Adobe Premiereに最適なパソコンを買う方法!重くならないパソコンが欲しい方へ

Premiereに最適なパソコンを買う方法
「Premiere Pro」はAdobe Systems(アドビ・システムズ)が開発した動画編集・映像制作ソフトウェアです。動画編集ソフトとして有名な製品で、プロからアマチュアの方まで様々なクリエイターの方に使用されています。
Premiereには「Premiere Pro」と「Premiere Elements」の2つのグレードがあります。Premiere Proが一般的なバージョンでPremiere ElementsはPro版の簡易版です。一般的にPremiereといえばPro版のことを指します。
Premiereを使用するにはパソコンの性能が高くないといけません。ですが家電量販店などで売られているパソコンを適当に買うとPremiereを使える性能ではない可能性が高いです。
このページではPremiereを使用できるパソコンを買う方法を紹介します。
またPremiereを使用できるおすすめのパソコンも紹介しています。そちらを買えばすぐにPremiereを使用できるパソコンを手に入れることができます。
目次
★おすすめのPremiere Pro向けパソコン紹介
メーカー | Premiere向けパソコン | CPU | GPU |
---|---|---|---|
パソコン工房 | クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M06M-127-RBX] | Core i7-12700 | RTX 3060 |
パソコン工房 | クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC137KF-SAX] | Core i7-13700K | RTX 3060 Ti |
パソコン工房 | クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC139KF-SAX] | Core i9-13900K | RTX 3060 Ti |
マウスコンピューター | Core i7-12700 Core i9-12900 * | RTX 3060 | |
マウスコンピューター | Core i7-12700 Core i9-12900 * | RTX 3060 Ti | |
マウスコンピューター | Core i9-12900K | RTX 3070 | |
ツクモ | Core i7-12700 Core i7-12700K * | 内蔵 RTXシリーズ * GTXシリーズ * | |
ツクモ | Core i7-13700K | 内蔵 RTXシリーズ * GTXシリーズ * | |
ツクモ | Core i9-13900K | 内蔵 RTXシリーズ * GTXシリーズ * | |
パソコンショップSEVEN | Core i7-13700K Core i9-13900K * 他第13世代Core i * 他第12世代Core i * | RTX 3060 他RTXシリーズ * 他GTXシリーズ * | |
サイコム | Lepton Motion Pro Z790/D5
![]() | Core i7-13700K Core i9-13900KF * 他第12世代Core i * 他第13世代Core i * | RTX 3060 他RTXシリーズ * 他GTXシリーズ * |
サイコム | スタンダードモデル Radiant [GZ3400Z790/D4]
![]() | Core i5-13600K Core i7-13700K * Core i9-13900K * 他第12世代Core i * 他第13世代Core i * | 内蔵 RTX 3070など * 他RTXシリーズ * 他GTXシリーズ * |
クリエイターパソコン SENSE∞ / パソコン工房

パソコン工房は全国に実店舗が60店舗以上あるBTOパソコン・PCパーツショップです。BTOショップにはオンラインショップのみのショップも多いですが、パソコン工房は60店舗以上と実店舗が最も多いBTOショップとなっています。
パソコン工房のBTOパソコンの特徴は他のBTOショップと比べて価格が安いところです。性能の高いPCが安く買えるのでコスパが高くおすすめです。
パソコン工房にはクリエイター向けパソコンの「SENSE∞」シリーズがあります。SENSE∞は基本構成モデルがたくさん用意されているのでカスタマイズをしなくても自分にあったパソコンを手に入れやすいです。
またSENSE∞シリーズにも「Adobe Creative Cloud (Adobe CC)推奨スペックパソコン」があります。Adobe Creative Cloudが使えるパソコンが欲しい方は参考になると思います。
おすすめ①:SENSE∞ [第12世代Core i7]
クリエイターパソコンSENSE∞の中では「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M06M-127-RBX]」がAdobe Premiereにおすすめです。
CPU | Core i7-12700(PassMarkスコア:31,105) |
グラフィック | GeForce RTX 3060(PassMarkスコア:17,048) |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB |
スペックはこのようになっています。Core i7とRTX 3060搭載なので、性能的にカットや字幕作成などの編集内容がメインの方で、フルHDくらいまでの解像度の動画を編集したい方には十分な性能があります。
カスタマイズ注文でメモリを32GB・64GB・128GBにしたりもできます。SSDの容量が少ないのでHDD・SSDをカスタマイズで増設することがおすすめです。
おすすめ②:SENSE∞ [第13世代Core i7]
さらにハイスペックなPCが欲しい方には「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC137KF-SAX]」がおすすめです。
CPU | Core i7-13700K(PassMarkスコア:46,951) |
グラフィック | GeForce RTX 3060 Ti(PassMarkスコア:20,387) |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB |
こちらは性能の高い第13世代Core i7-13700KとGeForce RTX 3060 Tiを搭載しています。性能的には4K動画の編集もできます。
動画編集をサクサクしたい方、エフェクトを多用する方、解像度が4K以上の動画編集をしたい方、エンコードの時間を短くしたい方などにおすすめです。
こちらももちろんカスタマイズでメモリやSSDなどを増設できます。SSDの容量が少ないので増設するのがおすすめです。
おすすめ③:SENSE∞ [第13世代Core i9]
最新の第13世代Core i9を搭載したPCが欲しい方には「クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC139KF-SAX]」がおすすめです。
こちらは性能の高い第13世代Core i9-13900KとGeForce RTX 3060 Tiを搭載しています。
CPU | Core i9-13900K(PassMarkスコア:60,037) |
グラフィック | GeForce RTX 3060 Ti(PassMarkスコア:20,387) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB |
動画編集をサクサクしたい方、本格的に解像度4K以上の動画編集をしたい方、プレビューを見やすくしたい方、エンコードの時間を短くしたい方などにおすすめです。
こちらももちろんカスタマイズでメモリやSSDなどを増設できます。
パソコン工房で見るにはこちら
- クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-M06M-127-RBX]:第12世代Core i7
- クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC137KF-SAX]:第13世代Core i7
- クリエイターパソコン SENSE∞ [SENSE-F079-LC139KF-SAX]:第13世代Core i9
- パソコン工房
クリエイターパソコンDAIV Adobe Creative Cloud推奨スペックパソコン / マウスコンピューター

マウスコンピューターはゲーミングPCのG-Tuneシリーズで有名なBTOショップです。
マウスコンピューターにはクリエイター向けパソコンの「DAIVシリーズ」もあります。DAIVシリーズは本体にキャスターを搭載させたり、HDDの交換を簡単にできるリムーバブルハードディスクベイを取り付けることができるなど、クリエイターの方に使いやすいようなパソコンとなっています、
またマウスコンピューターのクリエイター向けパソコンDAIVにはコンセプトモデルの「Adobe Creative Cloud 推奨スペックパソコン」があります。AdobeのCreative Cloud製品を使用するのに最適なパソコンです。
おすすめ①:DAIV Z7
DAIVシリーズの中では「DAIV Z7」がおすすめです。スペックは、
- CPU:Core i7-12700(PassMarkスコア:31,105)
- グラフィック:GeForce RTX 3060(PassMarkスコア:17,048)
- メモリ:32GB
- SSD:512GB (M.2 NVMe)
- HDD:2TB
となっているのでこのままでもPremiereを使用できます。
カスタマイズでCPUをCore i9-12900にしたり、メモリを64GBにしたりもできるのでさらに快適に動画編集をしたい方におすすめです。
またGPUの性能をもう少し上げたい方は「DAIV Z7-3060Ti (プレミアムモデル) [ Windows 11 ]」もおすすめです。こちらのPCのスペックはDAIV Z7とほとんど同じで、GPUが「RTX 3060 Ti(PassMarkスコア:20,387)」とハイスペックになっています。
おすすめ②:DAIV Z9
ハイスペックな「DAIV Z9 (プレミアムモデル) [ Windows 11 ]」もおすすめです。スペックは、
- CPU:Core i9-12900(PassMarkスコア:35,074)
- グラフィック:GeForce RTX 3070(PassMarkスコア:22,257)
- メモリ:64GB
- SSD:1TB (M.2 NVMe)
- HDD:2TB
となっているのでPremiereを快適に使用できます。4Kなどの解像度動画を編集したい方やエンコードなどの時間を削りたい方などにおすすめです。
マウスコンピューターで詳しく見るにはこちら
クリエイターPC(幅広いカスタマイズ・高い信頼性)/ ツクモ

ツクモはパソコンが珍しかった時代から秋葉原でパソコンを販売していた老舗のパソコン・パソコンパーツショップです。
ツクモのBTOパソコンはパーツのメーカーまで選べたり、全国の企業、大学、官公庁にもパソコンを搬入しているなど信頼性の高いパソコンショップとなっているのでおすすめです。
ツクモにはクリエイター & ワークステーション向けモデルとして「クリエイターPC」があります。
このクリエイターPCの特徴はカスタマイズの幅が広いところとコスパが高いところです。特にグラフィックボード(GPU)をGeForce GTX 1660 SUPERからGeForce RTX 3090まで幅広く選べます。
おすすめ①:クリエイターPC [第12世代Core i7]
Premiereを使用するパソコンには「クリエイターPC WA7J-D222/ZB」が多コアの第12世代Core i7を搭載しているのでおすすめです。基本構成では
- CPU:Core i7-12700(PassMarkスコア:31,105)
- グラフィック:内蔵グラフィック
- メモリ:16GB
- SSD:1TB (NVMe対応)
とGPUに内蔵グラフィックとなっているので、カスタマイズ注文でグラフィックボードをGeForce RTX 3060やRTX 3070などにするとさらにPremiereに最適になります。
他にもカスタマイズ注文でメモリを32GBや64GBや128GBにしたり、SSDやHDDを5つまで増設できます。SSD・HDDが5つまで搭載できるのはBTOショップの中でも一番多いです。
おすすめ②:クリエイターPC [第13世代Core i7]
第13世代Core i7を搭載した「クリエイターPC WA7J-F223/ZB」もおすすめです。
Core i7-13700K(PassMarkスコア:46,951)は16コア(Pコア×8 + Eコア×8)となっているなど性能が上がりました。処理が複雑な動画編集やエンコードに最適です。
またこちらも基本構成ではGPUが内蔵グラフィックとなっているのでRTX 3060 Ti以上にするのがおすすめです。またカスタマイズ注文でメモリを128GBまで増設できたり、SSD・HDDを増設したりできます。
おすすめ③:クリエイターPC [第13世代Core i9]
最新第13世代Core i9を搭載した「クリエイターPC WA9J-F222/ZB」もおすすめです。
Core i9-13900K(PassMarkスコア:60,037)は24コア(Pコア×8 + Eコア×16)となっているので動画編集の処理やエンコードが高速で安定した動作で使用できます。
またこちらも基本構成ではGPUが内蔵グラフィックとなっているのでRTX 3060 Ti以上にするのがおすすめです。
ツクモのサイトで見るにはこちら
クリエイターPC WA7J-D222/ZB:第12世代Core i7搭載
クリエイターPC WA7J-F223/ZB:第13世代Core i7搭載
クリエイターPC WA9J-G223/ZB:第13世代Core i9搭載
クリエイターPC:BTOパソコン – TSUKUMO eX.computer
ZEFT(フルカスタマイズが可能)/ パソコンショップSEVEN
パソコンショップSEVENはフルカスタマイズが可能なBTOパソコンショップです。
全てのパーツを幅広く選択できるので玄人好みのショップとなっています。パソコンケースもカスタマイズできるので見た目にこだわる方にもおすすめです。
また基本構成も多いのも特徴です。カスタマイズをしなくても自分にあったパソコンを選ぶこともできます。
おすすめ①:ZEFT Z30AP
PremiereにおすすめのPCは「ZEFT Z30AP」です。
標準構成ではCore i7-13700KF(PassMarkスコア:46,525)が使用されているのでこのまま注文しても動画編集に使用できます。
カスタマイズ注文画面でCPUに第13世代「Core i9-13900K」や第12世代「Core i7-12700」などに幅広くカスタマイズできるのでおすすめです。
またこのパソコンはカスタマイズでCPUクーラーに簡易水冷のクーラーが搭載させることもできます。第12世代以降のCore iシリーズのCPUはすぐに温度が80℃から100℃になってしまいますが、水冷クーラーは冷却性能がとても高いので発熱の多い第12世代以降のCore iシリーズにおすすめです。
SSD・HDDをカスタマイズで増設することがおすすめです。
パソコンショップSEVENで詳しく見るにはこちら
Lepton Motion Pro(フルカスタマイズ可・高い信頼性)/ サイコム
サイコムは信頼性が高く、カスタマイズの幅も広いBTOショップです。
信頼性が高い理由は「相性チェックをしている」、「パーツに型番まで記載している」、「組み立てが丁寧」、「全国の企業・学校・官公庁に搬入実績がある 」ところです。
相性チェックなどは別のBTOショップでしているところもありますが、これらがすべてを満たしているところはあまりありません。
おすすめ①:Lepton Motion Pro Z790/D5
サイコムにはプロ向けワークステーションのLeptonシリーズがあります。
その中でも動画編集向けの「Lepton Motion Pro [Z790/D5] 」がおすすめです。基本構成は以下のようになっています。
CPU | Core i7-13700K(PassMarkスコア:46,951) |
グラフィック | GeForce RTX 3060(PassMarkスコア:17,048) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB (M.2 NVMe) |
動画編集向けのPCなので、カスタマイズをしていない基本構成の時点でも動画編集に向いている性能の高いPCとなっています。なのでカスタマイズせずにこのまま注文するのもおすすめです。
さらにカスタマイズでCPUにCore i9-13900Kなどの第13世代Core iシリーズや第12世代Core iシリーズも搭載させることができます。動画編集、特に4Kなどの高解像度動画編集をしたい方はCore i9-13900Kもおすすめです。
他にGPUもカスタマイズで「GeForce RTX 3060 Ti 」、「RTX 3070」、「RTX 3080」などにすることもできます。このあたりを予算に合わせてカスタマイズするのもおすすめです。
またメモリを64GBや128GBなどにしたりできるのでおすすめです。
カスタマイズ画面ではGPUにGeForceシリーズ以外にも「NVIDIA Tシリーズ」、「NVIDIA RTX Aシリーズ」などがありますが、こちらは企業向け・産業向けのGPUとなっています。価格が高いわりに性能が低いので個人のクリエイターの方にはあまりおすすめしません。会社や学校などで指定されている場合以外は基本的にGeForceシリーズがおすすめです。
おすすめ②:スタンダードモデル Radiant
サイコムでは「スタンダードモデル Radiant [GZ3400Z790/D4] 」もおすすめです。
スタンダードモデルはカスタマイズの幅がとても広いのでカスタマイズで自分の求めている性能にすることができます。
スタンダードモデルからカスタマイズして同じ性能のパーツを選んだ場合、Leptonシリーズよりもスタンダードモデルの方が安くなります。コスパを求めている方におすすめです。
ただしスタンダードモデルの場合、基本構成の状態ではCPUに性能が低めなCore i5になっていたり、メモリ容量が8GBになっているなど動画編集に向いているわけではありません。必ずカスタマイズで動画編集ができる性能のパーツを選ばなければいけないので注意してください。
サイコムのサイトで詳しく見るにはこちらから
Premiere Proに最適なパソコンの選び方を解説

Premiereに最適なパソコンとは?
Premiereに最適なパソコンかどうかは「4つのスペック」を見ればわかる
Premiereを使えるかどうか判断するにはパソコンのスペックを確認することが必要です。Premiere Proなどの動画編集には普通のパソコンよりも性能の高いパソコンが必要です。
パソコンの性能は使われているパーツでほぼ決まります。なのでどのパーツを使っているかを見れば性能(スペック)が分かります。
Premiereを使うパソコンが欲しい場合、見なければいけないところは
- CPUの種類(Core i7、Ryzen 7など)
- メモリの容量
- SSD・HDDの容量
- グラフィックボードの種類
の4つです。
この4つをパソコンを買う前に見ておけばPremiereを使用できるパソコンを手に入れることができます。
ノートPCが欲しい方はこちら
基本的にPremiere Proを使用したい方はデスクトップPCがおすすめです。
ノートPCはデスクトップPCよりも性能が低いので動画編集がしにくいです。また同じ性能でノートPCとデスクトップPCで比べるとノートPCのほうが価格が高いです。
それでも出先でPremiereを使用できるノートPCが欲しい方や、メインパソコンが使えないときのサブ機としてノートPCが欲しい方もいると思います。
ノートPCの場合、スペック表から実際の性能を判断するのは難しいので、買う前に必ず確認しなければいけません。
ノートPCでPremiereが使用できるPCが欲しい方はこちらのページを参考にしてください。
※ 必要スペック、推奨スペックとは?
ソフトウェアにはほぼ必ず「必要スペック」や「推奨スペック」というものが書かれています。(スペックという言葉の代わりに「動作環境」や「システム要件」と書かれていることもあります)
「必要スペック」とはそのソフトが動作するために必要な最低限のパソコンの性能のことです。これよりもスペックが低いパソコンではそのソフトを動かすことができないという意味になります。
「推奨スペック」とはそのソフトを快適に使うためにあったほうがいいスペックのことです。これよりスペックが高いパソコンだと不自由がなくそのソフトが使えるという意味です。
実際には推奨構成以上のスペックが必要
必要スペックや推奨スペックはソフト単体で使用する時のスペックなので、実際にソフトを使う時には推奨スペック以上のスペックがあったほうがいいです。
例えば資料やマニュアルを見ながらやチャットやビデオ通話をしながらの作業も実際にすることはありえます。
ある程度スペックに余裕がないとパソコンはバックグラウンドで様々な作業をしているので調子がいいときは普通に使えても調子が悪いときは重くて使いづらいということは多いです。
スペックは高ければ高いほど処理能力が高速になってパソコンの動作が安定し、重くなりにくくなったりフリーズしにくくなります。
動作が不安定になりやすい動画編集にはできるだけスペックの高いパソコンを選ぶのがおすすめです。
「Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア」ページによる推奨スペック
引用元: Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア
推奨スペックの最新の情報には「Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア」というページがあります。
例えばこちらのページではプロセッサー(CPU)の欄に「Intel の Core i7、Core i9、あるいは AMD の同等のプロセッサーを強くおすすめします。」と書かれています。
こちらのページも参考にしながら必要なスペックを解説していきます。
パソコンを買う前に確認する「4つのスペック」

確認する「4つのスペック」とは?
①CPU:最低Core i7以上。おすすめはCore i9

① CPUの選び方
- ・動画編集をしたい多くの方:
- 「Core i7・Ryzen 7」以上、「Core i9」がおすすめ
- ・本格的な動画編集をしたい方:
- 「Core i9」がおすすめ
- ・コストを抑えたい方:
- Core i7・Ryzen 7の中でも「Core i7-12700F」「Ryzen 7 5700X」あたりが安い
CPUの性能が高いほど様々な動作が速くなる
CPUとはパソコンの処理全般を担当するパーツです。
CPUの性能が高いと処理速度が早くなります。つまりCPUの性能が高いとパソコン全体が重くなりにくくなったり、画面がカクカクになりにくくなったり、フィルターをかける時間が短くなったり、エンコードを早く終わらせることができるようになります。
性能の低いCPUで動画編集をするとPremiereが強制終了したりパソコンがフリーズしたりして今までの作業が無駄になってしまう可能性があります。
『Premiere Pro/After Effects に合わせたシステムの最適化』のページを見ると「Intel の Core i7、Core i9、あるいは AMD の同等のプロセッサーを強くおすすめします。」と書かれています。Core i7とCore i9はハイスペックなCPUです。Core i3やCore i5ではPremiereを使用するのに向いていないということになります。
Core i7やCore i9と「AMDの同等なプロセッサー(CPU)」とは「Ryzen 7」「Ryzen 9」のことです。厳密に言うと上の表でも分かるようにベンチマークスコア的には性能は様々なものがあります。
CPUは最低でもCore i7・Ryzen 7以上。Core i9がおすすめ
では実際にどのCPUを選べばいいか説明します。
動画編集の作業には処理が重いものも多いです。Premiereを使用する時に快適で安定した動作を求めるなら「Core i7」や「Ryzen 7」以上の高性能なCPUがおすすめです。フルHDくらいまでの解像度ではCore i7でも十分動画編集ができます。
パソコンの動作をできるだけ重くしたくない方、処理を早くさせたい方はCore i9、Ryzen 9がおすすめです。予算に余裕がある方は積極的にCore i9を選んだほうがいいです。特に解像度が4K以上の動画を編集したい方はCore i9を選んだほうがいいです。
できる限り予算を抑えたいとしてもCPUには最低でもCore i7、Ryzen 7を選んだほうがいいと思います。CPUには最もお金をかけるべきで、GPUなどの他のパーツの値段を下げてでもCPUにできるだけ性能の高いものを搭載させるのがおすすめです。
Premiere ProにはCore iシリーズがおすすめ
https://www.pugetsystems.com/labs/articles/Adobe-Premiere-Pro-AMD-Ryzen-7000-Series-vs-Intel-Core-12th-Gen-2360/
AdobeのソフトウェアはIntelのCPUに最適化されていると言われています。
パソコンの動作・処理速度がどれくらい早いかを測定し点数化したベンチマークスコアというものがあります。CPUのベンチマークスコアを見るとCPUの性能がわかります。
パソコンの一般的な動作を計測したPassmark社などのベンチマークスコアではCore iシリーズよりRyzenシリーズのほうがスコアが高くなることが多いです。ですがAdobe製品の処理速度を計測したベンチマークの場合はCore iシリーズのほうがかなり高くなります。
Puget Systems社の「Adobe Premiere Pro: 13th Gen Intel Core vs AMD Ryzen 7000」ページにPremiereの動作を第13世代Core iシリーズとRyzen 7000シリーズとで比較しているページがあります。
実際にPremiereのベンチマークを見てみると最新Ryzen 7000シリーズのRyzen 9 7900Xよりも、最新第13世代のCore i9-13900KだけでなくCore i7-13700Kのほうがスコアが高くなっています。
さらに前世代の第12世代Core iと最新のRyzen 7000を比較している「Adobe Premiere Pro: AMD Ryzen 7000 Series vs Intel Core 12th Gen」を見ると、前世代の第12世代Core i7-12700でさえもRyzen 9 7900Xを超えるスコアを出しています。
価格を比較すると現在「Ryzen 7000 > 第13世代Core i > 第12世代 Core i > Ryzen 5000」となっています。現在Ryzen 7000シリーズは第13世代Core iシリーズよりも価格が高いです。
つまりRyzenシリーズを使うのはコスパがとても悪いということになります。
Premiere Proを使用するパソコンにはCore iシリーズの方がおすすめです。
②メモリ:おすすめは32GB以上、最低でも16GBは欲しい

② メモリ容量の選び方
- ・フルHDまで編集したい方:
- 32GB以上
- ・4K動画以上を編集したい方:
- 64GB以上がおすすめ
- ・コストを抑えたい方:
- 最低16GB以上、できれば32GBあったほうがいいです
メモリは読み込んだデータや編集中のデータを入れておくパーツです。
Premiere Proなどの動画編集ソフトでは容量の大きい動画データを読み込んでメモリに入れる必要があります。なのでメモリ容量は一般のパソコンより多めに必要です。
メモリ容量が少ないと動作が不安定になりやすいです。メモリの容量が足りなくなるとソフトが強制終了したりパソコンがフリーズしたりしてしまいます。
動画編集にはメモリ容量が32GB以上あったほうがいい
『Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア』のページを見ると、メモリ容量は「32 GB 以上のメモリが必要です」と書かれています。
メモリの容量が32GBというのは家電量販店に売られているような普通のパソコンメーカー製パソコンには少ないです。それだけハイスペックなパソコンが必要だということが分かると思います。
メモリが32GB以上のパソコンがほしい方はカスタマイズできるBTOパソコンショップで簡単に買うことができるのでおすすめです。メモリをカスタマイズして容量を簡単に32GB以上にすることができます。
もし4K動画を編集したい方は64GB以上にすることを強くおすすめします。
③グラフィックボード:「RTX 3060」以上がおすすめ

③ GPUの選び方
- ・フルHDまでの動画編集をしたい方:
- 「GeForce RTX 3060」以上
- ・4K動画以上の編集したい方・3Dを使いたい方:
- 「RTX 3060 Ti」以上、「RTX 3070」あたりがおすすめ
- ・コストを抑えたい方:
- 「GeForce GTX 1660 SUPER」「RTX 3050」あたり
GPUは映像関係の処理を最適化・高速化する
「Premiere Proの推奨ハードウェア」ページのグラフィック欄には「4 GB 以上のメモリ(VRAM)を搭載した GPU をお勧めします。」と書かれています。
VRAMの容量が4GB以上のGPUは「GTX 1650」以上のものです。GTX 1650は性能的にも価格的にもそこまで高いGPUではありません。
ただしグラフィックボードの性能によってエフェクトの処理時間や動画のエンコードの時間などが変わります。Premiereの場合「Mercury Playback Engine」が搭載されていてGPUアクセラレーションによるレンダリングやエフェクトの高速処理が可能になります。
エフェクトの処理時間やプレビューの見やすさ、エンコードなどの待ち時間を抑えて快適に作業したいのであれば、ある程度の性能のグラフィックボードを搭載したほうがいいです。
フルHD動画にはRTX 3060以上、4K動画編集にはRTX 3070以上がおすすめ
Premiereを使用したい多くの方には「GeForce RTX 3060」以上がいいのではないかと思います。
もし4K動画編集をしたい方は「RTX 3070」以上がおすすめです。
コストを抑えたい方はGPUの性能の少し低い「RTX 3050」、「GTX 1660 SUPER」あたりを選べば安くなります。
GPUは価格が高い
Premiereの場合、GPUはCPUの苦手な作業を代わりに担当するだけです。なのでGPUの性能を上げてもソフト全体の動作が軽くなるというわけではありません。
パソコン全体の動作を高速化・安定化させたい場合はCPUの性能を上げなければいけません。
特にミドルスペックのGeForce RTX 3050は3万円前後、最高スペックのRTX 3090は20万円くらいします。性能と価格のコストパフォーマンスを考えるとRTX 3060、RTX 3070前後がちょうどいいでしょう。
CPUならCore i7は6万円前後、Core i9でも9万円前後と性能を上げても価格がそれほど高くなるわけではありません。値段が高いGPUを搭載させるくらいなら性能が高いCPUを搭載させるほうがいいでしょう。
④SSD・HDD容量:最低1TB、できれば2TB以上搭載がおすすめ

④ SSD・HDD容量の選び方
SSDの容量1TB以上あったほうがいい
推奨仕様欄には「アプリのインストールおよびキャッシュ用に内蔵高速 SSD」と書かれています。パソコンにSSDが搭載されているものを買うことをおすすめします。
ストレージ容量についても多めにほしいです。動画データのサイズはとても大きいので保存すると容量がすぐになくなります。
SSDのほうがHDDよりも読み込みが早いのでSSDを選びます。動画ファイルは容量が大きいので読み込みや保存に時間がかかります。HDDだと読み書きが遅くなるのでSSDがおすすめです。
SSDの容量は最低1TBは欲しいです。500GBだとすぐに足りなくなる可能性があります。できれば2TBくらいあったほうがいいと思います。
SSDだけでなくHDDも搭載させるのもおすすめ
ただし動画をたくさん保存したい方などストレージ容量をできるだけ多くしたい方もいると思います。その場合はHDDのほうが容量あたりの値段が安いので、データ保存用としてHDDを搭載するのもおすすめです。
HDDの場合は2TB、4TB、8TBなどの大容量なものがありますし、さらにSSDよりもHDDの方が耐久性が高いのでバックアップ用におすすめです。
※ 4K動画を編集したければさらにハイスペックなものが必要
4K動画はデーターサイズが大きいので4K動画をPremiere Proに読み込んで編集したい場合はメモリやCPU、GPUの負担が大きいのでさらにハイスペックなパソコンが必要です。
もし4K動画を編集したい方はCore i9、Ryzen 9などのハイスペックなCPUをつけるのをおすすめします。
4K動画を編集する場合は公式にメモリの容量が32GB以上を推奨されています。最低でも32GB以上ほしいです。
ストレージ容量も多く使用するので容量の多いSSDを搭載することがおすすめです。
4K動画データは容量がとても大きいので動画の読み込みをするだけでもとても時間がかかります。読み書きの遅いHDDを使用するのはあまりおすすめできません。
Premiere Pro向けオリジナルパソコンをBTOショップで作る方法



BTOパソコンショップは自分で指定したパーツを使ってパソコンを組み立ててくれるショップです。パソコンに詳しくない方でも基本構成からパーツを入れ替えるだけで作れるので簡単です。
一部のBTOショップではパソコンのケースも選ぶことができます。ケースが選べるBTOショップには、「パソコンSHOPアーク」、「
VSPEC」、「
パソコンショップSEVEN」、「サイコム
」があります。
パソコンショップSEVENで作る(フルカスタマイズ可)



「パソコンショップSEVEN」はフルカスタマイズが可能なBTOショップです。
パソコンショップSEVENではほとんどの基本構成でパソコンケースも交換することができます。パソコンケースをカスタマイズできるBTOショップはほとんどありません。
BTOショップでは基本構成を選んでからカスタマイズするという流れで注文していきます。
パソコンショップSEVENの場合は基本構成からカスタマイズできる幅がとても広くなっています。
基本構成を選ぶ方法

「スペックから商品を探す」をクリックすると検索画面が出ます。
パソコンショップSEVENは基本構成がとても多いので検索画面で検索して選ぶのがおすすめです。
もし基本構成を探すのが面倒な方は、上でおすすめをした「ZEFT Z30AP」でも幅広くカスタマイズでるので自分が求めているスペックのパソコンを作ることができます。
CPUを選ぶ
CPUは動画編集で一番重要なパーツです。動画編集中にできるだけカクカクするのを抑えたければ性能の高いCPUを搭載することをおすすめします。
Premiereで使用する場合Core iシリーズの方が処理速度が早いのでおすすめです。RyzenシリーズからCore iシリーズにはカスタマイズができないのでこの段階でCore iシリーズを選択します。
フルHDくらいまでの動画編集をしたい方は「Core i7」以上を選ぶのがおすすめです。
4K以上なら「Core i9」以上を搭載することも考えたほうがいいでしょう。
コストを抑えたい方は「Core i5」か「Ryzen 5」を選ぶといいでしょう。カットなどの基本的な動画編集はできますが一部のエフェクトでとても重くなる可能性があります。
グラフィックボードを選ぶ
パソコンショップSEVENではグラフィックボードが搭載されていないパソコンもあるので、グラフィックボードもこの段階で絞っていくのがおすすめです。
動画編集にはミドルスペック~ハイスペックなグラフィックボードを搭載したほうがいいです。
一般的な動画編集(フルHDくらいまで)をしたい方は「GeForce RTX 3060」、「GeForce RTX 3060 Ti」あたりが良いでしょう。
もし4K以上の動画を編集したい方は「GeForce RTX 3070」以上のグラフィックボードがおすすめです。
コストを抑えたい方は「GeForce GTX 1660 SUPER」、「GeForce GTX 1650」あたりでも良いと思います。
基本構成を選ぶ

ある程度絞れたので自分の欲しいスペックに近いパソコンの基本構成を選びます。カスタマイズできるのである程度使用したいパーツと違うものが使われていても構いません。
基本構成をクリックして「カスタマイズ・お見積り」をクリックするとカスタマイズ画面に移ります。
動画編集向けにカスタマイズする

プレインストールOSのBTOカスタマイズ
プレインストールOSは個人的にはProがおすすめです。
Homeには若干の制限があります。ですが制限されている機能はあまり重要な機能ではありません。例えばHomeではメモリの容量が128GBまでしか認識しませんが、今のところ128GB以上にする方はほとんどいないと思います。
制限なしのOSが欲しいならProを、価格を抑えたい方はHomeを選べばいいでしょう。
ケースのBTOカスタマイズ

ここでパソコンケースを変えることができます。
✗印がついていて選べないケースはマザーボードを変更すると選べるようになるものもあります。
電源ユニットのBTOカスタマイズ
高価なグラフィックボードにカスタマイズした場合電力が強い電源を搭載することが必要です。
電源ユニットはGold、Platinum、Titaniumと書かれているものを選ぶのをおすすめします。
電源ユニットは壊れると他のパーツまで壊れる可能性があるので性能のいいものを選びます。
マザーボードのBTOカスタマイズ
「マザーボードのBTOカスタマイズ」でマザーボードを変更することができます。
安いものを選ぶとスペックの高いグラフィックボードやメモリが取り付けられない可能性があります。
よくわからなければ変更せずに注文すれば大丈夫です。
マザーボードで主に比較するところは「USBポートの数」と「搭載できるメモリの規格」でしょう。メモリの規格は数字が大きくなるに連れて読み書き速度が早くなります。
CPUのBTOカスタマイズ
例えばCore i7を選んだ場合12700F、12700Kなどの種類も細かく選ぶことができます。
最後にFがついているものは内蔵GPUが搭載されていない代わりに安くなっています。Kがついているものは何もついていないものよりも性能が少し高いです。
基本的には値段が高いほど性能がいいです。
CPUクーラーのBTOカスタマイズ
CPUクーラーには大きく分けて空冷と水冷があります。
空冷はファンの風で直接CPUを冷やします。
水冷はCPUを液体の冷却剤で冷やします。
水冷ファンの方がCPUの冷却効果が高いです。特にCore i9はCPUが熱くなりやすいので水冷がおすすめです。
メモリのBTOカスタマイズ
動画編集にはメモリが必要です。安定して編集したい方はメモリを増やすことも考えたほうがいいです。
メモリは動画データを読み込んだり、ソフトの使用する時間が長くなったり、様々なソフトを同時に使用すると容量を使用します。
特に4K以上の動画の場合メモリ容量を多く使用するのでの、搭載する容量を64GB以上にするのがおすすめです。
SSD・HDDのBTOカスタマイズ
SSDはHDDよりも高速に読み書きができるので、SSDにOSやソフトをインストールすると起動がとても早くなります。
SSDの方が読み書きが速いので予算があればSSDを複数搭載したほうがいいでしょう。特に4K動画などの高解像度な動画は読み込みだけで時間がかかるのでSSDのみにすることがおすすめです。
ただしHDDは容量あたりの値段が安いのでデータ保存用にHDDを搭載することもおすすめです。動画ファイルのデータサイズは大きいので多めに搭載することがおすすめです。
例えばOSやソフトのインストール用にSSDを500GB以上、普段使うデータ保存用にSSDを1TB以上、あまり使わないデータの保管やバックアップ用にHDDを2TB搭載するというように搭載するのがおすすめです。OSのインストールとデータ保存用のドライブは別にしたほうが安定します。
グラフィックカードのBTOカスタマイズ
「グラフィックカードのBTOカスタマイズ」でグラフィックボードを変えることができます。
GPU(RTX 3060など)が同じでもメーカーや種類によって「HDMI端子やDisplayPort端子の数」や「ファンの種類と数」が違います。
また最近はグラフィックボードが大きくなっているので小さいPCケースには搭載できないことがあります。
その他
それ以外の項目はどれを選んでも動画編集に使えるパソコンができるので自由に選んで構いません。
「配達先・お支払方法入力」をクリックすると選んだパーツで注文できます。
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