クリエイター向けパソコンとは?スペックが全然違います!用途別のおすすめ紹介
クリエイター向けパソコンとは?

クリエイターパソコンは動画編集、イラスト制作、画像編集、音楽制作、3D・VR作成、ゲームクリエイターなどのクリエイターの方に最適なスペックのパソコンです。
動画編集で使う「Adobe Premiere」「Vegas」「DaVinci Resolve」、イラスト制作で使用する「Illustrator」「Photoshop」、3Dで使用する「Blender」などのクリエイターの方が使用するソフトウェアが快適に使えるような性能にするにはスペックの高いパソコンが必要です。
普通のパソコンとの違いは?
家庭用パソコン | ゲーミングPC用 | クリエイターPC | |
---|---|---|---|
PCの性能(CPU) | 低い (Pentium、Core i3など) | 普通~高い (Core i5、Core i7など) | 高い (Core i7、Ryzen 9など) |
グラフィックボード | なし (内蔵グラフィック) | 高い (GeForce RTX 3070など) | 普通~高い (GeForce GTX、RTX、Quadroなど) |
メモリ容量 | 少ない (8GBなど) | 普通 (16GB~32GBなど) | 多い (32GB~64GBなど) |
SSD・HDD容量 | 少ない (500GBなど) | 普通 (1TBなど) | 多い (2TBなど) |
クリエイターパソコンも基本的には普通のパソコンと同じように使うことができますが、一般的なパソコンよりも高い性能のパソコンとなっています。
一般的な家電量販店で売っているPCは性能が低いものが多いのでクリエイターの方に向いているわけではありません。
もし価格の高いPCを買えば性能が高いものが多いです。ですがクリエイターの方に最適なPCは「性能の高いものが必要なパーツ」と「性能が低くても良いパーツ」があります。一般的なメーカーのパソコンで価格が高いものはすべてのパーツの性能が高いのでコストパフォーマンスが良くありません。
例えばグラフィックボードは性能の低いものだと1万円弱、高いものだと10万円くらいするものが搭載されているPCがあります。ですが必ずしも10万円の性能のグラフィックボードが必要というわけではないのでお金の無駄になってしまいます。
逆にクリエイターの方が使用するソフトはメモリを大量に使用するものが多いです。一般的なパソコンはメモリの容量が8GBくらいのものが搭載されていますがそれでは少ないです。クリエイターの方にはメモリが16GBや32GBなどのパソコンが必要です。ですがメモリが32GB以上のパソコンは一般的な家電量販店ではほとんど置いていません。
クリエイターの方にはクリエイター向けのスペックになっているパソコンが買うことがおすすめです。
クリエイター向けパソコンを買うメリット

クリエイターパソコンを買うにはBTOショップがおすすめ

クリエイターの方が使用するのに最適なクリエイターパソコンは需要があまりないので一般的なパソコンメーカーは作っていません。
一方でBTOパソコンショップにはクリエイターPCが用意されています。例えばマウスコンピューターの「DAIV」シリーズやパソコン工房の「クリエイターパソコン SENSE∞」シリーズなどがあります。
使用目的やソフトに合わせたパソコンが用意されている

クリエイター向けパソコンにはソフトや制作したいジャンルに合わせたPCが多く用意されています。
例えば「動画編集向けパソコン」では動画編集用ソフトのPremiereなどに合わせてハイスペックなCPUと大容量のメモリが搭載されているものが多いです。
他にも「Adobe Creative Cloud向けパソコン」や「イラスト制作向けパソコン」など様々な用途やソフトに合わせたPCが用意されているので自分にあった最適なクリエイターPCを簡単に手に入れることができます。
クリエイターパソコンはカスタマイズ注文が幅広くできる

クリエイターPCはカスタマイズ注文ができることが多く、カスタマイズの幅もかなり広くなっています。
特にマウスコンピューターやドスパラのようなBTOパソコンショップではカスタマイズが幅広くできるようになっていて、CPUをハイスペックなRyzen 9やIntel Core i9などにすることもできますし、メモリを32GBや64GBにすることもできます。
クリエイターの方には特にBTOショップでパソコンを買うことがおすすめです。
あとから自分でもカスタマイズしやすくなっているパソコンも多い

クリエイターPCとして販売されているパソコンは、PCパーツを後から自分で交換しやすいようにできています。
HDDやSSDをたくさん増設できるように2.5/3.5インチシャドウベイが多く搭載されていたり、交換が簡単にできるようになっていたり、大きいグラフィックボードの取り付けができたりするPCケースが採用されていることが多いです。
クリエイターの方がノートPCを買う場合の注意

クリエイターPCにはデスクトップパソコンがおすすめです。
ノートパソコンはデスクトップパソコンよりも性能が低く、クリエイター向けソフトを使用すると重くなります。
またノートPCは壊れやすいです。パソコンのパーツが熱くなりすぎると壊れる原因になります。ノートPCは狭いところにパーツが密集しているので熱がこもりやすいです。CPUやグラフィックボードのGPUは使用すればするほど熱くなるのでノートPCでは熱くなりすぎないように性能が抑えられています。
さらにノートPCは同じ性能のデスクトップPCより価格が高いです。
ノートパソコンのメリットは場所をとらないことと持ち運びできることくらいです。ですが部屋にデスクトップパソコンが置けないほど狭いということはないでしょう。ノートPCを持ち運ぶとしてもバッテリーが切れてしまったら作業ができなくなりますし、クリエイターソフトはバッテリーを消費するのですぐ使えなくなります。
創作はいくらでも時間をかけることができます。1秒の編集で評価が全く変わることもありえます。少しでも無駄な時間を使いたくないクリエイターの方がノートPCを使うのはクリエイターとしての意識が低いと言わざるをえません。
ただしサブでノートPCを持つことはいいと思います。出先で軽い調整をしたりポートフォリオを見せる時などにはノートPCのほうがやりやすいでしょう。
もしクリエイター向けのノートPCが欲しい方はこちらのページを参考にしてください。
クリエイターの方に最適なパソコンのスペック

CPU:Core i7やRyzen 7などの性能の高いCPUが必要
- イラスト制作・画像編集:最低Intel Core i5・Ryzen 5以上。「Core i7・Ryzen 7」がおすすめ
- DTM・DAW:最低Core i5・Ryzen 5以上。「Core i7・Ryzen 7」がおすすめ
- RAW現像:最低Core i7、Ryzen 7以上
- 3D・VR制作:Core i7、Ryzen 7以上
- 動画編集・生配信:最低Core i7、Ryzen 7以上・「Core i9、Ryzen 9」がおすすめ
CPUはパソコンの動作させるためのパーツで、CPUの性能によって処理の時間が変わります。データを読み込んだり、画像や動画を表示させたり、画像や動画にエフェクトを掛けたり、エンコードをしたりするときなどパソコンの動作のほとんどすべてにCPUの性能が関わってきます。
つまり性能の高いCPUを使用すると処理待ち時間が削減できるので、快適に作業ができたり、抑えた時間で他の作業をする時間を増やしたりできます。
クリエイターの方が使用するソフトはCPUの負担が大きいので、性能の低いCPUで使用すると重い作業のときに動作が不安定になったり、フリーズしてしまったり、データが壊れてしまうこともあります。
クリエイターPCにはCore i7以上、Ryzen 7以上の性能のCPUがおすすめです。さらに処理待ち時間を少なくして動作を安定させたい、できるだけ時間を無駄にしたくないプロの方や副業で収入を得ているセミプロの方にはCore i9・Ryzen 9をおすすめします。
RyzenシリーズのほうがIntel Core iシリーズよりも安く性能が高いので個人的にはおすすめです。
グラフィックボード:用途によって必要な性能がかなり変わる
- 画像編集・イラスト制作・動画編集・生配信:「GTX 1660 SUPER, Ti」「RTX 2060 SUPER」あたり
- 3D・VR制作:「RTX 2070 SUPER」以上
- DTM・DAW:「GTX 1650 (SUPER)」「GTX 1660 (SUPER)」あたり
グラフィックボードは画面を表示したり、搭載されているGPUによって画像処理をCPUの代わりに一部処理を手助けをしたりします。またブラウザなどの一般的なソフトでもハードウェアアクセラレーションなどで使用します。
主に3Dを表示するためのパーツなので一般的なビジネス向けのパソコンなどには搭載されていないこともあります。ですがクリエイターの方が使用するソフトでは一部の機能をGPUによって処理するので必要です。
ただし3Dゲームや3D開発をする方以外には性能がとても高いハイエンドモデルのグラフィックボードを搭載する必要は必ずしもありません。
例えば動画編集ソフトではエンコードを高速化したり、一部のエフェクトの処理でGPUを使用します。イラスト制作ソフトでもエフェクトを最適化したり、3D表示機能が搭載されているものがあるので3Dの表示を高速化するのに使用します。
DTM・DAWの場合はほとんど使用しないので性能の低いものでも構いません。
クリエイターの方には「GTX 1660 SUPER」や「RTX 2060 SUPER」あたりのグラフィックボードがおすすめです。
グラフィックボードにはクリエイター向けのGPUとして「Quadroシリーズ」というものもありますが、これは法人・産業向けのグラフィックボードで個人のクリエイターの方にとって価格が高いので必ずしも必要ではありません。Quadroシリーズを使うように指定されている場合を除いて、基本的にはGeforce GTXやRTX、Radeon RXシリーズを搭載すればいいでしょう。
メモリ:大量に消費するソフトが多いので32GBあたりがおすすめ
- イラスト制作・画像編集:最低16GB以上。「32GB」がおすすめ
- RAW現像:「32GB以上」がおすすめ
- DTM・DAW:最低16GB以上。「32GB以上」がおすすめ
- 3D・VR制作:最低16GB以上。「32GB以上」がおすすめ
- 動画編集:最低16GB以上。「32GB以上」がおすすめ
- 生配信:「32GB以上」がおすすめ
メモリは読み込んだデータや処理中のデータを一時的に保存しておくパーツです。起動中のソフト、編集中の画像データや動画データ、「元に戻る」で戻すためのデータなどを保存します。そのようなデータはクリエイターソフトでは大量に使用するのでメモリの容量も必要になります。
特に動画編集ソフトではデータ量の大きい動画データを読み込まなければいけないので大量に使用します。
またメモリはソフトを使えば使うほど消費します。一度に複数のソフトを同時に使用したい方などはメモリ容量を多めに入れておいたほうがいいでしょう。
SSD・HDD:データの保存のために多めに必要。読み書きの速いSSDがおすすめ
SSDやHDDはソフトや作成したデータを保存するためのパーツです。
特に動画データはサイズが大きいので特に必要です。
読み込みを早くするためにSSDの搭載がおすすめです。ただし同じ容量の場合HDDの方が安いのであまり使用しないデータを保存するためにHDDとSSDの両方とも搭載することをおすすめします。
SSDが500GB~1TB・HDDが1TB以上の合計2TB以上あれば安心です。また、容量が足りなくなったらUSBで外付けSSD・HDDを簡単に増設することができます。
★おすすめのクリエイター向けパソコン紹介
クリエイターパソコン DAIV / マウスコンピューター

マウスコンピューターの「DAIV」シリーズはクリエイターパソコンです。
イラスト制作、画像編集、DTMをしたい方におすすめのパソコンは「DAIV Z5」です。基本構成でもCPUにCore i7が搭載されていて十分なスペックがあります。ですがさらに快適に作業したい方はカスタマイズでCPUにCore i9にしたり、メモリを32GBや64GBにしたりグラフィックボードをGTX 1660 SUPERにすることができるのでおすすめです。
3D・VRを使用したい方はRTX 3070が搭載された「DAIV Z9」がおすすめです。こちらもカスタマイズでCPUをCore i9にしたり、メモリの増設などすることができます。
その他に「Adobe Creative Cloud推奨スペックパソコン」や「RAW現像向けPC」などの「コンセプトモデル」があるので自分の目的のクリエイターPCが探しやすくなっています。
マウスコンピューターでDAIVを見たい方はこちら
クリエイターパソコン SENSE∞(コスパ高い) / パソコン工房

パソコン工房は実店舗が60以上あるBTOパソコン・PCパーツショップです。幅広い構成とコスパの高さが特徴です
パソコン工房には「クリエイターパソコン SENSE∞」シリーズがあります。クリエイターPCの中ではコスパが高く、幅広い基本構成やコンセプトモデルが用意されているのでおすすめです。
多くのクリエイターの方におすすめのパソコンは「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F049-iX7-RJS]」です。基本構成は、
- CPU:Core i7-10700(PassMarkスコア:17,405)
- グラフィック:GeForce GTX 1660 SUPER(PassMarkスコア:12,665)
- メモリ:16GB
- SSD:480GB
と動画編集やイラスト制作、音楽制作などに使用できるパソコンが122,980円とコスパが高くなっています。カスタマイズでCPUをCore i9にしたり、メモリを32GBや64GBにしたりできるのでさらに快適に作業をするPCにできます。SSDの容量が少ないのでカスタマイズでSSDやHDDの容量を増やすことがおすすめです。
4Kなどの高解像度の動画編集やゲーム配信、ゲーム実況をしたい方には「SENSE∞(SENSE-F0X5-R73X-TAX)」や「SENSE∞(SENSE-F049-iX9-TAX)」がRTX 3070が搭載されているのでおすすめです。
パソコン工房のサイトで見るにはこちら
スタンダードモデル(カスタマイズがとても幅広くできる) / サイコム

「サイコム」は丁寧な組み立てで信頼性の高いパソコンを作ってもらえるパソコン上級者の方の評価がとても高いBTOショップです。全国の会社や大学、官公庁の他にももちろんクリエイターの方にも良く買われている人気のショップです。
サイコムでは「スタンダードモデル」が特にカスタマイズ性が高いのでおすすめです。
特にクリエイターの方におすすめのパソコンは「Radiant GZ2800X570A」です。カスタマイズでCPUをRyzen 7やRyzen 9にしたり、メモリも32GBや64GBにしたりビデオカード(グラフィックボード)の選択の幅がとても広く一通りのGPUが選べるので完全に自分の好みに合わせてパソコンが作れます。
スタンダードモデルではPCケースも選べるので見た目もこだわりたい方にもおすすめです。
他にも静音PCやゲーミングPCもおすすめです。
サイコムのサイトで詳しく見るにはこちら
ZEFT(フルカスタマイズ可)/ パソコンショップSEVEN



パソコンショップSEVENはフルカスタマイズが可能なBTOパソコンショップです。全てのパーツを選択できるので細かいところまで気をつけたいクリエイターの方に最適です。パソコンケースも交換できるので見た目にこだわる方にもおすすめです。
多くのクリエイターの方におすすめの基本構成は「ZEFT R7F02」です。標準構成でのスペックは
- CPU:Ryzen 7 3700X(PassMarkスコア:22,807)
- グラフィック:GeForce GTX 1660 SUPER(PassMarkスコア:12,665)
- メモリ:16GB
- SSD:500GB (NVMe)
となっていています。ここからさらにカスタマイズでCPUをRyzen 9やRyzen 5などに、メモリを32GBや64GBなど、SSDやグラフィックボードやPCケースまで変えることもできるので、自分の好みに合わせてパソコンを作ることができます。
CPUにIntel Core iシリーズを使用したクリエイターパソコンがほしい方は「ZEFT G07AC」があります。こちらも同じようにカスタマイズでCPUをCore i9やCore i5などに変えるなど幅広く選択ができます。
パソコンショップSEVENで詳しく見るにはこちら
GHシリーズ(最新第11世代Core i搭載・幅広くカスタマイズ可)/ フロンティア

フロンティアはカスタマイズが幅広くコスパも高いBTOショップです。
GHシリーズはカスタマイズの幅が広く性能も高くしやすいのでおすすめです。
クリエイターの方におすすめなパソコンの基本構成は「GHシリーズ(H570)FRGH570」です。初期設定は、
- CPU:Intel Core i5-11400F
- グラフィック:GeForce RTX 3060(PassMarkスコア:16,597)
- メモリ:16GB
- SSD:500GB (M.2 NVMe)
となっていてます。カスタマイズでCPUをCore i7やCore i9したりメモリを32GB以上にすることをおすすめします。他にももちろんSSDやHDDの増設などできます。イラスト制作や写真編集やDTMなどにおすすめです。
もっと性能の高いグラフィックボードが使いたい方は「GHシリーズ(H570)FRGH570/A」が「GeForce RTX 3070」を搭載しているのでおすすめです。こちらもカスタマイズでCPUをCore i9にすることもできます。4K動画編集やゲーム配信におすすめです。
フロンティアのサイトで詳しく見るにはこちらから
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