20万円のPCを3年で買い替える vs 30万円のPCを5年使う、どちらが得?

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最終更新日:2026年9月11日

本体代だけで比べると、30万円のPCを5年使うほうが得です。1年あたりの本体代は6万円です。20万円のPCを3年使う場合は、約6万6,667円になります。

ただし、3年後にPCを売るなら結論は変わります。仕事でPCを使い、処理待ちの時間が発生する人も、価格だけでは判断できません。この記事では、同じ15年間を使う条件にそろえて比較します。

主な対象は、部品を交換しやすいデスクトップPCです。モニターやソフト代は含めません。将来の価格や売却額は確定できないため、実績値と試算を分けて示します。

重視すること向いている買い方主な理由
本体代を抑えたい30万円を5年年6万円で、15年間の購入額は90万円
新しいGPUや機能を使いたい20万円を3年PCの平均年齢が1年若くなる
3年後に高く売れそう20万円を3年売却額によって総額が逆転する
移行や初期設定を減らしたい30万円を5年15年間の買い替えが2回少ない
動画編集や3DCGで毎日使う実測して決める短くなる作業時間が価格差を上回る場合がある

基本は30万円を5年、売却と性能を重視するなら20万円を3年

迷ったら、30万円のPCを5年使うほうが分かりやすく、購入総額も低くなります。15年間では30万円を3台使うため、購入額は合計90万円です。

20万円のPCは15年間で5台必要です。購入額は合計100万円となり、30万円の案より10万円高くなります。

3年で売るPCには、中古品としての価値が残る可能性があります。5年後のPCより高く売れれば、10万円の差を取り戻せます。GPUの進化を早く取り込みたい人にも、3年周期は合っています。

ただし、30万円なら必ず5年間快適に使えるとは限りません。価格差が大容量SSDや見た目だけに使われていると、処理性能はあまり変わりません。CPU、GPU、メモリ、冷却、保証の中身を確認してください。

15年間で比べると、購入額は90万円と100万円

3年周期と5年周期を比べるなら、両方の周期がそろう15年間で見ると公平です。3年だけで切ると30万円のPCが途中です。5年だけで切ると20万円のPCが途中になります。

購入時点20万円を3年30万円を5年
開始時20万円30万円
3年後20万円
5年後30万円
6年後20万円
9年後20万円
10年後30万円
12年後20万円
15年間の合計100万円90万円

1年あたりでは、20万円の案が約6万6,667円です。30万円の案は6万円となります。差は1年あたり約6,667円、1カ月あたり約556円です。

10万円差は大きく見えますが、15年間に分けると月556円です。性能や売却額、故障、データ移行まで含めると、結論が変わる可能性があります。

将来のPC価格が変わっても、基本の優劣は同じ

同じ価格帯が毎年同じ割合で値動きすると仮定しても、購入額は30万円を5年使うほうが低くなります。ただし、次の数字は予測ではありません。価格変動の影響を見るための試算です。

同じ性能帯の価格変化20万円を3年・15年間30万円を5年・15年間
毎年3%下がると仮定約84.0万円約77.9万円約6.1万円
変わらない100万円90万円10万円
毎年3%上がると仮定約120.3万円約105.1万円約15.2万円

この計算では、買い替える年の価格に年3%の変化を反映しています。実際は為替、メモリ価格、GPU世代、セールで動きます。同じ価格で同じ性能が買える保証はありません。

売却を含めると、20万円を3年で買い替える案が逆転する

3年後の手取り売却額が「2万円+5年後の手取り売却額の60%」を超えると、20万円の案が安くなります。ここでいう手取り額は、送料や販売手数料を引いた後の金額です。

たとえば、30万円のPCが5年後に3万円で売れるとします。この場合、20万円のPCが3年後に3万8,000円を超えて売れれば逆転します。

5年後の手取り売却額3年後の損益分岐点20万円に対する割合
0円2万円10%
1万円2万6,000円13%
2万円3万2,000円16%
3万円3万8,000円19%
5万円5万円25%

この損益分岐点は、次の式で求めています。売却額は製品や状態、時期によって大きく変わるため、一定の相場としては扱いません。

3年後の手取り売却額 = 2万円 + 5年後の手取り売却額 × 0.6

売却額を3通りに分けた試算

中古価格を楽観的に見積もると、3年周期を実際より有利に判断してしまいます。査定額ではなく、送料や手数料を引いた手取り額で計算してください。

試算条件20万円を3年30万円を5年安い案
売らずに処分100万円90万円30万円案が10万円安い
3年後3万円、5年後2万円85万円84万円30万円案が1万円安い
3年後5万円、5年後3万円75万円81万円20万円案が6万円安い

15年間の各使用期間が終わるたびに売る条件です。ここで示した金額は相場ではなく、逆転条件を見るための例です。購入前に同等世代の中古価格を調べ、低めに見積もると安全です。

20万円を3年で買い替えると、PCは平均1年新しい

定期的に買い替える場合、PCの平均使用年数は3年周期で1.5年、5年周期で2.5年です。3年周期のPCは、長い目で見ると平均で1年新しくなります。

もちろん、性能が毎年同じ割合で伸びるという意味ではありません。ただし、新しい端子、動画形式、AI機能、GPU機能へ対応しやすくなります。遅くても3年ごとに新しい環境へ移れる点も強みです。

Windows 11は、TPM 2.0や対応CPUなどの条件を設けています。Copilot+ PCにも、40 TOPS以上のNPU、16GBメモリ、256GBストレージという条件があります。PC本体が動いていても、ソフトやOSの必要条件は変わっていきます。

Adobe Premiereの推奨仕様は、4K以上で32GB以上のメモリと8GBのGPUメモリです。5年間使うなら、購入時の最低条件ではなく、数年後も余裕が残る構成を選ぶ必要があります。

新しさが効きやすい用途

GPUを強く使うゲーム、動画編集、3DCG、生成AIは、3年周期の利点が出やすい用途です。新しいGPUの性能だけでなく、VRAM容量や対応機能も判断材料になります。

  • 新作ゲームを高画質・高フレームレートで遊ぶ
  • 4K動画の書き出しを毎日行う
  • Blenderなどで3Dレンダリングを行う
  • ローカル環境で画像生成やAI処理を行う
  • 新しい映像端子や通信規格を早く使いたい

GPU選びは、RTX 50シリーズの比較も参考になります。NPUとGPUの役割は、AI PC・Copilot+ PCの解説で確認できます。

5年使いやすい用途

文書作成、Web閲覧、軽い画像編集、DTMなどは、必要性能を満たせば5年運用しやすい傾向があります。ただし、大規模な音源や高解像度のデータを扱う場合は事情が変わります。

5年使うなら、メモリとSSDを後から増やせる構成が向いています。故障した部品を交換しやすいデスクトップPCも有利です。価格の高さよりも、長く修理や増設ができる構成を選ぶほうが大切です。

30万円だから、20万円のPCより長持ちするとは限らない

価格が1.5倍でも、故障までの期間が1.5倍になるとは限りません。30万円側の価格差がGPU性能に使われていても、SSDや電源まで長持ちするとは限らないためです。

内閣府の2026年3月調査では、買い替えた世帯のパソコン平均使用年数は7.7年でした。買い替え理由は故障が39.0%、上位品目への移行が18.1%、その他が42.9%です。

この7.7年は、すべてのPCが故障せず使える年数ではありません。買い替えた世帯だけを対象にした平均です。それでも、3年と5年はどちらも、この平均使用年数より短い設定です。

長く使うなら、電源、SSD、ファン、簡易水冷クーラーなどの交換も考えておきます。30万円のPCに5年保証が自動で付くとは限りません。保証料と条件は、BTOパソコン7社の延長保証比較で確認できます。

修理と増設の差が10万円を超えると逆転する

売却を考えない場合、5年運用側の追加費用が3年運用側より10万円多いと、本体代の優位はなくなります。修理費だけでなく、メモリやSSDの増設費も含めます。

たとえば、15年間で20万円案に追加費用が3万円、30万円案に13万円かかった場合です。総額はどちらも103万円になります。

実際には、3年周期でも故障や増設は起こります。比べるときは、追加費用そのものではなく両案の差額を見ます。保証で直せる範囲と、消耗品として対象外になる部品も確認してください。

買い替え回数が多いと、データ移行の時間も増える

15年間では、20万円案の買い替え作業が4回、30万円案は2回です。3年周期では、初期設定とデータ移行が2回多くなります。

1回の移行に4時間かかるなら、差は8時間です。1時間の価値を1,500円と仮定すると、1万2,000円相当になります。

1回の移行時間3年周期の追加時間1時間1,500円で換算
2時間4時間6,000円
4時間8時間1万2,000円
8時間16時間2万4,000円

時間を金額に換算しても、その分だけ収入が増えるわけではありません。設定作業が苦にならない人は0円としても構いません。仕事用ソフトやプラグインが多い人ほど、移行負担は大きくなります。

故障による停止時間は、購入価格より予備手段で減らす

仕事用PCでは、故障率を当てるより、止まったときの損失に上限を設けるほうが現実的です。高額PCでも故障を完全には防げません。

外付けSSDやクラウドへのバックアップ、交換部品、予備PCを用意します。修理中に別のPCで作業できれば、5年運用の弱点を抑えられます。

3年ごとに古いPCを売らず、1台だけ予備として残す方法もあります。売却益は減りますが、仕事が止まるリスクへの保険になります。

電気代は価格ではなく、実際の消費電力で比べる

30万円のPCが高性能でも、電気代が必ず高いとは限りません。アイドル時の制御、作業時間、GPU使用率、電源設定で変わります。

仮に平均消費電力が50W違い、1日8時間、年365日使うとします。電力量単価を31円/kWhと置くと、差は年約4,526円です。5年間では約2万2,630円になります。

電気代の差 = 消費電力差 ÷ 1,000 × 使用時間 × 使用日数 × 電力量単価

31円/kWhは計算用の数字で、実際に契約している電力会社の単価とは限りません。PCの価格や電源容量だけを見ても、実際の電気代は分かりません。可能なら、ワットチェッカーで普段の作業中に測ってください。

仕事用PCは、短くできる待ち時間も金額に入れる

30万円のPCで1日5分の待ち時間を減らせるなら、5年間で100時間になります。月20日、60カ月使う条件で計算しています。

1時間の価値を1,500円と置けば、15万円相当です。最初の10万円差を上回ります。ただし、書き出し中に別の作業ができる時間は含めません。

逆に、3年後の20万円PCが古い30万円PCより速くなる可能性もあります。将来の性能は予測できません。今使っているデータで、書き出しや処理にかかる時間を測るのが確実です。

確認する作業測る数字判断方法
動画編集プレビュー停止時間、書き出し時間実際に取り戻せる時間だけ計算
3DCG1フレームと全体のレンダリング時間夜間処理なら時間価値を下げる
生成AI1枚あたりの生成時間、使えるモデルVRAM不足で実行できない差も確認
ゲーム最低フレームレート、画質設定満足度の差として判断
一般作業起動、検索、保存の待ち時間回線やソフトが原因なら除外

総額を自分の条件で計算する方法

購入価格だけでなく、売却、修理、増設、電気、移行時間を一つの式に入れると判断しやすくなります。分からない項目は無理に0円と決めず、ある程度の幅を持たせて計算してください。

15年間の実質負担 = 購入額 − 手取り売却額 + 修理・増設費 + 電気代差 + 移行時間の価値

項目20万円を3年30万円を5年
購入額100万円90万円
手取り売却額3年後の手取り額×5回5年後の手取り額×3回
修理・増設15年間の見込み額15年間の見込み額
電気代実測値または幅で入力実測値または幅で入力
買い替え作業4回分2回分
性能による待ち時間実作業で測定実作業で測定

BTOパソコンでは、本体表示価格に送料や保証が含まれない場合があります。購入額は、BTOパソコン7社の支払総額比較と同じ考え方でそろえてください。

将来の支出を軽く見る計算にも注意

今払う30万円と、12年後に払う20万円は、家計への影響が同じとは限りません。将来の支出を年3%で割り引く仮定では、15年間の現在価値は20万円案が約84万4,085円、30万円案が約78万2,011円です。

差は約6万2,074円まで縮みます。これは投資で得られる利益を予測した数字ではありません。30万円を最初に出す負担と、買い替えを分散する価値を考えるための参考値です。

20万円を3年で買い替えるほうが向いている人

新しいGPUの価値が高く、3年後に売却できる人は、20万円のPCを3年で買い替える案が向いています。本体価格だけを見ると不利ですが、新しい性能を使えることや売却額まで含めれば逆転する可能性があります。

  • ゲーム、動画編集、3DCG、生成AIが中心
  • 3年後も売りやすい構成を選べる
  • データ移行や初期設定が苦にならない
  • 一度に30万円を出すより、20万円に抑えたい
  • 新しい端子や機能を早く使いたい

売却を前提にするなら、箱や付属品は保管しておきます。喫煙による汚れや強い汚れ、部品の欠品も避けたいところです。ただし、3年後の査定額は保証されません。

30万円のPCを5年使うほうが向いている人

必要性能を最初に確保し、設定を変えずに長く使いたい人は、30万円のPCを5年使う案が向いています。購入額は15年間で10万円低く、買い替えも2回少なくなります。

  • 文書作成、Web制作、DTM、写真編集が中心
  • 仕事用ソフトや周辺機器の設定が多い
  • メモリとSSDを後から増やせる
  • 故障時の保証や予備機を用意できる
  • 中古販売の手間をかけたくない

5年使うからといって、必ず30万円まで予算を使い切る必要はありません。必要な性能と修理しやすさを満たし、25万円で済むなら、そのほうが得です。高価な装飾や不要な容量は長寿命に直結しません。

第3の選択肢:25万円を4年使うと年6万2,500円

3年では短く、5年では不安なら、25万円のPCを4年使う方法が中間になります。本体代は1年あたり6万2,500円です。

年額は、20万円を3年使う約6万6,667円より安く、30万円を5年使う6万円より高くなります。4年目にGPUだけ交換する方法もあります。

デスクトップBTOなら、最初から電源容量、ケース内の空間、メモリスロットを確認します。PC全体を買い替えず、必要な部分だけ更新できれば、費用と移行時間を抑えられます。

購入時期で迷う場合は、BTOパソコンはセールまで待つべきかを検証した記事も参考にしてください。

よくある質問

3年周期と5年周期で迷いやすい点をまとめます。PCの価格だけで決めず、用途や修理方法も含めて確認してください。

30万円のPCなら5年間、性能不足になりませんか?

用途が変わらなければ使える可能性はありますが、価格だけでは判断できません。CPU、GPU、メモリ、VRAM、SSDの余裕を確認してください。ソフトの推奨仕様も更新されます。

3年ごとに買い替えるのは早すぎませんか?

故障する前の買い替えとしては早めですが、売却や性能更新が目的なら合理的です。内閣府調査の平均使用年数7.7年より短いものの、用途と売却方法が違います。

5年使うなら延長保証は必要ですか?

故障すると仕事が止まる人は、延長保証を検討する価値があります。ただし、保証料と対象外になる部品は確認してください。予備PCがある人は、保証を付けず修理費を確保する考え方もあります。

ノートPCでも同じ結論ですか?

ノートPCでは、バッテリー劣化と部品交換の難しさがあるため、同じ結論にはなりません。メモリが基板に固定された製品もあります。5年間使うなら、保証内容と部品を交換できるかどうかをより重視します。

分割払いなら20万円のPCが得ですか?

月額が低くても、金利や手数料を含む支払総額が安いとは限りません。一括価格ではなく、最終的に支払う合計額で比べてください。

まとめ:売らないなら30万円を5年、売れるなら損益分岐点を確認

本体代だけなら30万円を5年使う案が15年間で10万円安くなります。年額は6万円で、20万円を3年使う案より約6,667円低い計算です。

ただし、5年後に3万円で売れる条件なら、3年後の手取り額が3万8,000円を超えると20万円案が逆転します。3年周期はPCの平均年齢も1年若くなります。

最後は、修理・増設費、電気代、移行時間、実際に短縮できる待ち時間まで含めて比べてください。価格だけで決めず、用途に合う性能を必要な期間保てるかまで考えて決めるのがおすすめです。

参考資料

実績値と動作要件は、以下の一次情報で確認しました。価格変動、売却額、電気代、時間価値は条件を明記した独自試算です。

調査日:2026年9月11日





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