CPUの性能の見方と選び方を初心者向けに解説|型番・世代・コア数・スコアの確認方法

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最終更新日:2026年9月4日

パソコンを購入するとき、CPUは特に選び方が分かりにくいパーツの1つです。

CPUには「Core Ultra 7」「Core i7」「Ryzen 7」などの名前がありますが、同じグレードでも、世代やデスクトップ向け・ノートパソコン向けの違いで性能は大きく変わります

そのため、「Core 7だから高性能」「Ryzen 7なら動画編集にも使える」と、グレード名だけで性能を決めつけるのは避けたいところです。

CPUを選ぶ際は、次の項目を確認します。

  • CPUの完全な型番
  • CPUの世代
  • デスクトップ用かノートパソコン用か
  • コア数とスレッド数
  • シングルコア性能
  • マルチコア性能
  • ベンチマークスコア
  • 消費電力と冷却性能

CPUは、型番・世代・コア数・ベンチマークを組み合わせて見ると、用途に合った製品を選びやすくなります。

CPUとは

CPUは、パソコン内の計算や命令の処理を担当するパーツです。

ソフトの起動、Webページの表示、動画の書き出し、ゲームの処理、ファイルの圧縮など、パソコンで行う多くの作業にCPUが関係しています。

CPU性能が足りないと、次のような問題が起こりやすくなります。

  • ソフトの起動に時間がかかる
  • 複数のソフトを開くと動作が重くなる
  • 動画の書き出しに時間がかかる
  • ゲーム中のフレームレートが安定しない
  • 音楽制作で音切れやノイズが発生しやすくなる
  • 3DCGのレンダリングに時間がかかる

ただ、パソコンの動作が重いからといって、原因がCPUとは限りません。メモリ不足、ストレージの速度不足、GPU性能不足、CPUの発熱、常駐ソフトなどが影響していることもあります。

用途に応じて、CPU・メモリ・GPUのバランスを取る必要があります。

CPUはグレード名だけで選ばない

IntelのCPUには、主に次のようなグレードがあります。

グレードおおまかな位置付け
Core Ultra 9・Core i9最上位クラス
Core Ultra 7・Core i7高性能クラス
Core Ultra 5・Core i5中性能クラス
Core 3・Core i3エントリークラス
Intel Processor軽作業向け

AMDのRyzenには、主に次のグレードがあります。

グレードおおまかな位置付け
Ryzen 9最上位クラス
Ryzen 7高性能クラス
Ryzen 5中性能クラス
Ryzen 3エントリークラス

数字が大きいほど上位、というのが基本的な見方です。

ただし、この序列がそのまま当てはまるのは、同じ世代・同じ製品カテゴリで比べる場合です

例えば、数世代前のCore i7より、新しい世代のCore i5の方が高性能なことがあります。省電力を重視したノートパソコン向けCore Ultra 7より、デスクトップ向けCore Ultra 5の方が高性能になる場合もあります。

IntelもCore Ultra 9・7・5などの数字を性能グレードとして位置付けています。ただし、製品番号や末尾の記号によって、世代や用途は異なります。

CPUを比較するときは、グレード名だけで判断せず、完全な型番まで確認しましょう。

CPUの性能を確認するポイント

Intel processor on black motherboard

CPU性能は、1つの数字だけでは決まりません。

まずは、CPUの世代やコア数など、性能を左右する項目を整理します。

CPUの世代

CPUは、同じCore 7やRyzen 7でも、世代が違えば設計や性能も変わります

新しい世代になると、次のような点が改良される傾向があります。

  • 1コアあたりの処理性能
  • 消費電力
  • 内蔵グラフィックス
  • 対応メモリ
  • 動画のエンコード・デコード機能
  • AI処理機能
  • 搭載できる端子や規格

グレード名に加えて、どのシリーズ・世代に属するCPUなのかも確認しておきましょう。

ただし、新しい世代だからといって、必ず上位になるわけではありません。

新しい世代のエントリーCPUより、1世代前の上位CPUの方が高性能な場合もあります。世代だけで決めず、最終的にはベンチマークスコアも確認しましょう。

コア数

コアは、CPU内部で処理を行う部分です。

一般に、コア数が多いほど複数の処理を同時にこなしやすくなります

コア数の多さが効きやすいのは、次のような用途です。

  • 動画の書き出し
  • 3DCGのCPUレンダリング
  • ファイルの圧縮・解凍
  • ゲーム配信
  • 複数ソフトの同時使用
  • ソフトウェアのコンパイル

ただし、すべてのソフトが多数のコアを効率よく使えるわけではありません。

Web閲覧やOfficeソフト、一部のゲーム、DTM、画像編集などでは、コア数より1コアあたりの性能が効くこともあります。

コア数だけで速さが決まるわけではないため、用途に合わせて選びましょう。

スレッド数

スレッド数は、CPUが同時に扱える処理の流れを示す数字です。

例えば、8コア16スレッドのCPUなら、8個の物理コアで最大16個の処理の流れを扱えます

スレッド数が多いと、動画の書き出しやレンダリング、複数ソフトの同時使用などで有利になることがあります。

ただし、スレッド数が2倍になっても、処理速度まで必ず2倍になるわけではありません。効果は、ソフト側がマルチスレッドにどこまで対応しているかでも変わります。

クロック周波数

クロック周波数はCPUの動作速度を示す数字で、単位にはGHzが使われます。

例えば「最大5.0GHz」と記載されたCPUは、条件が整えばクロック周波数を5.0GHz付近まで上げられることを意味します。

一般に、クロック周波数が高いほど処理は速くなりやすいものの、GHzだけでCPU性能を比較することはできません。

実際の性能は、次のような要素にも左右されます。

  • CPUの設計
  • 世代
  • コア数
  • キャッシュ容量
  • 消費電力
  • 冷却性能
  • ソフトとの相性

Intelも、クロック周波数が高いほど基本的には高速になる一方、実際の性能には複数の要素が影響すると説明しています。

クロック周波数は、できるだけ同じ世代・同じシリーズのCPU同士で比べましょう。

キャッシュ容量

キャッシュは、CPUが頻繁に使うデータを一時的に保存する高速な記憶領域です。

キャッシュ容量が多いと、CPUがメモリへデータを取りに行く回数を減らせるため、処理が速くなる場合があります。

特にゲームではキャッシュ容量が性能に影響することがあります

AMDのX3Dシリーズは、3D V-Cacheと呼ばれる大容量キャッシュを搭載したCPUです。ゲーム性能を重視した製品として展開されています。

ただし、キャッシュ容量が多ければ、どの用途でも同じように速くなるわけではありません。CPUを比べる際の要素の1つとして見ておきましょう。

シングルコア性能とマルチコア性能の違い

white and green hard disk drive

CPUを見るときは、シングルコア性能とマルチコア性能を分けて考えると分かりやすくなります。

シングルコア性能

シングルコア性能はCPUの1コアで処理したときの性能です。

シングルコア性能が効きやすいのは、次のような用途です。

  • Web閲覧
  • Officeソフト
  • パソコンの基本操作
  • PCゲーム
  • Photoshop
  • イラスト制作
  • DTM
  • 一部の設計ソフト

シングルコア性能が高いと、ソフトの操作に対する反応が速くなりやすく、ゲームのフレームレートを安定させるうえでも有利です。

マルチコア性能

マルチコア性能は複数のコアを同時に使用したときの性能です。

マルチコア性能が効きやすいのは、次のような用途です。

  • 動画のエンコード
  • 動画の書き出し
  • 3DCGレンダリング
  • ゲーム配信
  • ファイル圧縮
  • 複数ソフトの同時使用
  • プログラムのコンパイル

CPU Markのような総合スコアが高いCPUは、マルチコア処理にも強い傾向があります。

ただし、CPU Markが高いからといって、すべてのゲームやソフトで最速になるとは限りません。

ゲームや日常操作ではシングルコア性能、動画の書き出しやレンダリングではマルチコア性能を重視すると比較しやすくなります。

Intel製CPUの型番の見方

IntelのCPUには、従来の「Core i」シリーズと、新しい「Core Ultra」「Core」シリーズがあります。

Core i7-14700Kの見方

「Core i7-14700K」を例にすると、型番は次のように分けられます。

部分意味
CoreCPUのブランド
i7性能グレード
14第14世代
700同世代内での製品番号
K倍率ロック解除モデル

同じ第14世代でも、Core i5、Core i7、Core i9によって性能グレードが異なります。

同じCore i7にも、14700、14700F、14700K、14700KFなど複数のモデルがあります。

Core Ultra 7 265Kの見方

「Core Ultra 7 265K」も、次のように分けて見ます。

部分意味
Core UltraCPUのブランド
7性能グレード
2シリーズ番号
65製品番号
K倍率ロック解除モデル

IntelのCore Ultraでは、製品番号の先頭にある数字がシリーズ番号を表します。例えば、165Hはシリーズ1、265Kはシリーズ2に属します。

Core Ultraにはデスクトップ向けとノートパソコン向けがあるため、数字だけでなく末尾の記号まで確認する必要があります。

Intel CPUの主な末尾記号

記号主な意味
K倍率ロック解除モデル
F内蔵グラフィックスを使用できず、別途GPUが必要
KFKとFの両方の特徴を持つ
T省電力を重視したデスクトップ向け
HXノートパソコン向けの最上位性能クラス
Hノートパソコン向けの高性能モデル
P薄型ノート向けの性能重視モデル
Uノートパソコン向けの省電力モデル
V特定のモバイル向けシリーズに使用される記号

Intelの公式情報でも、Kは倍率ロック解除、Fは外部GPUが必要、Hはモバイル向け高性能、Uはモバイル向け省電力モデルとして分類されています。

HとUは、特に見分けておきたい記号です。

同じCore Ultra 7でも、Hモデルは性能を重視し、Uモデルは消費電力やバッテリー持続時間を重視しています。同じグレード名でも、性能まで同じとは限りません

AMD Ryzenの型番の見方

AMDのデスクトップ向けCPUでは、「Ryzen 7 9700X」のような型番が使われています。

部分意味
RyzenCPUのブランド
7性能グレード
9000CPUのシリーズ
700同シリーズ内での製品番号
X高性能側に位置付けられるモデル

Ryzen 9000シリーズは、Ryzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5などのグレードに分かれています。

AMDのノートパソコン向けCPUでは、Ryzen AIシリーズや複数世代のRyzenシリーズが併売されています。型番の規則も、デスクトップ向けとは異なる場合があります。

ノートパソコン向けには、Ryzen AI 400、Ryzen AI 300、Ryzen 200、Ryzen 9000、Ryzen 8000など複数のシリーズがあります。

ノートパソコンを選ぶときは、Ryzen 7という名前だけで決めず、完全な型番で検索して性能を確認しましょう。

AMD CPUの主な末尾記号

記号主な特徴
X3D大容量の3D V-Cacheを搭載したモデル
G比較的高性能な内蔵グラフィックスを搭載したデスクトップ向けモデル
X同シリーズ内で高性能側に位置付けられるモデル
HX高性能ノートパソコン向けに使われるモデル
HS性能と消費電力のバランスを重視したノート向けモデル
U省電力ノートパソコン向けに使われるモデル

AMDは、X3Dシリーズを大容量キャッシュでゲーム性能を高めた製品として展開しています。Gシリーズは、比較的高性能な内蔵グラフィックスを備え、グラフィックボードなしでもゲームを動かせる製品です。

デスクトップ用CPUとノートパソコン用CPUの違い

CPUを比べるときは、デスクトップ向けとノートパソコン向けを分けて考えましょう。

デスクトップ用CPU

デスクトップ用CPUには、次のような特徴があります。

  • 消費電力の上限を高く設定しやすい
  • 大型のCPUクーラーを搭載できる
  • 高い性能を長時間維持しやすい
  • CPUを交換できる製品が多い
  • 同価格帯のノートパソコンより高性能になりやすい

動画編集、3DCG、ゲーム配信など、CPUへ長時間負荷がかかる用途にはデスクトップが向いています。

ノートパソコン用CPU

ノートパソコン用CPUには、次のような特徴があります。

  • 消費電力や発熱が抑えられている
  • バッテリー持続時間が考慮されている
  • パソコン本体の冷却性能によって速度が変わる
  • 同じCPUでもメーカーの電力設定によって性能差が出る
  • 基本的にCPUを交換できない

ノートパソコンでは、CPUの型番に加えて、本体の厚さ、冷却性能、電力設定も実際の性能を左右します

薄型ノートパソコンとゲーミングノートパソコンが同じグレードのCPUを搭載していても、長時間の処理性能まで同じとは限りません。

用途別に必要なCPU性能の目安

必要なCPU性能は、用途によって変わります。

次の表は、CPU選びの大まかな目安です。

用途CPUの目安重視する性能
Web閲覧・動画視聴Core 3・Core i3・Ryzen 3以上シングルコア性能
Office・一般用途Core 5・Core i5・Ryzen 5以上シングル性能・省電力性
Photoshop・イラストCore 5・Ryzen 5以上シングル性能・メモリ
DTM・音楽制作Core 5・Ryzen 5以上シングル性能・コア数
PCゲームCore 5・Ryzen 5以上シングル性能・キャッシュ
フルHD動画編集Core 5~7・Ryzen 5~7マルチ性能・GPU
4K動画編集Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上マルチ性能・GPU
ゲーム配信Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上マルチ性能・GPU
3DCG制作Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上CPU・GPUの両方
CPUレンダリングCore Ultra 9・Core i9・Ryzen 9コア数・マルチ性能

絶対的な条件ではなく、あくまで目安として見てください。

同じ動画編集でも、フルHDと4Kでは必要な性能が異なります。コーデック、エフェクト数、動画の長さ、使用ソフトによっても必要性能は変わります。

Web閲覧やOffice

Web閲覧、動画視聴、文書作成が中心であれば、最上位CPUは必要ありません。

Core 3、Core i3、Ryzen 3以上でも対応できます。複数のブラウザタブやソフトを同時に開くなら、Core 5・Core i5・Ryzen 5以上を選ぶと余裕があります。

CPUとあわせて、メモリ16GB以上とSSDを搭載しているかも確認しましょう。

Photoshop・イラスト制作

Photoshopやイラスト制作では、極端にコア数の多いCPUより、シングルコア性能の高いCPUが適しています。

一般的な画像編集であれば、Core Ultra 5・Core i5・Ryzen 5以上が目安です。

大きな画像や多数のレイヤーを扱う場合は、CPUだけでなく32GB以上のメモリも検討しましょう。

DTM・音楽制作

DTMはリアルタイムで音声処理を行うため、シングルコア性能とマルチコア性能の両方が求められます。

ソフト音源やエフェクトを多数使う場合は、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7クラスを選ぶと余裕があります。

CPU性能に余裕があっても、オーディオインターフェースのドライバーやバッファサイズの設定次第では音切れが起こることがあります。

PCゲーム

PCゲームでは、CPUとあわせてGPU性能も大きく影響します。

CPUはCore Ultra 5・Core i5・Ryzen 5以上を基準にします。高フレームレートを狙う場合やCPU負荷の高いゲームでは、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上も検討しましょう。

ゲームではCPU Markの総合スコアだけでなく、シングルコア性能や実際のゲームベンチマークも確認しましょう。

ゲーム性能を重視する場合は、大容量キャッシュを搭載したRyzen X3Dシリーズも候補になります。

動画編集

動画編集では、プレビュー再生、エフェクト処理、動画の書き出しなどでCPUが使われます。

フルHD動画の簡単な編集なら、Core Ultra 5・Ryzen 5クラスでも対応できます。

4K動画を継続的に編集するなら、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上を基準にすると選びやすいです。

動画編集では、GPUによるハードウェア処理も欠かせません。CPUだけに予算を集中させず、使用する編集ソフトに合ったGPUも選びましょう。

3DCG・レンダリング

3DCG制作は、使用するレンダリング方式によって必要なCPU性能が変わります。

CPUレンダリングを行う場合は、コア数が多くマルチコア性能の高いCPUが有利です。

GPUレンダリングが中心なら、CPUよりGPUに予算をかけた方が処理時間を短縮できる場合があります。

使用するソフトやレンダラーが、CPUとGPUのどちらを使うのか確認してから選びましょう。

PassMarkでCPU性能を調べる方法

CPU性能を手軽に比べたいときは、PassMarkのCPU Benchmarkが便利です。

PassMarkには、Intel、AMD、Apple、Qualcommなど、さまざまなCPUのベンチマーク結果が掲載されています。

CPU Markを確認する

CPU Markは、CPUの総合的な処理性能を表すスコアです。

数値が高いほど、マルチコアを使う処理も速い傾向があります。

動画の書き出し、ファイル圧縮、CPUレンダリングなどを大まかに比較したいときに役立ちます。

PassMarkのCPU Markは、整数演算、圧縮、暗号化、物理演算など複数のテスト結果から算出されています。

Single Thread Ratingを確認する

Single Thread Ratingは、1つの処理スレッドを使用したときの性能を示すスコアです。

次の用途では、CPU MarkとあわせてSingle Thread Ratingも確認しましょう。

  • PCゲーム
  • Web閲覧
  • Officeソフト
  • Photoshop
  • イラスト制作
  • DTM
  • パソコンの基本操作

CPU Markが高くてもSingle Thread Ratingが低いと、日常操作や一部のゲームでは期待したほど速くならないことがあります。

CPUを検索する手順

PassMarkでCPUを調べる手順は、次のとおりです。

  1. パソコンの商品ページでCPUの完全な型番を確認する
  2. 検索エンジンにCPUの型番と「PassMark」を入力する
  3. CPU Markを確認する
  4. Single Thread Ratingを確認する
  5. 比較したいCPUとスコアを比べる
  6. デスクトップ用かノートパソコン用かを確認する

例えば「Core Ultra 7 265K PassMark」のように、型番を省略せず検索します。

「Core Ultra 7 PassMark」だけで検索すると複数のCPUが表示され、正しく比較できない可能性があります。

PassMarkのスコアは絶対的な数字ではない

PassMarkのスコアは、すべてのCPUを完全に同一のパソコンでテストした結果ではありません。

PassMarkの公式説明では、ベンチマーク結果の多くはPerformanceTestを使ったユーザーから投稿されたデータで、社内テストの結果も含まれています

スコアは、次の条件によって変動することがあります。

  • CPUクーラーの性能
  • パソコンの電力設定
  • メモリの性能
  • マザーボードの設定
  • バックグラウンドで動作しているソフト
  • オーバークロック
  • ノートパソコン本体の冷却性能

PassMarkには新しい結果が定期的に追加されるため、CPU Markの平均値も時間とともに変化します。特に発売直後のCPUはサンプル数が少なく、数値が安定しない場合があります。

スコアは絶対的な性能値ではなく、CPU同士を比べるための目安として使いましょう。

CPUスコアの目安

CPU Markを基準にパソコンを選ぶなら、次の数値が大まかな目安になります。

CPU Mark適した用途の目安
10,000以上Web閲覧、動画視聴、文書作成
15,000以上Office、複数タブ、一般的なパソコン作業
20,000以上Photoshop、イラスト、DTM、軽い動画編集
30,000以上4K動画編集、ゲーム配信、複数の重いソフト
40,000以上CPUレンダリング、本格的な動画制作、重い並列処理

ただし、この数値で必要性能が保証されるわけではありません。

CPU Markはマルチコア性能の影響を強く受けるため、ゲームや日常操作ではSingle Thread Ratingもあわせて確認しましょう。

動画編集、ゲーム、3DCGでは、GPU性能も大きく影響します。

CPU選びでよくある失敗

Core Ultra 7やRyzen 7という名前だけで選ぶ

同じCore Ultra 7やRyzen 7でも、世代や末尾記号によって性能が異なります。

特にノートパソコンでは、同じグレードの中に高性能モデルと省電力モデルが混在しています。

比較するときは、必ず完全な型番まで確認しましょう。

クロック周波数だけで比較する

5.0GHzのCPUが4.5GHzのCPUより必ず高性能とは限りません。

世代やCPU設計が異なる場合、クロック周波数だけを直接比べることはできません。

GHzだけで決めず、CPU MarkやSingle Thread Ratingも確認しましょう。

コア数だけで選ぶ

コア数が多いCPUはマルチコア処理に向いています。ただ、ゲームや日常操作ではシングルコア性能の方が効くこともあります。

用途によっては、低速な16コアCPUより高速な8コアCPUの方が快適になる場合もあります。

ノート用とデスクトップ用を同じ基準で比較する

デスクトップ向けCPUは、消費電力の上限を高く設定しやすく、大型クーラーも使えるため、高い性能を長時間維持しやすい傾向があります。

ノートパソコン向けCPUは、性能だけでなく省電力性や発熱も考慮して設計されています。

同じCore Ultra 7やRyzen 7でも、デスクトップ向けとノートパソコン向けを同じ基準で比べないようにしましょう。

CPUに予算をかけすぎる

用途によっては、CPUを上位モデルにするより、メモリやGPUを強化した方が快適になることがあります。

例えばゲームでは、CPUをCore Ultra 9にするより、Core Ultra 7と高性能GPUを組み合わせた方がフレームレートが高くなる場合があります。

画像編集ではメモリ容量、動画編集ではGPUやSSDの速度も性能に影響します。

CPU単体ではなく、パソコン全体のバランスを見て選びましょう。

CPUの性能に関するよくある質問

CPUはCore i5やRyzen 5で十分ですか

Web閲覧、Office、動画視聴、画像編集、一般的なゲームなら、Core 5・Core i5・Ryzen 5クラスで対応できることが多いです。

4K動画編集、負荷の重いゲーム配信、3DCG、CPUレンダリングなどを行うなら、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上を検討しましょう。

Core i7とRyzen 7はどちらが高性能ですか

Core i7とRyzen 7は、グレード名だけでは性能を比較できません。

性能は、世代、型番、デスクトップ向けかノートパソコン向けか、消費電力、使用するソフトによって変わります。

具体的な製品名を確認したうえで、CPU Mark、Single Thread Rating、使用ソフトのベンチマークを比べましょう。

CPUの世代は新しい方がよいですか

一般に、新しい世代ほど性能、消費電力、対応機能などで有利です。

ただし、新しい下位CPUより、1世代前の上位CPUの方が高性能な場合もあります

価格とベンチマークスコアの両方を見て選びましょう。

CPU Markが高ければゲームにも向いていますか

CPU Markが高いCPUは総合的な処理能力も高い傾向があります。ただし、それだけでゲーム性能まで高いとは判断できません。

ゲームでは、Single Thread Rating、キャッシュ容量、実際のゲームベンチマーク、GPU性能も確認が必要です。

ゲーム用CPUは、CPU Markだけで決めないようにしましょう。

内蔵グラフィックス付きCPUを選ぶべきですか

グラフィックボードを搭載しないパソコンでは、内蔵グラフィックス付きCPUが必要です。

グラフィックボードを搭載する場合でも、内蔵グラフィックスがあれば、GPU故障時の切り分けやトラブル対応に使えます。

IntelのF付きCPUなど、内蔵グラフィックスを使えないCPUは価格が安くなる場合があります。

まとめ

CPUは、Core 7、Core i7、Ryzen 7などのグレード名だけで選ばないことが大切です。

CPU性能を確認するときは、次の項目をチェックします。

  • CPUの完全な型番
  • 世代とシリーズ
  • デスクトップ用かノートパソコン用か
  • コア数とスレッド数
  • シングルコア性能
  • マルチコア性能
  • CPU Mark
  • Single Thread Rating
  • 消費電力と冷却性能

Web閲覧やOfficeが中心なら、Core 5・Core i5・Ryzen 5クラスでも十分な場合が多いです。4K動画編集、ゲーム配信、3DCGなどでは、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上が候補になります。

必要な性能は、使用するソフトや作業内容によって変わります。

購入前にCPUの完全な型番を確認し、PassMarkなどのベンチマークスコアと、使用するソフトの推奨環境を照らし合わせて選びましょう。

簡易CPUスコア一覧

性能
(スコア)
第14世代Core iCore Ultra 200SRyzen 7000Ryzen 9000その他
(ノートPC用など)
69000Core Ultra 7 270K Plus
67000Core Ultra 9 285KRyzen 9 9950X
65000Core i9-14900KS
64000Ryzen 9 7950X
Ryzen 9 7950X3D
61000Core i9-14900K
59000Core Ultra 7 265K
55000Core i9-14900Ryzen 9 9900XRyzen 9 7945HX
53000Core i7-14700KCore Ultra 5 250K Plus
52000Ryzen 9 7900X
Ryzen 9 7900X3D
50000Ryzen 9 7900
46000Core i7-14700Core Ultra 7 265Core i9-14900HX
45000Core i9-13900HX
43000Core Ultra 5 245K
41000Ryzen 7 9850X3D
40000Core i5-14600KRyzen 7 9800X3DApple M3 Max
38000Core i5-14600Ryzen 7 9700X
37000Ryzen 7 7800X3D
Ryzen 7 7700X
Core i7-14700HX
35000Core i5-14500Ryzen 7 7700Core i7-13700HX
32000Ryzen 7 7745HX
30000Core i5-14400Core Ultra 5 225Ryzen 5 9600XCore i9-13900H
29000Core Ultra 9 185H
28000Ryzen 5 7600XCore Ultra 7 165H
27000Ryzen 5 7600Core i7-13700H
26000Ryzen 5 7500FApple M3 Pro
20000Apple M3
15000Apple M2
※PassMarkはCPUの総合性能の参考値です。各ソフトウェアでの実際の性能順位と完全に一致するものではありません。

CPUスコアの調べ方

PassMark CPU Markを調べる手順は次のとおりです。

  1. こちらのページを開きます。
  2. 「Find CPU」の左の空欄にCPUの名前(「i5-8400」「Ryzen 7」など)を入れる
  3. 「CPU Mark」の列の数字がCPUスコアです。

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