CPUの性能の見方と選び方を初心者向けに解説|型番・世代・コア数・スコアの確認方法
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最終更新日:2026年7月28日
パソコンを購入するとき、特に分かりにくいのがCPUの選び方です。
CPUには「Core Ultra 7」「Core i7」「Ryzen 7」などの名前が付いていますが、同じグレードでも世代やデスクトップ用・ノートパソコン用の違いによって性能は大きく変わります。
そのため、単純に「Core 7だから高性能」「Ryzen 7なら動画編集にも使える」と判断するのはおすすめできません。
CPUを選ぶときは、次の項目を確認することが重要です。
- CPUの完全な型番
- CPUの世代
- デスクトップ用かノートパソコン用か
- コア数とスレッド数
- シングルコア性能
- マルチコア性能
- ベンチマークスコア
- 消費電力と冷却性能
この記事では、CPUの性能の見方と、用途に合ったCPUの選び方を初心者向けに解説します。
CPUとは

CPUは、パソコン内の計算や命令の処理を担当するパーツです。
ソフトの起動、Webページの表示、動画の書き出し、ゲームの処理、ファイルの圧縮など、パソコンで行う多くの作業にCPUが関係しています。
CPUの性能が不足していると、次のような問題が起こりやすくなります。
- ソフトの起動に時間がかかる
- 複数のソフトを開くと動作が重くなる
- 動画の書き出しに時間がかかる
- ゲーム中のフレームレートが安定しない
- 音楽制作で音切れやノイズが発生しやすくなる
- 3DCGのレンダリングに時間がかかる
ただし、パソコンの動作が重くなる原因はCPUだけではありません。メモリ不足、ストレージの速度不足、GPU性能不足、CPUの発熱、常駐ソフトなどが原因になることもあります。
CPUだけを高性能にするのではなく、用途に合わせてメモリやGPUとのバランスを取ることが大切です。
CPUはグレード名だけで選ばない
IntelのCPUには、主に次のようなグレードがあります。
| グレード | おおまかな位置付け |
|---|---|
| Core Ultra 9・Core i9 | 最上位クラス |
| Core Ultra 7・Core i7 | 高性能クラス |
| Core Ultra 5・Core i5 | 中性能クラス |
| Core 3・Core i3 | エントリークラス |
| Intel Processor | 軽作業向け |
AMDのRyzenには、主に次のグレードがあります。
| グレード | おおまかな位置付け |
|---|---|
| Ryzen 9 | 最上位クラス |
| Ryzen 7 | 高性能クラス |
| Ryzen 5 | 中性能クラス |
| Ryzen 3 | エントリークラス |
基本的には数字が大きいほど上位のグレードです。
しかし、これは同じ世代や同じ製品カテゴリの中で比較するときの目安です。
例えば、数世代前のCore i7より、新しい世代のCore i5の方が高性能なことがあります。また、ノートパソコン向けの省電力Core Ultra 7より、デスクトップ向けCore Ultra 5の方が高性能になる場合もあります。
Intelも、Core Ultra 9・7・5などの数字を性能グレードとして位置付けていますが、製品番号や末尾の記号によって世代や用途が異なります。
CPUを比較するときは、グレード名だけでなく、必ず完全な型番を確認しましょう。
CPUの性能を確認するポイント

CPUの性能は、1つの数字だけでは判断できません。
ここからは、CPUを選ぶときに確認したい項目を解説します。
CPUの世代
CPUは、同じCore 7やRyzen 7でも、世代によって設計や性能が異なります。
新しい世代では、次のような点が改良される傾向があります。
- 1コアあたりの処理性能
- 消費電力
- 内蔵グラフィックス
- 対応メモリ
- 動画のエンコード・デコード機能
- AI処理機能
- 搭載できる端子や規格
そのため、Core 7やRyzen 7というグレード名だけでなく、どのシリーズや世代に属するCPUなのかを確認する必要があります。
ただし、「新しい世代だから必ず上位」というわけではありません。
新しいエントリーCPUより、1世代前の上位CPUの方が高性能な場合もあります。世代は重要ですが、最終的にはベンチマークスコアも確認しましょう。
コア数
コアは、CPU内部で処理を行う部分です。
一般的には、コア数が多いほど複数の処理を同時に行いやすくなります。
コア数の多さが効果を発揮しやすいのは、次のような用途です。
- 動画の書き出し
- 3DCGのCPUレンダリング
- ファイルの圧縮・解凍
- ゲーム配信
- 複数ソフトの同時使用
- ソフトウェアのコンパイル
ただし、すべてのソフトが多くのコアを効率よく使用できるわけではありません。
Web閲覧やOfficeソフト、一部のゲーム、DTM、画像編集などでは、コア数よりも1コアあたりの性能が重要になることがあります。
「コア数が多いCPUほど必ず速い」とは限らないため、用途に応じて選びましょう。
スレッド数
スレッド数は、CPUが同時に処理できる命令の流れを表す数字です。
例えば、8コア16スレッドのCPUは、8個の物理コアで最大16個の処理の流れを扱えます。
スレッド数が多いCPUは、動画の書き出しやレンダリング、複数ソフトの同時使用などで有利になることがあります。
ただし、スレッド数が2倍だから処理速度も必ず2倍になるわけではありません。ソフト側がマルチスレッドに対応しているかどうかによっても効果が変わります。
クロック周波数
クロック周波数は、CPUが動作する速さを示す数字で、GHzという単位が使われます。
例えば、最大5.0GHzのCPUは、条件が整ったときに最大5.0GHz付近までクロック周波数を上げられることを表しています。
一般的にはクロック周波数が高いほど処理を速く行いやすくなりますが、GHzだけでCPU性能を比較することはできません。
CPUの性能には、次のような要素も関係するからです。
- CPUの設計
- 世代
- コア数
- キャッシュ容量
- 消費電力
- 冷却性能
- ソフトとの相性
Intelも、クロック周波数が高いほど基本的には高速になるものの、実際の性能にはほかの複数の要素が影響すると説明しています。
クロック周波数を比較する場合は、できるだけ同じ世代・同じシリーズのCPU同士で比較しましょう。
キャッシュ容量
キャッシュは、CPUが頻繁に使用するデータを一時的に保存しておく高速な記憶領域です。
キャッシュ容量が多いと、CPUがメモリまでデータを取りに行く回数を減らせるため、処理速度の向上につながる場合があります。
特にゲームではキャッシュ容量が性能に影響することがあります。
AMDのX3Dシリーズは、3D V-Cacheと呼ばれる大容量キャッシュを搭載したCPUです。AMDは、X3Dシリーズをゲーム性能の向上を重視した製品として展開しています。
ただし、キャッシュ容量が多ければ、すべての用途で同じように速くなるわけではありません。キャッシュはCPUを比較する要素の1つとして確認しましょう。
シングルコア性能とマルチコア性能の違い

CPUの性能を見るときは、シングルコア性能とマルチコア性能を分けて考える必要があります。
シングルコア性能
シングルコア性能はCPUの1コアで処理したときの性能です。
次のような用途では、シングルコア性能が重要になりやすい傾向があります。
- Web閲覧
- Officeソフト
- パソコンの基本操作
- PCゲーム
- Photoshop
- イラスト制作
- DTM
- 一部の設計ソフト
シングルコア性能が高いCPUは、ソフトの操作に対する反応が速くなりやすく、ゲームのフレームレートを安定させるうえでも重要です。
マルチコア性能
マルチコア性能は複数のコアを同時に使用したときの性能です。
次のような用途では、マルチコア性能が重要になりやすい傾向があります。
- 動画のエンコード
- 動画の書き出し
- 3DCGレンダリング
- ゲーム配信
- ファイル圧縮
- 複数ソフトの同時使用
- プログラムのコンパイル
CPU Markのような総合スコアが高いCPUは、マルチコア処理に強い傾向があります。
ただし、CPU Markが高いCPUが、すべてのゲームやソフトで最も速いとは限りません。
ゲームや日常操作の快適さを比較するときはシングルコア性能、動画の書き出しやレンダリングではマルチコア性能を重視しましょう。
Intel製CPUの型番の見方
IntelのCPUには、従来の「Core i」シリーズと、新しい「Core Ultra」「Core」シリーズがあります。
Core i7-14700Kの見方
「Core i7-14700K」を例にすると、次のように分けられます。
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| Core | CPUのブランド |
| i7 | 性能グレード |
| 14 | 第14世代 |
| 700 | 同世代内での製品番号 |
| K | 倍率ロック解除モデル |
同じ第14世代でも、Core i5、Core i7、Core i9によって性能グレードが異なります。
さらに、同じCore i7でも、14700、14700F、14700K、14700KFなどのモデルがあります。
Core Ultra 7 265Kの見方
「Core Ultra 7 265K」は、次のように分けて考えられます。
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| Core Ultra | CPUのブランド |
| 7 | 性能グレード |
| 2 | シリーズ番号 |
| 65 | 製品番号 |
| K | 倍率ロック解除モデル |
IntelのCore Ultraでは、製品番号の先頭にある数字がシリーズ番号を表します。例えば、165Hはシリーズ1、265Kはシリーズ2に属します。
ただし、Core Ultraにはデスクトップ用とノートパソコン用があるため、数字だけでなく末尾の記号も確認する必要があります。
Intel CPUの主な末尾記号
| 記号 | 主な意味 |
|---|---|
| K | 倍率ロック解除モデル |
| F | 内蔵グラフィックスを使用できず、別途GPUが必要 |
| KF | KとFの両方の特徴を持つ |
| T | 省電力を重視したデスクトップ向け |
| HX | ノートパソコン向けの最上位性能クラス |
| H | ノートパソコン向けの高性能モデル |
| P | 薄型ノート向けの性能重視モデル |
| U | ノートパソコン向けの省電力モデル |
| V | 特定のモバイル向けシリーズに使用される記号 |
Intelの公式情報でも、Kは倍率ロック解除、Fは外部GPUが必要、Hはモバイル向け高性能、Uはモバイル向け省電力モデルとして分類されています。
特に注意したいのが、HとUの違いです。
同じCore Ultra 7でも、Hモデルは性能を重視し、Uモデルは消費電力やバッテリー持続時間を重視しています。そのため、グレード名が同じでも性能は同じではありません。
AMD Ryzenの型番の見方
AMDのデスクトップ向けCPUでは、「Ryzen 7 9700X」のような型番が使われています。
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| Ryzen | CPUのブランド |
| 7 | 性能グレード |
| 9000 | CPUのシリーズ |
| 700 | 同シリーズ内での製品番号 |
| X | 高性能側に位置付けられるモデル |
Ryzen 9000シリーズは、Ryzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5などのグレードに分かれています。
ただし、AMDのノートパソコン向けCPUでは、Ryzen AIシリーズや複数世代のRyzenシリーズが併売されており、型番の規則がデスクトップ向けと異なる場合があります。
AMDのノート向け製品には、Ryzen AI 400、Ryzen AI 300、Ryzen 200、Ryzen 9000、Ryzen 8000など複数のシリーズがあります。
ノートパソコンを選ぶ場合は、Ryzen 7という名前だけで判断せず、完全な型番を検索して性能を確認しましょう。
AMD CPUの主な末尾記号
| 記号 | 主な特徴 |
|---|---|
| X3D | 大容量の3D V-Cacheを搭載したモデル |
| G | 比較的高性能な内蔵グラフィックスを搭載したデスクトップ向けモデル |
| X | 同シリーズ内で高性能側に位置付けられるモデル |
| HX | 高性能ノートパソコン向けに使われるモデル |
| HS | 性能と消費電力のバランスを重視したノート向けモデル |
| U | 省電力ノートパソコン向けに使われるモデル |
AMDは、X3Dシリーズを大容量キャッシュによってゲーム性能を高めた製品として、Gシリーズを内蔵グラフィックスでゲームも動かせる製品として展開しています。
デスクトップ用CPUとノートパソコン用CPUの違い
CPUを比較するときは、デスクトップ用とノートパソコン用を分けて考える必要があります。
デスクトップ用CPU
デスクトップ用CPUには、次のような特徴があります。
- 消費電力の上限を高く設定しやすい
- 大型のCPUクーラーを搭載できる
- 高い性能を長時間維持しやすい
- CPUを交換できる製品が多い
- 同価格帯のノートパソコンより高性能になりやすい
動画編集、3DCG、ゲーム配信など、長時間CPUに負荷がかかる用途にはデスクトップが向いています。
ノートパソコン用CPU
ノートパソコン用CPUには、次のような特徴があります。
- 消費電力や発熱が抑えられている
- バッテリー持続時間が考慮されている
- パソコン本体の冷却性能によって速度が変わる
- 同じCPUでもメーカーの電力設定によって性能差が出る
- 基本的にCPUを交換できない
ノートパソコンでは、CPUの型番だけでなく、本体の厚さ、冷却性能、電力設定も性能に影響します。
薄型ノートパソコンとゲーミングノートパソコンに同じグレードのCPUが搭載されていても、長時間の処理性能は同じとは限りません。
用途別に必要なCPU性能の目安
必要なCPU性能は、パソコンで何をするかによって変わります。
以下の表は、CPUを選ぶときのおおまかな目安です。
| 用途 | CPUの目安 | 重視する性能 |
|---|---|---|
| Web閲覧・動画視聴 | Core 3・Core i3・Ryzen 3以上 | シングルコア性能 |
| Office・一般用途 | Core 5・Core i5・Ryzen 5以上 | シングル性能・省電力性 |
| Photoshop・イラスト | Core 5・Ryzen 5以上 | シングル性能・メモリ |
| DTM・音楽制作 | Core 5・Ryzen 5以上 | シングル性能・コア数 |
| PCゲーム | Core 5・Ryzen 5以上 | シングル性能・キャッシュ |
| フルHD動画編集 | Core 5~7・Ryzen 5~7 | マルチ性能・GPU |
| 4K動画編集 | Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上 | マルチ性能・GPU |
| ゲーム配信 | Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上 | マルチ性能・GPU |
| 3DCG制作 | Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上 | CPU・GPUの両方 |
| CPUレンダリング | Core Ultra 9・Core i9・Ryzen 9 | コア数・マルチ性能 |
これは絶対的な条件ではありません。
同じ動画編集でも、フルHDと4Kでは必要性能が異なります。使用するコーデック、エフェクト数、動画の長さ、使用ソフトによっても必要なCPU性能は変わります。
Web閲覧やOffice
Web閲覧、動画視聴、文書作成が中心であれば、最上位CPUは必要ありません。
Core 3、Core i3、Ryzen 3以上でも対応できますが、複数のブラウザタブやソフトを同時に開くなら、Core 5・Core i5・Ryzen 5以上を選ぶと余裕があります。
CPUだけでなく、メモリ16GB以上とSSDを搭載したパソコンを選ぶことも重要です。
Photoshop・イラスト制作
Photoshopやイラスト制作では、極端にコア数が多いCPUより、シングルコア性能が高いCPUが適しています。
一般的な画像編集であれば、Core Ultra 5・Core i5・Ryzen 5以上が目安です。
大きな画像や多数のレイヤーを扱う場合は、CPUだけでなく32GB以上のメモリも検討しましょう。
DTM・音楽制作
DTMでは、リアルタイムで音声処理を行うため、シングルコア性能とマルチコア性能の両方が重要です。
ソフト音源やエフェクトを多数使用する場合は、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7クラスを選ぶと余裕があります。
ただし、CPU性能が高くても、オーディオインターフェースのドライバーやバッファサイズの設定によって音切れが起こることがあります。
PCゲーム
PCゲームでは、CPUだけでなくGPUの性能が重要です。
CPUはCore Ultra 5・Core i5・Ryzen 5以上を基準にし、高フレームレートを狙う場合やCPU負荷の高いゲームではCore Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上を検討します。
ゲームではCPU Markの総合スコアだけでなく、シングルコア性能や実際のゲームベンチマークも確認しましょう。
ゲーム性能を重視する場合は、大容量キャッシュを搭載したRyzen X3Dシリーズも候補になります。
動画編集
動画編集では、プレビューの再生、エフェクト処理、動画の書き出しなどにCPUが使用されます。
フルHD動画の簡単な編集であればCore Ultra 5・Ryzen 5クラスでも対応できます。
4K動画を継続的に編集する場合は、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上を基準にするのがおすすめです。
ただし、動画編集ではGPUによるハードウェア処理も重要です。CPUだけを高性能にするのではなく、使用する編集ソフトに適したGPUも搭載しましょう。
3DCG・レンダリング
3DCG制作では、使用するレンダリング方式によって必要なCPUが変わります。
CPUレンダリングを行う場合は、コア数が多くマルチコア性能の高いCPUが有利です。
一方、GPUレンダリングを中心に使用する場合は、CPUよりもGPUに予算をかけた方が処理時間を短縮できる場合があります。
使用するソフトやレンダラーがCPUとGPUのどちらを使用するのか確認してから選びましょう。
PassMarkでCPU性能を調べる方法
CPUの性能を簡単に比較したい場合は、PassMarkのCPU Benchmarkが便利です。
PassMarkには、Intel、AMD、Apple、Qualcommなど、さまざまなCPUのベンチマーク結果が掲載されています。
CPU Markを確認する
CPU Markは、CPUの総合的な処理性能を表すスコアです。
基本的には、数値が高いほどマルチコアを使用した処理が速い傾向があります。
動画の書き出し、ファイル圧縮、CPUレンダリングなどの性能を大まかに比較するときに役立ちます。
PassMarkのCPU Markは、整数演算、圧縮、暗号化、物理演算など複数のテスト結果から算出されています。
Single Thread Ratingを確認する
Single Thread Ratingは、1つの処理スレッドを使用したときの性能を示すスコアです。
次の用途では、CPU MarkだけでなくSingle Thread Ratingも確認しましょう。
- PCゲーム
- Web閲覧
- Officeソフト
- Photoshop
- イラスト制作
- DTM
- パソコンの基本操作
CPU Markが高くてもSingle Thread Ratingが低ければ、日常操作や一部のゲームでは期待したほど速くならないことがあります。
CPUを検索する手順
PassMarkでCPUを調べる手順は次のとおりです。
- パソコンの商品ページでCPUの完全な型番を確認する
- 検索エンジンにCPUの型番と「PassMark」を入力する
- CPU Markを確認する
- Single Thread Ratingを確認する
- 比較したいCPUとスコアを比べる
- デスクトップ用かノートパソコン用かを確認する
例えば、「Core Ultra 7 265K PassMark」のように、型番を省略せず検索します。
「Core Ultra 7 PassMark」だけでは、複数のCPUが表示され、正しく比較できない可能性があります。
PassMarkのスコアは絶対的な数字ではない
PassMarkのスコアは、すべてのCPUを完全に同一のパソコンでテストした結果ではありません。
PassMarkの公式説明によると、ベンチマーク結果の多くはPerformanceTestを使用したユーザーから投稿されたデータで、社内テストの結果も含まれています。
そのため、次の条件によってスコアが変動することがあります。
- CPUクーラーの性能
- パソコンの電力設定
- メモリの性能
- マザーボードの設定
- バックグラウンドで動作しているソフト
- オーバークロック
- ノートパソコン本体の冷却性能
PassMarkでは新しい結果が定期的に追加されるため、CPU Markの平均値も時間とともに変化します。特に発売直後のCPUはサンプル数が少なく、数値が安定しない場合があります。
スコアは絶対的な性能ではなく、CPU同士を比較するための目安として使いましょう。
CPUスコアの目安
CPU Markを使ってパソコンを選ぶ場合は、次の数値をおおまかな目安にできます。
| CPU Mark | 適した用途の目安 |
|---|---|
| 10,000以上 | Web閲覧、動画視聴、文書作成 |
| 15,000以上 | Office、複数タブ、一般的なパソコン作業 |
| 20,000以上 | Photoshop、イラスト、DTM、軽い動画編集 |
| 30,000以上 | 4K動画編集、ゲーム配信、複数の重いソフト |
| 40,000以上 | CPUレンダリング、本格的な動画制作、重い並列処理 |
上記の数値は、必要性能を保証するものではありません。
CPU Markはマルチコア性能の影響を強く受けるため、ゲームや日常操作ではSingle Thread Ratingも確認する必要があります。
また、動画編集、ゲーム、3DCGではGPU性能も大きく影響します。
CPU選びでよくある失敗
Core Ultra 7やRyzen 7という名前だけで選ぶ
同じCore Ultra 7やRyzen 7でも、世代や末尾記号によって性能が異なります。
特にノートパソコンでは、同じグレードに高性能モデルと省電力モデルが混在しています。
必ず完全な型番で比較しましょう。
クロック周波数だけで比較する
5.0GHzのCPUが4.5GHzのCPUより必ず高性能とは限りません。
世代やCPUの設計が異なる場合は、クロック周波数を直接比較できません。
GHzだけでなく、CPU MarkやSingle Thread Ratingも確認しましょう。
コア数だけで選ぶ
コア数が多いCPUはマルチコア処理に向いていますが、ゲームや日常操作ではシングルコア性能が重要です。
用途によっては、低速な16コアCPUより、高速な8コアCPUの方が快適になる場合があります。
ノート用とデスクトップ用を同じ基準で比較する
デスクトップ用CPUは、一般的に高い消費電力と大型クーラーを使用できるため、高い性能を維持しやすくなっています。
ノートパソコン用CPUは、省電力性や発熱も考慮して設計されています。
同じCore Ultra 7やRyzen 7でも、デスクトップ用とノート用を単純に比較しないようにしましょう。
CPUに予算をかけすぎる
用途によっては、CPUを上位モデルにするより、メモリやGPUを強化した方が快適になることがあります。
例えば、ゲームではCPUをCore Ultra 9にするより、Core Ultra 7と高性能GPUを組み合わせた方がフレームレートが高くなる場合があります。
画像編集ではCPUだけでなくメモリ容量、動画編集ではGPUやSSDの速度も重要です。
パソコン全体のバランスを考えて選びましょう。
CPUの性能に関するよくある質問
CPUはCore i5やRyzen 5で十分ですか
Web閲覧、Office、動画視聴、画像編集、一般的なゲームであれば、Core 5・Core i5・Ryzen 5クラスで対応できることが多いです。
4K動画編集、重いゲーム配信、3DCG、CPUレンダリングなどを行う場合は、Core Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上を検討しましょう。
Core i7とRyzen 7はどちらが高性能ですか
Core i7とRyzen 7というグレード名だけでは比較できません。
世代、型番、デスクトップ用かノート用か、消費電力、使用するソフトによって性能が変わります。
具体的な製品名を確認し、CPU Mark、Single Thread Rating、使用ソフトのベンチマークを比較しましょう。
CPUの世代は新しい方がよいですか
基本的には新しい世代の方が、性能、消費電力、対応機能などで有利です。
ただし、新しい下位CPUより、1世代前の上位CPUの方が高性能な場合もあります。
価格とベンチマークスコアを比較して選びましょう。
CPU Markが高ければゲームにも向いていますか
CPU Markが高いCPUは総合的な処理能力が高い傾向がありますが、ゲーム性能が必ず高いとは限りません。
ゲームでは、Single Thread Rating、キャッシュ容量、実際のゲームベンチマーク、GPU性能も重要です。
ゲーム用CPUを選ぶ場合は、CPU Markだけで判断しないようにしましょう。
内蔵グラフィックス付きCPUを選ぶべきですか
グラフィックボードを搭載しないパソコンでは、内蔵グラフィックス付きCPUが必要です。
グラフィックボードを搭載する場合でも、内蔵グラフィックスがあれば、GPUの故障時の確認やトラブル対応に使用できます。
一方、IntelのF付きCPUなど、内蔵グラフィックスを使用できないCPUは価格が安くなる場合があります。
まとめ
CPUを選ぶときは、Core 7、Core i7、Ryzen 7などのグレード名だけで判断してはいけません。
CPUの性能を確認するときは、次の項目をチェックしましょう。
- CPUの完全な型番
- 世代とシリーズ
- デスクトップ用かノートパソコン用か
- コア数とスレッド数
- シングルコア性能
- マルチコア性能
- CPU Mark
- Single Thread Rating
- 消費電力と冷却性能
Web閲覧やOfficeが中心ならCore 5・Core i5・Ryzen 5クラスでも十分な場合が多く、4K動画編集、ゲーム配信、3DCGなどではCore Ultra 7・Core i7・Ryzen 7以上が選択肢になります。
ただし、必要な性能は使用するソフトや作業内容によって変わります。
購入前にCPUの完全な型番を確認し、PassMarkなどのベンチマークスコアと、自分が使用するソフトの推奨環境を比較して選びましょう。
簡易CPUスコア一覧
| 性能 (スコア) | 第14世代Core i | Core Ultra 200S | Ryzen 7000 | Ryzen 9000 | その他 (ノートPC用など) |
|---|---|---|---|---|---|
| 69000 | |||||
| 67000 | |||||
| 65000 | |||||
| 64000 | Ryzen 9 7950X3D | ||||
| 61000 | Core i9-14900K | ||||
| 59000 | Core Ultra 7 265K | ||||
| 55000 | Core i9-14900 | Ryzen 9 9900X | Ryzen 9 7945HX | ||
| 53000 | Core i7-14700K | Core Ultra 5 250K Plus | |||
| 52000 | Ryzen 9 7900X Ryzen 9 7900X3D | ||||
| 50000 | Ryzen 9 7900 | ||||
| 46000 | Core i7-14700 | Core Ultra 7 265 | Core i9-14900HX | ||
| 45000 | Core i9-13900HX | ||||
| 43000 | Core Ultra 5 245K | ||||
| 41000 | Ryzen 7 9850X3D | ||||
| 40000 | Core i5-14600K | Ryzen 7 9800X3D | Apple M3 Max | ||
| 38000 | Core i5-14600 | Ryzen 7 9700X | |||
| 37000 | Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 7700X | Core i7-14700HX | |||
| 35000 | Core i5-14500 | Ryzen 7 7700 | Core i7-13700HX | ||
| 32000 | Ryzen 7 7745HX | ||||
| 30000 | Core i5-14400 | Core Ultra 5 225 | Ryzen 5 9600X | Core i9-13900H | |
| 29000 | Core Ultra 9 185H | ||||
| 28000 | Ryzen 5 7600X | ||||
| 27000 | Ryzen 5 7600 | Core i7-13700H | |||
| 26000 | Ryzen 5 7500F | Apple M3 Pro | |||
| 20000 | Apple M3 | ||||
| 15000 | Apple M2 |
CPUスコアの調べ方
Passmark CPU Markを調べる手順は次のようになります。
- こちらのページを開きます。
- 「Find CPU」の左の空欄にCPUの名前(「i5-8400」「Ryzen 7」など)を入れる
- 「CPU Mark」の列の数字がCPUスコアです。
関連ページ
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