CPUの性能の見方と選び方を初心者向けに解説|型番・世代・コア数・スコアの確認方法
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最終更新日:2026年9月10日
パソコンを購入するとき、CPUは特に選び方が分かりにくいパーツの1つです。
CPUには「Core Ultra 7」「Core i7」「Ryzen 7」などの名前があります。ただし、同じグレードでも、世代やデスクトップ向け・ノートパソコン向けの違いで性能は大きく変わります。
そのため、「Core 7だから高性能」「Ryzen 7なら動画編集にも使える」と、グレード名だけで性能を判断するのは避けましょう。
CPUを選ぶ際は、次の項目を確認します。
- CPUの完全な型番
- CPUの世代
- デスクトップ用かノートパソコン用か
- コア数とスレッド数
- シングルコア性能
- マルチコア性能
- ベンチマークスコア
- 消費電力と冷却性能
CPUは、型番・世代・コア数・ベンチマークを合わせて確認しましょう。用途に合った製品を選びやすくなります。
CPUとは

CPUは、パソコン内の計算や命令の処理を担当するパーツです。
ソフトの起動、Webページの表示、動画の書き出し、ゲームの処理、ファイルの圧縮など、パソコンで行う多くの作業にCPUが関係しています。
CPU性能が足りないと、次のような問題が起こりやすくなります。
- ソフトの起動に時間がかかる
- 複数のソフトを開くと動作が重くなる
- 動画の書き出しに時間がかかる
- ゲーム中のフレームレートが安定しない
- 音楽制作で音切れやノイズが発生しやすくなる
- 3DCGのレンダリングに時間がかかる
ただし、パソコンの動作が重い原因はCPUとは限りません。メモリ不足やストレージの速度不足、GPU性能不足なども影響します。CPUの発熱や常駐ソフトが原因になることもあります。
用途に応じて、CPU・メモリ・GPUのバランスを取る必要があります。
CPUはグレード名だけで選ばない
IntelのCPUには、主に次のようなグレードがあります。
| グレード | おおまかな位置付け |
|---|---|
| Core Ultra 9・Core i9 | 最上位クラス |
| Core Ultra 7・Core i7 | 高性能クラス |
| Core Ultra 5・Core i5 | 中性能クラス |
| Core 3・Core i3 | エントリークラス |
| Intel Processor | 軽作業向け |
AMDのRyzenには、主に次のグレードがあります。
| グレード | おおまかな位置付け |
|---|---|
| Ryzen 9 | 最上位クラス |
| Ryzen 7 | 高性能クラス |
| Ryzen 5 | 中性能クラス |
| Ryzen 3 | エントリークラス |
数字が大きいほど上位、というのが基本的な見方です。
ただし、この序列がそのまま当てはまるのは、同じ世代・同じ製品カテゴリで比べる場合です。
例えば、数世代前のCore i7より、新しい世代のCore i5の方が高性能なことがあります。また、省電力重視のノート向けCore Ultra 7より、デスクトップ向けCore Ultra 5の方が高性能な場合もあります。
Intelも、Core Ultra 9・7・5などの数字を性能グレードとして使っています。ただし、製品番号や末尾の記号によって世代や用途は変わります。
CPUを比較するときは、グレード名だけで判断せず、完全な型番まで確認しましょう。
CPUの性能を確認するポイント

CPU性能は、1つの数字だけでは決まりません。
まずは、CPUの世代やコア数など、性能を左右する項目を整理します。
CPUの世代
CPUは、同じCore 7やRyzen 7でも、世代が違えば設計や性能も変わります。
新しい世代になると、次のような点が改良される傾向があります。
- 1コアあたりの処理性能
- 消費電力
- 内蔵グラフィックス
- 対応メモリ
- 動画のエンコード・デコード機能
- AI処理機能
- 搭載できる端子や規格
グレード名に加えて、どのシリーズ・世代に属するCPUなのかも確認しておきましょう。
ただし、新しい世代だからといって、必ず上位になるわけではありません。
新しい世代の入門向けCPUより、1世代前の上位CPUの方が高性能な場合もあります。世代だけで決めず、最後にベンチマークスコアも確認しましょう。
コア数
コアは、CPU内部で処理を行う部分です。
一般に、コア数が多いほど複数の処理を同時にこなしやすくなります。
コア数の多さが効きやすいのは、次のような用途です。
- 動画の書き出し
- 3DCGのCPUレンダリング
- ファイルの圧縮・解凍
- ゲーム配信
- 複数ソフトの同時使用
- ソフトウェアのコンパイル
ただし、すべてのソフトが多数のコアを効率よく使えるわけではありません。
Web閲覧やOfficeソフト、一部のゲーム、DTM、画像編集では、コア数より1コアあたりの性能が重要になることもあります。
コア数だけで速さが決まるわけではないため、用途に合わせて選びましょう。
スレッド数
スレッド数は、CPUが同時に扱える処理の流れを示す数字です。
例えば、8コア16スレッドのCPUなら、8個の物理コアで最大16個の処理の流れを扱えます。
スレッド数が多いと、動画の書き出しやレンダリングで有利になることがあります。複数ソフトを同時に使う場合にも役立ちます。
ただし、スレッド数が2倍でも、処理速度まで必ず2倍になるわけではありません。どれだけ速くなるかは、ソフトのマルチスレッド対応状況でも変わります。
クロック周波数
クロック周波数はCPUの動作速度を示す数字で、単位にはGHzが使われます。
例えば「最大5.0GHz」と書かれたCPUは、条件が整えば5.0GHz付近まで動作速度を上げられるという意味です。
一般に、クロック周波数が高いほど処理は速くなりやすいです。ただし、GHzだけでCPU性能を比べることはできません。
実際の性能は、次のような要素にも左右されます。
- CPUの設計
- 世代
- コア数
- キャッシュ容量
- 消費電力
- 冷却性能
- ソフトとの相性
Intelも、クロック周波数が高いほど基本的には高速になると説明しています。ただし、実際の性能にはほかの要素も影響します。
クロック周波数は、できるだけ同じ世代・同じシリーズのCPU同士で比べましょう。
キャッシュ容量
キャッシュは、CPUがよく使うデータを一時的に保存する高速な記憶領域です。
キャッシュ容量が多いと、CPUがメモリからデータを読み込む回数を減らせます。そのため、処理が速くなる場合があります。
特にゲームではキャッシュ容量が性能に影響することがあります。
AMDのX3Dシリーズは、3D V-Cacheという大容量キャッシュを搭載したCPUです。ゲーム性能を重視した製品です。
ただし、キャッシュ容量が多くても、すべての用途で同じように速くなるわけではありません。CPUを比べるポイントの1つとして確認しましょう。
シングルコア性能とマルチコア性能の違い

CPU性能は、シングルコア性能とマルチコア性能に分けて見ると分かりやすくなります。
シングルコア性能
シングルコア性能はCPUの1コアで処理したときの性能です。
シングルコア性能が効きやすいのは、次のような用途です。
- Web閲覧
- Officeソフト
- パソコンの基本操作
- PCゲーム
- Photoshop
- イラスト制作
- DTM
- 一部の設計ソフト
シングルコア性能が高いと、ソフトの操作に対する反応が速くなりやすいです。ゲームのフレームレートを安定させるうえでも有利です。
マルチコア性能
マルチコア性能は複数のコアを同時に使用したときの性能です。
マルチコア性能が効きやすいのは、次のような用途です。
- 動画のエンコード
- 動画の書き出し
- 3DCGレンダリング
- ゲーム配信
- ファイル圧縮
- 複数ソフトの同時使用
- プログラムのコンパイル
CPU Markのような総合スコアが高いCPUは、マルチコア処理にも強い傾向があります。
ただし、CPU Markが高いからといって、すべてのゲームやソフトで最速になるとは限りません。
ゲームや日常操作ではシングルコア性能を重視します。動画の書き出しやレンダリングでは、マルチコア性能を重視すると比べやすくなります。
Intel製CPUの型番の見方
IntelのCPUには、従来の「Core i」シリーズと、新しい「Core Ultra」「Core」シリーズがあります。
Core i7-14700Kの見方
「Core i7-14700K」を例にすると、型番は次のように分けられます。
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| Core | CPUのブランド |
| i7 | 性能グレード |
| 14 | 第14世代 |
| 700 | 同世代内での製品番号 |
| K | 倍率ロック解除モデル |
同じ第14世代でも、Core i5、Core i7、Core i9によって性能グレードが異なります。
同じCore i7にも、14700、14700F、14700K、14700KFなど複数のモデルがあります。
Core Ultra 7 265Kの見方
「Core Ultra 7 265K」も、次のように分けて見ます。
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| Core Ultra | CPUのブランド |
| 7 | 性能グレード |
| 2 | シリーズ番号 |
| 65 | 製品番号 |
| K | 倍率ロック解除モデル |
IntelのCore Ultraでは、製品番号の先頭の数字がシリーズ番号を表します。例えば、165Hはシリーズ1、265Kはシリーズ2です。
Core Ultraには、デスクトップ向けとノートパソコン向けがあります。そのため、数字だけでなく末尾の記号まで確認しましょう。
Intel CPUの主な末尾記号
| 記号 | 主な意味 |
|---|---|
| K | 倍率ロック解除モデル |
| F | 内蔵グラフィックスを使用できず、別途GPUが必要 |
| KF | KとFの両方の特徴を持つ |
| T | 省電力を重視したデスクトップ向け |
| HX | ノートパソコン向けの最上位性能クラス |
| H | ノートパソコン向けの高性能モデル |
| P | 薄型ノート向けの性能重視モデル |
| U | ノートパソコン向けの省電力モデル |
| V | 特定のモバイル向けシリーズに使用される記号 |
Intelの公式情報でも、Kは倍率ロック解除、Fは外部GPUが必要なモデルです。Hはモバイル向け高性能、Uはモバイル向け省電力モデルに分類されています。
HとUは、特に見分けておきたい記号です。
同じCore Ultra 7でも、Hモデルは性能を重視しています。一方で、Uモデルは消費電力やバッテリー持続時間を重視しています。同じグレード名でも、性能まで同じとは限りません。
AMD Ryzenの型番の見方
AMDのデスクトップ向けCPUでは、「Ryzen 7 9700X」のような型番が使われています。
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| Ryzen | CPUのブランド |
| 7 | 性能グレード |
| 9000 | CPUのシリーズ |
| 700 | 同シリーズ内での製品番号 |
| X | 高性能側に位置付けられるモデル |
Ryzen 9000シリーズは、Ryzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5などのグレードに分かれています。
AMDのノートパソコン向けCPUでは、Ryzen AIシリーズや複数世代のRyzenシリーズが同時に販売されています。型番のルールも、デスクトップ向けとは異なる場合があります。
ノートパソコン向けには、Ryzen AI 400、Ryzen AI 300、Ryzen 200、Ryzen 9000、Ryzen 8000など複数のシリーズがあります。
ノートパソコンを選ぶときは、Ryzen 7という名前だけで決めず、完全な型番で検索して性能を確認しましょう。
AMD CPUの主な末尾記号
| 記号 | 主な特徴 |
|---|---|
| X3D | 大容量の3D V-Cacheを搭載したモデル |
| G | 比較的高性能な内蔵グラフィックスを搭載したデスクトップ向けモデル |
| X | 同シリーズ内で高性能側に位置付けられるモデル |
| HX | 高性能ノートパソコン向けに使われるモデル |
| HS | 性能と消費電力のバランスを重視したノート向けモデル |
| U | 省電力ノートパソコン向けに使われるモデル |
AMDのX3Dシリーズは、大容量キャッシュでゲーム性能を高めた製品です。Gシリーズは比較的高性能な内蔵グラフィックスを備え、グラフィックボードなしでもゲームを動かせます。
デスクトップ用CPUとノートパソコン用CPUの違い
CPUを比べるときは、デスクトップ向けとノートパソコン向けを分けて考えましょう。
デスクトップ用CPU
デスクトップ用CPUには、次のような特徴があります。
- 消費電力の上限を高く設定しやすい
- 大型のCPUクーラーを搭載できる
- 高い性能を長時間維持しやすい
- CPUを交換できる製品が多い
- 同価格帯のノートパソコンより高性能になりやすい
動画編集、3DCG、ゲーム配信など、CPUへ長時間負荷がかかる用途にはデスクトップが向いています。
ノートパソコン用CPU
ノートパソコン用CPUには、次のような特徴があります。
- 消費電力や発熱が抑えられている
- バッテリー持続時間が考慮されている
- パソコン本体の冷却性能によって速度が変わる
- 同じCPUでもメーカーの電力設定によって性能差が出る
- 基本的にCPUを交換できない
ノートパソコンでは、CPUの型番に加えて、本体の厚さ、冷却性能、電力設定も実際の性能を左右します。
薄型ノートとゲーミングノートが同じグレードのCPUを搭載していても、長時間の処理性能まで同じとは限りません。
用途別に必要なCPU性能の目安
必要なCPU性能は、用途によって変わります。
次の表は、CPU選びの大まかな目安です。
| 用途 | CPUの目安 | 重視する性能 |
|---|---|---|
| Web閲覧・動画視聴 | Core 3・Core i3・Ryzen 3以上 | シングルコア性能 |
| Office・一般用途 | Core 5・Core i5・Ryzen 5以上 | シングル性能・省電力性 |
| Photoshop・イラスト | Core 5・Ryzen 5以上 | シングル性能・メモリ |
| DTM・音楽制作 | Core 5・Ryzen 5以上 | シングル性能・コア数 |
| PCゲーム | Core 5・Ryzen 5以上 | シングル性能・キャッシュ |
| フルHD動画編集 | Core 5~7・Ryzen 5~7 | マルチ性能・GPU |
| 4K動画編集 | Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上 | マルチ性能・GPU |
| ゲーム配信 | Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上 | マルチ性能・GPU |
| 3DCG制作 | Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上 | CPU・GPUの両方 |
| CPUレンダリング | Core Ultra 9・Core i9・Ryzen 9 | コア数・マルチ性能 |
この表は絶対的な条件ではなく、あくまで目安です。
同じ動画編集でも、フルHDと4Kでは必要な性能が違います。コーデックやエフェクト数、動画の長さ、使用ソフトによっても変わります。
Web閲覧やOffice
Web閲覧、動画視聴、文書作成が中心であれば、最上位CPUは必要ありません。
Core 3、Core i3、Ryzen 3以上でも対応できます。複数のブラウザタブやソフトを同時に開くなら、Core 5・Core i5・Ryzen 5以上を選ぶと余裕があります。
CPUとあわせて、メモリ16GB以上とSSDを搭載しているかも確認しましょう。
Photoshop・イラスト制作
Photoshopやイラスト制作では、極端にコア数の多いCPUより、シングルコア性能の高いCPUが適しています。
一般的な画像編集であれば、Core Ultra 5・Core i5・Ryzen 5以上が目安です。
大きな画像や多数のレイヤーを扱う場合は、CPUだけでなく32GB以上のメモリも検討しましょう。
DTM・音楽制作
DTMはリアルタイムで音声処理を行うため、シングルコア性能とマルチコア性能の両方が求められます。
ソフト音源やエフェクトを多数使う場合は、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7クラスを選ぶと余裕があります。
CPU性能に余裕があっても、音切れが起こることがあります。オーディオインターフェースのドライバーやバッファサイズの設定も影響するためです。
PCゲーム
PCゲームでは、CPUとあわせてGPU性能も大きく影響します。
CPUはCore Ultra 5・Core i5・Ryzen 5以上が目安です。高フレームレートを狙う場合やCPU負荷の高いゲームでは、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上も検討しましょう。
ゲームではCPU Markの総合スコアだけでなく、シングルコア性能や実際のゲームベンチマークも確認しましょう。
ゲーム性能を重視する場合は、大容量キャッシュを搭載したRyzen X3Dシリーズも候補になります。
動画編集
動画編集では、プレビュー再生、エフェクト処理、動画の書き出しなどでCPUが使われます。
フルHD動画の簡単な編集なら、Core Ultra 5・Ryzen 5クラスでも対応できます。
4K動画を継続的に編集するなら、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上を基準にすると選びやすいです。
動画編集では、GPUによるハードウェア処理も重要です。CPUだけに予算を集中させず、使う編集ソフトに合ったGPUも選びましょう。
3DCG・レンダリング
3DCG制作は、使用するレンダリング方式によって必要なCPU性能が変わります。
CPUレンダリングを行う場合は、コア数が多くマルチコア性能の高いCPUが有利です。
GPUレンダリングが中心なら、CPUよりGPUに予算をかけた方が処理時間を短くできる場合があります。
使用するソフトやレンダラーが、CPUとGPUのどちらを使うのか確認してから選びましょう。
PassMarkでCPU性能を調べる方法
CPU性能を手軽に比べたいときは、PassMarkのCPU Benchmarkが便利です。
PassMarkには、Intel、AMD、Apple、Qualcommなど、さまざまなCPUのベンチマーク結果があります。
CPU Markを確認する
CPU Markは、CPUの総合的な処理性能を表すスコアです。
数値が高いほど、マルチコアを使う処理も速い傾向があります。
動画の書き出し、ファイル圧縮、CPUレンダリングなどを大まかに比較したいときに役立ちます。
PassMarkのCPU Markは、整数演算や圧縮、暗号化、物理演算など、複数のテスト結果から計算されています。
Single Thread Ratingを確認する
Single Thread Ratingは、1つの処理スレッドを使ったときの性能を示すスコアです。
次の用途では、CPU MarkとあわせてSingle Thread Ratingも確認しましょう。
- PCゲーム
- Web閲覧
- Officeソフト
- Photoshop
- イラスト制作
- DTM
- パソコンの基本操作
CPU Markが高くてもSingle Thread Ratingが低いと、日常操作や一部のゲームでは期待したほど速くならないことがあります。
CPUを検索する手順
PassMarkでCPUを調べる手順は、次のとおりです。
- パソコンの商品ページでCPUの完全な型番を確認する
- 検索エンジンにCPUの型番と「PassMark」を入力する
- CPU Markを確認する
- Single Thread Ratingを確認する
- 比較したいCPUとスコアを比べる
- デスクトップ用かノートパソコン用かを確認する
例えば「Core Ultra 7 265K PassMark」のように、型番を省略せず検索します。
「Core Ultra 7 PassMark」だけで検索すると、複数のCPUが表示されることがあります。そのため、正しく比べられない可能性があります。
PassMarkのスコアは絶対的な数字ではない
PassMarkのスコアは、すべてのCPUをまったく同じパソコンでテストした結果ではありません。
PassMarkの公式説明では、ベンチマーク結果の多くはPerformanceTestを使ったユーザーから投稿されたデータで、社内テストの結果も含まれています。
スコアは、次の条件によって変動することがあります。
- CPUクーラーの性能
- パソコンの電力設定
- メモリの性能
- マザーボードの設定
- バックグラウンドで動作しているソフト
- オーバークロック
- ノートパソコン本体の冷却性能
PassMarkには新しい結果が定期的に追加されます。そのため、CPU Markの平均値も時間とともに変わります。特に発売直後のCPUはデータ数が少なく、数値が安定しない場合があります。
スコアは絶対的な性能値ではなく、CPU同士を比べるための目安として使いましょう。
CPUスコアの目安
CPU Markを基準にパソコンを選ぶなら、次の数値が大まかな目安になります。
| CPU Mark | 適した用途の目安 |
|---|---|
| 10,000以上 | Web閲覧、動画視聴、文書作成 |
| 15,000以上 | Office、複数タブ、一般的なパソコン作業 |
| 20,000以上 | Photoshop、イラスト、DTM、軽い動画編集 |
| 30,000以上 | 4K動画編集、ゲーム配信、複数の重いソフト |
| 40,000以上 | CPUレンダリング、本格的な動画制作、重い並列処理 |
ただし、この数値で必要性能が保証されるわけではありません。
CPU Markは、マルチコア性能の影響を強く受けます。ゲームや日常操作では、Single Thread Ratingも合わせて確認しましょう。
動画編集、ゲーム、3DCGでは、GPU性能も大きく影響します。
CPU選びでよくある失敗
Core Ultra 7やRyzen 7という名前だけで選ぶ
同じCore Ultra 7やRyzen 7でも、世代や末尾の記号によって性能は変わります。
特にノートパソコンでは、同じグレードの中に高性能モデルと省電力モデルがあります。
比較するときは、必ず完全な型番まで確認しましょう。
クロック周波数だけで比較する
5.0GHzのCPUが4.5GHzのCPUより必ず高性能とは限りません。
世代やCPU設計が異なる場合、クロック周波数だけを直接比べることはできません。
GHzだけで決めず、CPU MarkやSingle Thread Ratingも確認しましょう。
コア数だけで選ぶ
コア数が多いCPUは、マルチコア処理に向いています。一方で、ゲームや日常操作ではシングルコア性能の方が重要なこともあります。
用途によっては、低速な16コアCPUより高速な8コアCPUの方が快適になる場合もあります。
ノート用とデスクトップ用を同じ基準で比較する
デスクトップ向けCPUは、消費電力の上限を高く設定しやすいです。また、大型クーラーも使えるため、高い性能を長時間保ちやすい傾向があります。
ノートパソコン向けCPUは、性能だけでなく、省電力性や発熱も考えて設計されています。
同じCore Ultra 7やRyzen 7でも、デスクトップ向けとノートパソコン向けを同じ基準で比べないようにしましょう。
CPUに予算をかけすぎる
用途によっては、CPUを上位モデルにするより、メモリやGPUを強化した方が快適になる場合があります。
例えばゲームでは、Core Ultra 9を選ぶより、Core Ultra 7と高性能GPUを組み合わせた方がフレームレートが高くなる場合があります。
画像編集ではメモリ容量、動画編集ではGPUやSSDの速度も性能に影響します。
CPU単体ではなく、パソコン全体のバランスを見て選びましょう。
CPUの性能に関するよくある質問
CPUはCore i5やRyzen 5で十分ですか
Web閲覧、Office、動画視聴、画像編集、一般的なゲームなら、Core 5・Core i5・Ryzen 5クラスで対応できる場合が多いです。
4K動画編集や負荷の重いゲーム配信、3DCG、CPUレンダリングを行うなら、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上を検討しましょう。
Core i7とRyzen 7はどちらが高性能ですか
Core i7とRyzen 7は、グレード名だけでは性能を比較できません。
性能は、世代や型番によって変わります。デスクトップ向けかノート向けか、消費電力や使うソフトによっても変わります。
具体的な製品名を確認してから、CPU MarkやSingle Thread Ratingを比べましょう。使うソフトのベンチマークも確認します。
CPUの世代は新しい方がよいですか
一般に、新しい世代ほど、性能や消費電力、対応機能などで有利です。
ただし、新しい下位CPUより、1世代前の上位CPUの方が高性能な場合もあります。
価格とベンチマークスコアの両方を見て選びましょう。
CPU Markが高ければゲームにも向いていますか
CPU Markが高いCPUは、全体的な処理能力も高い傾向があります。ただし、それだけでゲーム性能まで高いとは判断できません。
ゲームでは、Single Thread Ratingやキャッシュ容量も確認しましょう。実際のゲームベンチマークやGPU性能も重要です。
ゲーム用CPUは、CPU Markだけで決めないようにしましょう。
内蔵グラフィックス付きCPUを選ぶべきですか
グラフィックボードを搭載しないパソコンでは、内蔵グラフィックス付きCPUが必要です。
グラフィックボードを搭載する場合でも、内蔵グラフィックスがあると便利です。GPU故障時の原因確認やトラブル対応に使えます。
IntelのF付きCPUなど、内蔵グラフィックスを使えないCPUは価格が安くなる場合があります。
まとめ
CPUは、Core 7、Core i7、Ryzen 7などのグレード名だけで選ばないことが大切です。
CPU性能を確認するときは、次の項目をチェックします。
- CPUの完全な型番
- 世代とシリーズ
- デスクトップ用かノートパソコン用か
- コア数とスレッド数
- シングルコア性能
- マルチコア性能
- CPU Mark
- Single Thread Rating
- 消費電力と冷却性能
Web閲覧やOfficeが中心なら、Core 5・Core i5・Ryzen 5クラスでも十分な場合が多いです。4K動画編集やゲーム配信、3DCGでは、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上が候補になります。
必要な性能は、使用するソフトや作業内容によって変わります。
購入前にCPUの完全な型番を確認しましょう。そのうえで、PassMarkなどのベンチマークスコアと、使うソフトの推奨環境を比べて選びます。
簡易CPUスコア一覧
| 性能 (スコア) | 第14世代Core i | Core Ultra 200S | Ryzen 7000 | Ryzen 9000 | その他 (ノートPC用など) |
|---|---|---|---|---|---|
| 69000 | |||||
| 67000 | |||||
| 65000 | |||||
| 64000 | Ryzen 9 7950X3D | ||||
| 61000 | Core i9-14900K | ||||
| 59000 | Core Ultra 7 265K | ||||
| 55000 | Core i9-14900 | Ryzen 9 9900X | Ryzen 9 7945HX | ||
| 53000 | Core i7-14700K | Core Ultra 5 250K Plus | |||
| 52000 | Ryzen 9 7900X Ryzen 9 7900X3D | ||||
| 50000 | Ryzen 9 7900 | ||||
| 46000 | Core i7-14700 | Core Ultra 7 265 | Core i9-14900HX | ||
| 45000 | Core i9-13900HX | ||||
| 43000 | Core Ultra 5 245K | ||||
| 41000 | Ryzen 7 9850X3D | ||||
| 40000 | Core i5-14600K | Ryzen 7 9800X3D | Apple M3 Max | ||
| 38000 | Core i5-14600 | Ryzen 7 9700X | |||
| 37000 | Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 7700X | Core i7-14700HX | |||
| 35000 | Core i5-14500 | Ryzen 7 7700 | Core i7-13700HX | ||
| 32000 | Ryzen 7 7745HX | ||||
| 30000 | Core i5-14400 | Core Ultra 5 225 | Ryzen 5 9600X | Core i9-13900H | |
| 29000 | Core Ultra 9 185H | ||||
| 28000 | Ryzen 5 7600X | ||||
| 27000 | Ryzen 5 7600 | Core i7-13700H | |||
| 26000 | Ryzen 5 7500F | Apple M3 Pro | |||
| 20000 | Apple M3 | ||||
| 15000 | Apple M2 |
CPUスコアの調べ方
PassMark CPU Markを調べる手順は次のとおりです。
- こちらのページを開きます。
- 「Find CPU」の左の空欄にCPUの名前(「i5-8400」「Ryzen 7」など)を入れる
- 「CPU Mark」の列の数字がCPUスコアです。
関連ページ
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クリエイター向けパソコンなら、制作ソフトに必要なCPUやそのほかの性能を満たしたモデルを選びやすくなります。こちらのページも参考にしてください。
パソコンゲームやゲーム配信、インターネット配信をするなら、CPU性能に余裕のあるゲーミングPCがおすすめです。
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