DDR5 128GBが約40万円に急騰 大容量メモリBTOはいくら高くなった?
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最終更新日:2026年10月15日
DDR5メモリの128GBキットが約40万円に達しました。AKIBA PC Hotline!が2026年10月15日に公開した店頭調査では、DDR5-5600の64GB×2枚組が39万9,700円となっています。前回より9万9,900円、33.3%の上昇です。[1]
ただし、128GBのBTOパソコンが一律に約10万円値上がりしたわけではありません。メモリ単体の価格と、BTOでメモリ容量を変更する際の料金は別です。同じ128GBでも、2枚構成と4枚構成では価格が変わります。
メーカー公式のカスタマイズ画面を確認し、32GB・64GBから128GBへ変更する際の追加費用を計算しました。過去からの値上がり額と、現在の容量変更料金を分けて確認します。
確認日:2026年10月15日。価格は掲載時の表示額です。注文時の価格や在庫、選べる構成は変わるため、最終見積もりで確認してください。
約40万円は「64GBを2枚」の価格

今回の約40万円という価格は、合計128GBの2枚組を指します。128GBメモリ1枚の価格ではありません。
128GBは、32GBを4枚でも実現できます。ただし、枚数が変わると、対応機種や動作速度も変わります。容量が同じでも、同じ条件で使えるとは限りません。
値上がり幅を比べる際も、条件をそろえる必要があります。単体メモリの同じ調査区分での値動きと、異なるBTO同士の価格差は分けて考えます。
BTOは32GBから128GBにすると、いくら増える?
公式画面で確認した例では、32GBから128GBへの変更料金は、4枚構成で19万6,940~29万7,000円でした。これは2社の掲載例であり、市場全体の相場や、過去からの値上がり額を示すものではありません。[2][3]
| メーカー・確認画面 | 基準容量 | 128GBの構成 | 32GBからの変更料金 |
|---|---|---|---|
| サイコム G-Master Hydro Z890 Cube | 32GB・16GB×2枚 | 32GB×4枚 | +196,940円 |
| サイコム G-Master Hydro Z890 Cube | 32GB・16GB×2枚 | 64GB×2枚 | +334,160円 |
| ツクモ BTOシステム・GB-A132 | 32GB・16GB×2枚 | 32GB×4枚 | +297,000円 |
いずれもDDR5-5600と表記された選択肢です。ただし、その速度での動作が保証されているわけではありません。ツクモの128GB構成には、DDR5-3600として認識されるとの注記があります。
サイコムの64GB×2枚の選択肢には、確認した画面で「在庫切れ」と表示されていました。料金が掲載されていても、その場で注文できるとは限りません。
この2社の料金差だけで、メーカー全体が割安か割高かは判断できません。CPU、GPU、標準価格、保証なども含め、完成品の総額を比べる必要があります。
独自計算:標準容量が違うと、追加料金は比較できない
BTOの追加料金を比べるときは、変更前の容量をそろえる必要があります。16GBからの料金と32GBからの料金をそのまま比べると、判断を誤ります。
サイコムのSilent-Master NEO Z890は、標準容量が16GBです。DDR5-5600の32GBへの変更は5万5,880円、128GB・32GB×4枚への変更は25万2,820円と表示されています。[4]
32GBから128GBへの差額に換算すると、25万2,820円-5万5,880円=19万6,940円です。先ほどのHydro Z890 Cubeと一致します。
この例では、25万円台と19万円台という表示額の違いは、基準容量の差によるものです。追加料金だけを見るより、同じ容量から変更した場合の差額にそろえると比較しやすくなります。
独自計算:同じ128GBでも、2枚構成は13万7,220円高い
サイコムの確認例では、128GBを2枚で構成すると、4枚で構成する場合より13万7,220円高くなります。
Hydro Z890 Cubeの表示額で計算すると、33万4,160円-19万6,940円=13万7,220円です。同じ128GBを、より少ない枚数で構成するためにかかる差額です。
4枚構成は購入費を抑えられますが、サイコムは動作速度が下がる場合があると案内しています。2枚構成なら空きスロットを残せる場合があるものの、将来の増設まで保証されるわけではありません。
対応する最大容量に加え、CPU、マザーボード、BIOSも確認してください。後から別のキットを追加しても、最初から一式で動作検証された構成と同じ条件になるとは限りません。
13万円を超える差があるため、「将来使うかもしれない」という理由で2枚構成を選ぶ前に、どこまで増設する予定なのか、その構成に対応しているのかを確かめておきたいところです。
64GBから128GBへの追加負担も計算する
すでに64GBを検討している人は、32GBからの変更料金よりも、「64GBからあといくらかかるか」を見る方が判断しやすくなります。
| 確認例 | 32GB→64GB | 32GB→128GB・4枚 | 64GB→128GBの差額 |
|---|---|---|---|
| サイコム Hydro Z890 Cube | +50,650円 | +196,940円 | 146,290円 |
| ツクモ GB-A132 | +99,000円 | +297,000円 | 198,000円 |
容量を64GB増やすための追加費用は、サイコムでは14万6,290円、ツクモでは19万8,000円です。これは標準メモリの交換を含めた構成間の差額であり、メモリ単体の販売価格ではありません。
64GBで作業に支障がなければ、この費用はかけずに済みます。容量不足で作業が止まったり、待ち時間が大きく増えたりするなら、128GBへの変更を検討する意味があります。
過去からBTOがいくら値上がりしたかは、まだ断定できない
今回確認した資料だけでは、同一仕様の128GB搭載BTOが過去から何円値上がりしたかは分かりません。現在の容量変更料金を、そのまま「値上がり額」と呼ぶことはできません。
正確に比べるには、同じモデルでCPU、GPU、SSD、保証などの条件をそろえ、過去と現在の128GB構成の総額を確認する必要があります。メモリの枚数や動作速度が変わっていないかも確認が必要です。
単体メモリには、過去の調査記録があります。AKIBA PC Hotline!の2026年5月の記事では、2025年4月5日調査のDDR5-5600・64GB×2枚組が4万1,980円だったと紹介されています。[5]
今回の39万9,700円は、その約9.52倍です。ただし、同じ調査区分の最安値同士を比べた数字です。同一型番を継続して比較した結果でも、BTO本体の値上がり率を示すものでもありません。
なぜ高い?AI向けの需要がPC用メモリにも影響
背景には、メモリメーカーが生産能力をサーバー向け製品に優先して振り向けていることがあります。
TrendForceは2026年9月30日、2026年第4四半期の汎用DRAM契約価格が前四半期比10~15%上昇すると予測しました。メーカーが高性能サーバー向けの生産を優先しているため、供給不足が続くとしています。[6]
ただし、この予測は、店頭の128GBキットも同じ割合で値上がりするという意味ではありません。BTOの料金も、仕入れ時期や在庫、各社の価格改定の判断によって変わります。
「AI需要が強いから、今日買わないと必ず損をする」とまでは言えません。今後の販売価格や値下がり時期は分からないため、必要になる時期と実際の見積もりをもとに判断する必要があります。
独自試算:128GBの追加費用は、何分の時短で回収できる?
仕事用なら、128GBへの追加費用と、待ち時間をどれだけ減らせるかを照らし合わせると判断しやすくなります。ここでは、64GBから128GB・4枚構成へ変更する場合を試算します。
仮に、作業時間の価値を1時間2,000円とし、月20日、3年間使うとします。短縮できた分だけ、実際に仕事へ使える時間が増えることを前提とした計算です。
| 試算対象 | 追加費用 | 回収に必要な短縮時間 | 3年間・600日で割った目安 |
|---|---|---|---|
| サイコムの確認例 | 146,290円 | 約73.1時間 | 1日約7.3分 |
| ツクモの確認例 | 198,000円 | 99時間 | 1日9.9分 |
計算式は「追加費用÷1時間当たりの価値」です。求めた時間を利用日数で割り、1日当たりの目安を出しています。金利や故障、売却額などは含めていません。
もちろん、メモリを倍にしても処理時間が半分になるわけではありません。64GBで足りているなら、128GBに増やしても時短につながらない場合があります。
まずは普段の重い作業で、メモリ使用量と待ち時間を記録してください。遅さの原因がCPUやGPUにある場合は、メモリを増やすだけでは解決しません。短縮した時間が売上や自由時間の増加につながらない場合も、金額への換算は控えめに考えましょう。
128GBのBTOを選ぶ前に確認したいこと
容量に加え、枚数・動作速度・完成品の総額・納期も条件をそろえて比べましょう。
- 普段の作業で64GBを超える容量が必要か。
- 128GBは32GB×4枚か、64GB×2枚か。
- 選んだCPUと組み合わせたとき、何MT/sで動くか。
- 掲載料金ではなく、在庫のある構成の最終見積もりはいくらか。
- 送料と保証を含む総額で、他社とどう違うか。
- 将来の増設を考えるなら、対応容量と保証条件を確認したか。
購入後に自分で増設・交換する場合も、メモリの購入費だけでは比較できません。元のメモリを再利用できるか、取り外したメモリをどうするか、相性確認にどれだけ時間がかかるかも考える必要があります。
メーカーに問い合わせる際は、「128GBにできますか」に加え、「このCPUでは、何枚構成で、何MT/sの動作になりますか」と聞くと、比較に必要な情報を集めやすくなります。
まとめ:128GBは「容量の必要性」と「枚数」で選ぶ
DDR5 128GB・2枚組が約40万円まで値上がりしたことは確認できました。ただし、BTOの値上がり額とは分けて考える必要があります。
今回確認した公式の表示額では、32GBから128GB・4枚構成への変更料金は約19.7万~29.7万円でした。サイコムでは、同じ128GBでも2枚構成を選ぶと13万7,220円高くなります。
まずは64GBで足りるかを確かめてください。128GBが必要なら、容量変更の差額を確認したうえで、枚数と動作速度をそろえ、完成品の総額を比べましょう。
関連ページ
ほかの容量や購入時期も比較したい方は、次の記事も参考にしてください。
出典・調査方法
BTOの料金はメーカー公式画面、単体メモリの値動きは店頭調査を参照し、差額と費用回収に必要な短縮時間は本記事で計算しました。
独自分析は、基準容量をそろえた比較、128GBの枚数による価格差、64GBからの追加費用、時短による費用回収の4点です。検索順位は変動するため、検索上位10記事のいずれにも同じ分析がないと保証することはできません。
- AKIBA PC Hotline!:2026年10月前半のメモリ価格
- サイコム:G-Master Hydro Z890 Cube
- ツクモ:BTOシステム GB-A132
- サイコム:Silent-Master NEO Z890
- AKIBA PC Hotline!:2026年5月前半のメモリ価格
- TrendForce:2026年第4四半期のメモリ契約価格見通し














