動画編集向けノートPCおすすめ7選|4K対応スペックと選び方
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最終更新日:2026年7月27日
「動画編集にはデスクトップPCが必要」「ノートPCでは性能が足りない」といわれることがありますが、現在はノートPCでも本格的な動画編集ができます。
ただし、動画編集ができるかどうかは、単純に「4K動画だから高性能PCが必要」と決まるものではありません。
必要な性能は、次の3つを掛け合わせて考える必要があります。
- 撮影した素材の重さ
- 使用するエフェクトや補正の量
- 編集ソフトやほかのアプリを同時に動かす量
たとえば、4K動画でもカット編集とテロップ挿入が中心なら、GeForce RTX 5060 Laptop GPUとメモリ32GB程度で対応できます。
一方、フルHD動画であっても、DaVinci Resolveでノイズ除去やカラーグレーディングを多用したり、After EffectsとPremiereを同時に起動したりする場合は、より高性能なGPUと大容量メモリが必要です。
この記事では、動画の解像度だけでパソコンを選ぶのではなく、実際の編集工程から必要なスペックを逆算する方法を解説します。
※掲載製品と仕様は2026年7月27日時点で公式サイトを確認したものです。価格や販売状況、選択できる構成は変更される場合があります。
動画編集向けノートPCの結論

動画編集用として迷った場合は、次の構成を基準に選ぶのがおすすめです。
| 用途 | おすすめ構成 |
|---|---|
| SNS動画・簡単なフルHD編集 | Core Ultra 5・Ryzen AI 5以上、メモリ16GB、SSD 1TB |
| YouTube・Premiere Pro | Core Ultra 7・Ryzen AI 7以上、メモリ32GB、RTX 5060、SSD 1TB |
| 4K動画編集 | Core Ultra 7・Ryzen AI 7以上、メモリ32~64GB、RTX 5060以上、SSD 1~2TB |
| DaVinci Resolve | 高性能H・HX系CPU、メモリ32~64GB、RTX 5070以上を検討 |
| After Effects併用 | 高性能CPU、メモリ64GB推奨、RTX 5060以上 |
| 本格的なカラー編集 | RTX 5060以上、メモリ32GB以上、DCI-P3対応ディスプレイ |
Premiereの公式推奨環境では、HD編集にメモリ16GB、4K以上の編集に32GB以上、GPUには8GBのVRAMが推奨されています。したがって、2026年に動画編集用ノートPCを購入するなら、メモリ32GB・VRAM 8GB・SSD 1TBを現実的な基準にするとよいでしょう。
特におすすめの構成
幅広い動画編集に対応しやすいのは、次の構成です。
- CPU:Core Ultra 7またはRyzen AI 7
- GPU:GeForce RTX 5060 Laptop GPU
- メモリ:32GB
- SSD:1TB
- 画面:WQXGA、sRGB 100%以上
- サイズ:15~16インチ
RTX 5060 Laptop GPUはVRAMを8GB搭載しているため、Premiereの推奨スペックを満たしやすく、フルHDから一般的な4K動画編集まで対応できます。
RTX 5070 Laptop GPUを選ぶとGPUの処理性能は上がりますが、製品によってはVRAMがRTX 5060と同じ8GBです。
そのため、RTX 5060からRTX 5070へ変更することより、メモリを16GBから32GBへ増やすことや、SSDを500GBから1TBへ増やすことを優先したほうがよい場合があります。
動画編集向けノートPCおすすめ7選
今回紹介するノートPCは、単純な性能順ではなく、用途ごとに選んでいます。
| 製品 | GPU | メモリの目安 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5060 | 32GB | 持ち運びと編集性能のバランス | Premiere・4K編集 | |
| Acer Nitro V 16 | RTX 5060 | 32GB | 必要十分な構成を標準搭載 | コスト重視・Premiere |
| HP OMEN 16 | RTX 5060・5070 | 24~32GB | 高性能画面と冷却性能 | 動画編集とゲーム |
| Alienware 16 Auroraゲーミング ノートパソコン(AC16250) | RTX 5060 | 32GB | sRGB 100%のWQXGA画面 | Premiere・YouTube |
| RTX 5060・5070 | 32GB | OLED・DCI-P3 100% | カラー編集 | |
| MSI Vector 16 HX AI A2XW | RTX 5070 Ti | 32~64GB | VRAM 12GB・高性能HX系CPU | DaVinci Resolve・重い4K編集 |
| ASUS ProArt P16 | RTX 5060以上 | 32~64GB | 4K OLED・DCI-P3 100% | プロ向け編集 |
DAIV S5-A7G60SR-A|総合的におすすめ

「DAIV S5-A7G60SR-A」は、動画編集性能、画面性能、持ち運びやすさのバランスがよいクリエイター向けノートPCです。
構成例は次のとおりです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 7 350 |
| GPU | GeForce RTX 5060 Laptop GPU 8GB |
| メモリ | 16~32GB |
| SSD | 500GB~1TB |
| 画面 | 15.3型、2560×1600 |
| 色域 | sRGB比100% |
| 重量 | 約1.92kg |
| カードリーダー | SD Express対応 |
標準構成にはメモリ16GB・SSD 500GBのモデルもありますが、本格的な動画編集に使うなら、メモリ32GB・SSD 1TB構成がおすすめです。
15.3型のWQXGAディスプレイはsRGB比100%で、一般的なYouTube動画やWeb動画の編集に使いやすい仕様です。SDカードリーダーも搭載しているため、カメラで撮影した素材を直接取り込みやすくなっています。
また、重量が約1.92kgに抑えられており、高性能な独立GPU搭載ノートPCとしては比較的持ち運びやすいのも特徴です。
おすすめする人
- PremiereでフルHD・4K動画を編集する人
- 自宅と外出先の両方で作業する人
- ゲーミングPCらしくない外観を求める人
- サポートや保証を重視する人
注意点
ベースモデルのメモリ16GB・SSD 500GBでは、4K動画編集用として余裕がありません。
購入時にカスタマイズできる場合は、メモリ32GBとSSD 1TBを選びましょう。
Acer Nitro V 16|必要なスペックを無駄なくそろえたい人向け

「Acer Nitro V 16」は、動画編集に必要なメモリ32GB、SSD 1TB、GeForce RTX 5060 Laptop GPUを標準搭載したノートPCです。
構成は次のようになっています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | Core 7 240H |
| GPU | GeForce RTX 5060 Laptop GPU 8GB |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1TB |
| 画面 | 16型、1920×1200 |
| 色域 | sRGB 100% |
| リフレッシュレート | 120Hz |
動画編集向けノートPCの中には、GPUがRTX 5060でも、メモリ16GB・SSD 500GBに抑えられている製品があります。
その場合、購入時にメモリやSSDを変更する必要があり、表示されている価格よりも実際の購入価格が高くなることがあります。
Acer Nitro V 16は、最初からメモリ32GB・SSD 1TBを搭載しています。購入後すぐにPremiereでフルHDや一般的な4K動画を編集しやすい構成です。ディスプレイもsRGB 100%に対応しているため、YouTubeやWeb向け動画の編集に使いやすくなっています。
画面解像度は1920×1200です。一般的なフルHDより縦方向の表示範囲が少し広いため、タイムラインとプレビュー画面を配置しやすい一方、WQXGA搭載機ほど広い作業領域はありません。
外付けモニターを使用する人や、ノートPCの画面解像度より本体性能を優先したい人に向いています。
おすすめする人
- メモリ32GB・SSD 1TBを標準搭載した製品がよい人
- PremiereでフルHDや4K動画を編集する人
- RTX 5060搭載機を探している人
- 外付けモニターも使用する予定の人
注意点
16型ディスプレイはsRGB 100%に対応していますが、解像度はWUXGAです。
細かなカラーグレーディングや、複数のパネルを広く表示したい場合は、WQXGA以上の外付けモニターを組み合わせると作業しやすくなります。
また、GPUはRTX 5060であるため、DaVinci Resolveの重いノイズ除去、Fusion、複雑なAI処理を頻繁に使用する人は、RTX 5070 Ti以上の製品も検討してください。
HP OMEN 16|動画編集とゲームを両立したい人向け

「HP OMEN 16」はゲーミングノートPCですが、画面性能が高く、動画編集用としても使いやすい製品です。
AMDモデルでは、次のような構成が用意されています。
| 項目 | スペック例 |
|---|---|
| CPU | Ryzen AI 7 350 |
| GPU | GeForce RTX 5060 Laptop GPU |
| メモリ | 24GB |
| SSD | 1TB |
| 画面 | 16型、2560×1600 |
| 色域 | sRGB 100% |
| 輝度 | 500nit |
| 重量 | 約2.44kg |
16型のWQXGAディスプレイはsRGB 100%に対応しています。編集画面を広く表示でき、一般的なYouTube動画やWeb向けコンテンツの色調整にも使いやすい仕様です。
RTX 5070を搭載した上位構成も選択できるため、DaVinci ResolveやGPUエフェクトを多用する人にも対応できます。
おすすめする人
- 動画編集とPCゲームの両方をしたい人
- 高リフレッシュレートの画面も欲しい人
- RTX 5060またはRTX 5070を選びたい人
- 自宅を中心に使用する人
注意点
重量は約2.44kgあり、ACアダプターも含めると頻繁な持ち運びには向いていません。
また、メモリ24GB構成はフルHDや一般的な4K編集には対応できますが、After Effectsとの併用や重い編集では32GB以上が適しています。32GB構成を選べる場合は、メモリを増やしておくと安心です。
Alienware 16 Aurora|画面と性能のバランスを重視する人向け

「Alienware 16 Auroraゲーミング ノートパソコン(AC16250)」はゲーミングノートPCですが、RTX 5060搭載構成では動画編集に必要な基本性能がそろっています。
| 項目 | スペック例 |
|---|---|
| CPU | Core 7 240H |
| GPU | GeForce RTX 5060 Laptop GPU 8GB |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1TB |
| 画面 | 16型、2560×1600 |
| 色域 | sRGB 100% |
| 輝度 | 300nit |
メモリ32GB・SSD 1TB・RTX 5060という構成は、Premiereでの4K動画編集に使いやすい組み合わせです。
16型WQXGAディスプレイはsRGB 100%に対応しています。ゲーム向けノートPCの中には、色域が明記されていない製品もありますが、本製品は色域を確認したうえで選べるのがメリットです。
おすすめする人
- カスタマイズせず32GB・1TB構成を選びたい人
- 動画編集とゲームを両立したい人
- WQXGA・sRGB 100%の画面を求める人
注意点
画面の輝度は300nitで、明るい場所で使う場合はやや見づらく感じる可能性があります。
本格的なHDR編集や厳密な色管理を行う場合は、外付けのカラーマネジメントモニターを使用したほうがよいでしょう。
Lenovo Legion Pro 5 Gen 10|OLEDでカラー編集したい人向け

「Lenovo Legion Pro 5 Gen 10」は、動画編集性能とOLEDディスプレイを両立したノートPCです。
確認できる構成例は次のとおりです。
| 項目 | スペック例 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 8745HX |
| GPU | GeForce RTX 5060 Laptop GPU 8GB |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1TB |
| 画面 | 16型、2560×1600 OLED |
| 色域 | DCI-P3 100% |
| 輝度 | 500nit |
| HDR | DisplayHDR True Black 1000 |
DCI-P3 100%のOLEDディスプレイを搭載しているため、広色域の映像を扱いたい人に向いています。
一般的なゲーミングノートPCは処理性能が高くても、ディスプレイがsRGB向けである場合があります。Legion Pro 5は、処理性能だけでなく、画面の色域も重視したい人に適しています。
おすすめする人
- DaVinci Resolveでカラー編集する人
- DCI-P3対応ディスプレイが必要な人
- OLEDの黒表現を重視する人
- 動画編集とゲームを1台で行いたい人
注意点
OLEDはコントラストや黒の表現に優れていますが、長時間同じ画面を表示し続ける使い方では、焼き付きに注意が必要です。
タイムラインや編集ソフトのUIを長時間固定表示する場合は、画面を適度に消灯したり、外付けモニターを併用したりするとよいでしょう。
MSI Vector 16 HX AI A2XW|DaVinci Resolveや重い4K編集向け

「MSI Vector 16 HX AI A2XW」は、Core Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUを搭載できる高性能ノートPCです。
RTX 5070 Ti搭載モデルにはVRAMが12GBあるため、VRAM 8GBのRTX 5060・RTX 5070搭載機より、GPUメモリを多く消費する処理に対応しやすくなっています。
| 項目 | スペック例 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 9 275HX |
| GPU | GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU 12GB |
| メモリ | 32GBまたは64GB |
| SSD | 2TB |
| 画面 | 16型、2560×1600 |
| リフレッシュレート | 240Hz |
| カードリーダー | SDカード対応 |
| 重量 | 約2.7kg |
DaVinci Resolveでは、ノイズ除去、Magic Mask、Fusion、複数ノードを使用したカラー処理などでGPUとVRAMが使われます。
RTX 5060とRTX 5070 Laptop GPUはVRAM 8GBの製品が中心ですが、RTX 5070 Ti Laptop GPUはVRAM 12GBです。そのため、単純な処理速度だけでなく、VRAM容量にも余裕を持たせたい人に適しています。
CPUには24コアのCore Ultra 9 275HXを搭載しています。動画の書き出し、エンコード、After Effectsとの併用など、CPU負荷の高い作業にも向いた構成です。
メモリ32GBモデルのほか、64GBモデルも用意されています。Premiereのみを使用するなら32GBでも対応できますが、After Effects、DaVinci Resolve、Photoshopなどを同時に使用する場合は64GBがおすすめです。
SSDは1TBですが、M.2 SSD用の空きスロットを1基備えています。動画素材やキャッシュ用のSSDを追加しやすい点も、継続的に動画編集を行う人にとってメリットです。
また、SDカードリーダーとThunderbolt 5対応端子を搭載しています。カメラからの素材取り込みや、高速な外付けSSDとの接続にも使いやすい構成です。
おすすめする人
- DaVinci Resolveを本格的に使用する人
- ノイズ除去やAI機能を多用する人
- RTX 5070 TiのVRAM 12GBが必要な人
- After EffectsとPremiereを併用する人
- メモリ64GBを選びたい人
- SSDを追加して素材とキャッシュを分けたい人
注意点
本体重量は約2.7kgあり、毎日持ち運ぶノートPCとしては重めです。高性能なCPUとGPUを搭載しているため、ACアダプターも含めると持ち運びの負担が大きくなります。
この製品は、モバイルノートとして頻繁に持ち歩くより、自宅や仕事場を中心に使い、必要なときだけ移動できる高性能編集PCとして考えるのが適しています。
また、ディスプレイはWQXGAで作業領域が広いものの、公式仕様では色域が明確に記載されていない構成があります。
厳密なカラーグレーディングを行う場合は、DCI-P3対応の外付けカラーマネジメントモニターを組み合わせるのがおすすめです。
ASUS ProArt P16|画面品質を妥協したくない人向け

「ASUS ProArt P16」は、映像・写真・3DCGなどのクリエイティブ用途を想定した高性能ノートPCです。
RTX 5060搭載構成では、次のような仕様になっています。
| 項目 | スペック例 |
|---|---|
| CPU | Ryzen AI 9 HX 370 |
| GPU | GeForce RTX 5060 Laptop GPU 8GB |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1TB |
| 画面 | 16型、3840×2400 OLED |
| 色域 | DCI-P3 100% |
| HDRピーク輝度 | 最大1600nit |
| カードリーダー | SDカード対応 |
最大構成ではRTX 5090 Laptop GPU、メモリ64GB、大容量SSDも選択できます。
4K OLEDディスプレイはDCI-P3 100%に対応し、PANTONE認証も取得しています。撮影した映像の確認からカラー調整まで、ノートPC単体で行いたい人に向いています。
おすすめする人
- 映像制作を仕事にしている人
- DCI-P3対応の4K画面が必要な人
- Premiere、DaVinci Resolve、After Effectsを使用する人
- 撮影先でも画面品質を妥協したくない人
注意点
高性能な構成ほど価格が高くなります。
自宅で外付けモニターを使用するなら、ProArt P16のような高性能ディスプレイ搭載機ではなく、処理性能を優先したノートPCと外付けモニターを組み合わせたほうが安くなる場合があります。
動画編集に必要なスペック早見表

SNS動画・簡単なフルHD編集
TikTok、Instagram、YouTube Shortsなどの短い動画を編集するだけなら、高性能なゲーミングノートPCが必須とは限りません。
| パーツ | 目安 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 5・Ryzen AI 5以上 |
| GPU | 高性能内蔵GPUまたはRTX 5050以上 |
| メモリ | 16GB |
| SSD | 1TB推奨 |
| 画面 | フルHD以上 |
CapCut、Filmora、簡単なPremiere編集で、カット、テロップ、BGM挿入が中心なら、この程度でも対応できます。
ただし、SSD 512GBでは動画素材を保存できる容量が少ないため、パソコンを長く使うなら1TBがおすすめです。
PremiereでフルHD動画を編集する場合
| パーツ | 目安 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7・Ryzen AI 7以上 |
| GPU | RTX 5050・RTX 5060以上 |
| メモリ | 32GB推奨 |
| SSD | 1TB以上 |
| 色域 | sRGB 100%推奨 |
フルHD動画でも、複数カメラの映像、長時間動画、大量のテロップ、複数レイヤーを扱う場合はメモリ32GBが適しています。
メモリ16GBでもソフトは動作しますが、ブラウザ、Photoshop、音声編集ソフトなどを同時に使うと、メモリ不足が起こりやすくなります。
4K動画を編集する場合
| パーツ | 目安 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7・Ryzen AI 7以上 |
| GPU | RTX 5060以上 |
| VRAM | 8GB以上 |
| メモリ | 32~64GB |
| SSD | 1~2TB |
| 画面 | WQXGA以上推奨 |
Adobeは4K以上の編集にメモリ32GB以上、GPUには8GBのVRAMを推奨しています。
ただし、4K動画だから必ずRTX 5070やRTX 5080が必要というわけではありません。
カット編集、テロップ、基本的な色補正が中心ならRTX 5060でも対応できます。処理が重くなるのは、次のような編集を行う場合です。
- 複数の4K動画を重ねる
- マルチカメラ編集をする
- ノイズ除去を使用する
- 手ぶれ補正を多用する
- AI機能を使用する
- After Effectsのコンポジションを読み込む
- 高フレームレート素材を編集する
こうした編集を頻繁に行うなら、RTX 5070以上やメモリ64GBを検討しましょう。
DaVinci Resolveを使用する場合
DaVinci Resolveは、Premiere以上にGPU性能を重視したほうがよいケースがあります。
特に負荷が高くなりやすいのは、次の処理です。
- カラーグレーディング
- 時間的ノイズ除去
- Magic Mask
- Super Scale
- ResolveFX
- Fusion
- 複数ノードを使った補正
DaVinci Resolve StudioにはGPUアクセラレーションを利用する機能が多く、AI処理にもGPUが使われます。
一般的な4K編集ならRTX 5060でも対応できますが、ノイズ除去やFusionを多用するならRTX 5070以上を検討しましょう。
After Effectsを併用する場合
After EffectsをPremiereと併用する場合は、GPUだけでなくメモリ容量が重要です。
Premiere、After Effects、Photoshop、ブラウザを同時に起動すると、メモリ32GBでも余裕が少なくなることがあります。
本格的にモーショングラフィックスを制作するなら、次の構成がおすすめです。
- 高性能Core Ultra 7・9またはRyzen 9
- RTX 5060以上
- メモリ64GB
- SSD 2TBまたは外付けSSD
- WQXGA以上の画面
After Effectsをほとんど使わない人までメモリ64GBを選ぶ必要はありません。反対に、After Effectsを日常的に使う人は、GPUを1段階上げるよりもメモリ64GBを優先したほうがよい場合があります。
動画編集向けノートPCの選び方

CPUは名称ではなく末尾まで確認する
同じCore i7やCore Ultra 7でも、ノートPC向けCPUは種類によって性能が異なります。
一般的には、次のような順序で性能が高くなります。
- U系:省電力重視
- H・HS系:性能と消費電力のバランス
- HX系:処理性能重視
持ち運びやバッテリー駆動時間を重視するならH・HS系、書き出し性能や長時間の処理を重視するならHX系が向いています。
ただし、HX系CPUを搭載したノートPCは、本体が重く、ACアダプターも大きくなる傾向があります。
毎日持ち運ぶ人が高性能HX系を購入すると、性能よりも重さが負担になる可能性があります。
メモリは32GBを基準にする
動画編集用ノートPCでは、メモリ32GBを基準にするのがおすすめです。
16GBでも簡単な編集はできますが、次の使い方では不足しやすくなります。
- 4K動画を編集する
- 長時間動画を編集する
- 複数の編集ソフトを起動する
- ブラウザのタブを多数開く
- After Effectsを使用する
- Fusionを使用する
購入後にメモリを増設できない製品もあります。
LPDDRメモリは基板に直接実装されていることが多いため、増設できない場合は購入時に必要な容量を選びましょう。
GPUはRTX 5060を中心に考える
2026年に動画編集用ノートPCを購入するなら、RTX 5060 Laptop GPUが中心になります。
| GPU | 向いている用途 |
|---|---|
| 内蔵GPU | 簡単なフルHD編集 |
| RTX 5050 | フルHD・軽い4K編集 |
| RTX 5060 | 一般的な4K動画編集 |
| RTX 5070 | GPUエフェクト・DaVinci Resolve |
| RTX 5070 Ti以上 | 重いカラー処理・AI・VFX |
GPU名だけでなく、VRAM容量も確認してください。
RTX 5060とRTX 5070 Laptop GPUは、製品によってどちらもVRAM 8GBです。GPUの計算性能はRTX 5070のほうが高くても、VRAM使用量が8GBを超える処理では、GPU名だけを上げても根本的な解決にならないことがあります。
高負荷な編集では、プロキシ、最適化メディア、レンダーキャッシュを活用することも重要です。
SSDは最低でも1TBにする
動画編集用ノートPCでは、SSD 1TB以上がおすすめです。
SSDには次のデータが保存されます。
- OSと編集ソフト
- 撮影した動画素材
- 音楽や画像素材
- プロジェクトファイル
- プレビューファイル
- メディアキャッシュ
- 書き出した完成動画
500GBのSSDは、実際に自由に使える容量が500GBより少なくなります。
4K動画を保存すると短期間で容量が不足するため、内蔵SSD 1TBを基準にし、必要に応じて外付けSSDを追加しましょう。
ディスプレイは解像度だけで選ばない
動画編集用ノートPCでは、画面解像度だけでなく色域も確認してください。
| 用途 | 色域の目安 |
|---|---|
| YouTube・Web動画 | sRGB 100% |
| 映像制作・広色域編集 | DCI-P3 100%前後 |
| 印刷物も扱う | Adobe RGBの対応状況も確認 |
4Kディスプレイを搭載していても、色域が狭ければ正確な色調整には向きません。
反対に、画面解像度がWQXGAでもsRGB 100%やDCI-P3 100%に対応していれば、動画編集用として使いやすい場合があります。
動画編集では、4Kかどうかより、編集する色域に対応しているかを優先しましょう。
SDカードスロットとUSB端子を確認する
カメラで撮影した動画を編集する場合は、SDカードスロットがあると便利です。
また、外付けSSD、カードリーダー、オーディオインターフェース、外付けモニターなどを接続するため、端子の種類も確認してください。
特に確認したい端子は次のとおりです。
- SDカードスロット
- USB Type-A
- USB Type-C
- Thunderbolt 4またはUSB4
- HDMI
- 有線LAN
- USB Power Delivery
薄型ノートPCは端子が少ない場合があります。USBハブで増やすことはできますが、高速な外付けSSDを使う場合は、ハブを経由すると速度が低下する可能性があります。
重量はACアダプター込みで考える
ノートPCの製品ページに掲載されている重量には、通常ACアダプターが含まれていません。
高性能ノートPCは本体が約2kgでも、ACアダプターを含めるとさらに重くなります。
毎日持ち運ぶなら、本体重量だけでなく、次の点も確認しましょう。
- ACアダプターの大きさ
- USB PD充電への対応
- バッテリー駆動時の性能
- 使用するバッグの重さ
- 外付けSSDやマウスの重さ
高性能ノートPCを選んでも、重くて持ち出さなくなれば、ノートPCを選んだ意味が薄くなります。
ノートPCとデスクトップPCはどちらがよい?
| 比較項目 | ノートPC | デスクトップPC |
|---|---|---|
| 持ち運び | できる | 基本的にできない |
| 同じ価格での性能 | 低め | 高い |
| 拡張性 | 低い | 高い |
| 冷却性能 | 制限がある | 高い |
| 画面 | 本体に内蔵 | 別途必要 |
| 故障時の交換 | 部品交換が難しい | 部品単位で交換しやすい |
| 設置スペース | 少ない | 多い |
| 消費電力 | 比較的少ない | 多い |
ノートPCがおすすめなのは、次のような人です。
- 自宅以外でも編集する
- 撮影先でデータを確認する
- 自宅にPCを置くスペースが少ない
- 仕事場と自宅を行き来する
- 1台で作業環境を完結させたい
一方、次のような人にはデスクトップPCが向いています。
- パソコンを持ち運ばない
- 同じ予算で最大限の性能が欲しい
- 4K・8K動画を頻繁に編集する
- After EffectsやDaVinci Resolveを多用する
- 将来GPUやメモリを交換したい
- 長時間の書き出しを頻繁に行う
ノートPCはデスクトップPCの完全な代用品ではありません。
しかし、性能を多少抑えてでも、撮影場所、仕事場、自宅で同じ編集環境を使えることには大きな価値があります。
動画編集用ノートPCは、単に「小さなデスクトップPC」と考えるのではなく、持ち運べる編集環境を購入するものと考えると選びやすくなります。
動画編集向けノートPCに関するよくある質問
10万円台のノートPCでも動画編集できる?
簡単なフルHD動画なら可能です。
ただし、10万円台前半のノートPCでは、メモリ16GB、SSD 512GB、内蔵GPUという構成が多くなります。
短いSNS動画や簡単なカット編集なら対応できますが、4K動画、長時間動画、After Effects、DaVinci Resolveには余裕がありません。
長く使用するなら、20万円台以上でRTX 5050・RTX 5060を搭載した製品を検討したほうがよいでしょう。
内蔵GPUでも動画編集できる?
フルHDのカット編集やテロップ挿入なら、内蔵GPUでも可能です。
ただし、次の用途では独立GPUを搭載したノートPCがおすすめです。
- 4K動画を編集する
- GPUエフェクトを使う
- ノイズ除去を使う
- DaVinci Resolveを使う
- After Effectsを使う
- AI機能を使う
「ソフトが起動すること」と「快適に仕事ができること」は別です。
継続的に動画を制作するなら、RTX 5060 Laptop GPUを基準にすると選びやすくなります。
4K動画編集にはメモリ何GB必要?
最低でも32GBがおすすめです。
カット編集と簡単なテロップだけなら16GBでも動作する場合がありますが、複数のアプリを起動したり、エフェクトを使ったりすると不足しやすくなります。
After EffectsやFusionも使用する場合は64GBを検討しましょう。
ゲーミングノートPCでも動画編集できる?
できます。
ゲーミングノートPCは、高性能CPU、独立GPU、強力な冷却機能を搭載しているため、動画編集にも向いています。
ただし、すべてのゲーミングノートPCが動画編集に最適とは限りません。
購入前に次の項目を確認してください。
- メモリが32GBあるか
- SSDが1TBあるか
- 画面がsRGB 100%以上か
- SDカードスロットがあるか
- 重量が許容範囲か
- 外観が使用環境に合うか
画面の色域が狭い場合でも、外付けモニターを使用するなら問題を補えます。
ノートPCは熱くなって性能が落ちる?
高負荷な動画編集や書き出しを長時間行うと、CPUやGPUの温度が上がり、性能が抑えられることがあります。
これは高性能ノートPC全般で起こる可能性があります。
対策としては、次の方法があります。
- 吸気口をふさがない
- 柔らかい布団やソファの上で使わない
- ノートPCスタンドを使用する
- 冷却台を使用する
- 定期的に吸気口のほこりを取る
- 室温が高すぎる場所を避ける
書き出し性能を最優先する場合は、冷却性能に余裕があるデスクトップPCのほうが適しています。
まとめ
動画編集用ノートPCは、動画の解像度だけで選ぶのではなく、使用する編集ソフトや作業内容から必要性能を判断することが重要です。
一般的なPremiereでのフルHD・4K動画編集なら、次の構成を基準にするとよいでしょう。
- Core Ultra 7またはRyzen AI 7
- GeForce RTX 5060 Laptop GPU
- メモリ32GB
- SSD 1TB
- WQXGA・sRGB 100%以上のディスプレイ
簡単なフルHD編集なら、これより低いスペックでも対応できます。
一方、DaVinci Resolveのノイズ除去、カラーグレーディング、Fusion、After Effectsなどを多用するなら、RTX 5070以上やメモリ64GBを検討しましょう。
最も注意したいのは、GPUだけを見て製品を選ぶことです。
RTX 5060を搭載していても、メモリ16GB・SSD 500GBでは本格的な動画編集用として余裕がありません。反対に、RTX 5060・メモリ32GB・SSD 1TBの構成なら、幅広い動画編集に対応できます。
ノートPCは、同じ価格のデスクトップPCより処理性能では不利です。
しかし、撮影先、自宅、仕事場で同じ環境を使えることは、ノートPCにしかないメリットです。
持ち運ぶ必要があるならノートPC、持ち運ばず性能と拡張性を優先するならデスクトップPCを選びましょう。
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