CPUってどう選べばいい?CPUの性能の調べ方


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最終更新日:2024年5月8日

よく使われている最新のCPUスコア一覧

CPUの性能比較(第14世代Core i、第13世代Core i、Ryzen 7000、Ryzen 5000)
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CPUとは

CPU

CPUとはパソコンにやってほしいことをしてもらうための処理をする装置です。つまり、画面を出したり、データーの保存をしたり、音を再生したり、動画を再生したりしたいという命令をCPUが受けたら、次にどのような画面を出すかとか、どんな音を出すかなどをCPUが計算して各パーツに命令します。

つまりCPUの処理能力が高いほど、操作したいことが早く画面に現れますCPUの性能が低いと画面がガクガクになって重くなりますパソコンが重いのはたいていCPUの性能不足が原因です。

CPUでパソコンの動作の速さが変わる

パソコンでするほとんど全ての動作がCPUの性能によって軽くなったり重くなったりします。なのでパソコンを買うときにはCPUの性能を知っていたほうがいいです。

CPUの性能によってできることが決まってしまいます。例えばパソコンゲームや動画編集をしい方はCPUの性能が高くないといけません

例えばパソコンゲームには3DのCGが使われているものが多いです。3Dを表示するにはパソコンの処理能力がとても必要になります。

CPUのスペックを判断する方法

CPUのスペックが高いか低いかの判断は主に3つの方法があります。

  1. CPUのブランド・型番をみる
  2. クロック数やコア数を見る
  3. CPUベンチマークスコアを見る(おすすめ)

特にCPUのベンチマークスコアを見ると点数で見ることができるのでおすすめです。

①CPUの種類(ブランド・型番)

CPUの性能は種類によって決まります。型番が同じCPUが搭載されたパソコンならどのパソコンでも性能もほぼ同じになるはずです。

なのでブランド(Core i5、Ryzen 7など)や型番(Core i7-12700F、Ryzen 5 5625U)などを見ればどのくらいの性能なのかある程度判別できます。

CPUのブランド(Core iなど)を見る

家電量販店でもオンラインショップでもパソコンの製品には必ずスペック表が書かれています。

例えば、パソコンのスペックを見るとCPUの欄に

CPU欄に書かれていた内容メーカー
第13世代 インテル® Core™ i5-13400 プロセッサーHP
インテル® Core™ i3-12100 プロセッサー (Pコア 3.30 GHz 最大 4.30 GHz)LENOVO
第12世代 インテル® Core™ i5-1230U (12MB キャッシュ, 最大 4.4 GHz まで可能, 10 コア)DELL
インテル(R) Core(TM) i7-1165G7NEC
AMD Ryzen™ 7 5825UプロセッサーHP

などのように書いてあります。メーカーによって書かれている内容が全然違いますが、「Core i」と「Ryzen」という名前はどのメーカーでも共通して書いてあります。

例えば「Core i5」「Core i3」というのはCPUの種類(ブランド)です。Intel製のCPUには、これ以外にも

  • Core i9
  • Core i7
  • Celeron
  • Core 2 Duo

などがあります。性能は大体「Core i9 > Core i7 > Core i5 > Core i3 > その他」という順番になることがほとんどです。

他にAMD社のRyzenというCPUもあります。「Ryzen 9 > Ryzen 7 > Ryzen 5 >Ryzen 3 >その他」という順番になることがほとんどです。

どのCPUを選べばいいかは使用目的でだいたい決まります。

CPUグレード別のおすすめの使用方法

よくわからない方はとりあえず「Core i5、Ryzen 5以上」のパソコンを買っておけば大体のことはできます。3Dゲームや動画編集などをサクサクやりたい方はCore i7、Ryzen 7以上を買えばいいでしょう。

ただしもし中古でパソコンを買う場合、新しい世代のCPUは古い世代のCPUより性能が上がってるので、古いCore i7よりも新しいCore i5のほうが性能が高いということもありえます

またこのような順番の性能になっているのはデスクトップ用のCPUのみです。ノートPC用のCPUでは省電力機能の性能などによって性能がバラバラなので同じ世代でもCore i7よりもCore i5のほうが性能が高いということも普通にありえてしまいます。

CPUの型番

例えば「Core i5-13400」「Core i7-1165G7」という文字が型番です。同じ種類のCPUではこの数字が大きいほど性能が高くなります。

「Core i5-12400」「Core i5-12600K」「Core i5-13400」の3つのCPUで比べると、
「Core i5-12400 < Core i5-12600K < Core i5-13400」
という順番で性能が高くなっていきます。

5桁の数字の最初の2桁が世代を表しています。つまり「Core i5-12400」の場合は12世代目(Alder Lake 世代)のCPUということになります。(第9世代以前は4桁の最初の1桁目の数字が世代です。)

新しい世代CPUになると性能が上がります。

ただし後ろにアルファベットがついている場合は、アルファベットがついてないCPUよりも性能が低くなることがあります。例えばU、H、G、Pがついている場合はノートPC用のCPUなので性能が低く、デスクトップ用のCPUと比べて1~2ランク下がります(例えばノートPC用のCPUの「Core i7-1270P(PassMarkスコア:17,496)」の場合デスクトップのCore i5-12400より性能が低い)

型番の後ろに「K」がついている場合は無印よりも性能が高いのでおすすめです。

CPUの世代

CPUは世代が上がることに性能が良くなります。

なので前の世代Core i7より新しい世代のCore i5のほうが性能が良いということもあります。

CPUの世代ごとのCore i7、Core i5の比較。世代が上がるとCore i7よりもCore i5のほうが高くなる
第13世代「Core i7-13700」は第14世代「Core i5-14600K」よりもスコアが低くなっている。

②クロック数、コア数

CPUには性能を決める要素として主にクロック周波数とコア数があります。

10年以上前のCPUはクロック周波数を見れば性能がわかりましたが、最近のCPUはこれだけを見て性能を判断することはほとんどできません。
ですがクロック周波数やコア数はCPUの性能を決める重要な数値であり、ソフトの必要要件などにも書かれていることが多いので一応説明しておきます。

クロック周波数

クロック数が高いほど処理能力が早くなります。例えば「最大 5.0 GHz」「最大3.4Ghz」という数字があります。

最大クロックが4.0GHz以上ならばハイスペックといえるでしょう。

3Dゲームなどをする場合はターボ時のクロックが4.0GHz以上のものを選ぶといいでしょう。

※「最大」とはブースト時・ターボ時のクロック数のことです。
近年のCPUには基本クロック(ベースクロック)とターボクロックの2種類の数値が書かれてあります。
普段複雑な処理をしないときは基本クロック数で動作し、複雑な動作をする必要があるときにクロック数をどんどん上げて行くという仕組みになっています。
最大値のときのクロック数のほうが重要です。

コア数

最近のCPUは同時に複数の処理ができるようになっています。例えば4コアでは4つの処理が同時にできるということです。

4コア以上であれば一般の使用には差し支えがありません。

ゲームなどの処理が必要な作業をしたい場合8コア以上のCPUを買うといいでしょう

基本的にはコア数が多ければ多いほど性能が高いですが、ノートPC用のCPUなどはコア数が多くても基本クロックが低いなどの理由でコア数の割に性能が低いことも普通にあるので注意が必要です。

※スレッドとは実際には仮想的なコア数です。例えば4コア8スレッドの場合は、実際には4コアですがあたかも8コアかのように動作できるということです。

③CPUスコア(おすすめ)

PassMark cpu chart

CPUスコアなら様々なCPUを点数で比較できるのでわかりやすい

このCPUベンチマークスコアはCPUを全て同じ状況でテストして、テストの結果を点数にしているものです。なので単純に数字が大きければ性能がいいということがわかります。

CPUスコアには様々ありますが「Passmark CPU Mark」というスコアが一番有名だと思います。このPassmarkスコアを見れば、どのCPUがスペックが高いか低いかを比較することができます。

CPUの性能は型番やクロック数だけでは厳密には判断しにくいです。

昔のCPUはクロック数だけで性能がほぼ決まるのでわかりやすかったです。ですが最近はコアの数やマルチスレッドの性能(どう命令を振り分けるか)、ターボブーストの性能(どのタイミングでクロックを上げたり下げたりするか)、省電力性能などものすごく複雑な構造ですし、世代が新しくなるほどそれらの性能も良くなってきています。なので予想することはかなり難しいです。

さらに最近のCPUは第12世代以降のCore iシリーズのようにPコアとEコアという性能が違うコアを搭載しているなどますます複雑化しています。

ですがCPUスコアを見れば古かったり新しいもの関係なく全てを点数で比較することができるのでわかりやすくなっています。

どれくらいのスコアがあればいいか

「Core i5-10400」のCPUスコアは「12,355」です。スコアが10,000以上あれば基本的なソフトは使用できます

スコアが15,000以上あれば画像編集、イラスト制作、簡単な動画編集などはできます。もう少しクリエイター系ソフトを快適に使用したい方、本格的な動画編集をしたい方はスコアが20,000以上あったほうが良いです。

3D・VRゲームやゲーム配信、4K動画編集など複雑な処理が必要な作業をしたい場合、スコアが25,000以上あるCPUを選ぶといいでしょう

CPUスコアの調べ方

Passmark CPU Markを調べる手順は次のようになります。

  1. こちらのページを開きます。
  2. 「Find CPU」の左の空欄にCPUの名前(「i5-8400」「Ryzen 7」など)を入れる
  3. 「CPU Mark」の列の数字がCPUスコアです。

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