Adobe Premiereに最適なパソコンを買う方法!重くならないパソコンが欲しい方へ


最終更新日:2023年5月12日

Adobe Premiere制作画面

Premiereに最適なパソコンを買う方法

Premiere Pro」はAdobe Systems(アドビ・システムズ)が開発した動画編集・映像制作ソフトウェアです。

動画編集ソフトとして有名な製品で、プロからアマチュアの方まで様々なクリエイターの方に使用されています。

Premiereには「Premiere Pro」と「Premiere Elements」の2つのグレードがあります。
Premiere Proが一般的なバージョンでPremiere ElementsはPro版の簡易版です。
一般的にPremiereといえばPro版のことを指します。

Premiereを使用するにはパソコンの性能が高くないといけません。ですが家電量販店などで売られているパソコンを適当に買うとPremiereを使える性能ではない可能性が高いです。

このページではPremiereを使用できるパソコンを買う方法を紹介します。

またPremiereを使用できるおすすめのパソコンも紹介しています。そちらを買えばすぐにPremiereを使用できるパソコンを手に入れることができます。

目次

【紹介編】おすすめのPremiere Pro向けパソコン紹介

紹介しているPCの簡易比較

メーカーPremiere向けパソコンCPUGPU
パソコン工房クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC137KF-SAX]Core i7-13700KRTX 3060 Ti
パソコン工房クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC139KF-TL9X]Core i9-13900KFRTX 4070
パソコン工房クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M07M-137-NAX]Core i7-13700RTX 3050
マウスコンピューターDAIV FX-I7G70Core i7-13700KF
Core i9-13900KF *
RTX 3070
マウスコンピューターDAIV FX-I7G60Core i7-13700KF
Core i9-13900KF *
RTX 3060
ツクモクリエイターPC WA7J-F223/ZBCore i7-13700K
Core i9-13900K *
内蔵
RTXシリーズ *
GTXシリーズ *
パソコンショップSEVENZEFT Z30KCore i7-13700K
Core i9-13900K *
他第13世代Core i *
RTX 3060
他RTXシリーズ *
他GTXシリーズ *
サイコムLepton Motion Pro Z790/D5 Core i7-13700K
Core i9-13900KF *
他第12世代Core i *
他第13世代Core i *
RTX 3060
他RTXシリーズ *
他GTXシリーズ *
サイコムスタンダードモデル Radiant [GZ3400Z790/D4] Core i5-13600K
Core i7-13700K *
Core i9-13900K *
他第12世代Core i *
他第13世代Core i *
内蔵
RTX 3070など *
他RTXシリーズ *
他GTXシリーズ *
*はカスタマイズで搭載できる

クリエイターパソコン SENSE∞【パソコン工房】

パソコン工房「クリエイターパソコンSENSE∞」

パソコン工房は全国に実店舗が60店舗以上あるBTOパソコン・PCパーツショップです。

BTOショップにはオンラインショップのみのショップも多いですが、パソコン工房は60店舗以上と実店舗が最も多いBTOショップとなっています。

パソコン工房のBTOパソコンの特徴は他のBTOショップと比べて価格が安いところです。性能の高いPCが安く買えるのでコスパが高くおすすめです。

パソコン工房にはクリエイター向けパソコンの「SENSE∞」シリーズがあります。SENSE∞は基本構成モデルがたくさん用意されているのでカスタマイズをしなくても自分にあったパソコンを手に入れやすいです。

またSENSE∞シリーズにも「Adobe Creative Cloud (Adobe CC)推奨スペックパソコン」があります。Adobe Creative Cloudが使えるパソコンが欲しい方は参考になると思います。

おすすめ①:SENSE∞ [第13世代Core i7]

動画編集がしたい多くの方は「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC137KF-SAX]」がおすすめです。

名前クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC137KF-SAX]
CPUCore i7-13700K(PassMarkスコア:47,029)
グラフィックGeForce RTX 3060 Ti(PassMarkスコア:20,639)
メモリ16GB
SSD1TB (NVMe対応 M.2 SSD)

こちらはCPUに性能の高い第13世代「Core i7-13700K」と、GPUに「GeForce RTX 3060 Ti」を搭載しています

このCPUとGPUの性能は基本的に解像度がフルHDの動画編集に最適ですし、4K動画編集もある程度することができます。

なので動画編集をしたい多くの方におすすめです。

カスタマイズ注文でメモリを32GB・64GB・128GBにしたり、SSDを増設したりできます。

メモリを32GBや64GBあたりにするのがおすすめです。
SSDの容量も少ないので増設するのがおすすめです。1TB以上搭載がおすすめです。

おすすめ②:SENSE∞ [第13世代Core i9]

さらにハイスペックなPCが欲しい方は「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC139KF-TL9X]」がおすすめです。

名前クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC139KF-TL9X]
CPUCore i9-13900KF(PassMarkスコア:59,564)
グラフィックGeForce RTX 4070(PassMarkスコア:26,884)
メモリ32GB
SSD1TB (NVMe対応 M.2 SSD [PCIe 4.0×4])

こちらは性能の高い第13世代Core i9-13900Kと最新GeForce RTX 4070を搭載しています

動画編集をサクサクしたい方、本格的に解像度4K以上の動画編集をしたい方、プレビューを見やすくしたい方、処理待ち時間やエンコードの時間を少しでも短くしたい方などにおすすめです。

こちらももちろんカスタマイズでメモリやSSDなどを増設できます。

おすすめ③:SENSE∞ [第13世代Core i7]

コストを抑えたい方は「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M07M-137-NAX]」がおすすめです。

名前クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M07M-137-NAX]
CPUCore i7-13700(PassMarkスコア:38,995)
グラフィックGeForce RTX 3050(PassMarkスコア:13,023)
メモリ16GB
SSD500GB (NVMe対応 M.2 SSD)

こちらは第13世代Core i7-13700とGeForce RTX 3050搭載となっているので安くなっています。

ですがCore i7-13700は性能が高いのでカットや字幕作成などの編集内容がメインの方で、フルHDくらいまでの解像度の動画を編集したい方には十分な性能があります

SSDの容量が少ないのでSSD・HDDをカスタマイズで増設することがおすすめです。


パソコン工房のサイトで見るにはこちら

クリエイターパソコンDAIV【マウスコンピューター】

マウスコンピューター「Adobe Creative Cloud推奨スペックモデル」パソコン

マウスコンピューターはゲーミングPCのG-Tuneシリーズで有名なBTOショップです。

マウスコンピューターにはクリエイター向けパソコンの「DAIVシリーズ」もあります。

DAIVシリーズは本体にキャスターを搭載させたり、HDDの交換を簡単にできるリムーバブルハードディスクベイを取り付けることができるなど、クリエイターの方に使いやすいようなパソコンとなっています、

またマウスコンピューターのクリエイター向けパソコンDAIVにはコンセプトモデルの「Adobe Creative Cloud 推奨スペックパソコン」があります。AdobeのCreative Cloud製品を使用するのに最適なパソコンです。

おすすめ①:DAIV FX-I7G70

DAIVシリーズの中では「DAIV FX-I7G70」がおすすめです。スペックは、

名前DAIV FX-I7G70
CPUCore i7-13700KF(PassMarkスコア:46,882)
※ Core i9-13900KFにカスタマイズ可
グラフィックGeForce RTX 3070(PassMarkスコア:22,503)
メモリ32GB
SSD1TB (NVMe Gen4×4)

とCPUに第13世代Core i7-13700KFを、GPUにGeForce RTX 3070を搭載しているのでPremiereを快適に使用できます。

4Kなどの高解像度動画の編集にも十分使用できるのでおすすめです。

ここからさらにカスタマイズでCPUを第13世代「Core i9-13900KF(PassMarkスコア:59,564)」にすることもできます

Core i9-13900KFは本格的に4K以上の動画編集をしたい方や、Premiereで長い間使用し続けていてもできるだけ重くなりにくくしたい方、少しでも処理時間やエンコードの時間を削りたい方などにおすすめです。

おすすめ②:DAIV FX-I7G60

コストを抑えたい方は「DAIV FX-I7G60」がおすすめです。スペックは、

名前DAIV FX-I7G60
CPUCore i7-13700KF(PassMarkスコア:46,882)
※ Core i9-13900KFにカスタマイズ可
グラフィックGeForce RTX 3060(PassMarkスコア:17,208)
メモリ32GB
SSD1TB (NVMe Gen4×4)

となっているのでこのままでもPremiereを使用できます。

フルHDまでの動画編集なら満足に使用できます。

カスタマイズでCPUをCore i9-13900KFにしたり、メモリを64GBにしたりもできるのでさらに快適に動画編集をしたい方におすすめです。


マウスコンピューターで詳しく見るにはこちら

クリエイターPC(幅広いカスタマイズ・高い信頼性)【ツクモ】

TSUKUMO「クリエイターPC」

ツクモはパソコンが珍しかった時代から秋葉原でパソコンを販売していた老舗のパソコン・パソコンパーツショップです。

ツクモのBTOパソコンはパーツのメーカーまで選べたり、全国の企業、大学、官公庁にもパソコンを搬入しているなど信頼性の高いパソコンショップとなっているのでおすすめです。

ツクモにはクリエイター & ワークステーション向けモデルとして「クリエイターPC」があります。

このクリエイターPCの特徴はカスタマイズの幅が広いところとコスパが高いところです。

特にグラフィックボード(GPU)をGeForce GTX 1650、GTX 1660 SUPERのGTXからGeForce RTX 3050~RTX 3080、RTX 4070 Tiまで幅広く選べます。

おすすめ①:クリエイターPC [第13世代Core i7]

クリエイターPCの中では「クリエイターPC WA7J-F223/ZB」がおすすめです。

名前クリエイターPC WA7J-F223/ZB
CPUCore i7-13700K(PassMarkスコア:47,029)
※Core i9-13900Kにカスタマイズ可
グラフィックIntel UHD 770(PassMarkスコア:1,799)
※GeForce RTXなどにカスタマイズ可
メモリ16GB
SSD1TB (M.2 NVMe)

CPUに第13世代Core i7を搭載しているので動画編集におすすめです。

GPUに内蔵グラフィックとなっているので、カスタマイズ注文でグラフィックボードをGeForce RTX 3070やRTX 4070 TiなどにするとさらにPremiereに最適になります。

またカスタマイズでCPUにCore i9-13900KFを搭載させることができます。Core i9-13900Kは本格的に4Kなどの高解像度動画編集をしたい方におすすめです。

他にもカスタマイズ注文でメモリを32GBや64GBや128GBにしたり、SSDやHDDを5つまで増設できます。

SSD・HDDが5つまで搭載できるのはBTOショップの中で一番多いです。他のBTOショップでは3つ程度までとなっているところが多いです。
ストレージを多く搭載させたい方はツクモのクリエイターPCがおすすめです。


ツクモのサイトで見るにはこちら

ZEFT(フルカスタマイズが可能)【パソコンショップSEVEN】

  • Fractal Design - Define 7 Compact
  • Thermaltake - Versa H200 TG RGB
  • CoolerMaster - MasterBox CM694
  • NZXT - H710
  • Corsair - iCUE 5000X RGB
  • Sharkoon - TG5 Pro RGB
  • NZXT - H510
  • Thermaltake - Versa H26
  • Cooler Master - HAF 700 EVO
  • DeepCool - CH510 WH
  • NXZT H9 Elite
    NXZT - H9 Elite
  • Fractal Design - North

パソコンショップSEVENはフルカスタマイズが可能なBTOパソコンショップです。

全てのパーツを幅広く選択できるので玄人好みのショップとなっています。

パソコンケースもカスタマイズできるので見た目にこだわる方にもおすすめです。

また基本構成も多いのも特徴です。カスタマイズをしなくても自分にあったパソコンを選ぶこともできます。

おすすめ①:ZEFT Z30AP

PremiereにおすすめのPCは「ZEFT Z30K」です。

  • Fractal Design - Define 7 Compact
  • Thermaltake - Versa H200 TG RGB
  • CoolerMaster - MasterBox CM694
  • NZXT - H710
  • Corsair - iCUE 5000X RGB
  • Sharkoon - TG5 Pro RGB
  • NZXT - H510
  • Thermaltake - Versa H26
  • Cooler Master - HAF 700 EVO
  • DeepCool - CH510 WH
  • NXZT H9 Elite
    NXZT - H9 Elite
  • Fractal Design - North
名前ZEFT Z30K
CPUCore i7-13700K(PassMarkスコア:47,029)
グラフィックGeForce RTX 3060(PassMarkスコア:17,208)
メモリ32GB
SSD1TB (M.2 NVMe)
HDD2TB

標準構成の時点で動画編集に最適なスペックとなっているので、このまま注文してもPremiereを使用できます。

カスタマイズ注文画面でCPUに第13世代Core i9-13900Kなどに幅広くカスタマイズできるのでおすすめです。

またこのパソコンはCPUクーラーに簡易水冷のクーラーが搭載されています。
第12世代以降のCore iシリーズのCPUは温度がすぐに100℃近くになってしまいますが、水冷クーラーは冷却性能がとても高いので発熱の多い第13世代Core iシリーズにおすすめです。
いらなければカスタマイズで空冷ファンにすることもできます。


パソコンショップSEVENで詳しく見るにはこちら

Lepton Motion Pro(フルカスタマイズ可・高い信頼性)【サイコム】

サイコムは信頼性が高く、カスタマイズの幅も広いBTOショップです。

信頼性が高い理由は「相性チェックをしている」、「パーツに型番まで記載している」、「組み立てが丁寧」、「全国の企業・学校・官公庁に搬入実績がある 」ところです。

相性チェックなどは別のBTOショップでしているところもありますが、これらがすべてを満たしているところはあまりありません
サイコムは特に組み立てがとても丁寧で、どんなふうにカスタマイズしても配線がされているところなどが自作PCを作る方からの評判が高いです。

おすすめ①:Lepton Motion Pro Z790/D5

サイコムにはプロ向けワークステーションのLeptonシリーズがあります。

その中でも動画編集向けの「Lepton Motion Pro [Z790/D5] 」がおすすめです。基本構成は以下のようになっています。

名前Lepton Motion Pro [Z790/D5]
CPUCore i7-13700K(PassMarkスコア:47,029)
グラフィックGeForce RTX 3060(PassMarkスコア:17,208)
メモリ32GB
SSD1TB (M.2 NVMe)

動画編集向けのPCなので、カスタマイズをしていない基本構成の時点でも動画編集に向いている性能の高いPCとなっています。

なのでカスタマイズせずにこのまま注文するのもおすすめです。

さらにカスタマイズでCPUにCore i9-13900Kなどの第13世代Core iシリーズや第12世代Core iシリーズも搭載させることができます。

動画編集、特に4Kなどの高解像度動画編集をしたい方はCore i9-13900Kもおすすめです。

他にGPUもカスタマイズで「GeForce RTX 3060 Ti 」、「RTX 3070」、「RTX 3080」などにすることもできます。このあたりを予算に合わせてカスタマイズするのもおすすめです。

またメモリを64GBや128GBなどにしたりできるのでおすすめです。

カスタマイズ画面ではGPUにGeForceシリーズ以外にも「NVIDIA Tシリーズ」、「NVIDIA RTX Aシリーズ」などがありますが、こちらは企業向け・産業向けのGPUとなっています。価格が高いわりに性能が低いので個人のクリエイターの方にはあまりおすすめしません。会社や学校などで指定されている場合以外は基本的にGeForceシリーズがおすすめです。

おすすめ②:スタンダードモデル Radiant

サイコムでは「スタンダードモデル Radiant [GZ3400Z790/D4] 」もおすすめです。

  • Fractal Design - Define 7 Compact
  • Fractal Design - Define 7 White TG
  • CoolerMaster -Silencio S600
  • NZXT - H510
名前スタンダードモデル Radiant [GZ3400Z790/D4]
CPUCore i5-13600K(PassMarkスコア:38,506)
グラフィック内蔵グラフィック
メモリ8GB
SSD480GB

スタンダードモデルの場合、基本構成の状態ではCPUに性能が低めなCore i5になっていたり、メモリ容量が8GBになっているなど動画編集に向いているわけではありません。

必ずカスタマイズで動画編集ができる性能のパーツを選ばなければいけないので注意してください。

ですがスタンダードモデルはカスタマイズの幅がとても広いのでカスタマイズで自分の求めている性能にすることができます。

スタンダードモデルからカスタマイズして同じ性能のパーツを選んだ場合、Leptonシリーズよりもスタンダードモデルの方が安くなります。コスパを求めている方におすすめです。


サイコムのサイトで詳しく見るにはこちらから

【解説編】Premiere Proに最適なパソコンの選び方を解説

flat screen TV turn on inside room

Premiereに最適なパソコンとは?

Premiereに最適なパソコンかどうかは「4つのスペック」を見ればわかる

Premiereを使えるかどうか判断するにはパソコンのスペックを確認することが必要です。

Premiere Proなどの動画編集には普通のパソコンよりも性能の高いパソコンが必要です。

パソコンの性能は使われているパーツでほぼ全て決まります。なのでどのパーツを使っているかを見れば性能(スペック)が分かります。

Premiereを使うパソコンが欲しい場合、見なければいけないところは

  • CPUの種類(Core i7、Ryzen 7など)
  • メモリの容量
  • SSD・HDDの容量
  • グラフィックボードの種類

の4つです。

この4つをパソコンを買う前に見ておけばPremiereを使用できるパソコンを手に入れることができます。

ノートPCが欲しい方はこちら

基本的にPremiere Proを使用したい方はデスクトップPCがおすすめです。

ノートPCはデスクトップPCよりも性能が低いので動画編集がしにくいです。

また同じ性能でノートPCとデスクトップPCで比べるとノートPCのほうが価格が高くなります

それでもPremiereを出先で軽く手直しできるくらいの性能のノートPCが欲しい方や、メインパソコンが使えないときのサブ機としてノートPCが欲しい方もいると思います。

ノートPCの場合、スペック表から実際の性能を判断するのは難しいです。買う前に必ず性能を詳しく確認しなければいけません。

ノートPCでPremiereが使用できるPCが欲しい方はこちらのページを参考にしてください。

※ 必要スペック、推奨スペックとは?

ソフトウェアにはほぼ必ず「必要スペック」や「推奨スペック」というものが書かれています。

スペックという言葉の代わりに「動作環境」や「システム要件」と書かれていることもあります。

「必要スペック」とはそのソフトが動作するために必要な最低限のパソコンの性能のことです。これよりもスペックが低いパソコンではそのソフトを動かすことができないという意味になります。
「推奨スペック」とはそのソフトを快適に使うためにあったほうがいいスペックのことです。これよりスペックが高いパソコンだと不自由がなくそのソフトが使えるという意味です。

実際には推奨構成以上のスペックが必要

必要スペックや推奨スペックはソフト単体で使用する時のスペックなので、実際にソフトを使う時には推奨スペック以上のスペックがあったほうがいいです。
例えば動画編集をしながら資料やマニュアルを見たり、チャットやビデオ通話をしながらの作業などを実際にすることはありえます。

ある程度スペックに余裕がないとパソコンはバックグラウンドで様々な作業をしているので調子がいいときは普通に使えても調子が悪いときは重くて使いづらいということはよくあります
スペックは高ければ高いほど処理能力が高速になってパソコンの動作が安定し、重くなりにくくなったりフリーズしにくくなります。
動作が不安定になりやすい動画編集にはできるだけスペックの高いパソコンを選ぶのがおすすめです。

「Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア」ページによる推奨スペック

引用元: Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア

推奨スペックの最新の情報には「Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア」というページがあります。

例えばこちらのページではプロセッサー(CPU)の欄に「Intel の Core i7、Core i9、あるいは AMD の同等のプロセッサーを強くおすすめします。」と書かれています。

こちらのページも参考にしながら必要なスペックを解説していきます。

パソコンを買う前に確認する「4つのスペック」

確認する「4つのスペック」とは?

①CPU:最低Core i7以上。おすすめはCore i9

① CPUの選び方

おすすめのCPUの選び方:
・動画編集をしたい多くの方:
「Core i7・Ryzen 7」以上、「Core i9」がおすすめ
・本格的な動画編集をしたい方:
「Core i9」がおすすめ
・コストを抑えたい方:
Core i7の中でも「Core i7-12700F」あたりが安い
🔽 CPUの性能一覧(クリック・タップで見る)
*印は速報値・予想値

CPUの性能が高いほど様々な動作が速くなる

CPUとはパソコンの処理全般を担当するパーツです。

CPUの性能が高いと処理速度が早くなります。

つまりCPUの性能が高いとパソコンの動作が重くなりにくくなったり、画面がカクカクになりにくくなったり、フィルターをかける時間が短くなったり、エンコードを早く終わらせることができるようになったりします。

性能の低いCPUで動画編集をするとPremiereが強制終了したりパソコンがフリーズしたりして今までの作業が無駄になってしまう可能性があります

Adobe公式のおすすめはCore i7、Core i9

Adobe公式の『Premiere Pro/After Effects に合わせたシステムの最適化』のページを見ると「Intel の Core i7、Core i9、あるいは AMD の同等のプロセッサーを強くおすすめします。」と書かれています。

Core i7とCore i9はハイスペックなCPUです。

Core i3やCore i5ではPremiereを使用するのに向いていないということになります。

Core i7やCore i9と「AMDの同等なプロセッサー(CPU)」とは「Ryzen 7」「Ryzen 9」のことです。厳密に言うと上の表でも分かるようにベンチマークスコア的には性能は様々なものがあります。

CPUは最低でもCore i7・Ryzen 7以上。

では実際にどのCPUを選べばいいか説明します。

動画編集の作業には処理が重いものも多いです。Premiereを使用する時に快適で安定した動作を求めるなら「Core i7」以上の高性能なCPUがおすすめです。

フルHDくらいまでの解像度ではCore i7でも十分動画編集ができます。

できる限り予算を抑えたいとしても、CPUには最低でもCore i7を選んだほうがいいと思います。

Core i9がおすすめ

パソコンの動作をできるだけ重くしたくない方、処理を早くさせたい方はCore i9がおすすめです。

Premiereのような動画編集ソフトは重い作業が多いので、CPUには一番お金をかけるべきです。

GPUなどの他のパーツの値段を下げてでもCPUにできるだけ性能の高いものを搭載させるのがおすすめです。
Core i7から少し値段を上げるだけでCore i9を搭載できるので、予算に余裕がある方は積極的にCore i9を選んだほうがいいです。

特に4K以上の高解像度の動画を編集したい方はCore i9を選んだほうがいいでしょう。

※ Premiere ProにはCore iシリーズがおすすめ:Ryzenはコスパが最悪

https://www.pugetsystems.com/labs/articles/Adobe-Premiere-Pro-AMD-Ryzen-7000-Series-vs-Intel-Core-12th-Gen-2360/

AdobeのソフトウェアはIntelのCPUに最適化されていると言われています。

パソコンの動作・処理速度がどれくらい早いかを測定し点数化したベンチマークスコアというものがあります。
CPUのベンチマークスコアを見るとCPUの性能がわかります。

パソコンの一般的な動作を計測したPassmark社などのベンチマークスコアではCore iシリーズよりRyzenシリーズのほうがスコアが高くなることが多いです。

ですがAdobe製品の処理速度を計測したベンチマークの場合はCore iシリーズのほうがかなり高くなります

Puget Systems社の「Adobe Premiere Pro: 13th Gen Intel Core vs AMD Ryzen 7000」ページにPremiereの動作を第13世代Core iシリーズとRyzen 7000シリーズとで比較しているページがあります。
実際にPremiereのベンチマークを見てみると最新Ryzen 7000シリーズのRyzen 9 7900Xよりも、最新第13世代のCore i9-13900KだけでなくCore i7-13700Kのほうがスコアが高くなっています。

さらに前世代の第12世代Core iと最新のRyzen 7000を比較している「Adobe Premiere Pro: AMD Ryzen 7000 Series vs Intel Core 12th Gen」を見ると、前世代の第12世代Core i7-12700でさえもRyzen 9 7900Xを超えるスコアを出しています。

価格を比較すると現在「Ryzen 7000 > 第13世代Core i > 第12世代 Core i > Ryzen 5000」となっています。現在Ryzen 7000シリーズは第13世代Core iシリーズよりも価格が高いです。

つまりRyzenシリーズはPremiereの処理速度がCore iシリーズより低く、価格もCore iシリーズより高いので、Ryzenシリーズはコスパがとても悪いということになります

Premiere Proを使用するパソコンにはCore iシリーズの方がおすすめです。

②メモリ:おすすめは32GB以上、最低でも16GBは欲しい

メモリ容量選び方

おすすめメモリ容量の選び方:
・フルHDまで編集したい方:
32GB以上
・4K動画以上を編集したい方:
64GB以上がおすすめ
・コストを抑えたい方:
最低16GB以上、できれば32GBあったほうがいいです

メモリは読み込んだデータや編集中のデータを入れておくパーツです。

Premiere Proなどの動画編集ソフトでは容量の大きい動画データを読み込んでメモリに入れる必要があります。

なのでメモリ容量は一般のパソコンより多めに必要です。

メモリ容量が少ないと動作が不安定になりやすいです。メモリの容量が足りなくなるとソフトが強制終了したりパソコンがフリーズしたりしてしまいます。

動画編集にはメモリ容量が32GB以上あったほうがいい

Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア』のページを見ると、メモリ容量は「32 GB 以上のメモリが必要です」と書かれています。

メモリの容量が32GBというのは家電量販店に売られているような普通のパソコンメーカー製パソコンには少ないです。それだけハイスペックなパソコンが必要だということが分かると思います。

メモリが32GB以上のパソコンがほしい方はカスタマイズできるBTOパソコンショップで簡単に買うことができるのでおすすめです。

BTOショップならメモリをカスタマイズして容量を簡単に32GB・64GB・128GBにまですることができます。

もし4K動画を編集したい方は64GB以上にすることを強くおすすめします。

③グラフィックボード:「RTX 3070」以上がおすすめ

③ GPUの選び方

おすすめのグラフィックボードの選び方:
・フルHDまでの動画編集をしたい方:
「GeForce RTX 3060」以上
・4K動画以上の編集したい方・3Dを使いたい方:
「RTX 3070」以上がおすすめ
・コストを抑えたい方:
「GeForce GTX 1660 SUPER」「RTX 3050」あたり
🔽 グラフィックボード・GPUの性能一覧(クリック・タップで見る)
*印は速報値、予想値

GPUは映像関係の処理を最適化・高速化する

「Premiere Proの推奨ハードウェア」ページのグラフィック欄には「4 GB 以上のメモリ(VRAM)を搭載した GPU をお勧めします。」と書かれています。

VRAMの容量が4GB以上のGPUは「GTX 1650」以上のものです。GTX 1650は性能的にも価格的にもそこまで高いGPUではありません。

ただしグラフィックボードの性能によってエフェクトの処理時間、動画保存やレンダリングの時間、エンコードの時間、プレビュー画面表示、プロキシ作成の時間などが変わります。

Premiereの場合「Mercury Playback Engine」が搭載されていてGPUアクセラレーションによるレンダリングやエフェクトの高速処理が可能になります。

エフェクトの処理時間やプレビューの見やすさ、エンコードなどの待ち時間を抑えて快適に作業したいのであれば、ある程度の性能のグラフィックボードを搭載したほうがいいです。

フルHD動画にはRTX 3060以上、4K動画編集にはRTX 3070以上がおすすめ

Premiereを使用したい多くの方には「GeForce RTX 3060」以上の性能があったほうがいいのではないかと思います。

もし4K動画編集をしたい方は「RTX 3070」以上がおすすめです。

コストを抑えたい方はGPUの性能の少し低い「RTX 3050」あたりを選べば安くなります。フルHDくらいまでならRTX 3050でも十分でしょう。

GPUは価格が高い

Premiereの場合、GPUはCPUの苦手な作業を代わりに担当するだけです。

なのでGPUの性能だけを上げてもソフト全体の動作が軽くなるというわけではありません

パソコン全体の動作を高速化・安定化させたい場合はCPUの性能を上げなければいけません。

特にミドルスペックのGeForce RTX 3050は3万円前後、最高スペックのRTX 3090は20万円くらいします

性能と価格のコストパフォーマンスを考えるとRTX 3060、RTX 3070前後がちょうどいいでしょう。

CPUならCore i7は6万円前後、Core i9でも9万円前後と性能を上げても価格がそれほど高くなるわけではありません。
値段が高いGPUを搭載させるくらいなら性能が高いCPUを搭載させるほうがいいでしょう

④SSD・HDD容量:最低1TB、できれば2TB以上搭載がおすすめ

④ SSD・HDD容量の選び方

SSDの容量1TB以上あったほうがいい

推奨仕様欄には「アプリのインストールおよびキャッシュ用に内蔵高速 SSD」と書かれています。パソコンにSSDが搭載されているものを買うことをおすすめします。

動画ファイルは容量が大きいので読み込みや保存に時間がかかります。HDDだと読み書きが遅くなるのでSSDがおすすめです。

ストレージ容量についても多めにほしいです。動画データのサイズはとても大きいので保存すると容量がすぐになくなります。

SSDの容量は最低1TBは欲しいです。500GBだとすぐに足りなくなる可能性があります。

できれば2TBくらいあったほうがいいでしょう。

SSDにはM.2 NVMe接続とSATA接続がある:NVMe接続のほうが高速

SSDにはM.2 NVMe接続のものとSATA接続のものがあります。

近年M.2 NVMe接続のSSDは急激に読み込み・書き込み速度が上がっています。

SATA接続は550MB/s、NVMe (Gen 4)接続は7000MB/s前後と10倍以上の速度になっています。
NVMe Gen3の場合は3000MB/s前後です。

なので例えばM.2 NVMe接続SSDとSATA接続SSDを1つづつ搭載させた場合、M.2 NVMe SSDはよく使うデータなどで使用して、あまり使用しないデータをSATA接続のSSDで保存するというように使い分けるのがおすすめです。

HDDは安く耐久性が高いので大容量保存やバックアップ用におすすめ

動画をたくさん保存したい方などストレージ容量をできるだけ多くしたい方もいると思います。

その場合はHDDのほうが容量あたりの値段が安いので、データ保存用としてHDDを搭載するのもおすすめです。

HDDの場合は2TB、4TB、8TBなどの大容量なものがありますし、さらにSSDよりもHDDの方が耐久性が高いのでバックアップ用におすすめです。

ただし4Kなどの高解像度動画を頻繁に編集する場合、HDDでは読み込みが遅いのでSSDに保存するのがおすすめです。

※ 4K動画を編集したければさらにハイスペックなものが必要

4K動画はデーターサイズが大きいので4K動画をPremiere Proに読み込んで編集したい場合はメモリやCPU、GPUの負担が大きいのでさらにハイスペックなパソコンが必要です。

もし4K動画を編集したい方はCore i9、Ryzen 9などのハイスペックなCPUをつけるのをおすすめします。

4K動画を編集する場合は公式にメモリの容量が32GB以上を推奨されています。最低でも32GB以上ほしいです。

ストレージ容量も多く使用するので容量の多いSSDを搭載することがおすすめです。

4K動画データは容量がとても大きいので動画の読み込みをするだけでもとても時間がかかります。読み書きの遅いHDDを使用するのはあまりおすすめできません。

Premiere Pro向けオリジナルパソコンをBTOショップで作る方法

BTOパソコンショップは自分で指定したパーツを使ってパソコンを組み立ててくれるショップです。パソコンに詳しくない方でも基本構成からパーツを入れ替えるだけで作れるので簡単です。

一部のBTOショップではパソコンのケースも選ぶことができます。ケースが選べるBTOショップには、「パソコンSHOPアーク」、「VSPEC」、「パソコンショップSEVEN」、「サイコム 」があります。

サイコムでPremiere向けにパソコンを作る方法

①基本構成を選ぶ

サイコム ラインナップ

サイコムでは基本構成モデルから幅広くカスタマイズできるパソコンは多いです。

Premiereで使用するパソコンはハイスペックなものにしなければいけなません。

おすすめの基本構成はクリエイター向けパソコン「Leptonシリーズ」の動画編集向けモデル「Lepton Motion Pro [Z790/D5] 」です。

この基本構成はカスタマイズしていない状態でも動画編集ができるレベルの性能になっているので、そのまま注文してもPremiereを使用できます。

サイコムにはGPUに「NVIDIA Aシリーズ」「NVIDIA Tシリーズ」などの価格の高い業務向け・企業向けGPUを搭載しているものもあるので注意してください。
会社や大学などで指定されている方以外の、個人でPremiereを使用したい方は場合はGeForceシリーズでも十分です。GeForceシリーズの搭載がおすすめです。


その他におすすめのBTOパソコンはカスタマイズの幅が広い「スタンダードモデル」です。その中でも特にAdobe製品に最適な「Intel CPU 採用モデル」の「スタンダードモデル Radiant [GZ3400Z790/D4] 」がおすすめです。

スタンダードモデルはほとんどのパーツをフルカスタマイズに近いくらい交換できます

またスタンダードモデルは同じ性能にした場合、他の基本構成モデルより安くなりコスパが高いのでおすすめです。

ただしスタンダードモデルは基本構成の状態ではCPUにCore i5が搭載されていたり、メモリが8GBしか搭載されていないなどかなり性能が低くなっているので、必ずカスタマイズでハイスペックにしなければいけません。


その他にも、もしCPUやGPUをフルパワーで使用する方、パソコンの熱で動作を不安定にしたくない方はデュアル水冷PCの「G-Master Hydroシリーズ 」を選ぶのがおすすめです。デュアル水冷はサイコムがこだわっているCPUとGPUを別々に冷やせる水冷PCです。CPUもGPUも同時に激しく使用する方におすすめです。

基本構成が決まったら「カスタマイズ・お見積り」ボタンをクリックします。

②カスタマイズをする

サイコム カスタマイズ画面

パーツを選択すると左側に「詳細」というボタンが表示されます。クリックすると各パーツの詳しい解説が表示されます。

CPU
🔽 CPUの性能一覧(クリック・タップで見る)
*印は速報値・予想値

CPUはパソコンの動作全般を担当するパーツです。データを読み込んだり、動画にエフェクトを掛けたり、エンコードをしたりするときなどパソコンの動作のほとんどをCPUを使用します。

なのでCPUの性能によってパソコンのほとんどの動作が早くなったり遅くなったりします。動画編集などの重い動作を頻繁にするソフトを使用するときにはCPUの性能が高くないと動作が不安定になりやすいです。

Premiereを性能の低いCPUで使用すると重い作業のときに動作が不安定になったり、フリーズしてしまったり、データが壊れてしまうこともあります

CPUはPremiereを使用する場合、最低でも「Core i7」、できれば最も性能が高い「Core i9」がおすすめです。

CPUの選び方の大体の目安ですが、多くの方、フルHDくらいの動画編集をしたい方はCore i7-13700(K, F)あたり、4Kなどの高解像度動画編集をしたい方はCore i9-13900(K, F)がおすすめです。

型番の後ろにKがついているものはクロックが高く、Kがない製品よりも性能が少し高いものです。個人的にはKがついているものがおすすめです。

型番の後ろにFがついているものは内蔵GPUがない代わりに価格が安くなっているものです。GPUを搭載させた場合必要がないのでFの搭載がおすすめです。

Core i7でも7万円前後、Core i9でも9万円前後と数万円しか変わりません。一方でGPUは安いGeForce RTX 3050は3万円前後、高いGeForce RTX 3080だと20万円前後します。GPUはCPUほどは使用しないのにここまで価格に差があります。

メモリ

メモリは読み込んだデータや処理中のデータを一時的に保存しておくパーツです。

特にPremiereのような動画編集ソフト場合、最低でも32GBi以上搭載させるのがおすすめです。

またメモリはソフトを同時に使えば使うほど消費します。一度に複数のソフトを同時に使用したい方などはメモリ容量を多めに入れておいたほうがいいでしょう。

SSD・HDD

SSDの容量は最低でも1TB以上にするのがおすすめです。

サイコムではSSDを3つまで搭載させることができます。

SSDだけを搭載してももちろん構いませんが、SSDとHDDでは同じ容量だとHDDの方が値段が安いです。

HDDは読み込みが遅いですが、値段が安いことと壊れにくいので大容量データの保存やバックアップに向いています。

またSSDはOS・ソフト用SSDとデータ保管用SSDとを分散させたほうがパソコンの動作が安定するのでおすすめです。

なので個人的には以下のように搭載することがおすすめです。

容量目的
SSD①500GB以上OSやソフトのインストール用
SSD②1TB以上よく使うデータの保存用
HDD2TBなどバックアップデータ保存用
ビデオカード
🔽 グラフィックボード・GPUの性能一覧(クリック・タップで見る)
*印は速報値、予想値

グラフィックボード(ビデオカード)は画面を表示するパーツです。

またグラフィックボードに搭載されているGPUを使って3Dを表示したり、画像関係の処理をCPUの代わりに手助けをしたりします。

Premiereでは一部のエフェクトの処理やエンコードなどでGPUを使用するので必要です。

Premiereを使用する場合、最低GeForce RTX 3060以上のGPU、おすすめは「GeForce RTX 3070」以上です

ただしGPUは性能が上げていくと価格がものすごく高くなっていきます。

Core i7でも7万円前後、Core i9でも9万円前後と数万円しか変わりません。一方でGPUは安いGeForce RTX 3050は3万円前後、高いGeForce RTX 3080だと20万円前後します。GPUはCPUほどは使用しないのにここまで価格に差があります。

金額を調整するにはGPUのほうがおすすめです。GPUはCPUよりも交換も簡単なので、GPUをとりあえず予算内に収めておいて、後で必要だと感じたら性能の高いものに交換するのもいいでしょう。

ケース
サイコム「スタンダードモデル」で選択可能なPCケース
「スタンダードモデル」で選択可能なPCケース

サイコムではカスタマイズでPCケースの交換ができます。特にスタンダードモデルの場合は10種類前後の中から選ぶことができます。

詳細をクリックするとカスタマイズできるケースの詳細を見ることができます。

電源

電源は信頼性の高いものを搭載させることをおすすめします。電源が壊れると他のパーツも壊れてしまう可能性があります。

Gold、Platinum、Titaniumと書かれている電源がおすすめです。

性能が高いGPUを選んだ場合、電力が高い電源が必要になることがあります。

OS

Windows 11 Proがおすすめですが、Homeでも構いません。Homeは一部機能が制限されていますが、普段ほとんど使わない機能ばかりです。

その他

それ以外は基本的にどれを選んでも自分のスペックのあったパソコンになっているので自由に決めて構いません。

上記の内容で、お見積り・ご注文へ進む」をクリックするとこのパーツで注文できます。

パソコンショップSEVENで作る(フルカスタマイズ可)

Cooler Master Cosmos C700M
Corsair Graphite 780T White version

パソコンショップSEVEN」はフルカスタマイズが可能なBTOショップです。

パソコンショップSEVENではほとんどの基本構成でパソコンケースも交換することができます。パソコンケースをカスタマイズできるBTOショップはほとんどありません。

BTOショップでは基本構成を選んでからカスタマイズするという流れで注文していきます。

パソコンショップSEVENの場合は基本構成からカスタマイズできる幅がとても広くなっています。

基本構成を選ぶ方法

スペックから商品を探す」をクリックすると検索画面が出ます。

パソコンショップSEVENは基本構成がとても多いので検索画面で検索して選ぶのがおすすめです。

もし基本構成を探すのが面倒な方は、上でおすすめをした「ZEFT Z30AP」でも幅広くカスタマイズでるので自分が求めているスペックのパソコンを作ることができます。

CPUを選ぶ

CPUは動画編集で一番重要なパーツです。動画編集中にできるだけカクカクするのを抑えたければ性能の高いCPUを搭載することをおすすめします。

Premiereで使用する場合Core iシリーズの方が処理速度が早いのでおすすめです。RyzenシリーズからCore iシリーズにはカスタマイズができないのでこの段階でCore iシリーズを選択します。

フルHDくらいまでの動画編集をしたい方は「Core i7」以上を選ぶのがおすすめです。

4K以上なら「Core i9」以上を搭載することも考えたほうがいいでしょう。

コストを抑えたい方は「Core i5」か「Ryzen 5」を選ぶといいでしょう。カットなどの基本的な動画編集はできますが一部のエフェクトでとても重くなる可能性があります。

グラフィックボードを選ぶ

パソコンショップSEVENではグラフィックボードが搭載されていないパソコンもあるので、グラフィックボードもこの段階で絞っていくのがおすすめです。

動画編集にはミドルスペック~ハイスペックなグラフィックボードを搭載したほうがいいです。

一般的な動画編集(フルHDくらいまで)をしたい方は「GeForce RTX 3060」、「GeForce RTX 3060 Ti」あたりが良いでしょう。

もし4K以上の動画を編集したい方は「GeForce RTX 3070」以上のグラフィックボードがおすすめです。

コストを抑えたい方は「GeForce GTX 1660 SUPER」、「GeForce GTX 1650」あたりでも良いと思います。

基本構成を選ぶ

ある程度絞れたので自分の欲しいスペックに近いパソコンの基本構成を選びます。カスタマイズできるのである程度使用したいパーツと違うものが使われていても構いません。

基本構成をクリックして「カスタマイズ・お見積り」をクリックするとカスタマイズ画面に移ります。

動画編集向けにカスタマイズする

パソコンショップSEVEN カスタマイズ画面
プレインストールOSのBTOカスタマイズ

プレインストールOSは個人的にはProがおすすめです。

Homeには若干の制限があります。ですが制限されている機能はあまり重要な機能ではありません。例えばHomeではメモリの容量が128GBまでしか認識しませんが、今のところ128GB以上にする方はほとんどいないと思います。

制限なしのOSが欲しいならProを、価格を抑えたい方はHomeを選べばいいでしょう。

ケースのBTOカスタマイズ

ここでパソコンケースを変えることができます。

✗印がついていて選べないケースはマザーボードを変更すると選べるようになるものもあります。

電源ユニットのBTOカスタマイズ

高価なグラフィックボードにカスタマイズした場合電力が強い電源を搭載することが必要です。

電源ユニットはGold、Platinum、Titaniumと書かれているものを選ぶのをおすすめします

電源ユニットは壊れると他のパーツまで壊れる可能性があるので性能のいいものを選びます。

マザーボードのBTOカスタマイズ

「マザーボードのBTOカスタマイズ」でマザーボードを変更することができます。

安いものを選ぶとスペックの高いグラフィックボードやメモリが取り付けられない可能性があります

よくわからなければ変更せずに注文すれば大丈夫です。

マザーボードで主に比較するところは「USBポートの数」と「搭載できるメモリの規格」でしょう。メモリの規格は数字が大きくなるに連れて読み書き速度が早くなります。

CPUのBTOカスタマイズ

例えばCore i7を選んだ場合12700F、12700Kなどの種類も細かく選ぶことができます。

最後にFがついているものは内蔵GPUが搭載されていない代わりに安くなっています。Kがついているものは何もついていないものよりも性能が少し高いです。

基本的には値段が高いほど性能がいいです。

CPUクーラーのBTOカスタマイズ

CPUクーラーには大きく分けて空冷と水冷があります。

空冷はファンの風で直接CPUを冷やします。

水冷はCPUを液体の冷却剤で冷やします。

水冷ファンの方がCPUの冷却効果が高いです。特にCore i9はCPUが熱くなりやすいので水冷がおすすめです。

メモリのBTOカスタマイズ

動画編集にはメモリが必要です。安定して編集したい方はメモリを増やすことも考えたほうがいいです。

メモリは動画データを読み込んだり、ソフトの使用する時間が長くなったり、様々なソフトを同時に使用すると容量を使用します。

特に4K以上の動画の場合メモリ容量を多く使用するのでの、搭載する容量を64GB以上にするのがおすすめです。

SSD・HDDのBTOカスタマイズ

SSDはHDDよりも高速に読み書きができるので、SSDにOSやソフトをインストールすると起動がとても早くなります。

SSDの方が読み書きが速いので予算があればSSDを複数搭載したほうがいいでしょう。特に4K動画などの高解像度な動画は読み込みだけで時間がかかるのでSSDのみにすることがおすすめです。

ただしHDDは容量あたりの値段が安いのでデータ保存用にHDDを搭載することもおすすめです。動画ファイルのデータサイズは大きいので多めに搭載することがおすすめです。

例えばOSやソフトのインストール用にSSDを500GB以上、普段使うデータ保存用にSSDを1TB以上、あまり使わないデータの保管やバックアップ用にHDDを2TB搭載するというように搭載するのがおすすめです。OSのインストールとデータ保存用のドライブは別にしたほうが安定します。

グラフィックカードのBTOカスタマイズ

「グラフィックカードのBTOカスタマイズ」でグラフィックボードを変えることができます。

GPU(RTX 3060など)が同じでもメーカーや種類によって「HDMI端子やDisplayPort端子の数」や「ファンの種類と数」が違います

また最近はグラフィックボードが大きくなっているので小さいPCケースには搭載できないことがあります。

その他

それ以外の項目はどれを選んでも動画編集に使えるパソコンができるので自由に選んで構いません

「配達先・お支払方法入力」をクリックすると選んだパーツで注文できます。

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