サイコム「G-Master Velox Mini 2」は買い?Velox IIIと価格・冷却・拡張性を比較

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最終更新日:2026年9月20日

机の上を広く使いたいなら、「G-Master Velox Mini 2」は有力な選択肢です。HDDを増設したい人や、将来的に大きく構成を変えたい人にはVelox IIIのほうが選びやすいでしょう。

2026年9月19日に、サイコムの公式構成画面を確認しました。この記事では、同じRyzen 5 9600を搭載するAMDモデルを中心に比較します。価格や選択できるパーツは変わるため、注文前に最新の構成を確認してください。

Mini 2は省スペース重視なら買い

G-Master Velox Mini 2」は、設置場所が限られていて、RTX 5060前後の構成で使いたい人に向いています。横置きした場合でも、ケースの底面積はVelox IIIより約21%小さく、縦置きにも対応します。

Velox IIIは、標準構成の価格がやや安く設定されています。ATXマザーボードを採用し、HDDも増設しやすいため、購入後に構成を変えたい人には扱いやすいモデルです。ただし、比較時点では標準ケースが品切れとなっています。

どちらもサイコムの完成品PCです。同じCPUとGPUを搭載している場合、ケースの大きさだけでゲーム性能が決まるわけではありません。設置スペースと、将来どこまで増設したいかで選ぶのがよいでしょう。

標準構成の価格差は7,470円。ただし中身は同一ではない

Ryzen 5 9600を選んだ掲載価格は、Mini 2が296,250円、Velox IIIが288,780円です。差額は7,470円で、Velox IIIを基準にすると約2.6%です。いずれもBTO画面のベースモデル欄に表示されている価格なので、実際の注文金額は最終見積もりで確認してください。

比較項目Velox Mini 2 B850AVelox III AMD Edition
掲載価格296,250円288,780円
CPU/GPURyzen 5 9600/RTX 5060 8GBRyzen 5 9600/RTX 5060 8GB
メモリ/SSDDDR5-5600 16GB〈1枚〉/1TBDDR5-5600 16GB〈1枚〉/1TB
標準GPUの製品Manli製MSI製
CPUクーラーDeepCool AK400Noctua NH-U12S redux
マザーボードMicro ATX/ASUS PRIME B850M-A WIFI-CSMATX/ASRock B850 Pro-A WiFi
電源650W・SFX・80 PLUS Gold750W・ATX 3.1・80 PLUS Bronze
ケースLian Li B4-mATX MeshFractal Design Pop Silent〈現在品切れ〉

出典:サイコム「Mini 2 B850A」サイコム「Velox III AMD Edition」。価格・在庫は2026年9月19日の表示です。

7,470円の差を、単純に「小型化のための追加料金」と考えることはできません。標準GPUのメーカーやCPUクーラー、マザーボード、電源まで異なるためです。価格を比べるなら、実際に使いたい構成までそろえて見積もりましょう。

RTX 5070と850W電源に変更すると差額はどうなる?

ここでは、両機種で選択できるManli製RTX 5070を指定します。CPUクーラーはどちらもNoctua NH-U12S redux、電源は850WのGold認証品に変更します。CPU、メモリ、SSDは標準構成のままです。

掲載価格の単純合算Mini 2Velox III
Ryzen 5 9600のベース価格296,250円288,780円
Manli製RTX 5070への変更+83,230円+81,510円
850W・Gold電源への変更+7,230円〈FSP製SFX〉+2,850円〈ASUS製ATX〉
Noctua製CPUクーラー+3,130円標準
参考合計389,840円373,140円

RTX 5070と850W電源を選んだ例では、参考差額が16,700円まで広がります。小型のSFX電源など、標準構成とは異なる部分の費用も影響します。なお、電源のメーカーや規格は同一ではありません。

この金額は、画面に掲載された追加料金を単純に足した試算です。注文を確定した見積額ではなく、パーツの組み合わせや在庫、割引、送料によって変わる場合があります。

設置面積を計算すると、横置きでも約21%小さい

ケースの公称寸法から計算すると、横置き時の底面積はMini 2が約802cm²、Velox IIIが約1,018cm²です。差は約216cm²で、Mini 2のほうが約21%小さくなります。

設置の目安Mini 2Velox III
公称寸法幅191×奥行420×高さ288mm幅215×奥行473.5×高さ454mm
横置きの底面積19.1×42.0=約802cm²21.5×47.35=約1,018cm²
横置きの奥行差Mini 2が53.5mm短い

これはケースの外寸から計算した数値です。配線や排気、ケースの脚などに必要なスペースは含まれていません。奥行きの浅い机に置く場合は、実際に使えるスペースも測っておきましょう。

Mini 2を縦置きする場合、映像ケーブルの配線用として52mmの空間が指定されています。太いHDMI・DisplayPort端子や変換アダプターを使う場合は、机との干渉にも注意が必要です。詳しくはサイコムの設置上の注意に記載されています。

冷却は「小型だから不利」「大きいから有利」とは決められない

Mini 2はメッシュケースに薄型120mmファン2基を備え、サイコム独自の構成として背面ファンも追加されています。横置きでは背面から吸気し、天面から排気します。縦置きすると吸気口と排気口の向きも変わります。

Velox IIIの標準ケース「Pop Silent」は、密閉性を重視した構造で、120mmファンを3基搭載しています。ただし、2026年9月19日時点では品切れです。代わりにNorthやDefine 7などを差額なしで選択できます。

NorthとDefine 7では、通気性や静音性の特徴も変わります。現在購入できるVelox IIIの冷却性能を、品切れ中の標準ケースだけで判断することはできません。今回確認した公式資料にも、両製品を同じ条件で測定したCPU温度や騒音値は掲載されていませんでした。

358mm対応のGPUでも、底面ファンとHDDは要確認

Mini 2のケースは、最大358mm長・4スロット厚のGPUに対応します。ただし、この数値はGPU単体を搭載できる上限です。大型GPUへ交換する場合は、ほかのパーツとの組み合わせによって制約が生じます。

ケースメーカーによると、3.5スロット以上のGPUを搭載すると底面ファンは取り付けられません。3スロット厚のGPUでは、底面に設置できるのは薄型ファンです。3.5インチHDDを底面に取り付ける場合も、GPUの厚みは65mmまでに制限されます。

将来GPUを交換するなら、長さだけでなく厚みも確認しましょう。電源容量や補助電源コネクタ、底面ファンの有無も確認が必要です。出典:Lian Li「B4-mATX」公式仕様

拡張性はVelox IIIが優勢。ただしSSDはMini 2も増やせる

標準マザーボードに搭載されたM.2 SSD用スロットは、Mini 2が3本、Velox IIIが4本です。標準SSDで1本使用するため、仕様上はそれぞれ2本と3本が残ります。ただし、取り付け位置やほかのスロットとの共有条件は、増設前に確認してください。

Velox IIIに採用されているASRock製マザーボードでは、特定のM.2スロットを使うと増設カード用スロットが無効になります。そのため、M.2スロットの本数だけを見て同時使用できる数を判断することはできません。出典:ASRock「B850 Pro-A WiFi」公式仕様ASUS「PRIME B850M-A WIFI-CSM」公式仕様

Mini 2のBTO画面では、2台目のM.2 SSDや2.5インチSSDを選択できます。Velox IIIでは3.5インチHDDも選べるため、大容量HDDを複数使いたい場合はVelox IIIのほうが構成を考えやすいでしょう。

Mini 2のケース自体は、3.5インチHDDを1台搭載できます。ただし、確認時のサイコムの増設メニューにはHDDがありませんでした。後から取り付ける場合は、GPUとの干渉やサポート条件を事前に問い合わせておくと安心です。

CPU用の水冷ユニットも同じです。Mini 2のケースは、メーカー仕様では条件付きで360mmラジエーターに対応していますが、サイコムの注文画面で選べる水冷は最大240mmです。ケース単体で搭載できる範囲と、完成品として選択できる構成は分けて考えましょう。

購入前に確認したい4つのこと

迷ったときは、机の寸法、搭載予定のGPU、増設したいストレージ、最終的な見積額の順に確認してください。この4点を確認すれば、Mini 2の小ささにどこまで価値があるか判断しやすくなります。

  1. 机を測る。Mini 2を縦置きする場合は、映像端子とケーブルを取り回せるスペースも確認する。
  2. 将来使いたいGPUを想定する。長さだけでなく、厚みと底面ファンとの干渉も確認する。
  3. ストレージの用途を決める。SSD中心なら両機種が候補。内蔵HDDを使うならVelox IIIが選びやすい。
  4. 同じCPU・GPU・メモリ容量で見積もる。現在選択できるケースや電源も含め、最終価格を比較する。

どちらも標準メモリは16GBの1枚構成です。ゲームをしながら配信や動画編集も行うなら、32GBの2枚構成も見積もりに入れて比較してください。必要なメモリ容量が決まっている場合は、増設後の価格で比べたほうが判断しやすくなります。

まとめ:小ささに価値があるならMini 2、増設重視ならVelox III

G-Master Velox Mini 2」は、机のスペースを広く使いながらサイコムのゲーミングPCを選びたい人に向いています。横置き時の底面積は約21%小さく、縦置きにも対応します。ただし、GPUの厚みや底面に取り付けるパーツによって、将来の増設が制限される場合があります。

Velox IIIは、HDDの増設やATXマザーボードの拡張性を重視する人向けです。標準構成では7,470円の価格差ですが、RTX 5070と850W電源を選んだ参考試算では16,700円まで広がります。最終的には、最新の価格と在庫を見積画面で確認してから選びましょう。

G-Master Velox Mini 2 B850Aの構成を確認するG-Master Velox III AMD Editionの構成を確認する

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