イラストレーター向けPCを買う方法!CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopに最適なパソコンを紹介
目次
イラストレーター向けパソコンとは

イラストレーター向けパソコンとはイラストレーターの方がイラスト作成・画像編集などをするのに最適なPCのことです。
イラストレーター向けPCを買えば、AdobeのPhotoshop、IllustratorやCLIP STUDIO PAINT 、ペイントツールSAIなどのイラスト制作ソフトを使うのに最適なPCを手に入れることができます。
イラストレーター向けパソコンと普通のパソコンとの違いは「スペック」
パソコンの性能は使われているパーツでほぼ決まります。パソコンに使用されているパーツを確認するとすぐにスペック(性能)が分かります。
一般的な家電量販店で買ったパソコンでもイラスト製作ソフトを使用することはできます。ですが全てのパソコンでペイントソフトを快適に動かせるわけではありません。
パソコンを何も確認せずに家電量販店などで買うとCLIP STUDIO PAINTやAdobe Creative Cloudを使うのに必要なスペックが満たされていない可能性があります。
イラスト制作用のパソコンを買う前には4つのスペックを確認する
イラスト制作ソフトを使用するためには少し性能の高いパソコンが必要です。イラスト制作ソフトを性能の低いパソコンで使おうとすると動きが重くなりやすくなったり、パソコンが頻繁にフリーズしてしまって作業にならなくなってしまいます。
もしイラスト制作のためのパソコンを家電量販店などで買う前には最低でも
- CPUの種類(Core i5、Ryzen 7など)
- メモリの容量
- SSD・HDDの容量
- グラフィックボード(GPU)
のスペックを必ず確認しなければなりません。
イラスト制作用PCにはデスクトップPCがおすすめ

基本的にイラスト制作のために使うパソコンはデスクトップPCがおすすめです。ノートPCはデスクトップPCよりも性能が低かったり、動作が不安定になりやすかったり、価格が高くなりがちです。多くのプロの方で制作用PCとしてデスクトップを使用しているのは理由があります。
ですがそれでも利便性を考えてノートPCが欲しい方や、サブのパソコンとしてイラスト制作もできるノートPCが欲しい方もいると思います。
ノートPCが欲しい方はこちら
イラスト制作ができるノートPCが欲しい方はこちらのページを参考にしてください。
よくわからない方はBTOショップにある「イラストレーター向けPC」ですぐ手に入る

イラストレーター向けパソコンというコンセプトモデルがBTOパソコンショップで売られています。BTOパソコンショップのイラストレーター向けパソコンを買えばすぐにペイントソフトを使うのに最適なパソコンが手に入ります。
BTOショップで買ったパソコンはもちろん普通のパソコンと同じように使えますし、一般的なパソコンメーカーで買うのと同じように保証やサポートを受けられます。
プロのイラストレーターの方もBTOショップでパソコンを買っている方が多いです。
「CLIP STUDIO PAINT推奨パソコン」とは

BTOパソコンショップには「CLIP STUDIO PAINT推奨パソコン」というものを取り扱っているところが多いです。
CLIP STUDIO PAINT推奨パソコンはイラストやマンガを制作できる「CLIP STUDIO PAINT 」を使うためのスペックが満たされているパソコンです。
CLIP STUDIO PAINTは3Dモデルや定規ツール、トーンやコマ割りなど漫画制作に便利なソフトですが、漫画制作にはレイヤー数が多く必要になったりするなど性能が高いパソコンが必要になります。
CLIP STUDIO PAINTを使うイラストレーターの方におすすめです。
特にツクモの「CLIP STUDIO PAINT 動作確認済推奨PC CM7J-C201/T」あたりがおすすめです。
「Adobe Creative Cloud推奨パソコン」とは?(Photoshopに最適!)
Adobe Creative Cloudとは、Adobe製品のPhotoshop、Illustrator、Lightroom、After Effectsなどを月額費用で使用することができるサービスです。Photoshopなどを使いたい場合にはこのAdobe CCを利用します。
「Adobe Creative Cloud推奨パソコン」はAdobe CCで使うことができるPhotoshopなどのイラスト制作・編集ソフトを快適に使うことができるパソコンです。BTOショップにはAdobe Creative Cloud推奨パソコンが用意されているところがあります。Adobe CCを使うイラストレーターの方に最適な性能のパソコンをすぐに手に入れたい方はおすすめです。
イラストレーター向けPCを買う前に確認するスペックは?

①CPU:Core i5・Ryzen 5以上が必要、「Core i7・Ryzen 7」がおすすめ
- ・一般的な使用をしたい方:
- 「Core i5・Ryzen 5」でもいいですが「Core i7・Ryzen 7」のほうが快適です
- ・快適に使用したい方、処理待ち時間がもったいない方:
- 「Core i7・Ryzen 7」がおすすめ
- ・できるだけコストを抑えたい:
- 「Core i5・Ryzen 5」がいいです。Core i3などでは厳しい
CPUも一般的なパソコンより性能が高いほうがいいでしょう。CPUはパソコンの動作全般を担当します。CPUの性能が高くなるほど読み込み時間や処理待ち時間が早くなります。
例えばフィルタをかける時にはCPUで処理をしますが、CPUの性能が低いとフィルタを掛ける時に時間がかかります。スペックの低いパソコンだと複雑なフィルタをかけると重くなりすぎてフリーズしてしまいかねません。
IntelのCPUの場合、最新のIntel Core i5以上のCPUがあったほうがいいでしょう。AMDの場合はRyzen 5以上がおすすめです。Passmarkスコアで言うと10,000以上の性能のあるCPUを搭載することをおすすめします。
イラスト制作ソフトを最大限活用したいイラストレーターの方はCPUの性能が高いパソコンを買うといいでしょう。快適にイラスト制作ソフトを使用したい方、動画編集や生配信もしたい方はCore i7、Ryzen 7以上を搭載するといいでしょう。
②メモリ容量:できれば16GB以上
- ・一般的な使用をしたい方:
- 「16GB」できれば「32GB」
- ・余裕がほしい・他のソフトと同時に使用したい:
- 「32GB」をおすすめします
- ・コストを抑えたい:
- 「16GB」あったほうがいいと思います
イラストレーターの方はメモリが多いPCを買うことをおすすめします。
レイヤーの数が多くなるとメモリの使用容量がどんどん多くなります。
またイラスト制作ソフトを使用中にウェブサイトで資料を見たりするなど同時に他のソフトを使用するとメモリを消費するのでやはり多めに必要です。
一般的なパソコンのメモリ容量は2GB~8GBくらいしかありませんが、イラスト制作ソフトを使うにはメモリの容量はできれば16GB以上あったほうがいいでしょう。
③ストレージ容量:HDDとSSD両方つけることをおすすめ
レイヤー数をたくさん使ったイラストデータや高解像度のイラストデータは容量がとても大きいので読み込みに時間がかかります。
SSDのほうが読み書きのスピードが早いので、すぐにイラストデータの保存や読み込みができます。
ですがSSDは値段が高いので、イラストレーターの方は古いデータを保存するためのHDDと両方を備え付けるのがおすすめです。
④グラフィックボードが必要
- ・一般的な使用をしたい:
- 「GTX 1660 SUPER」、「RTX 2060 SUPER」あたり
- ・3D・VR・3Dゲーム・動画編集などにも使用したい:
- 「RTX 2070 SUPER」、「RTX 3060 Ti」またはそれ以上
- ・コストを抑えたい方・3D機能はあまり使わない:
- 「GTX 1650 SUPER」あたり
グラフィックボードは画面を表示する機能があります。高品質なグラフィックの表示が必要なイラストレーターの方はグラフィックボードを付けるがいいでしょう。
またグラフィックボードにはグラフィック関係の処理をするためのGPUがついています。最近のCore iシリーズのCPUには内蔵グラフィックとしてGPUが搭載されていいますが性能が低いです。
グラフィック関係のソフトウェアを使用するにはある程度のGPUが必要です。特にPhotoshopの場合はグラフィックボードがないと使えない機能があるのでつけておきましょう。
性能がいいグラフィックボードをつけるとエフェクトを掛けたり3D機能を使用する時に処理が早く安定してできるようになります。Clip Studio Paintには3D機能が搭載されていますが、ある程度の性能のグラフィックボードをつけておくと3D機能を使用するときに動作が重くなりにくくなるのでおすすめです。
パソコンでイラスト制作目的の場合で使用する場合は「GeForce GTX 1660」あたりの性能のグラフィックボードを搭載するのがいいと思います。動画編集や3D・VRなどにも使用したい場合は「GeForce RTX 2060 SUPER」以上をつけることがおすすめです。
※クリエイター向けには「Quadro」というグラフィックボードが良いという話を聞いたことがあるかもしれませんが、イラスト制作ソフトで使用する場合はGeForceとあまり変わりませんし価格が高いので必ずしもこだわる必要はありません。
★おすすめのイラストレーター向けパソコン紹介
クリエイターパソコン DAIV / マウスコンピューター

マウスコンピューターにはクリエイターパソコン「DAIVシリーズ」がありまず。
イラストレーターの方が使用するには「DAIV Z5」がおすすめのパソコンです。基本構成は、
- CPU:Intel Core i7-10700(PassMarkスコア:17,405)
- グラフィック:GeForce GTX 1650(PassMarkスコア:7,751)
- メモリ:16GB
- SSD:256GB (NVMe対応)
- HDD:1TB
となっていてイラスト制作ソフトを使用するのにおすすめです。こちらはさらにカスタマイズ注文をすることでCPUをCore i9にしたり、メモリを32GBや64GBに、グラフィックボードをGTX 1660 SUPERにしたりできます。
コスパの高いPCが欲しい方は「DAIV A5」がおすすめです。性能が高いRyzen 7を搭載しているのでイラスト制作ソフトにも最適です。
こちらもカスタマイズでメモリやSSDを増設できます。
マウスコンピューター「DAIVシリーズ」のサイトはこちら
クリエイターパソコン SENSE∞ / パソコン工房

パソコン工房には「クリエイターパソコン SENSE∞」シリーズがあります。
その中でもおすすめは「クリエイターパソコンSENSE∞ [SENSE-F049-iX7-RJS]」です。
- CPU:Core i7-10700(PassMarkスコア:17,405)
- グラフィック:GTX 1660 SUPER(PassMarkスコア:12,665)
- メモリ:16GB
- SSD:480GB
となっていてイラスト制作ソフトを使用するのに最適です。さらにカスタマイズ注文でメモリを32GB・64GBだけでなく128GBにしたり、SSDやHDDを増設したりできます。
クリエイターパソコンSENSE∞シリーズのコンセプトモデルには「CLIP STUDIO PAINT向けパソコン」もあります。
wacomペンタブレットと液晶モニターが付属する「スターターパック」もあります。こちらはこれからパソコンでイラストを始めようと思っている方におすすめです。
ただしどのモデルも基本構成ではGPUがオンボードのみとなっているので「グラフィックアクセラレーター」のカスタマイズでグラフィックボードを備え付けることがおすすめです。
パソコン工房のサイトはこちら
ZEFT(フルカスタマイズ可)/ パソコンショップSEVEN



パソコンショップSEVENはフルカスタマイズが可能なBTOパソコンショップです。全てのパーツを幅広く選択できるので玄人好みのショップとなっています。パソコンケースも交換できるので見た目にこだわる方にもおすすめです。
イラストレーター向けのパソコンには「ZEFT R7F02」がスペック的におすすめです。
標準構成でのスペックは
- CPU:Ryzen 7 3700X(PassMarkスコア:22,807)
- グラフィック:GeForce GTX 1660 SUPER(PassMarkスコア:12,665)
- メモリ:16GB
- SSD:500GB (NVMe)
となっていてイラスト制作向けのパソコンとして最適な構成となっていておすすめです。こちらはカスタマイズでCPUをRyzen 9やRyzen 5などに、メモリを32GBや64GBなど、SSDやグラフィックボードやパソコンケースまで変えることもできるのでお好みに合わせてパソコンを作ることができます。
CPUにIntel Core iシリーズを使用したパソコンがほしい方は「ZEFT G07AC」があります。
こちらも同じようにカスタマイズでCPUをCore i9やCore i5などにすることができるのでおすすめです。
パソコンショップSEVENで詳しく見るにはこちら
GHシリーズ(最新第11世代Core i搭載・幅広くカスタマイズ可)/ フロンティア

フロンティアは幅広くカスタマイズできることで人気のBTOパソコンショップです。GHシリーズはカスタマイズの幅が広く性能も高くしやすいのでおすすめです。
GHシリーズの中でイラスト制作に最適なパソコンは「GHシリーズ(H570)FRGH570」です。基本構成は、
- CPU:Intel Core i5-11400F
- グラフィック:GeForce RTX 3060(PassMarkスコア:16,597)
- メモリ:16GB
- SSD:512GB (M.2 NVMe)
となっていてます。カスタマイズでCPUをCore i7やCore i9に、メモリを32GB以上にしたり、SSDやHDDの増設をしたりできます。
3D機能を快適に使いたい方には「GHシリーズ(H570)FRGH570/A」がGeForce RTX 3070を搭載しているのでおすすめです。
こちらはカスタマイズでCPUをCore i9にすることもできます。
フロンティアのサイトで詳しく見るにはこちらから
Adobe Creative Cloud推奨スペックパソコン / マウスコンピューター

マウスコンピューターのクリエイター向けPCのDAIVには「Adobe Creative Cloud 推奨スペックパソコン」があります。
写真編集/イラスト作成/DTP/WEBデザイン向けパソコンは「Photoshop」、「Illustrator」などを使用するのに最適です。
クリエイターパソコンの「DAIV A9」は、
- CPU:AMD Ryzen 7 3800XT(PassMarkスコア:23,339)
- グラフィック:GeForce RTX 3070(PassMarkスコア:21,701)
- メモリ:32GB
- SSD:1TB
- 水冷クーラー
という構成になっていておすすめです。カスタマイズでメモリ容量やSSD・HDDを増設することもできます。
他にも「DAIV Z9」もCPUがCore i7、グラフィックボードがRTX 3070と高性能なのでこちらもおすすめです。
カスタマイズでCPUをCore i9にしたり、メモリを64GBにしたりできるので動画編集などもしたい方にもおすすめです。
マウスコンピューターの公式サイトで見るにはこちらから
BTOパソコンショップでイラストレーター向けのパソコンを注文する方法
BTOパソコンショップではオリジナルのパソコンが作れる
BTOショップはパソコンのパーツを自分で選んで注文するとパソコンを組み立ててもらい送ってもらえるショップです。
BTOショップでパソコンを注文するときはパーツが全て選ばれた「基本構成」を選んでから自分の好きなようにカスタマイズするという方法になっています。パソコンやパソコンパーツの知識がなくてもパーツを入れ替えるだけで自分の目的に最適なパソコンを作ることができます。
BTOショップの中にはパソコンケースも変えられるところもあるので自分の好きな見た目のパソコンを作ることもできます。パソコンケースが変えられるBTOショップには「パソコンショップSEVEN」、「アーク」、「サイコム」などがあります。
アークで作る(カスタマイズの幅が広い、パーツメーカーの選択可能)
「パソコンSHOPアーク」はカスタマイズ性の高いBTOパソコンショップです。パソコンSHOPアークでは全体的にスタイリッシュなパソコンケースを選ぶことができます。
パソコンショップSEVENで作る(フルカスタマイズが可能)
「パソコンショップSEVEN」はフルカスタマイズが可能なのでまず基本構成を選んでから細かいところをカスタマイズしていきます。
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