BTOの3年保証はどこまで無料?部品代・作業料・往復送料を比較

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最終更新日:2026年10月23日

BTOパソコンの3年保証に入っていても、修理にかかる費用がすべて無料になるとは限りません。部品代と作業料が無料でも、修理センターへ送る送料は自己負担になるプランがあります。

2・3年目は作業料だけが無料で、交換部品代は別途かかるサービスもあります。「3年間サポート」という期間だけでは、故障時にいくらかかるかは判断できません。

ツクモ、サイコム、パソコンショップSEVEN、アーク、パソコン工房、マウスコンピューター、FRONTIER、STORMの保証を、部品代・作業料・送料に分けて比較します。修理回数の制限や、保証満了間際の受付条件も確認します。

確認日:2026年10月23日。主に新品のBTOデスクトップPCを対象とします。比較の中心は、購入から2・3年目に、保証対象の自然故障が起きた場合です。自然故障とは、通常の使い方で生じる機械的・電気的な故障を指します。製品、購入時期、販売窓口、契約によって条件は異なります。金額は特記がない限り税込です。

「無料」の範囲は、部品代・作業料・送料に分けて確認する

修理代が0円でも、故障したPCを再び使える状態に戻すまでには費用や手間がかかることがあります。まずは、どこで費用が発生するのかを確認しましょう。

費用内容確認したいこと
部品代故障したGPU、電源、SSDなどの交換部品にかかる費用2・3年目も対象か
作業料故障箇所の診断、分解、交換、動作確認にかかる費用保証対象外の検証や設定作業は別料金か
発送送料自宅から修理センターへ送る費用初期不良・1年目・2年目以降で変わるか
返送送料修理センターから自宅へ戻す費用メーカー負担か、別途請求されるか
そのほかの負担梱包材、データ復旧、アプリの再設定などにかかる費用や手間通常の修理保証に含まれるか

購入時の「送料無料」は、商品を届ける際の送料を指します。修理のために送る費用まで無料になるとは限りません。

BTO8社を比較|2・3年目に無料になる費用はどれ?

多くの延長保証では、保証対象の修理にかかる部品代と作業料は無料ですが、発送送料は利用者負担です。以下は、初期不良期間を過ぎた購入から2・3年目に、保証対象の故障を修理する場合の比較です。

メーカー・比較プラン交換部品代修理作業料自宅→修理先修理先→自宅
ツクモ/eX.computer延長保証対象修理の費用を補償対象修理の費用を補償要確認※1要確認※1
サイコム/3年延長保証無料無料自己負担メーカー負担
SEVEN/3年延長保証無料無料自己負担メーカー負担
アーク/3年間保証無料無料※2自己負担メーカー負担
パソコン工房/3年間延長保証無料無料自己負担メーカー負担
マウス/標準3年センドバック保証無料無料自己負担メーカー負担
マウス/3年ピックアップ保証無料無料メーカー負担メーカー負担
FRONTIER/プレミアム保証無料※3無料※3自己負担要確認※4
STORM/安心サポート追加パック別途負担無料自己負担メーカー負担

「無料」は、該当プランに加入しており、保証対象と認定された修理に適用されます。加入料金が無料という意味ではありません。保証対象外の故障、追加作業、補償上限を超える対応などは別扱いです。出典:各社公式案内[1]~[9]。

  • ※1 ツクモの公式修理FAQでは、保証期間内の送料は発送時が利用者負担、返送時が同社負担と案内されています。ただし、関連規定も確認したものの、延長保証期間にも同じ条件が適用されるかは確定できませんでした。延長保証を使う旨を伝え、発送・返送それぞれの送料を確認してください。[2]
  • ※2 アークは、保証に含まれない検証などの作業には別料金が発生する場合があると明記しています。[5]
  • ※3 FRONTIERは、1回の修理金額が保証上限を超えた場合、その超過分を別途請求すると定めています。[8]
  • ※4 FRONTIERの公式案内では、発送時の送料が自己負担であることは確認できました。プレミアム保証による無償修理の返送送料については、明確な記載を確認できなかったため「要確認」としています。[8]

マウスは標準3年保証でも、引き取りは別オプション

マウスの標準3年保証は、修理先へ送る送料が自己負担になるセンドバック方式です。センドバックとは、利用者が修理先へPCを発送する方法です。

対象の新品PCには、2023年4月11日以降の購入分から標準で3年保証が付いています。一部製品は対象外です。公式料金表によると、3年ピックアップ保証への変更料金は3,300円です。[7]

ピックアップは、指定の運送業者がPCを回収する方式です。この追加料金は、主に修理時の配送方法と送料負担を変えるためのものとして比較しましょう。保証期間が延びるわけではありません。

パソコン工房は、自然故障でも2年目から発送送料が変わる

パソコン工房の延長保証では、自然故障の送料は1年目が往復ともメーカー負担、2年目以降は発送時のみ自己負担です。延長保証の専用ページに、この違いが明記されています。[6]

一般の保証規約には、通常の郵送費を同社が負担するとの記載もあります。ただし、3年延長保証を比較する際は、専用ページにある年数ごとの条件まで確認する必要があります。

自然故障には、修理金額の上限や修理回数の制限を設けていません。物損保証付きプランで事故による故障を修理する場合には別の上限があるため、分けて確認しましょう。[6]

サイコム・SEVEN・アークは、修理費と片道送料を分けて考える

この3社は、保証対象の修理費が無料でも、修理先へ送る送料は利用者負担です。保証に入っていても、発送時には出費があることを見込んでおきましょう。[3][4][5]

サイコムとSEVENは、保証限度額を購入金額の100%と案内しています。アークは、自然故障の修理金額に上限を設けず、修理回数も無制限としています。発送送料が自己負担という点は共通していても、修理限度額は異なります。

ツクモは「BTO本体専用」の保証を確認する

ツクモでは、eX.computer向けの3年延長保証と、一般商品のツクモ延長保証を区別してください。一般商品の保証表を、そのままBTO本体に当てはめることはできません。

eX.computer延長保証は、通常保証が終了した後の修理費用に加え、落下や火災などの事故による損害も一定の条件で対象としています。事故の補償範囲や、修理できない場合の扱いは、専用規定を確認する必要があります。[1]

今回、延長保証で修理する際の往復送料は確定できませんでした。購入前に「2・3年目に延長保証を利用した場合」と条件を伝え、送料を確認しておくと判断しやすくなります。

STORMは、2・3年目の部品代まで無料になるプランではない

STORMの安心サポート追加パックでは、2・3年目の修理基本料と技術料が無料になります。交換部品代は別途かかります。部品代も含む無償修理保証とは、対象範囲が異なります。[9]

診断や交換を任せながら、作業料を抑えられるのが利点です。ただし、GPUなど高価な部品の故障に備えるには、部品代を別に用意しておく必要があります。

パックの料金だけで高い・安いを判断せず、PC本体の価格と、故障時に自己負担となる費用を合わせて比較しましょう。

独自試算①|GPU故障とSSD故障が別々に起きたら、いくら払う?

部品代も保証対象になるプランと、作業料だけが無料になるプランでは、同じ故障でも自己負担額が変わります。ここでは、2年目と3年目にそれぞれ修理が必要になった場合を試算します。

以下は、相場調査や実際の見積もりに基づく金額ではありません。保証条件による違いを比べるため、交換部品代をGPUは80,000円、SSDは15,000円、発送送料を各2,500円と仮定します。どちらも保証対象の自然故障で、個別の対象外条項には該当せず、修理上限も超えないものとします。

費用の扱いGPU故障時SSD故障時2回の自己負担合計
部品代・作業料が無料/発送送料のみ自己負担2,500円2,500円5,000円
部品代・作業料・往復送料が無料0円0円0円
作業料が無料/部品代と発送送料は自己負担82,500円17,500円100,000円

計算:80,000円+15,000円+2,500円×2回=100,000円。加入料金、梱包材、データ復旧、アプリの再設定などは含みません。配送は各修理につき1往復とし、再修理や、症状を再現できずに返送される場合は想定していません。

この条件では、部品代が保証対象かどうかで95,000円の差が出ます。部品代が対象のプラン同士で比べると、送料による差は5,000円です。まず部品代、次に送料を確認すると、金額の大きい違いを見落としにくくなります。

ただし、故障が2回起きると予測したものではありません。今回の調査では、各社を同じ条件で比較できる3年間の故障率は分かりませんでした。保証に入ったほうが、平均的に得になるとも断定できません。

独自試算②|3,300円の引き取り保証は、何回使うと元が取れる?

マウスのピックアップ保証を送料だけで判断するなら、「追加料金3,300円」と「自分で発送する送料×利用回数」を比べます。PCの箱の大きさや修理先までの距離によって、結果は変わります。[7]

自分で送る場合の片道送料1回利用で節約できる送料追加料金との差額節約できる送料の合計が3,300円を上回る回数
1,500円と仮定1,500円1,800円足りない3回
2,500円と仮定2,500円800円足りない2回
3,500円と仮定3,500円200円上回る1回

送料はすべて仮定です。対象保証が適用される修理だけを数えます。標準センドバック保証でも返送送料はメーカー負担なので、節約額には加えません。梱包材の費用や、梱包・回収の細かな条件は別途確認が必要です。

送料が2,500円なら、1回利用しただけでは追加料金の元は取れません。ただし、発送手配の手間を減らしたい人なら、差額の800円を払う価値はあると考えられます。

3年間に一度も利用しなければ、送料の節約額は0円です。必ず元が取れるとは考えず、送料と発送の手間に備えるオプションとして判断しましょう。

独自比較③|保証満了日が同じでも、発送期限は同じとは限らない

保証が切れる直前は、連絡日・発送日・修理先への到着日のどれを基準に判定するかを確認してください。保証期間内に故障しただけで、無償修理を受けられるとは限りません。

STORMは、保証満了間近に不具合が起きた場合、連絡と発送が保証期間内であれば、保証対象として受け付けるとしています。FRONTIERは、修理先への到着日、保証期間、修理内容を照らし合わせて判断します。[9][8]

例えば、保証書に記載された満了日が10月31日で、10月30日に連絡・発送し、11月1日に修理先へ届いたとします。

確認した規定この例での判断気をつけること
STORM/連絡・発送が期間内期限の条件を満たす可能性がある2・3年目の追加パックは作業料が対象。部品代まで無料にはならない
FRONTIER/修理先への到着日で判断到着時点では保証期間外となる発送前に、保証が適用されるかと到着期限を窓口へ確認する

期限の判定方法を比べるための仮定例です。故障内容、受付手続き、購入時の契約条件など、期限以外の条件も満たす必要があります。

配送に日数がかかる地域では、この違いが保証の適用を左右することがあります。不具合に気づいたら早めに連絡し、「いつまでに、何を済ませれば保証を使えるか」を確認してください。

自然故障・物損・データ消失では、保証の扱いが異なる

GPUやSSDの自然故障が対象でも、水濡れやデータ復旧まで無料になるとは限りません。故障した部品に加え、故障の原因と依頼する作業も分けて確認する必要があります。

起きたこと確認する保証・条件
通常使用中にGPUが故障自然故障の修理保証。部品代・作業料・送料を確認
飲み物をこぼして故障物損・事故の補償。自然故障のみのプランでは対象外になる場合がある
SSDが故障し、保存データも読めないSSDの修理・交換と、データ復旧を別々に確認
特定のアプリだけ動かないソフトや設定が原因の場合も、ハードウェアの無償修理に含まれるか確認
自分でメモリを追加してから動作が不安定追加部品の扱い、購入時の構成へ戻す必要があるか、検証料金がかかるかを確認

例えばSEVENでは、利用者が追加したソフトや、ストレージ内のデータ復旧は延長保証の対象外です。増設部品がある場合は、購入時の構成へ戻して送るよう案内しています。[4]

パソコン工房の物損保証付き延長保証には、事故による修理費用の累積上限があります。修理できず交換となる場合に、追加で1万円がかかる条件もあります。「物損付き」でも、すべての対応が無条件で0円になるわけではありません。[6]

修理に出す前に確認したい5つのこと

発送前に費用と保証の対象範囲を確認しておくと、「無料だと思っていた」という行き違いを減らせます。問い合わせる際は、メーカー名だけでなく、加入しているプラン名も伝えましょう。

  1. 部品代も対象か。2・3年目の修理で、交換部品代と作業料がそれぞれ無料になるか確認する。
  2. 発送・返送の送料は誰が払うか。購入時の送料無料と混同せず、修理時の条件を確認する。
  3. 故障が再現しない場合に料金がかかるか。症状が出る操作、頻度、エラー表示を記録して伝える。
  4. 見積もり後に修理を断ると費用がかかるか。検査料、キャンセル料、返送送料を確認する。
  5. 保証の期限と発送方法はどうなっているか。事前連絡、指定業者、梱包方法、到着期限を確認する。

アークは、保証に含まれない検証作業には別料金が発生する場合があると明記しています。FRONTIERでは、見積もり後に修理をキャンセルすると、検査費用と送料がかかります。[5][8]

SSDの交換でPCが直っても、アプリの再設定やデータを戻す作業が残ることがあります。保証選びと合わせて、バックアップや予備PCの用意も考えておきましょう。

結局、どの保証を選ぶとよい?

高額な修理代に備えるなら部品代の対象範囲を、発送の負担を減らすなら引き取り条件を優先して確認しましょう。保証期間の長さだけで比べると、自分に必要な条件を見落としかねません。

  • 高額なGPUの故障に備えたい人:2・3年目の部品代が対象か、修理費用の上限はいくらか、修理できない場合はどうなるかを確認する。
  • 送料や発送手配の負担を抑えたい人:マウスのピックアップ保証など、引き取り付きプランを比較する。
  • 部品代は用意でき、作業を任せたい人:STORMのように作業料が無料になるサービスも、PC本体価格と合わせて検討する。
  • 落下や水濡れが心配な人:自然故障の保証とは別に、事故の補償範囲と自己負担の条件を確認する。

購入時は、「PC本体+必要なカスタマイズ+保証料+購入時の送料」の合計で比較します。そのうえで、故障時に自己負担となる部品代・作業料・往復送料を確認すれば、購入総額と保証内容の両方から判断できます。

関連ページ

保証料、購入時の総額、修理時の自己負担を合わせて確認すると、BTOパソコンを選びやすくなります。目的に合わせて、次の記事も確認してください。

出典・調査方法

保証条件の比較では各社の公式案内・専用規定を優先し、試算では前提条件を示したうえで独自に計算しました。窓口への問い合わせ結果や、実際の修理体験に基づく記事ではありません。確認できなかった条件は「要確認」としています。

  1. ツクモ:eX.computer延長保証/一般商品のツクモ延長保証との区別
  2. ツクモ:eX.computer製品の修理について。送料の条件が延長保証にも適用されるかは要確認。
  3. サイコム:延長保証制度/BTOパソコン 保証・免責事項
  4. SEVEN:3年延長保証サービス/BTOパソコンの保証
  5. アーク:BTOパソコン延長保証
  6. パソコン工房:パソコン延長保証・専用規定/保証規約
  7. マウスコンピューター:保証サービス・修理方法・料金
  8. FRONTIER:プレミアム保証/プレミアム保証規定/修理規定/保証メニュー
  9. STORM:保証規定・追加サポートオプション/保証規定と免責事項




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