i + ミドルスペックGPU搭載可]
もう少し安いPCが欲しい方は「クリエイターPC [WA7J-H237/ZB]」がおすすめです。
名前 | クリエイターPC [WA7J-H237/ZB] |
CPU | Core i7-14700K(PassMarkスコア:53,194) ※Core i9-14900Kなどにカスタマイズ可 |
グラフィック | Radeon RX 6400(PassMarkスコア:7,632) ※RTX 4070 SUPERなどにカスタマイズ可 |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB [NVMe Gen4] ※ストレージ最大6つまで搭載可 |
こちらも標準構成ではGPUが性能の低いRadeon RX 6400となっているので、必ずカスタマイズでGeForceシリーズに変える必要があります。
GPUのカスタマイズでは「GeForce RTX 4070」、「RTX 4070 SUPER」の他に「RTX 4060 Ti」、「RTX 3060」などを幅広く選ぶことができます。
カスタマイズで「グラフィック機能(GPU)」をGeForce RTX 4070あたりにすると3D制作に最適なパソコンになります。
ツクモのサイトで詳しく見るにはこちら
- クリエイターPC [WA7J-L242/ZBH]:第14世代Core i
- クリエイターPC [WA7J-H237/ZB]:第14世代Core i + ミドルスペックGPU搭載可
- クリエイターPC – TSUKUMO eX.computer
【マウスコンピューター】クリエイターパソコンDAIV
クリエイターパソコン
DAIV
「マウスコンピューター」にはクリエイター向けパソコンの「DAIV」シリーズがあります。
DAIVはクリエイターの方が使用する制作ソフトに最適な性能となっているパソコンです。
またキャスターを取り付けられたり、PCパーツの増設がしやすい内部構造になっているなどクリエイターの方にとって便利な機能がついているのが特徴です。
おすすめ①:DAIV FX-I7G7S
3D制作におすすめのPCは「DAIV FX-I7G7S」です。こちらの構成は、
名前 | DAIV FX-I7G7S |
CPU | Core i7-14700KF(PassMarkスコア:53,699) ※ Core i9-14900KFにカスタマイズ可 |
グラフィック | GeForce RTX 4070 SUPER(PassMarkスコア:30,137) |
メモリ | 32GB |
SSD | 2TB [M.2 NVMe Gen4] |
となっているので3D制作に使用できます。
ここからさらにカスタマイズでCPUを「Core i9-14900KF」にすることもできます。3D制作には性能の高いCore i9がおすすめです。
他にもカスタマイズでメモリを64GB・128GBしたりSSDを増設することなどもできます。
おすすめ②:DAIV FX-I7G7A
GPUに更に性能の高いGeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載した「DAIV FX-I7G7A」もおすすめです。こちらの構成は、
名前 | DAIV FX-I7G7A |
CPU | Core i7-14700KF(PassMarkスコア:53,699) ※ Core i9-14900KFにカスタマイズ可 |
グラフィック | GeForce RTX 4070 Ti SUPER(PassMarkスコア:31,811) |
メモリ | 32GB |
SSD | 2TB [M.2 NVMe Gen4] |
となっているので3D・CG制作をさらに快適に使用することができます。
「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」は性能が高いので3D制作におすすめです。
こちらもカスタマイズでCPUを「Core i9-14900KF」にしたり、メモリやSSDを増設することなどもできます。
おすすめ③:DAIV FX-I7G7S
もう少し安いPCが欲しい方は「DAIV FX-I7G7S」もおすすめです。こちらの構成は、
名前 | DAIV FX-I7G7S |
CPU | Core i7-13700KF(PassMarkスコア:46,508) ※ Core i9-13900KFにカスタマイズ可 |
グラフィック | GeForce RTX 4070 SUPER(PassMarkスコア:30,137) |
メモリ | 32GB |
SSD | 2TB [M.2 NVMe Gen4] |
とGeForce RTX 4070 SUPERを搭載しているのでCG制作に使用することができます。
このPCに搭載されているCPUは第13世代Core iシリーズですが性能が高いのでCG制作にも十分な性能です。
こちらもカスタマイズでCPUを「Core i9-13900KF」にしたり、メモリやSSDを増設することなどもできます。
マウスコンピューターのサイトで詳しく見るにはこちら
【サイコム】Leptonなど(信頼性が高い、幅広いカスタマイズ)
「サイコム 」は信頼性の高く、フルカスタマイズに近いくらい幅広いBTOパソコンが注文できるBTOショップとして有名です。
サイコムが信頼性が高い理由は「パーツをメーカーや型番まで選べる」、「パーツ同士の相性チェックまでしている」、「組み立てや配線が丁寧」、「全国の企業・学校・官公庁に搬入実績がある」ところです。多くのBTOショップではここまでの丁寧さはありません。
またサイコムはフルカスタマイズに近いくらいカスタムの幅が広いのも特徴です。
サイコムの場合はグラフィックボードを同じRTX 4070でも
MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC | MSI |
Manli M-NRTX4070/6RFHPPP-M2545 | Manli |
ASUS DUAL-RTX4070-12G | ASUS |
ASUS TUF-RTX4070-O12G-GAMING | ASUS |
などメーカーや製品の細かい仕様まで見て選択できます。
※ サイコム以外の多くのBTOショップではカスタマイズで選べるパーツは幅が狭いです。
例えばグラフィックボード・GPUはそもそもカスタマイズができないBTOショップも多いです。
もしカスタマイズできたとしても「GeForce RTX 3060」、「RTX 3070」などのチップだけしか選べず、メーカーや型番まで指定できないことがほとんどです。
なのでサイコムは幅広く選べるということがわかると思います。
3D制作ソフトは様々な作業があるのでサイコムのように細かく選べるBTOショップは3D制作をしたい方におすすめです。
おすすめ①:Lepton [WS3500Z790-A/D5]
「Lepton [WS3500Z790-A/D5] 」はプロフェッショナル向けワークステーションです。
名前 | Lepton [WS3500Z790-A/D5] |
CPU | Core i5-14600K(PassMarkスコア:38,928) |
グラフィック | NVIDIA T400(PassMarkスコア:3,621) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB (M.2 NVMe) |
サイコムは基本構成からカスタマイズするのが前提のBTOショップなので基本構成のままでは3D制作をするのに向いていません。
こちらは基本構成ではCPUに第14世代Core i5-14600Kが搭載されていますが、こちらは3D制作には性能が低いです。
CPUをカスタマイズで第14世代「Core i9-14900K」などにするのがおすすめです。
GPUも「GeForce RTX 4070」「RTX 4070 SUPER」「RTX 4070 Ti」「RTX 4080」など幅広くにカスタマイズできます。
このモデルはGPUにNVIDIA T400という企業向け、研究向けの価格がものすごく高いわりに性能が低いGPUが搭載されています。3D制作する場合、DirectX系のGeForceシリーズのほうがおすすめです。カスタマイズでGeForceを搭載させるのがおすすめです。
他にメモリも64GBや128GBにすることもできますし、SSD・HDDの増設も可能です。
おすすめ②:スタンダードモデル Radiant [GZ3400Z790/D5]
「スタンダードモデル Radiant [GZ3500Z790/D5]」はカスタマイズの幅が広い基本構成モデルです。
名前 | スタンダードモデル Radiant [GZ3500Z790/D5] |
CPU | Core i5-14600K(PassMarkスコア:38,928) |
グラフィック | CPU内蔵グラフィック |
メモリ | 8GB |
SSD | 500GB |
こちらの基本構成はカスタマイズの幅がとても広く、PCケースまでカスタマイズできます。
PCケースまでカスタマイズできるBTOショップはあまりありません。
ただしこちらも基本構成の状態では全く3D制作に向いているスペックではないので必ずカスタマイズが必要です。
ですが同じ性能にした場合、Leptopnよりもこちらのスタンダードモデルのほうが安くなるのでおすすめです。
こちらもカスタマイズでCPUにCore i9、GPUにRTX 4070以上、メモリ容量に32GB・64GB以上、SSDに合計1TB以上搭載させるのがおすすめです。
サイコムの公式サイトはこちら
【パソコンショップSEVEN】ZEFT(フルカスタマイズ可能)
「パソコンショップSEVEN」はフルカスタマイズが可能なBTOパソコンショップです。
BTOショップの中でもパーツのカスタマイズが幅広くできる玄人好みのショップです。
パソコンケースもカスタマイズできるので見た目にこだわる方にもおすすめです。
パソコンショップSEVENではカスタマイズで選べるパーツのひとつひとつに製品画像が見ることができたり、パーツひとつひとつに細かい解説がついています。
またフルカスタマイズが可能なBTOショップは上級者向けの店が多いので、実際には組み合わせができないパーツ同士で注文できてしまうこともあります。
ですがパソコンショップSEVENでは実際にはできない組み合わせを選ぶと注意を促すメッセージが表示されるのでパソコン初心者の方でも安心です。
なので初心者の方でもカスタマイズしやすくなっている、おすすめのBTOショップです。
おすすめ①:ZEFT Z45BI [第14世代Core i搭載]
CPUに第14世代Core i9を使用した「ZEFT Z45BI」がおすすめです。
名前 | ZEFT Z45BI |
CPU | Core i9-14900KF(PassMarkスコア:59,389) |
グラフィック | GeForce RTX 4070(PassMarkスコア:26,936) |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB [NVMe] |
こちらの基本構成から様々なパーツをカスタマイズできます。
またカスタマイズでGPUをRTX 4070 Ti、RTX 4070 Ti SUPER、RTX 4080などから幅広く選べるので予算に合わせやすいです。
その他メモリやSSDなどの増設もできますし、PCケースのカスタマイズもできるので見た目を気にする方にもおすすめです。
パソコンショップSEVENで詳しく見るにはこちら
3DCG制作・モデリングに最適なパソコンを選ぶ方法【解説編】
3DCG制作・モデリングに最適なパソコンを
選ぶ方法
【解説編】
3DCG制作・モデリング向けパソコンとは?
3DCG制作向けパソコン、3Dモデリング向けパソコンとは3D・CG・VFX等を制作するためのソフトウェアを使用するのに最適なパソコンです。
3D・CGソフトには「Blender」、「Autodesk Maya」、「Autodesk 3ds Max」、「Cinema 4D」、「ZBrush」などがあります。これらのソフトを使用するには性能の高いパソコンが必要です。
特にGPUは3Dを表示することがメインのパーツなので、ハイスペックなGPUが搭載されたグラフィックボードをパソコンに搭載させる必要があります。
※ 3DCG制作ソフトによって必要なスペックが大きく変わるということは基本的にはありません。なのでそれ以外の3D・CG系ソフトでも対応できます。
同じような作業をすると同じような処理・演算になるので基本的には必要なスペックも大きく違うということはありません。
3DCG制作・モデリングに最適なパソコンとは普通のPCとどう違う?
3DCG制作・モデリング向けパソコンが普通のパソコンと違うところは「スペック」です。
家電量販店で買った普通のパソコンでも3DCG制作ソフトは起動させることができます。
しかし家電量販店で適当に買った普通のスペックのパソコンで実際に制作を始めようとすると、すぐに制作ソフトやパソコン全体の動作が重くなったり、すぐにフリーズしてしまったりしてしまいます。
3D制作ソフトは普通のパソコンよりCPUやGPU(グラフィックボード)などの性能が高くないと全くと言っていいほど作業ができないということになりかねません。
なのでパソコンを買う前には必ず「4つのスペック」を確認する必要があります。
「4つのスペック」を確認する
特に見なければいけないところは
- CPU
- グラフィックボード(GPU)
- メモリ
- SSD・HDD
です。パソコンを買う前に最低限ここを確認しなければ3D・CGを制作するのが難しいパソコンを買ってしまうかもしれません。
3DCG制作・モデリングに必要な「4つのスペック」
3DCG制作・モデリングに必要な
「4つのスペック」とは?
①CPU:性能の高いCore i9、Ryzen 9がおすすめ
- 3D・CG制作・モデリングをしたい多くのユーザー:
- Core i9、Ryzen 9がおすすめ
- 快適に使用したい、処理時間を短くしたい:
- 「Core i9-14900K」、「Ryzen 9 7950X」など
- コストを抑えたい:
- 最低でもCore i7、Ryzen 7を搭載したほうがいいです。
CPUはパソコンの処理全般を担当するパーツです。
3DCG制作やモデリングをしたい場合にもCPUの性能は重要です。CPUの性能によって処理速度が変わるので、性能が低いとパソコンの動きがカクカクになったりフリーズしてしまったりします。
ソフトの動作全般はCPUが担当しますし、エフェクトやレンダリング、エンコード、物理演算などでCPUもGPUも同時に使用するときなどもあります。
CPUの性能は3D制作でも重要ですが、特にVFX映像制作や流体シミュレーションなどにはCPUの性能も重要です。
CPUの選び方:おすすめは「Core i9」。最低でもCore i7・Ryzen 7以上。
3D制作・モデリングをしたい方は最低でも「Core i7」や「Ryzen 7」以上の性能のCPUを搭載する必要があります。
おすすめは「Core i9-14900K」です。
それ以外でも「Core i9-14900」、「Core i9-13900K」、「Core i7-14700K」あたりなら3D制作ソフトを使用できます。
最新Ryzen 7000シリーズは第13世代Core iシリーズより価格が高いわりに処理速度があまり早くないのでおすすめではありません。
ただし「Ryzen 9 7950X」はCore i9-13900Kを超えているのでおすすめです(価格はさらに高いです)。
※ ボトルネックに注意(最新のCore i9、Core i7を搭載すれば問題ない)
またCPUの性能がGPUよりも低すぎるとボトルネックが発生する可能性があります。
なのでハイスペックなGPUを搭載させたい場合はCPUもできるだけ性能が高いものが必要です。
基本的には最新のCore i9、Core i7を搭載していれば問題ありません。
※ ボトルネックとは?
GPUへ演算をして欲しい時はCPUが命令を行います。
CPUがソフトウェアの処理全般、つまりパソコンの動作全般を担当しています。3D制作系ソフトはGPUに処理をして欲しいという命令をCPUに送り、そしてCPUがGPUに命令を送ります。
そしてGPUはCPUから受け取った命令をもとに演算処理し、GPUが処理した結果をCPUに送り、最後にCPUがそのデータを元にソフト上に表示させます。
CPUの性能が低いとGPUができる能力より少ない命令しか送れなかったり、GPUが処理したデータをCPUの受け取れる速度を超えてしまい表示に間に合わないということが起こります。これがボトルネックです。
②グラフィックボード:GeForce RTX 4070以上がおすすめ
② GPUの選び方
- 3Dを制作したい多くの方:
- 「GeForce RTX 4070」以上がおすすめ。
- 処理時間を短くしたい・3Dを本格的に使用したい:
- 「RTX 4070 SUPER」、「RTX 4070 Ti」以上がおすすめ
- コストを抑えたい:
- 「RTX 4070」「RTX 4060 Ti」以上あったほうがいいでしょう
グラフィックボードは画面表示をするためのパーツです。
グラフィックボードにはGPUとVRAMが搭載されています。
3D制作にはハイスペックなGPUが必要
3Dを制作したい方はGPUの性能がとても重要です。
GPUは主に3Dの表示するためのパーツです。CPUには3Dを表示するのに向いていないのでGPUが代わりに担当します。
なので3DCG制作や3Dモデリングをしたい方などは性能の高いGPUが必要です。
※ 3Dを表示するためにはソフト上で計算された3Dの情報を2DであるPCモニターに写すために3Dから2Dに変換する必要がありますが、3Dを2Dに変換するのには計算が必要です。また3Dをリアルタイムで表示するには個々の頂点がどのように動いたかという計算が必要です。
そのような計算自体は複雑ではないですが、ポリゴン数が多いと大量の計算を同時に平行して行わなければならないのでCPUでは時間が足りません。
最近のCPUは8コア~16コア前後ですが、GPUは数千のコアが搭載されています。
GPUのコアは一つ一つの処理能力が低いですが大量に搭載されていることによってグラフィックの並行処理計算に向いているプロセッサーとなっています。
GPUには3D表示以外にもCPUの代わりに画像関係の処理などを担当する
またGPUは3D表示以外にも画像関係の処理やCPUの苦手な並行処理的な作業をハードウェアアクセラレーション(GPUアクセラレーション)という機能を使ってGPUが担当することもあります。
多くの3D系制作ソフトの場合はエフェクト処理、エンコードをするときなどにハードウェアアクセラレーションを使います。
GeForce RTX 4070以上のGPUがおすすめ
Puget System “NVIDIA RTX 4070 and 4060 Ti (8GB) Content Creation Review” (https://www.pugetsystems.com/labs/articles/nvidia-rtx-4070-and-4060-ti-8gb-content-creation-review/) より
3D制作系のソフトウェアを使用したい方はGPUの性能が高いものがおすすめです。
3D・CGソフトを使用する場合は最低でも「GeForce RTX 3070」、「RTX 4060 Ti」以上の性能のグラフィックボードを備え付けるのがおすすめです。
本格的に制作をしたい方は「GeForce RTX 4070」以上を搭載するといいでしょう。
またGeForce RTX 4070以上になるとRTX 3070 TiやRTX 3080などの「RTX 30シリーズ」よりもRTX 4070などの「RTX 40シリーズ」のほうがパフォーマンスが高いので、RTX 3070 Ti以上のRTX 30シリーズを搭載させるのはコスパが悪いということになります。
※ VRAMの容量は8GB以上がおすすめ
VRAM容量 | RTX 30 | RTX 40 | GTX |
---|---|---|---|
24GB | RTX 3090 Ti RTX 3090 | RTX 4090 | |
16GB | RTX 4080 SUPER RTX 4080 RTX 4070 Ti SUPER RTX 4060 Ti (16GB) | ||
12GB | RTX 3080 Ti RTX 3080 (12GB) RTX 3060 (12GB) | RTX 4070 Ti RTX 4070 SUPER RTX 4070 | |
10GB | RTX 3080 (10GB) | ||
8GB | RTX 3070 Ti RTX 3070 RTX 3060 Ti RTX 3060 (8GB) RTX 3050 | RTX 4060 Ti (8GB) RTX 4060 | |
6GB | GTX 1660 SUPER | ||
4GB | GTX 1650 |
3D・CG制作、3Dモデリングをしたい方は8GB以上のVRAMを搭載したGPUがおすすめです。
VRAMを8GB以上搭載しているGPUは「GeForce RTX 3050」以上の性能のGPUです。
基本的に「GeFroce RTX 4070」などの性能の高いGPUは8GB以上搭載されています。
ですがGPUの中にはGPUでもVRAMの容量が違うものがあります。
例えば「GeForce RTX 4060 Ti」にはVRAMが8GB搭載のものと16GB搭載のものがあります。
③メモリ:最低32GB以上、できれば64GBがおすすめ
③ メモリ容量の選び方
- 多くの3D制作者:
- 最低32GB以上、64GBもおすすめ
- 快適に使用したい:
- 64GB~128GB
- コストを抑えたい:
- 最低でも32GBあったほうがいいでしょう
3D制作ソフトはメモリ容量を使用します。
例えばソフトの実行するためのデータや計算したデータのキャッシュ、編集中のデータなどを入れていきます。
3Dソフトはメモリを使用します。例えばハイポリゴンでのスカルプトや大量のオブジェクトを配置したレンダリングなどを行うとメモリを使用します。
メモリ容量が足りなくなるとパソコンの動作が重くなったり、パソコンがフリーズしてしまったり強制終了してしまったりします。
BlenderやAutodesk Mayaなどではメモリ容量の推奨スペックが16GBとなっていますが、推奨スペック表に書かれているスペックは純粋にそのソフトだけを使ったときだけのメモリ容量です。
なのでバックグラウンドで作業していたり、PCで資料などを見ながら作業する場合などはさらにメモリ容量が必要になります。
なのでメモリ容量は最低32GB以上搭載させることがおすすめです。64GBもおすすめです。
④SSD・HDD容量:合計2TB以上搭載をおすすめ
- 多くの3D制作者:SSDを2つ以上搭載(ソフトインストール用と動画データ保存用)
- バックアップをしたい:+HDDを2TBなど
SSDやHDDは作成したデータの保存をするパーツです。
3D制作のプロジェクトファイルはデータサイズがどんどん大きくなるのでSSDの容量を消費します。2TB以上搭載するといいでしょう。
M.2 NVMe接続のSSDの搭載がおすすめ
SSDには現在M.2 NVMe接続とSATA接続のものがあります。
SATA接続が約550MB/s程度ですが、M.2接続はNVMe PCIe Gen3では読み書き速度約3000MB/s、Gen4では読み書き速度が約70000MB/sとなっています。
基本的にM.2接続のSSDをできるだけ多く搭載させることがおすすめです。
M.2接続のSSDはマザーボードによって搭載できる数が2~4個と違います。
M.2 SSDが搭載できる数が全部埋まったときにSATA接続で搭載させればいいでしょう。
HDDは読み書き速度が遅いが価格が安い
SSDはHDDよりも高速でデータを読み書きできるのでSSDの搭載をおすすめします。
HDDの読み書き速度は約175MB/s程度となっています。
ですがHDDはSSDと比べると耐久性がとても高く、バックアップに向いています。HDDは容量あたりの値段が安いので大容量のHDDをあまり使わないデータやバックアップ用として搭載させるのもおすすめです。
SSDなしでHDDしか搭載しなかった場合、パソコンの動作がかなり遅いのでおすすめできません。最近はSSDしか搭載させていないパソコンがほとんどです。
BTOショップで3D制作に最適なパソコンを作る方法
BTOショップ(BTOパソコンショップ)は自分で指定したパーツを使って自分だけのパソコンを作ってもらえるショップです。自分で搭載したいPCパーツを選んで自分専用のオリジナルのパソコンをオーダーメイドで作ることができます。
オーダーメイドと聞くと価格が高くなりそうなイメージがありますが全くそんなことはありません。BTOパソコンなら同じ性能のパソコンを日本のパソコンメーカー(NEC、富士通、Panasonicなど)のパソコンよりも半額近くで買うことができます。
日本のパソコンメーカーのパソコンは現在価格がものすごく上がっているのでコスパが悪いです。
また自分でパーツを指定してオリジナルパソコンを作ると言っても初心者の方が注文するのはそれほど難しくありません。
BTOショップでは「すべてのパーツが指定された基本構成モデルの状態」からパーツを入れ替えて自分の搭載してたいパーツに交換するという方法で作っていきます。なのでパソコンに詳しくない方でも簡単にパソコンを作ることができます。
例えば「CPUとかGPUとかどれがいいのかわからない」という方でも、それぞれのパーツの違いを少しだけ知ることができれば簡単に選ぶことができます。
サイコムで3D制作向けにパソコンを作る方法
①基本構成を選ぶ
サイコムでは基本構成モデルから幅広くカスタマイズできるBTOショップです。ただし一部の基本構成からはハイスペックなパーツを選べないものがあります。
3D・CG制作、モデリングなどで使用するパソコンは性能が高いパーツを使用しなければいけないのでハイスペックにできる基本構成を選ばなければいけません。
ゲーミングPCはハイスペックなCPUとGPUが搭載されていますし、ゲームでは3Dが使われてるので3D制作にもゲーミングPCはおすすめです。
サイコムのゲーミングPCでは「G-Master Spear [Z790/D5]」がおすすめです。
またはもしCPUやGPUをフルパワーで使用する方、熱でパソコンの動作を不安定にしたくない方はデュアル水冷PCの「G-Master Hydroシリーズ 」を選ぶのもおすすめです。
デュアル水冷はサイコムがこだわっているCPUとGPUを別々に冷やせる水冷PCです。CPUもGPUも同時に激しく使用する方におすすめです。
おすすめの基本構成はクリエイター向けパソコン「Leptonシリーズ」の動画編集向けモデル「Lepton Motion Pro [Z790/D5] 」です。
こちらは動画編集向けのモデルですがCPUやGPUなどをハイスペックにできるのでおすすめです。
動画編集向けのモデルなので基本構成の状態でも動画編集ができるレベルの性能になっています。なのでカスタマイズしなくてもある程度は3D・CG制作にも使用できますが、カスタマイズすることでさらに3D・CG制作に最適なパーツにするのがおすすめです。
その他「スタンダードモデル」の中でも特にAdobe製品に最適な「Intel CPU 採用モデル」の「スタンダードモデル Radiant [GZ3500Z790/D5]」がカスタマイズの幅が広い基本構成なのでおすすめです。
スタンダードモデルはほとんどのパーツをフルカスタマイズに近いくらい交換できますし、同じ性能にした場合Leptonシリーズなどより安くなりコスパが高いのでおすすめです。
ただしスタンダードモデルは基本構成の状態ではCPUにCore i5が搭載されていたり、メモリが8GBしか搭載されていないなどかなり性能が低くなっているので、必ずカスタマイズでハイスペックにしなければいけません。
サイコムにはGPUに「NVIDIA Aシリーズ」「NVIDIA Tシリーズ」などの価格の高い業務向け・企業向けGPUを搭載しているものもあるので注意してください。
これらのGPUは価格が高い割に性能が低いです。またこれらは3D CADや医療科学などでの解析、流体力学などのシミュレーションで使われるようなGPUです。
会社や大学などでこれらを使うように指定されている方以外は「GeForceシリーズ」で全く問題ありません。
例えば3DゲームをプレイするのにはGeForceを使用するので、ゲームで使われる3Dを制作するのにもGeForceを使うのが普通です。
基本構成が決まったら「カスタマイズ・お見積り」ボタンをクリックします。
②カスタマイズをする
パーツを選択すると左側に「詳細」というボタンが表示されます。クリックすると各パーツの詳しい解説が表示されます。
CPU
CPUはパソコンの動作全般を担当するパーツです。
CPUの性能によってデータを読み込んだり、ソフトを使用したり、動画にエフェクトを掛けたり、エンコードをしたりするときなどパソコンの動作のほとんどすべてにCPUの性能が変わります。
3D・CG制作ソフトはCPUの負担が大きい作業が多いので、性能の低いCPUで使用すると重い作業のときに動作が不安定になったり、フリーズしてしまったりしまうこともあります。
3D・CG制作ソフトを使用する場合、CPUはできれば最も性能が高い「Core i9」がおすすめです。
コストを抑えたい方は最低でも第14世代のCore i7-14700Kなら3D制作・3Dモデリングなどはある程度できるでしょう。
メモリ
メモリは読み込んだデータや処理中のデータを一時的に保存しておくパーツです。
3D・CG制作ソフトは容量を大量に消費するので最低でも32GB以上、できれば64GB以上搭載させるのがおすすめです。
またメモリはソフトを同時に使えば使うほど消費します。一度に複数のソフトを同時に使用したい方などはメモリ容量を多めに入れておいたほうがいいでしょう。
SSD・HDD
SSDの容量は最低でも1TB以上にするのがおすすめです。
サイコムではSSDを3つまで搭載させることができます。
できるだけSSDを搭載させるのがおすすめです。
一部の基本構成ではデフォルトのSSDが「[▼2.5インチSSD (SATAタイプ)▼]」となっています。SATA接続のSSDは読み込み・書き込み速度が550MB/sしかないので遅いです。
近年のNVMe接続のSSDは通信速度が高速化しています。
「▼M.2 SSD (PCI-E4.0対応 NVMe)高速次世代SSD▼」なら最大7000MB/sとかなり早くなっているので、出来るだけNVMe PCIe Gen4のSSDを搭載させるのがおすすめです。
最低でもOSをインストールするSSDはNVMe接続のほうがいいでしょう。
ただしSSDとHDDでは同じ容量だとHDDの方が値段が安いです。HDDは読み込みが遅いですが、値段が安いことと壊れにくいので大容量データの保存やバックアップに向いています。
またSSDはOS・ソフト用SSDとデータ保管用SSDとを分散させたほうがパソコンの動作が安定するのでおすすめです。
ビデオカード
グラフィックボード(ビデオカード)は画面を表示するパーツです。
またグラフィックボードに搭載されているGPUを使って3Dを表示したり、画像関係の処理をCPUの代わりに手助けをしたりします。
3D制作・CG・3Dモデリング制作などには性能が高いGPUが必要です・
3D制作ソフトを使用する場合、最低でも「GeForce RTX 4070」以上のGPUが必要でしょう。
おすすめは「GeForce RTX 4070 SUPER」、「RTX 4070 Ti」あたりです
性能の高いGPUを選ぶと出力ワット数の大きい電源が必要になることがあります。
例えばRTX 4080の場合「[▼電源850W以上推奨▼] 850W以上の電源ユニットをお選びください」というように書かれているので、それに合わせて電源を選ぶのがおすすめです。
ケース
サイコムではカスタマイズでPCケースの交換もできます。
特にスタンダードモデルの場合は10種類前後の中から選ぶことができます。
詳細をクリックするとカスタマイズできるケースの詳細を見ることができます。
電源
電源は信頼性の高いものを搭載させることをおすすめします。電源が壊れると他のパーツも壊れてしまう可能性があります。
Gold、Platinum、Titaniumと書かれている電源がおすすめです。
性能が高いGPUを選んだ場合、電力が高い電源が必要になります。
GPU選択画面で「[▼電源750W以上推奨▼] 750W以上の電源ユニットをお選びください」というようなおすすめの出力ワット数が書かれています。
その表示を目安に電源をかすたまいずするのがおすすめです 。
OS
Windows 11 Proがおすすめですが、Homeでも構いません。Homeは一部機能が制限されていますが、普段ほとんど使わない機能ばかりです。
その他
それ以外は基本的にどれを選んでも自分のスペックのあったパソコンになっているので自由に決めて構いません。
「上記の内容で、お見積り・ご注文へ進む」をクリックするとこのパーツで注文できます。
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