After Effects向けPCのおすすめスペック|メモリ・CPU・GPUの選び方を用途別に解説
PRが含まれています
最終更新日:2026年8月11日
After Effects用のパソコンは、単純に「高性能なGPUを搭載したゲーミングPC」を選べばよいわけではありません。2Dモーショングラフィックス、4K合成、Advanced 3D、Premiere Proとの併用では、ボトルネックになるパーツが異なるからです。
迷った場合は、Core Ultra 7またはRyzen 7以上、GeForce RTX 5060 Ti 16GB以上、メモリ64GB、NVMe SSD 1TB+キャッシュ用SSDという構成を基準にしてください。
とくにAfter Effectsでは、GPUだけを上げるよりも、メモリとCPU、ディスクキャッシュ用SSDへ予算を配分したほうが快適になるケースがあります。本記事では、Adobe公式要件と実際に新しいPCを購入するときの推奨構成を分け、どのパーツに予算をかけるべきかを用途別に解説します。
| 用途 | CPU | GPU | メモリ | SSD |
|---|---|---|---|---|
| 学習・フルHD・軽い2D | Core Ultra 7/Ryzen 7 | RTX 5060~RTX 5060 Ti | 32GB以上 できれば64GB | 1TB |
| 一般的なモーショングラフィックス・4K | Core Ultra 7 270K Plus/Ryzen 9 9900Xクラス | RTX 5060 Ti 16GB~RTX 5070 | 64GB | 1TB+キャッシュ用1~2TB |
| Advanced 3D・重いVFX・複数ソフト併用 | Core Ultra 7 270K Plus/Ryzen 9 9950X3Dクラス | RTX 5070 Ti以上 | 96~128GB | OS・キャッシュ・素材を2~3台に分離 |
After Effects向けPCの結論:GPUより先にメモリ不足を防ぐ

After Effects向けPCでは、「CPU・メモリ・GPU・SSDをすべて用途に合わせる」ことが重要で、GPUだけを最上位にしても全体が快適になるとは限りません。
2Dレイヤー、シェイプ、テキストアニメーションが中心なら、処理の中心はCPUとメモリです。一方、Advanced 3Dで3Dモデル、マテリアル、ライトを扱う場合はGPUの重要度が上がります。さらに、プレビュー用のフレームやディスクキャッシュを保存するため、SSDの容量と構成も無視できません。
予算が限られる場合は、次の順番で考えると失敗しにくくなります。
- メモリを64GBにする
- Core Ultra 7またはRyzen 7以上のCPUを選ぶ
- RTX 5060 Ti 16GB以上のGPUを選ぶ
- キャッシュ用のNVMe SSDを追加する
- Advanced 3Dを多用する場合にRTX 5070 Ti以上へ上げる
Adobe製品全体の選び方も確認したい方は「Adobe Creative Cloud向けPCの選び方」も参考にしてください。
After Effectsは「動画編集用PC」と同じ基準では選べない
Premiere Proが映像を時間軸に並べて編集するソフトなのに対し、After Effectsはレイヤーを積み重ねて1フレームずつ合成・生成する場面が多いため、同じ4K制作でも負荷のかかり方が異なります。
Premiere Proでは、H.264・H.265素材のデコード、エンコード、GPUエフェクトなどが重要です。After Effectsでは、コンポジションの解像度、レイヤー数、エフェクト、ブラー、パーティクル、3D、ビット深度などによって必要な処理量が大きく変わります。
そのため、「4K動画編集ができるPC」と書かれた製品でも、メモリ32GB・SSD 1TBだけでは、After EffectsとPremiere Proを同時に開いたときに余裕がなくなることがあります。Premiere Pro中心で選ぶ場合は「Premiere Pro向けPCのおすすめスペック」をご覧ください。
2DモーショングラフィックスはCPUとメモリが重要
テキスト、シェイプ、Illustrator・Photoshop素材を動かす2D・2.5D制作では、最上位GPUよりも高速なCPUと十分なメモリを優先するのが基本です。
Puget Systemsの検証でも、2D・2.5Dワークフローは主にCPUとシステムメモリへ依存し、GPUの役割はGPU対応エフェクトやマルチフレームレンダリングの補助が中心とされています。GPUへ予算を集中させるより、64GBメモリやキャッシュ用SSDを確保したほうが、制作全体の待ち時間を減らしやすくなります。
Advanced 3DではGPUの重要度が上がる
Advanced 3Dで3Dモデル、マテリアル、ライト、影を扱うなら、NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti以上を検討する価値があります。
従来型の2DコンポジションではGPU間の差が小さくても、Advanced 3DではGPU性能が操作性やレンダリング速度に影響します。ただし、After Effectsを主用途とする場合、RTX 5080やRTX 5090へ上げたときの費用対効果が必ず高いとは限りません。
3DCGソフトも併用する方は「3DCG・3Dモデリングに必要なPCスペック」もあわせて確認してください。
Adobe公式の必要スペックと購入時の推奨スペック
Adobe公式の「推奨要件」はソフトを利用するための基準であり、新品PCを数年間快適に使うための理想構成とは分けて考える必要があります。
After Effects 26.3を対象としたAdobe公式要件では、Windows版の推奨メモリはHDで16GB、4K以上で32GB以上、GPUメモリは8GBです。ストレージには、アプリとキャッシュ用の高速な内蔵SSD、素材用の追加高速ドライブが推奨されています。
| パーツ | Adobe公式の主な推奨要件 | 本記事の購入目安 |
|---|---|---|
| CPU | Intel第11世代以降+Quick Sync、またはRyzen 3000/Threadripper 3000以降 | Core Ultra 7/Ryzen 7以上 |
| OS | Windows 11 24H2以降 | Windows 11を搭載した現行PC |
| メモリ | HD:16GB 4K以上:32GB以上 | 64GBを基本 重い合成・併用:96~128GB |
| GPU | GPUメモリ8GB | RTX 5060 Ti 16GB以上 Advanced 3D:RTX 5070 Ti以上 |
| ストレージ | アプリ・キャッシュ用の高速SSD+素材用の追加高速ドライブ | NVMe SSD 1TB+キャッシュ用1~2TB |
出典:Adobe After Effectsの必要システム構成
公式推奨の32GBでも4K素材を扱うことはできますが、長いRAMプレビュー、重いコンポジション、Dynamic Link、Photoshopやブラウザとの同時利用まで考えると、64GBを選ぶほうが余裕があります。
用途別に必要なAfter Effects向けPCスペック
「After Effectsを使う」という情報だけでは必要スペックを決められないため、解像度だけでなくレイヤー数、エフェクト、3D、併用ソフトまで確認してください。
フルHD・軽い2Dアニメーション
学習、YouTube用のテロップ、ロゴアニメーション、短いフルHD作品なら、Core Ultra 7またはRyzen 7、RTX 5060クラス、メモリ32GBから始められます。
- CPU:Core Ultra 7/Ryzen 7
- GPU:GeForce RTX 5060~RTX 5060 Ti
- メモリ:32GB以上、できれば64GB
- SSD:NVMe SSD 1TB以上
ただし、購入後に4Kへ移行する可能性があるなら、最初から64GBを選ぶほうが買い直しを防げます。メモリスロットが2本しかないPCでは、16GB×2から64GBへ増設すると既存メモリを外す必要があるため、スロット数も確認しましょう。
4Kモーショングラフィックス・Premiere Pro併用
4K制作やDynamic Linkを使用するなら、メモリ64GB、RTX 5060 Ti 16GB~RTX 5070、キャッシュ用SSDを基準にしてください。
- CPU:Core Ultra 7 270K Plus/Ryzen 9 9900Xクラス
- GPU:GeForce RTX 5060 Ti 16GB~RTX 5070
- メモリ:64GB
- SSD:OS・アプリ用1TB+キャッシュ・素材用1~2TB
Premiere Pro、Media Encoder、After Effectsを同時に開くと、1つのアプリだけを動かす場合よりメモリ消費が増えます。4K編集用PCの考え方は「4K動画編集に必要なPCスペック」でも詳しく解説しています。
Advanced 3D・VFX・業務制作
Advanced 3D、複雑なパーティクル、多数のプリコンポーズ、32bpc処理、BlenderやCinema 4Dとの併用では、RTX 5070 Ti、96~128GBメモリ、複数SSDを検討してください。
- CPU:Core Ultra 7 270K Plus/Ryzen 9 9950X3Dクラス
- GPU:GeForce RTX 5070 Ti以上
- メモリ:96~128GB
- SSD:OS・キャッシュ・プロジェクトを2~3台に分離
After Effects 25.2以降ではディスクキャッシュを活用するプレビュー機能が強化され、従来よりメモリ容量だけに依存しにくくなっています。それでも複数ソフトを同時に使う業務環境では、大容量メモリが作業の余裕につながります。
CPUの選び方:コア数だけでなく1コアあたりの速さも見る

After Effectsでは高クロック性能とマルチコア性能の両方が必要なため、「コア数が最も多いCPUが必ず最適」とは限りません。
タイムライン操作、2Dエフェクト、トラッキングなどは、1コアあたりの処理性能が効きやすい作業です。一方、マルチフレームレンダリングでは複数のCPUコアを利用して複数フレームを並行処理します。
Adobe公式も、マルチフレームレンダリングの速度はCPUコア数、利用可能なメモリ、GPUの演算能力に左右されると説明しています。公式の目安では、高性能システムとして16~64コア、48~128GBメモリが示されています。
出典:Adobe:マルチフレームレンダリングでのプレビューとレンダリング
IntelとAMDのどちらを選ぶべきか
After Effects中心ならCore Ultra 7 270K PlusとRyzen 9 9950X3Dが有力で、Premiere ProのLongGOP素材も扱うならQuick Syncを持つIntelが選びやすくなります。
Puget Systemsの2026年検証では、After Effects総合スコアでRyzen 9 9950X3Dが最速、Core Ultra 7 270K Plusが約1%差で続きました。同テストでは270K PlusがCore Ultra 7 265K/Core Ultra 9 285Kを約4%、Ryzen 7 9700Xを約10%上回っています。ただし、差は使用するコンポジションやエフェクトによって変わるため、ベンチマークの順位だけで決めるべきではありません。
参考:Puget Systems:Intel Core Ultra 200S Plus Content Creation Review
メモリの選び方:32GBは動作、64GBは購入基準

新品のAfter Effects向けPCを買うなら、32GBを最低ライン、64GBを標準、重い合成や複数ソフト併用では96~128GBと考えるのがおすすめです。
| メモリ容量 | 向いている使い方 | 購入判断 |
|---|---|---|
| 16GB | 起動・ごく軽い学習 | 新品PCでは避けたい |
| 32GB | フルHD・短い2D作品 | 最低ライン |
| 64GB | 4K・一般的なモーショングラフィックス | 多くの人におすすめ |
| 96~128GB | 重い合成・業務・複数アプリ | プロ用途で検討 |
メモリが足りないと、プレビューできる時間が短くなる、他のアプリが重くなる、ディスクへの退避が増えるといった問題が起こりやすくなります。64GBにしてもCPUが極端に遅ければレンダリングは速くならないため、メモリだけを増やすのではなくCPUとのバランスも必要です。
GPUの選び方:RTX 5060 Ti 16GBが費用対効果に優れる

2D中心ならRTX 5060 Ti 16GB、一般的な4K制作ならRTX 5060 Ti 16GB~RTX 5070、Advanced 3DならRTX 5070 Ti以上が目安です。
| GPU | VRAM | After Effectsでの位置づけ |
|---|---|---|
| RTX 5060 | 8GB | 軽い2D・学習向け |
| RTX 5060 Ti | 8GB/16GB | 16GB版を優先。2D~一般制作の本命 |
| RTX 5070 | 12GB | GPU性能を上げたい一般・4K制作用 |
| RTX 5070 Ti | 16GB | Advanced 3D・VFX向け |
| RTX 5080 | 16GB | 他の3DCG・GPUレンダリングも使う場合に検討 |
RTX 5060 Tiには8GB版と16GB版があります。価格差が許容できるなら、After Effects用では16GB版を選んでください。マルチフレームレンダリングではVRAM容量が同時処理できるスレッド数に関係し、Advanced 3Dや他の3DCGソフトでも余裕を持ちやすくなります。
一方、2D中心のAfter Effectsでは、RTX 5070 TiからRTX 5080へ上げても体感差が小さい作業があります。余った予算を64GB以上のメモリや2台目のSSDへ回したほうが、PC全体の使い勝手がよくなる場合があります。
GPU選びをさらに詳しく確認したい方は「動画編集向けGPUの選び方」も参考にしてください。
SSDの選び方:容量だけでなくキャッシュの置き場所を分ける

After Effects向けPCでは、1TB SSDを1台だけ搭載するより、OS・アプリ用SSDとディスクキャッシュ・素材用SSDを分けるほうが快適さを維持しやすくなります。
After Effectsはプレビューや処理済みフレームをディスクキャッシュへ保存します。1TBのSSDにWindows、Adobeアプリ、素材、キャッシュをすべて入れると、空き容量が減りやすく、プロジェクトの整理もしにくくなります。
| 構成 | 使い方 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| NVMe SSD 1TB×1 | 軽い学習・短い案件 | 最低限 |
| NVMe SSD 1TB+1~2TB | OS・アプリとキャッシュ・素材を分離 | 多くの人におすすめ |
| NVMe SSD 1TB+2TB+2TB以上 | OS、キャッシュ、プロジェクトを分離 | 業務・大規模制作向け |
長期保管用には大容量HDDやNASを使えますが、作業中の素材とキャッシュはSSDへ置くのがおすすめです。BTOで2台目のM.2 SSDを追加する場合は、マザーボードのM.2スロット数と、将来の増設余地も確認してください。
症状から判断する「どのパーツを強化すべきか」
PCが重いと感じたときは、症状と使用中の機能を対応させると、不要なパーツ交換を避けやすくなります。
| 困っている症状 | 優先して確認するパーツ・設定 | 理由 |
|---|---|---|
| プレビューがすぐ止まる | メモリ、ディスクキャッシュ、SSD空き容量 | 保持できるフレームとキャッシュ先が不足しやすい |
| レンダリングが遅い | CPU、マルチフレームレンダリング、メモリ | 複数フレームの並行処理に影響する |
| Advanced 3Dの操作が重い | GPU、VRAM、Studioドライバー | 3D表示とGPU処理の負荷が高い |
| Premiere Proとの併用で重い | メモリ、CPU、キャッシュ用SSD | 複数アプリが同時にリソースを使う |
| 素材の読み込みやキャッシュが遅い | SSD構成、空き容量、素材保存先 | 同一ドライブへの読み書き集中を避ける |
この表は、PCを買い替える前の切り分けにも使えます。たとえば、2D制作でGPU使用率が低いのにプレビューが短い場合、GPUを上げるよりメモリやキャッシュ構成を見直すほうが効果的です。
After EffectsにおすすめのBTOパソコン4選

おすすめモデルは標準スペックの高さだけでなく、「64GBメモリにできるか」「2台目のSSDを追加できるか」「用途に対してGPUが過剰でないか」で選びました。
価格と構成は2026年8月11日時点です。セール、在庫、カスタマイズ内容によって変わるため、購入前に販売ページで最新情報を確認してください。
| モデル | CPU | GPU | メモリ | SSD | 価格 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SENSE-F189-LC270K-SSX | Core Ultra 7 270K Plus | RTX 5060 Ti 16GB | 16GB (64GBへ変更推奨) | 1TB | 489,800円~ | CPU性能と拡張性を重視する人 |
| Ryzen 9 9900X | RTX 5070 12GB | 32GB | 1TB | 439,780円~ | CPU性能と価格を重視する人 | |
| Ryzen 7 9700X | RTX 5070 Ti 16GB | 32GB | 1TB | 537,800円~ | Advanced 3Dとカスタマイズ性重視 | |
| Ryzen 9 9900X | RTX 5070 Ti 16GB | 32GB | 1TB | 604,800円~ | 業務利用・保証・サポート重視 |
SENSE-F189-LC270K-SSX:CPU性能とRTX 5060 Ti 16GBを重視

2D・4KモーショングラフィックスでCPU性能とVRAM容量を重視するなら、Core Ultra 7 270K PlusとGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載したSENSE-F189-LC270K-SSXが候補です。
24コアのCore Ultra 7 270K Plus、VRAM 16GBのGeForce RTX 5060 Ti、1TB NVMe SSDを搭載しています。RTX 5070 Tiへ予算を集中させず、CPU性能と十分なVRAM容量を確保したい場合に選びやすい構成です。
ただし、標準メモリは16GBのため、そのまま購入する構成ではありません。After Effects用では64GBへ変更し、余裕があれば1~2TBのNVMe SSDを追加して、ディスクキャッシュまたは制作中の素材を分けてください。360mm水冷CPUクーラーやM.2スロット3基を備えており、長時間の処理とストレージ増設にも対応しやすいモデルです。
- おすすめ用途:2D・2.5D、4Kモーショングラフィックス
- 推奨変更:メモリ64GB、2台目のNVMe SSDを1~2TB追加
- 注意点:表示価格はメモリ16GBの標準構成。64GBへの変更後価格を比較する
SENSE-F189-LC270K-SSXをパソコン工房で確認する
EFFA G09B:Ryzen 9+RTX 5070を比較的安く選べる

CPU性能と価格のバランスを優先するなら、Ryzen 9 9900XとRTX 5070を搭載したEFFA G09Bが候補です。
標準価格は439,780円で、Ryzen 9 9900X、RTX 5070 12GB、1TB NVMe SSDを搭載しています。2D・4K制作からある程度のGPU処理まで対応しやすい構成です。
標準メモリは32GB×1枚のため、After Effects用では64GBへ変更し、2枚組の構成にすることをおすすめします。さらに1~2TBのSSDを追加すると、CPU・GPUだけが強くストレージに余裕がない構成を避けられます。
- おすすめ用途:4K合成、レンダリング時間を短くしたい人
- 推奨変更:メモリ64GB、2台目SSD 1~2TB
- 注意点:標準32GBのまま購入しない
ツクモ WA7A-K257/XBH:RTX 5070 Tiと拡張性を重視

Advanced 3Dや3DCGソフトも使い、選択するパーツのメーカーや拡張性を確認して購入したい方には、ツクモのWA7A-K257/XBHが向いています。
標準構成はRyzen 7 9700X、RTX 5070 Ti 16GB、メモリ32GB、NVMe SSD 1TBです。RTX 5070 TiはAdvanced 3DやGPU対応エフェクトで余裕を持ちやすい一方、After Effects用ではメモリ64GBへの変更を優先してください。
CPUをRyzen 9へ変更できる場合でも、予算が限られるなら、先に64GBメモリと2台目SSDを確保するほうが構成の偏りを防げます。RTX 5070 Tiが不要な2D中心の方には、前述のSENSEのほうが費用を抑えやすくなります。
- おすすめ用途:Advanced 3D、Blender・Cinema 4D併用
- 推奨変更:メモリ64GB以上、2台目SSD 1~2TB
- 注意点:2D中心ならGPUが過剰になる可能性がある
クリエイターPC WA7A-K257/XBHをツクモで確認する
DAIV FM-A9G7T:保証とサポートを重視する業務向け

仕事でAfter Effectsを使用し、保証期間や電話サポートまで含めて選ぶなら、DAIV FM-A9G7Tが候補です。
Ryzen 9 9900X、RTX 5070 Ti 16GB、32GBメモリ、1TB NVMe SSDを搭載し、標準で3年間のセンドバック修理保証と24時間365日の電話サポートが付いています。メモリは最大256GBまで対応するため、将来96GB・128GB以上へ増やしたい業務用途にも向きます。
標準価格は高めなので、性能だけで比較すると他モデルのほうが安い場合があります。DAIVを選ぶ理由は、筐体、拡張性、3年保証、サポートまで含めて制作環境を整えたい場合です。
- おすすめ用途:業務制作、Advanced 3D、長時間の高負荷作業
- 推奨変更:メモリ64~128GB、2台目SSD 2TB
- 注意点:価格重視なら他モデルとも比較する
BTOのカスタマイズで変更する優先順位
標準構成が32GBメモリ・1TB SSDなら、CPUやGPUをさらに上げる前に、メモリ64GBと2台目SSDを検討してください。
| 優先順位 | カスタマイズ項目 | 選択の目安 | 目的・効果 |
|---|---|---|---|
| 1 | メモリを増やす | 基本は64GB 重い合成・複数ソフト併用は96~128GB | RAMプレビューの確保や、複数ソフト使用時のメモリ不足を防ぐ |
| 2 | 2台目のNVMe SSDを追加する | キャッシュ・素材用として1~2TB | OS・アプリとキャッシュの読み書きを分散し、容量を管理しやすくする |
| 3 | 用途に合うGPUを選ぶ | 2D中心:RTX 5060 Ti 16GB Advanced 3D:RTX 5070 Ti | GPUエフェクトやAdvanced 3D、VRAMを多く使う処理を快適にする |
| 4 | CPUを上げる | Core Ultra 7 270K PlusまたはRyzen 9クラス | プレビュー処理やマルチフレームレンダリング、書き出し時間を短縮する |
| 5 | 冷却と電源を確認する | CPU・GPUに適したクーラーと、余裕のある容量の電源を選ぶ | 長時間レンダリング時の性能低下を抑え、処理の安定性を確保する |
After Effects用だからといって、すべてのパーツを最上位にする必要はありません。標準構成から何を変更するか迷う方は「BTOパソコンの標準構成はそのまま買ってよい?」も参考にしてください。
デスクトップとノートPCはどちらがよいか
同じ予算なら、After Effectsを本格的に使うPCは、冷却、メモリ容量、SSD増設、将来のGPU交換で有利なデスクトップがおすすめです。
ノートPCでもAfter Effectsは使用できますが、同じ「RTX 5070」という名称でもデスクトップ用とLaptop GPUでは性能や電力設定が異なります。また、ノートPCはメモリが基板直付けで増設できない機種や、SSDスロットが1つしかない機種があります。
持ち運びが必須なら、メモリ64GB、RTX 5070 Laptop GPU以上、SSD 2TB以上、冷却性能の高い16型前後を検討してください。デスクトップとノートで迷う方は「Adobe用PCはノートとデスクトップのどちらがよい?」も参考になります。
After Effects向けPCでよくある失敗
よくある失敗は、GPUの型番だけで選び、メモリ容量、SSD構成、冷却、増設余地を見落とすことです。
| 避けたい選び方 | 問題点 | 改善方法 |
|---|---|---|
| RTX 5070 Ti搭載なのにメモリ32GBのまま購入する | GPU性能を活かす前に、RAMプレビューや複数ソフトの併用でメモリ不足を感じる可能性があります。 | 基本は64GB、重い合成や複数ソフトを併用する場合は96~128GBを検討します。 |
| 1TB SSDだけですべてを保存する | 素材とディスクキャッシュによって空き容量が減り、容量不足や管理のしにくさにつながります。 | システム用SSDとは別に、キャッシュ・素材用として1~2TBのNVMe SSDを追加します。 |
| 「4K動画編集対応」だけで選ぶ | Premiere Proを重視した構成が、After Effectsにも最適とは限りません。 | メモリ容量、CPU性能、GPUのVRAM、キャッシュ用SSDをAfter Effectsの用途に合わせて確認します。 |
| CPUのコア数だけで決める | After Effectsには、コア数だけでなく1コアあたりの処理性能が影響する作業もあります。 | コア数とシングルコア性能のバランスに加え、After Effectsの実測ベンチマークも確認します。 |
| RTX 5080・5090なら必ず速いと思う | 2Dモーショングラフィックス中心では、価格差に見合うほど処理速度が向上しない場合があります。 | 2D中心ならRTX 5060 Ti 16GB、Advanced 3Dや重いGPU処理ではRTX 5070 Ti以上を目安にします。 |
| メモリやSSDを増設できない小型PCを選ぶ | プロジェクトが重くなったときに、必要な容量や性能へ対応しにくくなります。 | メモリの最大搭載容量、空きメモリスロット、空きM.2スロットを購入前に確認します。 |
After Effects向けPCのよくある質問
購入前に迷いやすい点を、用途と予算の優先順位に沿って回答します。
メモリ32GBでもAfter Effectsは使えますか?
フルHDや短い2D作品なら32GBでも使用できますが、新品PCの購入目安としては64GBをおすすめします。
Adobe公式では4K以上に32GB以上を推奨しています。ただし、長いプレビュー、多数のレイヤー、Premiere ProとのDynamic Link、Photoshopやブラウザの同時利用を考えると、32GBでは余裕が小さくなります。
RTX 5060 Ti 16GBとRTX 5070はどちらがよいですか?
2D中心でVRAM容量と価格を重視するならRTX 5060 Ti 16GB、GPU処理性能を重視するならRTX 5070を選びます。
RTX 5070は演算性能が高く、RTX 5060 Ti 16GBはVRAM容量に余裕があります。After Effectsだけでなく、DaVinci Resolve、Blender、AI処理なども使う場合は、他ソフトのGPU負荷も含めて判断してください。
RTX 5080やRTX 5090は必要ですか?
After Effectsの2D・一般的な4K制作だけなら、RTX 5080やRTX 5090は必須ではありません。
Advanced 3D、GPUレンダリング、Blender、Unreal Engine、生成AIなどを同じPCで本格的に使う場合には意味があります。After Effects中心なら、RTX 5070 Tiで止めてメモリ96~128GBや複数SSDへ予算を回す選択も合理的です。
ゲーミングPCでもAfter Effectsを使えますか?
高性能なゲーミングPCでもAfter Effectsは使えますが、標準メモリとSSD容量を必ず確認してください。
ゲーミングPCはGPU性能が高い一方、メモリ16~32GB、SSD 1TBだけの構成が多くあります。After Effects用にするなら、メモリ64GB、2台目SSD、Studioドライバー、長時間負荷に対応できる冷却を確認しましょう。
今使っているPCはGPUとメモリのどちらを増設すべきですか?
2D制作でメモリ使用率が高いならメモリ、Advanced 3DでGPU使用率やVRAM使用量が高いならGPUを優先します。
タスクマネージャー、After Effectsのコンポジションプロファイラー、レンダーキューの情報を確認し、実際に不足しているパーツを特定してください。SSDの空き容量が少ない場合は、GPU交換よりキャッシュ用SSDの追加が先になることもあります。
まとめ:64GBメモリを軸に用途に合うGPUを選ぶ
After Effects向けPCは、Core Ultra 7またはRyzen 7以上、RTX 5060 Ti 16GB以上、メモリ64GB、NVMe SSD 1TB+キャッシュ用SSDを基準にすると選びやすくなります。
- 2D中心:CPUとメモリを優先
- 一般的な4K:64GB+RTX 5060 Ti 16GB~RTX 5070
- Advanced 3D:RTX 5070 Ti以上
- Premiere Pro併用:64GB以上と複数SSD
- 重い業務制作:96~128GBとOS・キャッシュ・素材の分離
最も避けたいのは、GPUだけが高性能で、メモリ32GB・SSD 1TBのまま購入することです。自分の制作内容が2D中心か、Advanced 3D中心かを決め、待ち時間の原因になるパーツへ順番に予算を配分してください。
関連ページ
After Effects以外のAdobeソフトや3DCGも使う場合は、併用するソフトの負荷まで含めてPCを選んでください。
- Adobe Creative Cloud向けPCの選び方
- Premiere Pro向けPCのおすすめスペック
- 4K動画編集に必要なPCスペック
- 3DCG・3Dモデリングに必要なPCスペック
- クリエイター向けPCをメーカー別に比較
- Adobe用PCはノートとデスクトップのどちらがよい?















