イラスト制作におすすめの2-in-1ノートPC!ペン性能・画面・スペックを比較
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最終更新日:2026年7月19日
イラスト制作に使うノートPCとして、画面に直接ペンで描ける「2-in-1ノートPC」を検討している方も多いでしょう。
2-in-1ノートPCは、通常のノートPCとして使えるだけでなく、画面を回転させたりキーボードを取り外したりすることで、タブレットのように使えるパソコンです。
CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopなどをインストールすれば、外出先でもラフ制作、線画、着色、作品の修正などができます。
ただし、すべてのタッチパネル搭載PCがイラスト制作に適しているわけではありません。
イラスト向け2-in-1ノートPCを選ぶときは、CPUやメモリだけでなく、次の項目を確認する必要があります。
- アクティブペンへの対応
- 筆圧・傾き検知
- パームリジェクション
- ペンの付属状況
- 液晶の色域・解像度
- 本体重量
- メモリ容量
- 使用するイラストソフトへの対応
この記事では、イラスト制作におすすめの2-in-1ノートPCと、購入前に確認したいスペックを解説します。
目次
2-in-1ノートPCが向いている人・向いていない人

2-in-1ノートPCは、外出先でもイラストを描きたい方や、1台でノートPCとタブレットの両方を使いたい方に向いています。
2-in-1ノートPCが向いている人
- 外出先でもイラストを描きたい
- 画面へ直接ペンで描きたい
- ラフや修正を短時間で行いたい
- パソコンと液晶ペンタブレットを別々に持ちたくない
- CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopも使いたい
- キーボードを使った作業もしたい
- 動画視聴や文書作成にも使いたい
2-in-1ノートPCがあまり向いていない人
- 自宅で長時間イラストを描く
- 16インチ以上の大画面で描きたい
- Wacom製液晶ペンタブレットのような描き心地を重視する
- 本体の発熱やファンの音が気になる
- パーツを交換しながら長期間使いたい
- 同じ予算でできるだけ高性能なPCが欲しい
- ペン先の感触や替え芯の種類を重視する
自宅で本格的な制作をするなら、デスクトップPCや通常のノートPCに液晶ペンタブレットを接続する方法が向いています。
外出先でも描きたい方や、省スペース性を重視する方には2-in-1ノートPCがおすすめです。
おすすめ2-in-1ノートPC比較表
| モデル | 形状 | 主な特徴 | メモリ・SSDの目安 | 画面 | ペン | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| コンバーチブル | 価格を抑えやすい | 構成による | 14型WUXGA | 14万円台~ | ||
| HP OmniBook X Flip 14-fk | コンバーチブル | 32GBメモリ・有機EL | 32GB・1TB構成あり | 14型・2.8K OLED | タッチペン対応 | 25万円台~ |
| Surface Pro 13インチ | デタッチャブル | ペン入力と携帯性を重視 | 構成による | 13型 | Surface Slim Pen対応 | 本体27万円台~ |
| ROG Flow Z13(2025) | デタッチャブル | CPU・内蔵GPU性能が高い | 32GB・1TB | 13.4型・2.5K | 対応ペンを購入前に確認 | 45万円台~ |
※価格・販売構成は2026年7月18日時点の目安です。キャンペーン、在庫、選択する構成によって変わります。Lenovoは14型のマルチモード2-in-1を14万円台から展開しています。HP OmniBook X Flip 14-fkには、32GBメモリ、1TB SSD、14型2.8K OLED、DCI-P3 100%の構成があります。Surface Proは本体以外にキーボードやSlim Penの費用がかかる場合があります。ROG Flow Z13は32GBメモリ、1TB SSD、2,560×1,600のタッチディスプレイを備えた高性能モデルです。
イラスト制作に2-in-1ノートPCを使うメリット・デメリット

画面へ直接描ける
2-in-1ノートPCの大きなメリットは、ディスプレイへ直接ペンで描けることです。
一般的なノートPCでイラストを描く場合、板型ペンタブレットや液晶ペンタブレットを別途接続する必要があります。
2-in-1ノートPCなら、対応するアクティブペンを用意することで、1台だけでもイラスト制作ができます。
ノートPCモードではキーボードやタッチパッドを使い、イラスト制作時には画面を回転させてタブレットモードにするといった使い分けも可能です。
ただし、指で画面を操作できる「タッチパネル対応」と、筆圧を検知できる「アクティブペン対応」は別です。
タッチパネルに対応していても、一般的な静電容量式タッチペンしか使えない製品があります。購入前に、対応するペンの型番やペン規格まで確認しましょう。
出先でラフや修正ができる
2-in-1ノートPCは、外出先でイラストを描きたい方に向いています。
例えば、次のような使い方ができます。
- カフェやコワーキングスペースでラフを描く
- 移動中に構図を考える
- クライアントの前で修正する
- 学校や職場へ持ち運ぶ
- 写真や資料を確認しながら描く
- 自宅では外部モニターにつないで使う
Windows版の「CLIP STUDIO PAINT EX
」や「Photoshop」をそのまま利用できるため、自宅のパソコンと同じ形式のファイルを扱いやすい点もメリットです。
キーボードを利用できるので、ショートカットキー、ファイル管理、文章入力、資料検索なども行いやすくなっています。
液晶ペンタブレットより描き心地が劣る場合がある
2-in-1ノートPCは画面へ直接描けますが、必ずしも液晶ペンタブレットと同じ描き心地になるわけではありません。
製品によって、次のような違いがあります。
- ペンの遅延
- 線のぶれ
- 描き始めに必要な筆圧
- ペン先と線の位置のずれ
- 斜め線を引いたときの波打ち
- 画面表面の滑りやすさ
- 替え芯の種類
- ペンの持ちやすさ
- サイドボタンの数
筆圧が4,096段階あるからといって、必ず描きやすいとは限りません。
筆圧段階だけでなく、遅延、視差、線の安定性、ペン先の摩擦、替え芯の入手性まで確認することが大切です。
ペン入力を最優先する場合は、Surface Proなどペン入力を主要機能として設計している製品や、Wacom製液晶ペンタブレットも比較しましょう。
重量と排熱に注意
2-in-1ノートPCをタブレットモードで使う場合は、本体重量に注意が必要です。
一般的なタブレットより重い製品が多いため、片手で持ったまま長時間描くのは難しいことがあります。
コンバーチブル型はキーボード部分を取り外せないので、タブレットモードでも本体全体の重量を支える必要があります。
また、CPU負荷の高い処理をすると、本体が発熱してファンが回る場合があります。
高解像度のキャンバス、多数のレイヤー、3D素材、AI機能などを利用すると発熱しやすくなるため、長時間描く場合は机やスタンドの上に置くのがおすすめです。
イラスト向け2-in-1ノートPCの選び方

アクティブペン対応を確認する

イラスト制作に使う場合は、指で操作できるかではなく、筆圧対応のアクティブペンを使えるか確認してください。
主なペン規格には、次のようなものがあります。
- Microsoft Pen Protocol(MPP)
- Wacom AES
- Wacom EMR
- USI
- メーカー独自規格
同じメーカーのペンでも、すべてのPCで使えるとは限りません。
購入前に、パソコンの製品ページや対応表で次を確認しましょう。
- 対応ペンの正式名称
- ペンが付属するか
- 別売りの場合の価格
- ペンを本体に収納・固定できるか
- 充電方法
- 替え芯を購入できるか
Surface Proでは「Surface Slim Pen」、ASUSの一部製品ではMPP 2.0対応のASUS Penなどが用意されています。ASUS Pen SA201Hは4,096段階の筆圧と傾き検知に対応していますが、実際に使用するPCとの互換性は製品ごとに確認する必要があります。
筆圧・傾き・パームリジェクションを確認する

筆圧検知
筆圧検知に対応していると、ペンを押す強さによって線の太さや濃さを変えられます。
イラスト制作には2,048~4,096段階以上の筆圧に対応したペンが使いやすいでしょう。
ただし、筆圧段階の数字だけで描き心地が決まるわけではありません。軽い力で線を描き始められるか、細い線が途切れないかも重要です。
傾き検知
傾き検知に対応したペンでは、ペンを寝かせた角度に合わせてブラシの形や濃さを変えられます。
鉛筆、木炭、エアブラシなどを使う方に向いています。
パームリジェクション
パームリジェクションは、ペンで描いているときに画面へ置いた手のひらを誤操作として認識しにくくする機能です。
パームリジェクションが不十分だと、手のひらが触れた位置に線が描かれたり、キャンバスが動いたりする可能性があります。
使用するペン、PC、イラストソフトの組み合わせで動作が変わることもあるため、購入者レビューだけでなくメーカーの対応情報も確認しましょう。
色域・輝度・解像度を確認する

イラスト制作では、CPUやメモリだけでなく液晶の品質も重要です。
色域
Web用イラストを制作する場合はsRGBカバー率100%前後のディスプレイが理想です。
印刷、写真編集、映像制作なども行う場合は、DCI-P3やAdobe RGBのカバー率も確認しましょう。
ただし、色域が広いだけでは正確な色が表示されるとは限りません。仕事で色を厳密に確認する場合は、キャリブレーション対応や色差についても確認する必要があります。
輝度
室内で使う場合は300nit前後、明るい場所でも使う場合は400nit以上が目安です。
2-in-1ノートPCは光沢液晶が多く、照明や窓が映り込みやすいため、輝度が低いと見づらくなることがあります。
解像度
イラスト制作では最低でもフルHDまたはWUXGA以上がおすすめです。
2.5K・2.8Kクラスのディスプレイなら、細い線や文字を滑らかに表示しやすくなります。
ただし、解像度が高いほど消費電力が増えやすく、ソフトのUIが小さく表示されることもあります。
画面サイズとアスペクト比を確認する
持ち運びと描きやすさのバランスを重視するなら、13~14インチがおすすめです。
| 画面サイズ | 特徴 |
|---|---|
| 12~13インチ | 軽くて持ち運びやすいが、作業領域は狭い |
| 14インチ | 持ち運びと描きやすさのバランスがよい |
| 15~16インチ | 描きやすいが、重量とサイズが増える |
アスペクト比は、一般的な16:9よりも16:10や3:2のほうが縦方向の作業領域を確保できます。
CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopでは、左右にツールパレットを表示するため、縦方向にも余裕がある画面が使いやすいです。
CPU

2Dイラスト制作だけなら、必ずしもCore Ultra 7やRyzen 7以上が必要なわけではありません。
| 使用目的 | CPUの目安 |
|---|---|
| 軽いイラスト・漫画制作 | Core Ultra 5・Ryzen 5クラス |
| 大きなキャンバス・多数レイヤー | Core Ultra 7・Ryzen 7クラス |
| イラスト+RAW現像 | Core Ultra 7・Ryzen 7クラス |
| イラスト+動画編集 | H・HSクラスのCore Ultra 7・Ryzen 7以上 |
| 3D素材やAI機能を多用 | 高性能CPU・GPU搭載モデルを検討 |
CPU名が同じCore Ultra 7やRyzen 7でも、低消費電力モデルと高性能モデルでは処理性能が異なります。
長時間の高負荷作業も行う場合は、CPU名だけでなく、末尾のU・H・HSなども確認しましょう。
メモリ

イラスト制作に使うパソコンは、最低16GB、できれば32GBがおすすめです。
| メモリ | 向いている用途 |
|---|---|
| 8GB | 新規購入では避けたい。軽い作業向け。 |
| 16GB | 一般的なイラスト・漫画制作 |
| 32GB | 大きなキャンバス、多数レイヤー、複数ソフト |
| 64GB | 大規模制作、アニメーション、3D、動画編集との併用 |
CLIP STUDIO PAINTやAdobe製品の公式要件は16GB以下でも満たせますが、Windows、ブラウザ、資料表示、イラストソフトを同時に使うことを考えると32GB搭載がおすすめです。
2-in-1ノートPCはメモリが基板へ直接取り付けられており、購入後に増設できない製品が多いです。
長期間使う予定なら、最初から32GBモデルを選ぶと安心です。
GPU

2Dイラスト制作では、最新世代の内蔵GPUでも対応できます。
| 使用目的 | GPUの目安 |
|---|---|
| 2Dイラスト・漫画 | 最新世代の内蔵GPUで可 |
| 大きなキャンバス・写真編集 | 高性能な内蔵GPUで可 |
| 3Dデッサン素材を多用 | 高性能内蔵GPUまたはGeForce RTX |
| AI機能・動画編集 | GeForce RTX搭載モデルも検討 |
| 3DCG制作 | GPU性能とVRAM容量を重視 |
CLIP STUDIO PAINTの一般的な2D制作では専用GPUは必須ではありません。
PhotoshopではDirectX 12対応GPUが必要で、4K以上の画面を使う場合は4GB以上のGPUメモリが案内されています。
専用GPUを搭載すると性能は上がりますが、本体価格、重量、発熱、消費電力も増えます。イラスト制作だけなら、CPU内蔵GPUを搭載した軽量モデルのほうが使いやすい場合があります。
SSD

SSDは最低512GB、できれば1TBがおすすめです。
イラストデータだけでなく、次のデータも保存することになります。
- イラストソフト
- ブラシ・素材
- 3D素材
- 写真・資料
- 自動保存データ
- バックアップ
- Adobe関連ソフト
- Windowsの更新データ
クラウドや外付けSSDを併用する場合は512GBでも使えますが、1台で完結させたい方は1TBを選びましょう。
重量・バッテリー
持ち運ぶ場合は、本体だけでなく次の合計重量を確認してください。
- パソコン本体
- キーボード
- アクティブペン
- ACアダプター
- USBハブ
- 保護ケース
デタッチャブル型はタブレット部分だけを取り外せますが、キーボードと充電器を合わせると一般的なノートPCと近い重量になる場合があります。
また、メーカーが公表するバッテリー時間は、画面輝度や処理内容を抑えた測定値です。
高輝度でイラストソフトを使い続ける場合は、公称時間より短くなると考えたほうがよいでしょう。
イラスト制作におすすめの2-in-1ノートPC
コスパ重視:Lenovo IdeaPad 5i 2-in-1 Gen 10

価格を抑えて2-in-1ノートPCを購入したい方には、「Lenovo IdeaPad 5i 2-in-1 Gen 10」が候補になります。
14型の画面と360度回転するヒンジを備えており、ノートPC、テント、スタンド、タブレットなどの形で利用できます。WUXGAクラスのディスプレイを搭載した構成があり、一般的なイラスト制作や学習用途に使いやすいモデルです。
おすすめな人
- 価格を抑えたい
- 初めて2-in-1ノートPCを買う
- 軽~中程度のイラスト制作をする
- 学校や仕事でも使う
- CLIP STUDIO PAINTを中心に使う
ただし、販売時期によってCPU、メモリ、SSD、液晶の仕様が異なります。
購入するときは、16GB以上のメモリ、512GB以上のSSDを確認してください。
メモリ32GB重視:HP OmniBook X Flip 14-fk

メモリ容量と画面品質を重視する方には、「HP OmniBook X Flip 14-fk」がおすすめです。
Ryzen AI 7 350、32GBメモリ、1TB SSDを搭載した構成があり、14型2.8K OLEDタッチディスプレイはDCI-P3 100%、最大400nitの仕様です。本体重量は約1.41kgで、360度回転するコンバーチブル型です。
おすすめな人
- 大きなキャンバスを使う
- レイヤーを多く使用する
- PhotoshopとCLIP STUDIO PAINTを併用する
- RAW現像も行う
- 有機ELディスプレイを重視する
- 最初から32GBメモリが欲しい
有機ELは黒の表現やコントラストに優れますが、光沢画面の映り込みや、長時間同じUIを表示することによる焼き付きにも注意が必要です。
ペンの付属状況は構成やキャンペーンによって変わる可能性があるため、注文前に確認してください。
ペン性能重視:Microsoft Surface Pro 13インチ
ペン入力と持ち運びやすさを重視する方には、「Microsoft Surface Pro」が候補になります。
Surface Proはキーボードを取り外せるデタッチャブル型で、「Surface Slim Pen」では筆圧や傾きを利用できます。ペンを対応キーボードへ収納・充電できる構成もあります。
おすすめな人
- ペン入力を重視する
- タブレットとして使う時間が長い
- 外出先へ頻繁に持ち運ぶ
- ラフや線画を直接描きたい
- キーボードを取り外して使いたい
注意点は、キーボードやSurface Slim Penが別売りになる構成があることです。
本体価格だけでなく、キーボード、ペン、充電器、保証を含めた総額で比較しましょう。
また、Snapdragon搭載モデルはWindows on Armを採用しています。PhotoshopはWindows Armをサポートしていますが、古いプラグイン、周辺機器、ペンタブレット用ドライバーなどは個別に互換性を確認してください。PhotoshopのArm版は8GBを最低、16GBを推奨しています。
高性能モデル:ROG Flow Z13(2025)

イラスト制作だけでなく、3D、動画編集、ゲームなども行いたい方には、「ROG Flow Z13(2025)」が高性能な候補になります。
上位構成にはRyzen AI MAX+ 395、32GBメモリ、1TB SSD、Radeon 8060S内蔵グラフィックスが搭載されています。
画面は13.4型、2,560×1,600、180Hz、DCI-P3 100%、最大500nitで、タッチ操作にも対応しています。本体だけの重量は約1.2kg、キーボードを含めると約1.59kgです。
おすすめな人
- 3D素材を多用する
- 動画編集やゲームもしたい
- 内蔵GPU性能を重視する
- 32GBメモリが欲しい
- 高解像度・広色域画面を重視する
価格が高く、イラスト制作だけでは性能を持て余す可能性があります。
また、タッチ操作への対応と、イラスト用アクティブペンへの対応は別です。購入する型番で使えるペン、筆圧、傾き検知、パームリジェクションをASUSへ確認してから選んでください。
2-in-1ノートPCと液晶ペンタブレットのどちらがよい?
2-in-1ノートPCと液晶ペンタブレットには、それぞれ異なるメリットがあります。
| 比較項目 | 2-in-1ノートPC | PC+液晶ペンタブレット |
|---|---|---|
| 持ち運び | しやすい | しにくい |
| 必要な機器 | ほぼ1台で完結 | PCと液晶ペンタブレットが必要 |
| 画面サイズ | 13~14型が中心 | 13~24型以上から選べる |
| 描き心地 | 製品による差が大きい | イラスト専用品が多い |
| ペン・替え芯 | 選択肢が少ない | 選択肢が多い |
| 発熱 | 手元で発熱する場合がある | PCと描画画面を分離できる |
| 修理・交換 | 画面故障時にPCごと影響 | 液タブだけ交換可能 |
| 拡張性 | 低い | PC側を交換・増設しやすい |
| 向いている用途 | 外出、ラフ、修正 | 自宅での長時間制作 |
外出先で描くことを重視するなら、2-in-1ノートPCがおすすめです。
自宅で長時間、本格的なイラスト制作をするなら、デスクトップPCまたは通常のノートPCに液晶ペンタブレットを接続する方法が向いています。
2-in-1ノートPCを外出用、液晶ペンタブレットを自宅用として使い分ける方法もあります。
CLIP STUDIO・Photoshop・Illustrator別のおすすめスペック
公式の必要スペックを満たすだけなら、比較的低い構成でもソフトを起動できます。
しかし、大きなキャンバス、多数のレイヤー、ブラウザや資料ソフトとの同時使用まで考えると、公式の最低要件より余裕のある構成がおすすめです。
| ソフト | CPUの目安 | メモリ | SSD | GPU |
|---|---|---|---|---|
| CLIP STUDIO PAINT EX | Core Ultra 5・Ryzen 5以上 | 最低16GB、推奨32GB | 512GB~1TB | 最新内蔵GPUで可 |
| Photoshop | Core Ultra 5・Ryzen 5以上 | 最低16GB、推奨32GB | 1TB推奨 | DirectX 12対応GPU |
| Illustrator | Core Ultra 5・Ryzen 5以上 | 最低16GB、推奨32GB | 512GB~1TB | 最新内蔵GPUで可 |
| イラスト+動画編集 | Core Ultra 7・Ryzen 7以上 | 32GB以上 | 1TB以上 | 高性能内蔵GPUまたはRTX |
| イラスト+3D制作 | Core Ultra 7・Ryzen 7以上 | 32GB以上 | 1TB以上 | GPU性能・VRAMを重視 |
CLIP STUDIO PAINT
「CLIP STUDIO PAINT EX
」を中心に使う場合は、Core Ultra 5・Ryzen 5クラス、16GBメモリでも一般的な2Dイラスト制作ができます。
大きなキャンバス、多数のレイヤー、3Dデッサン素材、アニメーションなどを使う場合は32GBがおすすめです。
ペン入力では、Windows Ink、筆圧対応ペン、パームリジェクションの動作を確認しましょう。
Photoshop

「Photoshop」の公式要件は8GBメモリが最低、16GB以上が推奨です。実際にブラウザやほかのAdobeソフトと併用するなら、32GBあると余裕があります。
4K以上の画面では4GB以上のGPUメモリが案内されていますが、一般的な2Dイラスト制作で必ず専用GPUが必要という意味ではありません。
Illustrator

「Illustrator」の公式要件は8GBメモリが最低、16GB以上が推奨です。画面解像度は1,920×1,080以上が推奨されています。
通常のベクターイラストであれば、最新世代の内蔵GPUでも対応できます。
複雑なパス、大量のオブジェクト、高解像度画像、Photoshopとの併用が多い場合は、32GBメモリを選びましょう。
よくある質問
2-in-1ノートPCなら、どの製品でもペンで描けますか?
すべての2-in-1ノートPCがイラスト用アクティブペンに対応しているわけではありません。
タッチ操作だけに対応し、筆圧を検知できない製品もあります。
対応ペンの型番、筆圧、傾き検知、パームリジェクション、ペンの付属状況を確認してください。
メモリは16GBと32GBのどちらがよいですか?
一般的なイラスト制作だけなら16GBでも使えます。
ただし、次のような使い方をする場合は32GBがおすすめです。
- 大きなキャンバスを使う
- レイヤーを多く使う
- 3D素材を利用する
- PhotoshopとCLIP STUDIO PAINTを併用する
- ブラウザで多数の資料を開く
- 動画編集やRAW現像も行う
- 数年以上使い続ける
2-in-1ノートPCはメモリを増設できない製品が多いため、予算に余裕があれば32GBを選びましょう。
イラスト制作に専用GPUは必要ですか?
2Dイラスト制作だけなら、基本的に専用GPUは必要ありません。
最新のIntel Arc内蔵グラフィックスやAMD Radeon内蔵グラフィックスでも対応できます。
3D素材、AI機能、動画編集、3DCG、ゲームなども行う場合は、高性能な内蔵GPUまたはGeForce RTX搭載モデルを検討してください。
有機ELディスプレイはイラスト制作に向いていますか?
有機ELは黒の表現、コントラスト、広色域に優れているため、イラストや写真を鮮やかに表示できます。
一方で、光沢による映り込みや、同じツールバーを長時間表示することによる焼き付きには注意が必要です。
仕事で色を正確に扱う場合は、有機ELかIPSかだけでなく、色域、色差、キャリブレーション対応を確認してください。
Surface ProのSnapdragonモデルでAdobe製品は使えますか?
PhotoshopはWindows on Armをサポートしています。
ただし、すべてのプラグイン、フォント管理ソフト、スキャナー、外部ペンタブレット用ドライバーなどがArm版Windowsへ対応しているとは限りません。
購入前に、普段使用しているソフトや周辺機器の対応状況を確認しましょう。
2-in-1ノートPCを液晶ペンタブレットとして別のPCにつなげられますか?
一般的な2-in-1ノートPCは、別のPCから映像を入力する液晶ペンタブレットとしては使えません。
画面共有やリモート接続を利用する方法はありますが、遅延や筆圧対応の問題があるため、専用液晶ペンタブレットと同じ使い方はできません。
13インチと14インチではどちらが描きやすいですか?
持ち運びを最優先するなら13インチ、描きやすさとのバランスを重視するなら14インチがおすすめです。
自宅で長時間描く場合は、外部モニターや液晶ペンタブレットを併用すると作業しやすくなります。
まとめ
イラスト制作に使う2-in-1ノートPCは、CPUやメモリだけで選ぶのではなく、ペンとディスプレイの仕様を確認することが大切です。
特に確認したい項目は次のとおりです。
- アクティブペンに対応しているか
- ペンが付属するか
- 筆圧・傾き検知に対応しているか
- パームリジェクションが使えるか
- sRGBやDCI-P3の色域
- 画面の解像度・輝度
- メモリ16GB以上、できれば32GB
- SSD 512GB以上、できれば1TB
- キーボードや充電器を含めた重量
価格重視ならLenovo IdeaPad 5i 2-in-1、32GBメモリと画面品質を重視するならHP OmniBook X Flip 14、ペン入力と携帯性を重視するならSurface Proが候補です。
イラスト以外に3D、動画編集、ゲームも行う場合は、ROG Flow Z13のような高性能モデルも検討できます。ただし、イラスト用ペンへの対応は型番ごとに必ず確認してください。
外出先でのラフや修正には2-in-1ノートPC、自宅での長時間制作にはPCと液晶ペンタブレットというように、制作スタイルに合わせて選びましょう。
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