10万円前後で買えるAdobe対応パソコンはある?
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最終更新日:2025年9月14日
Adobeソフト(Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど)を快適に動かせるパソコンはどうしても高価な製品となってしますイメージがあるかもしれません。
しかし「できれば10万円前後で手に入れたい」という方もいると思います。
なので今回は「10万円以下でAdobeが動くパソコンはあるのか?」について解説します。
目次
10万円以下で買えるAdobe対応パソコンはある?
ソフト | 軽作業(写真補正・簡単な編集) | 重作業(4K動画・複雑エフェクト) | コメント |
---|---|---|---|
Photoshop | ◎ 快適 レイヤー多数だとやや重い | △ 高解像度RAW大量処理は厳しい | 写真編集メインなら問題なし |
Illustrator | ◎ 快適 パス・アートボード多いと遅め | △ 超大規模データは重い | 広告・印刷物デザインでも十分対応 |
Lightroom | ◎ 写真整理・現像OK カタログ数十万枚だと重い | △ 高画素機 × 数千枚一括処理は厳しい | RAW現像中心なら問題なし |
Premiere Pro | ○ FHD動画編集なら可 エフェクト多用や複数トラックは重い | × 4K動画は現実的でない | 軽めの動画編集は対応可能 |
After Effects | △ 簡単なモーショングラフィックス程度 複雑なコンポジションは厳しい | × 実用不可レベル | GPU性能不足が響く |
InDesign | ◎ 書籍・冊子デザインで快適 ページ数数百を超えると重い | △ 巨大プロジェクトは遅延 | 出版・印刷物でも実用可能 |
Audition | ◎ 録音・編集快適 | ○ プラグイン多数で重め処理は負荷 | 音声作業なら問題なし |
Animate | ◎ 2Dアニメ制作快適 複雑なシーンは重い | △ 大規模プロジェクトは処理落ち | Webアニメ用途なら十分 |
「Photoshop・Illustratorなど軽めのAdobeアプリを使う用途」なら、10万円以下で十分動くパソコンはあります。
ただし、「動画編集(特に4K以上)」「After Effectsで複雑なコンポジション」「大量のレイヤーやエフェクトを重ねる作業」などを頻繁にするなら、10万円以下では快適さを犠牲にする場面が出る可能性が高いです。
10万円のパソコンとは?
10万円以下で買えるパソコンはだいたい以下のような性能になります。
スペック | |
---|---|
CPU | Core Ultra 5、Ryzen 5 |
メモリ | 16GB |
SSD | 512TB~1TB |
GPU | 内蔵GPU |
CPUの「Core Ultra 5」、「Ryzen 5」はミドルスペックのCPU
「Core Ultra 5」、「Ryzen 5」は性能的には高くも低くもない、ちょうどいいバランスのモデルです。
オフィス製品などの一般的なソフトはたいてい動きますし、ゲームをプレイするにも十分な性能があります。
ただしadobe製品などのクリエイター向けのソフトには少し性能が低いです。特にPremiere ProやAfter Effectsなどには更に性能の高い「Core Ultra 7」、「Ryzen 7」以上が必要です。
一方でPhotoshop、Lightroom、Illustratorなどの負担があまり大きくないソフトは「Core Ultra 5」、「Ryzen 5」でも十分使用できる性能があります。
メモリ16GBはクリエイター向けソフトには少なめ
Adobe製品では 16GBは「最低限」な容量と言えるでしょう。
PhotoshopやIllustratorなどの2D系なら16GBでも十分使用できますが、大きなデータや複数アプリを同時に使うと不足を感じやすいです。できれば32GBあったほうがいいです。
Premiere ProやAfter Effectsなど映像系では、快適に使うには最低32GB以上が望ましいです。16GBだと「動くけれど余裕がない」という位置づけです。
長期的に安定して使うなら増設を考えるべきでしょう。
SSDは512GBは少なめ。外付けで増設がおすすめ
SSDが512GBのパソコンでAdobe製品を使うには「やや少なめ」です。アプリ本体とWindowsだけで100GB前後を消費するため、残り容量がすぐ圧迫されます。
PhotoshopやIllustrator中心なら使用可能ですが、Premiere Proで動画編集を行うと数十GB〜数百GB単位で容量を使います。
LightroomのRAWデータ管理でも不足を感じやすいです。
理想は1TB以上、最低でも外付けSSDやHDDを併用するのがおすすめです。
内蔵GPUでも使用自体はできる:映像系は不安定に
Adobe製品は内蔵GPUでも 動作自体は可能 です。PhotoshopやIllustratorなど2D用途なら内蔵GPUでも十分対応できます。
ただしPremiere ProやAfter Effectsなど映像・3D処理では処理落ちやプレビューの遅延が起きやすいです。内蔵GPUはVRAMがシステムメモリを共有するため、大規模プロジェクトでは不利です。
快適に使うならやはり独立GPU搭載モデルが望ましいです。
Adobeソフトを使用するPCのおすすめ価格
ソフト | 必要な性能レベル | 快適に使えるPCの価格帯(目安) | コメント |
---|---|---|---|
Photoshop | CPU:Core Ultra 5/Ryzen 5、メモリ16GB、SSD512GB、内蔵GPU可 | 10万円前後 | 写真編集中心なら10万円以下で十分対応可能 |
Illustrator | CPU:Core Ultra 5/Ryzen 5、メモリ16GB、SSD512GB | 10万円前後 | パスやベクター中心でGPU依存度低め |
InDesign | 同上 | 10万円前後 | 書籍・DTP用途も10万円クラスで快適 |
Lightroom Classic | CPU:Core Ultra 5/Ryzen 5、メモリ16〜32GB、SSD1TB推奨 | 12~15万円前後 | RAW写真を大量に扱うならストレージ重視 |
Premiere Pro | CPU:Core Ultra 7/Ryzen 7、メモリ32GB、SSD1TB、独立GPU(RTX 5050〜) | 15〜30万円前後 | FHD動画なら10万円台前半でも可、4K編集は15万円以上が安心 |
After Effects | CPU:Core Ultra 7/Ryzen 7、メモリ32GB以上、GPU性能重要(RTX 5070〜) | 20〜40万円前後 | モーショングラフィックスはGPU依存度高い |
Audition | CPU:Core Ultra 5/Ryzen 5、メモリ16GB、SSD512GB | 10万円前後 | 音声処理は負荷が軽め |
Animate | CPU:Core Ultra 5/Ryzen 5、メモリ16GB、SSD512GB | 15万円前後 | 2Dアニメ中心なら10万円前後でも十分 |
Photoshop、Illustrator、InDesign、Audition、Animateなどのソフトは、Core Ultra 5/Ryzen 5、メモリ16GB、SSD512GBの構成で、10万円前後のパソコンで十分に使用できます。
Lightroomで特にRAWデータを大量に扱う場合、メモリやSSDに容量がもう少しあったほうがいいでしょう
Premiere ProでFHD動画編集をしたい場合、Core Ultra 7/Ryzen 7、メモリ32GB、SSD1TB、独立GPU(RTX 3050〜)が必要で、15万円以上のパソコンが望ましいです。
Premiere Proで4K動画編集をしたい方やAfter Effectsを快適に使用するには、Core Ultra 7/Ryzen 7、メモリ32GB以上、RTX 5060以上のGPUが推奨され、20万円以上のパソコンが必要です。できればCore Ultra 9、Ryzen 9、RTX 5070以上がおすすめです。
★Adobe製品におすすめな10万円前後のパソコン
【DELL】Inspiron 14など(ノートPC・高コスパ)


DELLはアメリカの大手パソコンメーカーです。
DELLのノートパソコンはデザインと性能、コストパフォーマンスのバランスが取れた製品が多いです。
おすすめ①:Inspiron 14(高コスパ)
多くの方におすすめのPCは「Inspiron 14 ノートパソコン(5445) (2024年3月15日発売)」です。

名前 | Inspiron 14 ノートパソコン(5445) (2024年3月15日発売) |
CPU | Ryzen 7 8840HS(PassMarkスコア:24,767) |
グラフィック | Radeon 780M(PassMarkスコア:6,996) |
メモリ | 16GB ※32GBにカスタマイズ可 |
SSD | 1TB (M.2, PCIe NVMe) |
画面サイズ | 14インチ |
こちらはCPUにノートPC用としては性能の高い「Ryzen 7 8840HS」を搭載しているのでおすすめです。
また内蔵GPUの「Radeon 780M」は内蔵GPUとしては性能が高いのでPhotoshopにもおすすめです。
性能的にPhotoshopなどのクリエイティブ系の制作ソフトをノートPCで使用したいクリエイターの方におすすめです。
公式サイトで詳しく見るにはこちら
【Lenovo】IdeaPadなど(ノートPC・高コスパ・ハイスペック)


「Lenovo」は世界シェアが高いパソコンメーカーです。
現在定番ビジネスノートパソコンの「ThinkPadシリーズ」などを販売している会社です。
Lenovoのパソコンはコストパフォーマンスが高いのでおすすめです。
おすすめ①:Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10(高コスパ)
クリエイターの方におすすめのパソコンは「Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD)」です。

名前 | |
CPU | Ryzen 5 7535HS(PassMarkスコア:17,891) |
グラフィック | Radeon 660M(PassMarkスコア:3,280) |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB [M.2 PCIe-NVMe] |
このPCに搭載されている「Ryzen 5 7535HS」はノートPC用CPUとしては性能が高いのでPhotoshopなどに使用できる性能となっています。
性能的に画像編集、イラスト制作などにをしたい方におすすめです。
おすすめ②:Lenovo LOQ 15IRX9(高性能・高コスパ)
もう少し性能の高いPCが欲しい方は「Lenovo LOQ 15IRX9 – ルナグレー」がおすすめです。

名前 | |
CPU | Core i7-13650HX(PassMarkスコア:30,825) |
グラフィック | GeForce RTX 4060 Laptop(PassMarkスコア:17,551) |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB [M.2 PCIe-NVMe] |
このPCにはGPUにさらに性能の高い「RTX 4060 Laptop」が搭載されているのでPhotoshopにも最適です。
性能的に画像編集、イラスト制作、RAW現像などをしたい方に最適な性能です。動画編集をしたい方にもおすすめです。
公式サイトで詳しく見るにはこちら
【パソコン工房】クリエイターパソコン SENSE∞(デスクトップ)

「パソコン工房」は実店舗が60店以上ある大手のBTOパソコン・PCパーツショップです。
BTOショップには実店舗がなくネットだけで運営しているところも多いですが、パソコン工房では店舗があるので店で直接専門の店員による修理やサポートを受けられるというメリットがあります。
パソコン工房にはクリエイター向けパソコンの「SENSE∞」シリーズがあります。SENSE∞の特徴はコスパが高いところと基本構成パソコンモデルがたくさんあるところです。カスタマイズしなくてもそれぞれの方に最適なパソコンを選ぶことができます。
おすすめ①:STYLE∞ S-Class[Ryzen 5搭載]
PhotoshopなどにおすすめのPCは「STYLE∞ S-Class [STYLE-S2P5-R56T-EZ4X]」です。

名前 | STYLE∞ S-Class [STYLE-S2P5-R56T-EZ4X] |
CPU | Ryzen 5 5600GT(PassMarkスコア:20,298) |
グラフィック | Radeon Graphics(PassMarkスコア:2,417) |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB (NVMe M.2) |
このPCはCPUに「Ryzen 5」を搭載しているのでPhotoshopを使用するのに最適なスペックです。
さらにカスタマイズでメモリ容量を32GB・64GBにしたり、SSDを1TB・2TBなどに増設することもできます。
メモリの容量が少なめなのでカスタマイズで増設することを推奨します。
おすすめ②:STYLE∞ S-Class [Ryzen 7 + 内蔵GPU]
更に性能の高いPCが欲しい方は「STYLE∞ S-Class [STYLE-S2A6-R87G-EZ4X]」がおすすめです。

名前 | STYLE∞ S-Class [STYLE-S2A6-R87G-EZ4X] |
CPU | Ryzen 7 8700G(PassMarkスコア:31,679) |
グラフィック | Radeon 780M(PassMarkスコア:6,996) |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB (NVMe対応 M.2 SSD) |
CPUに「Ryzen 7 7700」が搭載されているので動画編集などにも最適です。
また内蔵GPUに「Radeon 780M」を搭載しているので動画編集にも十分な性能があります。
メモリは32GB以上、SSDが1TB以上あったほうがいいです。カスタマイズでメモリを32GB以上に増設することが必要です。
パソコン工房で詳しく見るにはこちら
【Lenovo】IdeaCentre Towerなど(デスクトップPC・高コスパ)

「Lenovo」は世界シェアが高いパソコンメーカーです。
現在定番ビジネスノートパソコンの「ThinkPadシリーズ」などを販売している会社です。
Lenovoのパソコンはコストパフォーマンスが高いのでおすすめです。
おすすめ①:Lenovo IdeaCentre Tower(高コスパ)
クリエイターの方におすすめのパソコンは「Lenovo IdeaCentre Tower 17IAS10(Intel)」です。

名前 | |
CPU | Core Ultra 5 225(PassMarkスコア:31,146) |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB [M.2 PCIe-NVMe] |
このPCに搭載されている「Core Ultra 5 225」は性能が高いのでPhotoshopなどに使用できる性能となっています。
性能的に画像編集、イラスト制作などにをしたい方におすすめです。
公式サイトで詳しく見るにはこちら
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