DTM向けPCのおすすめスペック|DAW・音源・録音別にBTOの選び方を解説

PRが含まれています

最終更新日:2026年8月14日

DTM用パソコンは、DAWが起動できるだけの「最低スペック」と、ソフト音源やエフェクトを重ねても制作を止めにくい「快適スペック」を分けて考える必要があります。

これからDTM用PCを買うなら、一般的な音楽制作は「Core Ultra 7またはRyzen 7・メモリ32GB・NVMe SSD 2TB」を基準にすると選びやすくなります。

打ち込みや小規模な録音なら、Core Ultra 5・Ryzen 5とメモリ16GBでも始められます。一方、Kontakt系の大容量音源、オーケストラ音源、低いバッファーサイズでの録音を重視するなら、CPUとメモリに余裕が必要です。

DTMだけなら高性能なグラフィックボードは基本的に必要ありません。GPUへ予算を集中させるより、CPU、メモリ、SSD、静音性、必要な接続端子を優先したほうが、音楽制作では効果を感じやすくなります。

DTM向けPCのおすすめスペックを用途別に比較

スペックは「DTMをするかどうか」ではなく、同時に使う音源・エフェクトの数、録音時のバッファーサイズ、1曲あたりのトラック数から決めることが重要です。

使い方CPUの目安メモリSSDGPU
作曲入門・軽い打ち込みCore Ultra 5・Ryzen 516GB1TB内蔵GPUで可
ボーカル録音・バンド録音Core Ultra 5~7・Ryzen 5~716~32GB1~2TB内蔵GPUで可
一般的なDTM・多数のプラグインCore Ultra 7・Ryzen 732GB2TB内蔵GPUで可
大容量音源・劇伴・オーケストラCore Ultra 7~9・Ryzen 964~128GB2TB+音源用2TB以上内蔵GPUで可
DTM+動画編集・配信Core Ultra 7・Ryzen 7以上32~64GB2TB以上RTX 5050~5060以上を検討

「一般的なDTM」は、複数のソフト音源、EQ、コンプレッサー、リバーブなどを使いながら、数十トラック規模の曲を制作する想定です。オーディオ録音が中心ならメモリ使用量は抑えやすい一方、サンプルを大量に読み込む音源ではメモリとSSD容量が重要になります。

DAWの最低動作要件だけでPCを選ばない

DAWメーカーが示す最低要件は「ソフトを起動できる目安」であり、大規模なプロジェクトを快適に制作できるスペックではありません。

DAW公式情報の例購入時の考え方
Ableton Live 12Windows版はAVX2対応CPU、メモリ8GB以上多数の音源やエフェクトを使うなら、6コア以上と16~32GB以上を検討
Studio One Pro 7公式サポートはCPUが低レイテンシー性能に重要と説明録音やリアルタイム演奏を重視するなら、CPU性能を優先
FL StudioWindows 10・11、メモリ4GB、空き容量4GBが最低要件実制作では4コア以上、8~16GB、SSDが公式の快適動作目安
Cubase 15Windows 10 22H2以降、Windows 11 24H2以降などに対応DAWだけでなく、使用するVST音源・プラグインの要件も確認
Pro Tools対応OS・CPU・周辺機器の互換情報がバージョンごとに指定されるPC購入前に、使うバージョンの互換表を必ず確認

同じDAWでも、付属音源だけで10トラック作る場合と、Kontakt音源や高負荷なリバーブを何十個も使う場合では必要性能が大きく変わります。DAW本体の最低要件に加え、最も重い音源、エフェクト、オーディオインターフェースの対応状況まで確認してください。

DTM向けPCで最も重要なのはCPU

DTMではGPUよりCPUを優先し、コア数だけでなく1コアあたりの速さとマルチコア性能の両方を確認してください。

ソフト音源の発音、EQやコンプレッサーなどのエフェクト処理、ミックス、書き出しの多くはCPUが担当します。CPU性能が不足すると再生中の音切れ、ノイズ、CPU使用率の上昇、書き出し時間の増加につながります。

低レイテンシー録音では1コアあたりの性能も重要

バッファーサイズを小さくしてリアルタイム演奏や録音をする場合、総合ベンチマークが高いCPUでも、1本の処理経路が間に合わなければ音切れが起こります。

DAWの処理は、常にすべてのコアへ均等に分けられるわけではありません。1つのトラックにソフト音源と複数のエフェクトを直列で挿すと、前の処理が終わらないと次へ進めない部分が生まれます。道路全体が広くても、途中に1車線の区間があれば渋滞するのと似ています。

ボーカル録音、ギターのアンプシミュレーター、MIDIキーボードのリアルタイム演奏では、低いバッファーサイズで安定するCPUが重要です。購入時は総合スコアだけでなく世代、クロック、DAWでの実測結果も確認しましょう。

大規模プロジェクトではコア数が役立つ

独立したトラックやプラグインを多数使う制作では、処理を分担しやすいため、6~8コア以上のCPUが有利になります。

Abletonも、マルチコアCPUはタスクを複数コアへ分散でき、大規模プロジェクトでは6コア以上が役立つと案内しています。ただし、コア数が多いだけで必ず速くなるわけではありません。

CPUの考え方は「CPUのコア数が多いと何が速くなる?」でも詳しく解説しています。

DTM用CPUのおすすめグレード

迷った場合はCore Ultra 7またはRyzen 7を基準にし、軽い制作ならCore Ultra 5・Ryzen 5、大容量音源や長期使用を重視するならRyzen 9やCore Ultra 9を検討してください。

CPUグレード向いている制作注意点
Core Ultra 5・Ryzen 5入門、軽い打ち込み、録音中心重い音源やプラグインを増やすと余裕が減りやすい
Core Ultra 7・Ryzen 7一般的なDTM、本格的な作曲・録音最もバランスを取りやすい
Core Ultra 9・Ryzen 9大規模ミックス、劇伴、オーケストラ、動画編集併用価格、消費電力、冷却性能も確認

ゲーム性能に強いX3D系CPUが、DTMでも常に最適とは限りません。DTM専用PCでは、ゲーム向けの大容量キャッシュより、価格、コア数、1コア性能、発熱を含めて比較してください。

メモリは32GBを基準にする

現在のDTM用PCは16GBを最低ライン、32GBを標準、オーケストラ音源や大規模テンプレートでは64~128GBを目安にしてください。

メモリは、読み込んだ音源、DAW、プラグイン、ブラウザーなどが一時的に使う作業台です。作業台が狭いと、SSDへの退避が増えて動作が重くなったり、音源を読み込めなくなったりします。

メモリ容量向いている使い方判断
8GBDAWの最低要件を満たす程度新規購入ではおすすめしない
16GB軽い打ち込み、録音、付属音源中心予算重視なら可
32GB一般的なDTM、複数音源、動画や画像ソフトの併用多くの人におすすめ
64GB大容量ピアノ・ドラム音源、オーケストラ、重いテンプレート本格制作向け
128GB大規模な劇伴・オーケストラテンプレート使用量を見て選ぶ

32GBなら16GB×2枚、64GBなら32GB×2枚の2枚構成が基本です。4スロットのうち2本を空けておけば、将来の増設もしやすくなります。枚数による違いは「メモリ2枚挿しと4枚挿しの違い」を参考にしてください。

SSDは最低1TB、一般的なDTMには2TBがおすすめ

DAW、プラグイン、音源ライブラリ、録音データを保存するため、DTM用PCはNVMe SSD 1TBを最低ラインとし、長く使うなら2TBを基準にしてください。

容量の大きいドラム、ピアノ、オーケストラ音源を複数導入すると、1TBでも空き容量が早く減ります。SSDは容量いっぱいまで使わず、アップデートや一時ファイルのための余裕も残しましょう。

PCIe 5.0 SSDはDTMに必須ではない

DTMではPCIe 4.0 NVMe SSDでも十分高速で、PCIe 5.0へ変更してもCPU不足や録音レイテンシーが直接解決するわけではありません。

高速SSDは、大容量音源のインストール、プロジェクトの起動、サンプルの読み込み、ファイルコピー時間の短縮に役立ちます。一方、再生中のプラグイン処理はCPU、読み込んだサンプルの保持はメモリの影響が大きくなります。

SSDを1台にするか2台に分けるか

管理の簡単さを優先するなら2TB×1台、音源ライブラリや録音データを分離したいなら1TB+2TB以上の2台構成が使いやすくなります。

ドライブ保存するデータの例
SSD 1Windows、DAW、プラグイン、一般的なデータ
SSD 2大容量音源、制作中のプロジェクト、録音データ
外付けSSD・HDD・NASバックアップ、完了したプロジェクト

SSDを2台に分けただけではバックアップになりません。PC故障、誤削除、マルウェアに備え、重要なプロジェクトは別の機器やクラウドにも複製してください。1台・2台構成の違いは「BTOパソコンのSSDは2TB×1台と1TB×2台のどちらがよい?」でも解説しています。

DTMだけなら高性能GPUは必要ない

作曲、録音、ミックス、マスタリングが中心なら、CPU内蔵グラフィックスで足りることが多く、RTX 5070やRTX 5080へ予算をかける優先度は低いです。

DAWの画面表示や複数モニター出力は、比較的新しい内蔵GPUでも対応できます。GPUを省ける構成なら、本体価格、消費電力、発熱、ファンノイズを抑えやすくなります。

用途GPUの目安
DTMのみCPU内蔵GPUで可
DTM+軽い動画編集内蔵GPU~RTX 5050
DTM+本格的な動画編集・配信RTX 5060~5060 Ti以上を検討
3DCG・生成AIも行う使用ソフトに合わせてGPUとVRAMを選ぶ

YouTube用のMV編集、ゲーム配信、3DCG、生成AIも同じPCで行う場合はGPUが役立ちます。ただし「DTMに必要だから」ではなく、併用するソフトのために追加するものと考えましょう。

録音するなら静音性をスペック表と同じくらい重視する

ボーカルやアコースティック楽器をPCと同じ部屋で録音するなら、わずかな性能差よりファンノイズの小ささが録音品質に影響する場合があります。

高性能CPUを小型ケースと小型クーラーで冷やすと、負荷がかかったときにファンの回転数が上がりやすくなります。大型空冷CPUクーラー、低回転の大型ケースファン、吸排気に余裕のあるケースを選ぶと、冷却と静音性を両立しやすくなります。

静音ケースだけで決めない

ケースに吸音材があっても、内部温度が上がってファンが高速回転すれば静かとは限らないため、クーラーとエアフローを一緒に確認してください。

簡易水冷も必ず空冷より静かとは限りません。ラジエーターファンに加えてポンプ音が発生するため、録音を重視するなら大型空冷も有力です。HDDは大容量の保管先には便利ですが、動作音があるため、録音中に使うプロジェクトはSSDへ保存するのがおすすめです。

オーディオインターフェースと接続端子を確認する

PC本体の性能が十分でも、オーディオインターフェース用の端子や対応ドライバーがなければ、安定した録音環境は作れません。

購入前に、使用する機器がUSB Type-A、USB Type-C、USB4、Thunderboltのどれで接続するか確認してください。端子の形がType-Cでも、すべての端子がThunderboltに対応するわけではありません。

  • オーディオインターフェース用のUSB端子
  • MIDIキーボード、ライセンスキー、コントローラー用のUSB端子
  • 外付けSSDやバックアップ用ドライブの端子
  • モニターを2台以上つなぐ場合の映像出力
  • 有線LAN、Wi-Fi、Bluetoothの必要性

Windowsでは、使用するオーディオインターフェース向けにWindows 11対応のASIOドライバーが提供されているか確認します。USBハブ経由で不安定になる場合もあるため、録音の中心となる機器はPC本体へ直接接続できるよう、端子数に余裕を持たせましょう。

低レイテンシーはPCのカタログスペックだけでは決まらない

録音時の遅延と音切れは、CPU性能だけでなく、バッファーサイズ、サンプルレート、ASIOドライバー、プラグイン構成、常駐ソフトの影響も受けます。

バッファーサイズを小さくすると入力から出力までの遅延は減りますが、CPUが短時間で処理を終える必要があるため、音切れしやすくなります。逆にバッファーサイズを大きくするとCPU負荷は下がりやすい一方、演奏時の遅延が増えます。

症状疑う部分対策の方向
低いバッファーで音切れするCPU、ドライバー、重いプラグインCPU性能、設定、プラグイン配置を確認
音源を増やすと読み込めないメモリ容量32GB・64GB以上へ増量
音源やプロジェクトの起動が遅いSSD速度・空き容量NVMe SSDと十分な空き容量を確保
録音へファン音が入るCPUクーラー、GPU、ケースファン静音性と設置場所を見直す
MV編集だけ重いGPU、VRAM、動画コーデック動画編集向けGPUを検討

パソコンを買い替える前に、CPU、メモリ、ディスク使用量をタスクマネージャーとDAW内のパフォーマンス表示で確認すると、どの部品が不足しているか判断しやすくなります。

DTM用PCはデスクトップとノートのどちらがよい?

自宅スタジオで長時間制作・録音するならデスクトップ、ライブ、スタジオ、出張録音へ持ち出すならノートPCが向いています。

比較項目デスクトップPCノートPC
同価格での性能高くしやすいやや不利
静音化大型クーラーを使いやすい高負荷時にファン音が出やすい
メモリ・SSD増設しやすい機種による
端子増やしやすい数が限られやすい
持ち運び不向き向いている

ノートPCでもCore Ultra 7・Ryzen 7、メモリ32GB、SSD 1~2TBを搭載したモデルなら本格的なDTMができます。ただし、メモリが基板へ直付けされている機種、SSDスロットが1基だけの機種もあるため、増設可否を確認してください。

詳しい違いは「DTM向けPCはノートとデスクトップのどちらがよい?」で解説しています。

DTM向けにおすすめのBTOパソコン

おすすめPCCPUGPUメモリSSD税込価格おすすめの人
SR-u7-6270K/S1/W11Core Ultra 7 270K PlusCPU内蔵グラフィックス32GB1TB NVMe285,780円DTM専用でCPU性能と価格を重視する人
Silent-Master NEO Z890Core Ultra 5~9から選択可能カスタマイズによる32GB以上を推奨2TBを推奨構成により変動ボーカルや楽器録音で静音性を重視する人
クリエイターPC WA7A-C261/BRyzen 7 9700XGeForce RTX 5050 8GB32GB1TB NVMe Gen4309,800円DTMと軽い動画編集・画像制作を両立したい人
DAIV KM-A7G60Ryzen 7 9700XGeForce RTX 5060 8GB16GB
※32GB以上へ変更推奨
1TB NVMe Gen4
※2TBへの変更推奨
349,800円からDTM、MV編集、動画配信を1台で行いたい人

※価格と構成は2026年8月14日時点です。販売価格、在庫、選択できるパーツは変更される場合があります。

おすすめ機種は標準価格だけで比較せず、必要なメモリ、SSD、CPUクーラーへ変更した後の総額で比較してください。

ここでは、DTM専用、静音性重視、動画編集併用の3つの方向から選びます。価格と構成は2026年8月14日に確認した内容で、販売状況やカスタマイズ項目は変更される場合があります。

パソコンショップSEVEN SR-u7-6270K/S1:DTM専用で性能と価格を重視

高性能CPUと内蔵GPUを組み合わせ、DTMでは優先度の低いグラフィックボードを省きたい人に向く構成です。

CPUCore Ultra 7 270K Plus
GPUCPU内蔵グラフィックス
メモリ32GB DDR5
SSD1TB NVMe
確認時価格285,780円(税込)

Core Ultra 7 270K Plus、メモリ32GBを搭載し、純粋な音楽制作へCPU予算を振り分けやすいのが長所です。音源を多く導入するならSSDを2TBへ変更し、録音するならCPUクーラーとケースファンの型番・騒音も確認してください。

SR-u7-6270K/S1をパソコンショップSEVENで確認する

サイコム Silent-Master NEO Z890:録音時の静音性を重視

ボーカルやアコースティック楽器を同じ部屋で録音する人には、Noctua製クーラーとケースファンを採用した静音モデルが候補になります。

選択できるCPUの例Core Ultra 5・7・9、Core Ultra 200S Plus
標準CPUクーラーNoctua NH-U12S
検証時CPUCore Ultra 7 265K
検証時GPUGeForce RTX 5060 Ti 16GB
価格選択するCPU・GPU・メモリ・SSDにより変動

サイコム公表の参考検証値では、Core Ultra 7 265KとGeForce RTX 5060 Tiを搭載した検証機で、アイドル時18.8dB、GPUを含む高負荷時30.1dBです。DTM用に選ぶ場合はメモリを32GB以上、SSDを2TBへ変更するのがおすすめです。

標準GPUはDTMだけには高性能すぎるため、選択できるGPUとカスタマイズ後価格を確認してください。静音性にお金をかける価値があるか、別室録音やマイク位置の調整で対応できるかも比較しましょう。

Silent-Master NEO Z890をサイコムで確認する

ツクモ クリエイターPC WA7A-C261/B:DTMと軽い動画編集を両立

Ryzen 7、メモリ32GB、SSD 1TBを標準搭載し、購入時の変更を少なくしたい人に向くバランス型です。

CPURyzen 7 9700X
GPUGeForce RTX 5050 8GB
メモリ32GB DDR5
SSD1TB NVMe Gen4
確認時価格309,800円(税込)

一般的なDTMには十分なCPUとメモリを備えています。RTX 5050はDTM専用には必須ではありませんが、YouTube用の軽い動画編集や画像制作にも使うなら無駄になりにくい構成です。大容量音源を使う場合は、2TB SSDまたは2台目SSDの追加を検討してください。

クリエイターPC WA7A-C261/Bをツクモで確認する

マウスコンピューター DAIV KM-A7G60:DTM・MV編集・配信を1台で行う

音楽制作だけでなく、MV編集や配信にも同じPCを使う人には、Ryzen 7とGeForce RTX 5060を搭載した構成が向いています。

CPURyzen 7 9700X
GPUGeForce RTX 5060 8GB
メモリ16GB DDR5
SSD1TB NVMe Gen4
保証3年間センドバック修理保証
確認時価格349,800円(税込)から

CPUとGPUは十分ですが、DTM用としては標準メモリ16GBが弱点です。購入時に32GB以上へ変更し、音源や動画素材を多く保存するならSSDも2TBへ増やしましょう。DTMしかしない場合はGPU性能が余るため、内蔵GPUモデルと価格を比較してください。

DAIV KM-A7G60をマウスコンピューターで確認する

BTOパソコンのカスタマイズ優先順位

DTM用BTOでは、メモリ32GB、SSD 2TB、冷却・静音性を確保してから、CPUやGPUを必要以上に上位化しないことが予算配分のポイントです。

優先順位カスタマイズ項目理由・確認内容
1メモリを32GBにする16GBでは、複数の音源やアプリを併用したときに余裕が減りやすくなります。
2SSDを1TBから2TBへ増やす大容量音源とプロジェクトを保存できる容量を確保します。
3CPUクーラーとケースファンを確認する長時間の高負荷と、録音時に発生するファンノイズへ備えます。
4CPUを用途に合わせる一般的な制作にはCore Ultra 7・Ryzen 7、重い制作には上位CPUを検討します。
5必要な端子を確認するUSB、Thunderbolt、映像出力、LAN、Wi-Fiの必要性を周辺機器から逆算します。
6GPUは最後に決める動画編集、配信、3DCGをしない場合は、CPU内蔵GPUも選択肢になります。

1万円をどこへ使うか迷う場合は「BTOパソコンにあと1万円かけるならどこを強化すべき?」も参考にしてください。

DTM用PCを買う前のチェックリスト

購入前に使用ソフトと周辺機器を一覧にし、「最も重い音源」と「最も古い機器」の両方が新しいPCで動くか確認してください。

確認項目確認する内容
DAW使用バージョン、Windows 11対応、CPU命令セット
プラグイン64bit対応、VST3・AAXなどの形式、ライセンス移行方法
音源必要メモリ、インストール容量、推奨SSD
オーディオインターフェースWindows 11対応ASIOドライバー、接続端子
MIDI機器ドライバー、USB端子数、USBハブ利用可否
モニター台数、解像度、HDMI・DisplayPort出力
増設性メモリスロット、空きM.2スロット、SATA端子
静音性CPUクーラー、ケースファン、GPU、HDDの有無
バックアップ外付けSSD・HDD、NAS、クラウドへの複製方法

Windows on ARM対応PCでは、DAW本体が動いても、古いプラグインやオーディオインターフェース用ドライバーが対応していない場合があります。互換性を個別に確認できない場合は、一般的なIntel・AMDのx64対応Windows PCを選ぶほうが安全です。

DTM向けPCでよくある質問

DTM用PCは「最も高性能なPC」を買うのではなく、自分の制作で起きる待ち時間、音切れ、容量不足、騒音を減らせる構成を選ぶことが大切です。

ゲーミングPCはDTMにも使えますか?

CPU、メモリ、SSDが必要量を満たしていればゲーミングPCでもDTMはできます。

ただし、DTMでは使わない高性能GPUへ予算が偏っていたり、録音時にGPUファンの音が気になったりする場合があります。メモリが16GB、SSDが500GB~1TBしかないモデルは、購入時に変更してください。

DTMにグラフィックボードは必要ですか?

DTMだけなら基本的に不要で、比較的新しいCPUの内蔵グラフィックスでも対応できます。

動画編集、ゲーム配信、3DCG、生成AIも行う場合は、併用ソフトに合わせて追加します。グラフィックボードを省くと、価格だけでなく消費電力と騒音も抑えやすくなります。

メモリ16GBでもDTMはできますか?

録音中心、付属音源中心、小規模な打ち込みなら16GBでも制作できますが、新規購入では32GBを選ぶと余裕があります。

タスクマネージャーで現在のメモリ使用量が14~15GB近くまで増えているなら、32GBへ増やす効果を感じやすいでしょう。オーケストラ音源を使う場合は64GB以上も検討します。

SSDは1TBで足りますか?

軽い制作なら1TBでも足りますが、大容量音源を複数導入するなら2TB以上がおすすめです。

現在使っているDAW、プラグイン、音源、プロジェクトの合計容量を確認し、今後導入する音源と20~30%程度の空き容量を加えて決めてください。

IntelとAMDはどちらがDTMに向いていますか?

メーカー名だけで決めず、使用するDAWでの性能、1コア性能、コア数、消費電力、価格、周辺機器との互換性を比較してください。

どちらにもDTM向けの高性能CPUがあります。古いオーディオ機器やプラグインを使う場合は、CPUメーカーよりもOSとドライバーの対応状況を優先します。詳しくは「デスクトップCore UltraとRyzenを比較」も参考にしてください。

Windows 11 HomeとProはどちらがよいですか?

個人のDTMではWindows 11 Homeで十分な場合が多く、Proに変更してもDAWの処理速度や音質は上がりません。

BitLockerの管理機能、リモートデスクトップのホスト、Hyper-V、組織管理などが必要ならProを選びます。違いは「Windows 11 HomeとProはどちらを選ぶべき?」で解説しています。

まとめ:一般的なDTMはCore Ultra 7・Ryzen 7、32GB、2TBを基準にする

多くのDTMユーザーには、Core Ultra 7またはRyzen 7、メモリ32GB、NVMe SSD 2TB、用途に合う静音冷却を備えたBTOパソコンがおすすめです。

  • 最優先はCPUで、1コア性能とマルチコア性能の両方を見る
  • メモリは16GBが最低、32GBを標準、重い音源は64GB以上
  • SSDは1TBが最低、長く使うなら2TBを基準にする
  • DTMだけなら高性能GPUは基本的に不要
  • 録音するならCPUクーラー、ケースファン、HDDの音も確認する
  • オーディオインターフェースのASIOドライバーと端子を確認する
  • 最低動作要件ではなく、実際の制作規模からスペックを決める

予算が限られる場合は、GPUを上げる前にメモリ32GBとSSD 2TBを確保してください。反対に、現在のプロジェクトでCPU使用率が高く、低いバッファーサイズで音切れするなら、CPU性能を優先する価値があります。

関連ページ

DTM用PCをより具体的に決めるときは、使用場所、増設方法、予算配分に合うページもあわせて確認してください。





おすすめ