BTOパソコンと自作PC、どっちが得?コスパ・保証・メンテ比較
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最終更新日:2025年10月19日
パソコンを新調するとき、多くの人が悩むのが「BTOパソコンを買うか」「自作PCを組むか」という選択です。
どちらも魅力がありますが目的や知識レベルによって得になるか損になるか変わります。
ここでは現時点の最新事情を踏まえてコスパ・保証・メンテナンス・自由度の観点から比較していきます。
目次
BTOパソコンとは?自作との違いを整理

BTO(Build To Order)とは注文時にCPUやメモリなどのパーツを選び、ショップが組み立てて納品する方式のことです。つまり「自分好みの構成を選びつつ、プロが組み立ててくれる」という仕組みです。
一方、自作PCはすべてのパーツを個別に購入し、自分で組み立てるスタイルです。
BTOはメーカー保証や動作確認が含まれているため、初心者でも安心して使えます。
自作をする方にも人気なカスタマイズの幅が広いBTOショップには「サイコム」、「
ツクモ」、「
パソコンショップSEVEN」、「
アーク」があります。
自作は自由度が高い反面、トラブル対応や初期不良の処理を自分で行う必要があります。
コスパ:BTOの価格競争力が年々強化
以前は「自作PCのほうが安い」と言われていました。しかし最近はBTOショップの価格競争が激化していて、同じ構成ならBTOのほうが安くなるケースも多く見られます。
これはショップがパーツを大量仕入れして原価を下げているためです。特にグラフィックボード(GPU)や電源など、価格変動の大きいパーツを単品で買うよりセット販売のBTOの方がコスパが高い場合が増えています。
一方、自作PCの強みは、パーツを一点ずつ選べる自由度にあります。セール時に特価パーツをうまく組み合わせれば、BTOよりも安く仕上げられることもあります。
ただし、相場を調べ、互換性を確認し、組み立てる手間を考えると、初心者にはBTOの方が圧倒的に手軽です。
コスパの高いBTOショップには「ツクモ」、「パソコン工房
」、「
フロンティア」があります。
保証とサポート:BTOは「安心」、自作は「自己解決」
保証面での差は非常に大きいポイントです。
BTOパソコンの場合、購入したショップが一括して保証対応をしてくれます。初期不良や動作トラブルが起きたときは、ショップに送るだけで対応してもらえます。
多くのBTOショップでは1年保証が標準で、3年延長保証などのオプションもあります。サポート窓口も整っており、初心者でも安心です。
対して自作PCはパーツ単位で保証窓口が分かれるのが最大の弱点です。
マザーボードやGPU、メモリ、電源、それぞれ別のメーカーに問い合わせる必要があり、原因を特定するにも時間がかかります。トラブル対応に慣れていない人にとっては、精神的にも大きな負担になります。
安く組めてもサポートは自分で全部やる必要があるというのが自作の前提条件です。
メンテナンスと拡張性:自作が圧倒的に自由
メンテナンス性や拡張性では、自作PCが圧倒的に有利です。ケースやマザーボード、電源などを自分で選んで構築しているため、後からパーツを交換したり、増設したりする自由度が非常に高いです。例えば「GPUだけ新しくしたい」「冷却性能を上げたい」といったときに、自作なら簡単に対応できます。
BTOパソコンも最近はカスタマイズ前提の構成が増えていますが、一部メーカーでは独自の配線や特殊なケース形状を採用しており、ユーザーが自由に手を入れにくい設計になっていることもあります。
長期的にメンテしながら使いたい人、数年後にパーツを交換したい人は、やはり自作の方が向いています。
安定性とトラブルリスク:BTOの方が「確実に動く」

BTOパソコンの場合、BTOショップではあらかじめ動作確認済みのパーツ構成を採用しています。そのため互換性トラブルや電源容量不足といった問題が起きにくいのが特徴です。届いたらすぐ使えるという点も大きな安心ポイントです。
一方で自作PCはパーツの相性問題が避けられません。メモリが認識しない、BIOSが古くて起動しないなど、細かなトラブルがつきものです
パソコンを「使う」のが目的ならBTO、「いじる」のが好きなら自作、という明確な違いがあります。
組み立てと時間コスト:BTOは届いたらすぐ使える
自作PCを組み立てるには平均で2〜3時間かかります。初心者の場合は半日かかることもあります。
しかもOSのインストールやドライバ設定、動作確認といった作業も自分で行う必要があります。これを「楽しい」と感じる人には自作PCが向いていますが「早く使いたい」「仕事や勉強に使う」という人には時間の無駄だと感じられるかもしれません。
BTOパソコンは、注文から数日〜1週間で届き、電源を入れればすぐ使える状態となっています。自作の達成感よりも実用性を求めるなら、BTOが圧倒的に効率的です。
見た目・デザインの自由度:自作PCはデザインも自由

デザイン重視の人にとって、自作PCは夢のような自由度があります。自作PCならケース・LED・ファンカラー・ケーブル配色などを完全に自分好みにできます。
BTOショップでも最近は「白デザインモデル」「静音ケース構成」などのオプションが充実しています。「アーク」、「
パソコンショップSEVEN」、「サイコム
」などでは見た目にこだわった構成も選択可能です。
「デザインも性能の一部」と考える人には、カスタマイズ性の高いBTOが最適解です。
初心者が最初にBTOを選ぶべき理由:自作は二台目から
パソコンを初めて買う人や、パーツに詳しくない人には、まずBTOパソコンをおすすめします。その理由は、BTOを通してパーツ構成の基礎を学べるからです。注文画面で「CPU」「GPU」「メモリ」などを選ぶ過程が、自然とパーツ知識の入門になります。
また組み立てや配線トラブルを心配せずに、自分の用途に合った構成を安全に手に入れられます。
一度BTOでPCを使えば、「次はこのGPUにしたい」「メモリを増やしたい」といった感覚が身につきます。それから自作に挑戦すれば、仕組みを理解したうえでスムーズに組み立てができるようになります。
最初から自作に挑戦すると動作しない・初期不良などで挫折するリスクが高いのも事実です。
まずはBTOで経験を積み、その知識を活かして二台目で自作に挑戦するのが理想的な流れでしょう。
総合評価:BTOスタート、自作へステップアップが最適解
結論から言うと、現時点ではBTOパソコンのほうがトータルで得です。
BTOパソコンは価格・保証・安定性のバランスが良く、ショップによってはパーツ指定の自由度も高いです。パーツ指定の幅が広いBTOショップには「サイコム」、「
アーク」、「
パソコンショップSEVEN」などがあります。
一方で将来的にパーツ交換や静音化などを楽しみたい人にとっては、自作PCが魅力的な選択肢になります。
最初の1台はBTOで確実に環境を整え、数年後にその経験を活かして自作に挑戦するというのもいいでしょう。このステップアップが、コスパも学習効率も高く、最も失敗しにくいパソコンの選び方です。
まとめ:結局どっちが得なのか?
比較項目 | BTOパソコン | 自作PC |
---|---|---|
価格・コスパ | ◎(大量仕入れで安い) | ○(パーツを選べば安くできる) |
保証・サポート | ◎(一括保証あり) | △(パーツごとに異なる) |
カスタマイズ性 | ○(制限あり) | ◎(完全自由) |
安定性・信頼性 | ◎(組立・動作確認済み) | △(自己責任) |
学習・趣味性 | △ | ◎(作る楽しみあり) |
結論として、「安定・保証重視ならBTO」「自由・趣味重視なら自作」です。
特に最近のBTOは品質・静音性・デザインすべてが進化しており、初心者にも十分おすすめです。
自作は「構成を極めたい」「自分で組みたい」人に向いています。
どちらを選ぶにしても、自分の目的と使い方を明確にすることが一番大切です。
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