メモリ価格が下がるまでPC購入を待つべき?2026年の価格動向と買い時を解説

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最終更新日:2026年8月18日

PC用メモリの価格が高騰していると、「もう少し待てば安くなるのではないか」「今買うと損をするのではないか」と迷う人も多いでしょう。

しかし、メモリ価格が下がる時期を正確に予測することは困難です。さらに、メモリ価格が20%下がったとしても、BTOパソコン全体が同じ割合で安くなるわけではありません。

2026年8月時点では、メモリ価格の下落だけを期待してPC購入を長期間延期するのはおすすめしにくい状況です。

今のPCで困っているなら必要な構成を確保し、現在のPCを問題なく使えているなら、期限を決めて価格を追うのが現実的です。

この記事では、2026年のDRAM価格動向、メモリ価格がBTOパソコンへ反映される仕組み、購入を待ってよい人・待たない方がよい人を解説します。

メモリ価格が下がるまでPC購入を待つべき?

結論として、仕事や制作で新しいPCが必要なら、メモリ価格の下落を待たずに購入するのがおすすめです。

一方、現在のPCをあと半年以上問題なく使えており、64GB・96GB・128GBなどの大容量メモリが必要な人は、価格を確認しながら待つ選択肢があります。

購入状況おすすめの判断理由
現在のPCが故障している今購入する値下がりを待つ間もPCを使えず、損失が大きい
仕事や制作で処理待ちが発生している今購入する作業時間の短縮効果が購入価格の差を上回りやすい
ゲーム用に32GBが必要PC全体が割安なら購入するGPUやCPUを含む総額の方が重要
動画編集・DTM用に64GBが必要完成品と増設費用を比較するBTOメーカーによってカスタマイズ料金が大きく異なる
3DCG・After Effects用に128GB以上必要急がなければ価格を追う大容量ほどメモリがPC価格に占める割合が高い
現在のPCに不満がない購入期限を決めて待つ価格が下がらなくても判断を先延ばしにしすぎない
メモリ直付けのノートPCを買う必要容量を最初から搭載する購入後に増設できない

大切なのは、メモリの底値を当てることではありません。「いくら安くなったら待つ意味があるのか」を購入前に計算することです。

2026年のメモリ価格は下落局面ではない

2026年8月時点の公開データからは、PC用メモリが短期間で大幅に安くなるとは判断できません。

一部のメモリには特価や一時的な値下がりが見られますが、市場全体では依然として供給が厳しく、容量や規格によって価格の動きが分かれています。

DRAM契約価格は2026年第3四半期も上昇予測

TrendForceは、2026年第3四半期の従来型DRAM契約価格が前四半期比13~18%上昇すると予測しています。

同社の調査では、2026年第1四半期の従来型DRAM契約価格は前四半期比で約93~98%上昇しました。第2四半期についても58~63%の上昇が予測されていました。

第3四半期は消費者側の価格負担が限界に近づくことで上昇率が鈍化するとされていますが、「上昇率が鈍化すること」と「価格が下がること」は同じではありません。

なお、四半期ごとの上昇率は基準となる価格が異なるため、単純に足し合わせて年間上昇率としてはいけません。

店頭価格は容量・速度・特価によって動きが異なる

DRAMの契約価格が上昇していても、すべてのメモリ製品が同じ日に同じ割合で値上がりするわけではありません。

AKIBA PC Hotline!が2026年7月25日~8月1日に調査した店頭価格では、DDR5メモリの値動きは次のように分かれていました。

規格・容量最安値前回比
DDR5-6000 16GB×2枚・合計32GB60,980円+11,000円
DDR5-6000 32GB×2枚・合計64GB97,980円変化なし
DDR5-5600 32GB×2枚・合計64GB79,980円変化なし
DDR5-4800 16GB×2枚・合計32GB45,980円-8,820円
DDR5-5600 64GB×2枚・合計128GB299,800円変化なし

同じDDR5でも、速度や容量によって値上がり・横ばい・値下がりが混在しています。特定ショップの最安値は、在庫処分や数量限定セールによって大きく変わる点にも注意が必要です。

DRAM価格・メモリ販売価格・PC価格は別物

ニュースで報じられるDRAM価格が下がっても、BTOパソコン本体がすぐ安くなるとは限りません。

価格の種類意味価格へ反映される要因
DRAM契約価格PCメーカーやメモリメーカーがチップを調達する価格需給、長期契約、サーバー需要、生産能力
メモリ単体の販売価格完成したDIMM・SO-DIMMの店頭価格ブランド、速度、在庫、為替、流通費、特価
BTOのメモリ変更料金標準容量から増量するための追加料金メーカー在庫、仕入れ時期、作業費、保証
PC本体価格CPUやGPUなどを含めた完成品の価格全パーツの原価、組み立て、Windows、保証、キャンペーン

BTOメーカーが値上がり前にメモリを確保していれば、単体メモリより完成品の方が割安になる場合があります。反対に、古い在庫を使い切った直後は、カスタマイズ料金が急に上がることもあります。

そのため、「メモリ単体が高いから自作PCの方が安い」とは限りません。詳しくはBTOパソコンと自作PCは2026年現在どちらが安い?も参考にしてください。

メモリ価格が高騰している理由

2026年のメモリ価格上昇は、一時的な小売店の在庫不足だけではなく、DRAMの供給配分が変化していることも原因です。

AIサーバー向けの需要が強い

AIサーバーやデータセンター向けメモリの需要が強く、メモリメーカーは収益性の高い製品を優先しやすくなっています。

AIサーバーではHBMだけでなく、大容量のサーバー用DRAMも使用されます。サーバー向け需要が増えると、PCやスマートフォン向けDRAMへ割り当てられる生産能力にも影響します。

製造ラインを短期間で増やせない

半導体メモリは需要が増えたからといって、数週間で供給量を増やせる製品ではありません。

工場への設備投資、生産工程の調整、歩留まりの改善、製品認証には時間がかかります。供給不足が確認されてから増産を始めても、店頭価格へ反映されるまでには時間差があります。

PC需要が弱くなってもすぐ値下がりするとは限らない

PCの販売台数が減れば必ずメモリ価格が下がる、という単純な関係ではありません。

PC需要が弱くても、サーバー向け需要が強ければ供給不足が続く可能性があります。また、メーカーが生産量を調整すれば、需要が減少しても価格が維持される場合があります。

メモリ価格の下落を待ってもよい人

待ってよいのは、「現在のPCを問題なく使える」「購入期限を決められる」「値下がり効果が大きい」の3条件を満たす人です。

現在のPCをあと半年以上使える人

故障や作業遅延がなく、現在のPCで必要な処理を完了できるなら、急いで高値で購入する必要はありません。

ただし、無期限に待つのではなく、「次の大型セールまで」「3カ月後まで」など期限を決めましょう。期限までに価格が下がらなければ、その時点の最良構成を購入します。

96GB・128GB以上の大容量メモリが必要な人

大容量構成はPC価格に占めるメモリ代の割合が高いため、価格下落を待つ金銭的な効果も大きくなります。

After Effects、3DCG、大規模な音源、仮想環境、科学計算などで128GB以上が必要でも、現在のPCで作業できているなら、複数メーカーの見積もりを定期的に比較する価値があります。

ただし、メモリ不足によって書き出しやプレビューが止まっている場合は、値下がりを待つより早く導入した方が合理的です。

セール価格と通常価格を区別できる人

価格を追う場合は、最安値だけでなく通常価格、平均価格、在庫店舗数も確認してください。

1店舗だけの数量限定品を相場として扱うと、その製品が売り切れた瞬間に購入計画が崩れます。同じ容量・速度の製品を3~5種類確認し、複数店舗で購入できる価格を基準にするのがおすすめです。

メモリ価格を待たずにPCを購入した方がよい人

現在のPCが仕事、学習、制作、ゲームの障害になっているなら、価格予想より利用開始日を優先しましょう。

故障やフリーズが発生している人

故障寸前のPCを使い続ける費用は、PC本体の値上がりだけでは計算できません。

修理中の作業停止、データ復旧、納期遅延、代替PCの購入などが発生すると、メモリ価格の値下がりで得られる金額を超える可能性があります。

16GB・32GBで足りる人

一般事務やゲームなどで16~32GBあれば足りる場合、メモリの値下がりがPC総額へ与える影響は比較的小さくなります。

メモリ価格だけを見て待っている間に、狙っていたGPU搭載モデルや割安な即納モデルが完売する可能性もあります。

CPU、GPU、SSD、保証まで含めた構成が割安なら、メモリ相場だけを理由に見送らない方がよいでしょう。

増設できないノートPCを購入する人

メモリが基板へ直付けされたノートPCは、価格が高くても必要容量を最初から選ぶ必要があります。

将来の値下がりを期待して16GBモデルを購入しても、後から32GBや64GBへ増やせません。買い替えまでの使用年数と、同時起動するソフトから必要容量を判断してください。

メモリ価格が何%下がれば待つ意味がある?

PCの購入を待つべきか判断するには、メモリの予想値下がり率ではなく、PC総額が実際にいくら下がるかを計算します。

PC全体の値下がり額を計算する

値下がり効果の上限は、「PC価格に含まれるメモリ相当額×値下がり率」で計算できます。

例えば、30万円のPCに含まれるメモリ相当額を6万円と仮定します。メモリ価格が20%下がり、その全額がPC価格へ反映された場合でも、PC本体の値下がり額は1万2,000円です。

計算項目金額・割合
現在のPC価格300,000円
メモリ相当額60,000円
仮定するメモリ値下がり率20%
理論上の値下がり額12,000円
PC総額に対する値下がり率4%

さらに、BTOメーカーが値下がり分の半分しか本体価格へ反映しなければ、安くなる金額は6,000円です。この計算は価格予測ではなく、購入判断のための例です。

待つ間に発生する損失と比較する

6カ月待って1万2,000円安くなるなら、待つ価値は1カ月あたり2,000円です。

現在のPCが遅いために毎月2時間の作業時間を失い、自分の時間を1時間2,000円と考えるなら、待つ間の損失は月4,000円です。この場合、6カ月待って1万2,000円安くなっても、作業時間では2万4,000円分を失います。

比較項目6カ月間の金額
PCの予想値下がり額12,000円
作業時間の損失24,000円
差し引き12,000円分、早く買った方が有利

反対に、現在のPCでまったく困っておらず、待つ費用が0円なら、急いで購入する必要はありません。

必要なメモリ容量別の購入判断

メモリ価格が高いときほど、将来必要になるかもしれない容量ではなく、使用ソフトから必要容量を決めることが重要です。

容量主な用途2026年の購入判断
16GBWeb閲覧、Office、動画視聴、軽い作業必要なら購入。長期使用や多数の同時起動では32GBも検討
32GBゲーム、画像編集、一般的なDTM、プログラミングPC全体が割安なら価格下落を待たなくてよい
64GB4K動画編集、大規模DTM、ゲーム開発、複数の仮想環境BTOの変更料金と単体メモリ価格を比較
96GBAfter Effects、3DCG、重い開発環境対応マザーボードとメモリ構成を確認
128GB以上大規模3DCG、映像合成、解析、ローカルAI急がなければ複数メーカーの見積もりを比較

容量が不足するとSSDへの退避が増え、動作が急激に遅くなる場合があります。必要容量を削って高クロックメモリを選ぶより、まず容量を確保する方が実用的です。

使用期間から構成を決めたい場合は、3年・5年・7年使うBTOパソコンのおすすめ構成も参考にしてください。

メモリが高い時期にPCを安く買う方法

メモリ価格そのものを変えることはできませんが、構成と買い方を変えることでPC総額を抑えられます。

標準構成で必要容量を満たすモデルを探す

メモリのカスタマイズ料金が高いときは、最初から32GB・64GBを搭載した完成品や即納モデルが有利です。

表示価格が安い16GBモデルでも、32GBへ変更すると他社の完成品より高くなる場合があります。必ず同じCPU、GPU、メモリ容量、SSD容量へそろえた後の総額を比較してください。

実際の比較方法は、BTOパソコンはカスタマイズ後にいくらになる?で詳しく解説しています。

高速メモリや装飾へ費用をかけすぎない

予算が限られる場合は、RGBや極端な高クロックより、必要容量と安定性を優先しましょう。

高クロックメモリの効果は、CPU、ゲーム、解像度、GPU性能によって変わります。容量不足が発生する環境では、速度を上げるより容量を増やした方が改善しやすくなります。

2枚構成を基本にして空きスロットを残す

32GBなら16GB×2枚、64GBなら32GB×2枚を基本にすると、4スロットのマザーボードでは増設余地を残せます。

ただし、後から別のメモリを追加すると、組み合わせによって速度や安定性へ影響する場合があります。同じ製品名でも製造時期によって搭載チップが変わる可能性があるため、大容量が確実に必要なら最初からセットで購入する方が安全です。

枚数による違いは、メモリ2枚挿しと4枚挿しの違いを参考にしてください。

自分で増設する場合は保証を確認する

メモリを自分で増設する前に、対応規格、最大容量、空きスロット、保証条件を確認してください。

増設作業自体では保証が切れなくても、増設したメモリが原因の故障や、作業中に破損した部分は保証対象外になる可能性があります。

増設を前提に購入する場合は、パソコンをパーツ交換・増設前提で買うのはあり?も確認してください。

メモリ価格を確認するときのチェックリスト

最安値を1回見るだけではなく、同じ条件で定期的に比較すると、本当に価格が下がっているか判断しやすくなります。

確認項目確認する内容
必要容量16GB・32GB・64GB・128GBのどれが必要か
メモリ規格DDR4・DDR5、DIMM・SO-DIMMを混同していないか
枚数1枚構成か2枚構成か、空きスロットが残るか
速度DDR5-4800・5600・6000など同じ条件で比較しているか
平均価格数量限定の最安値だけで判断していないか
BTO変更料金標準容量から必要容量へ変更した差額はいくらか
PC総額CPU、GPU、SSD、保証、送料まで含めて安いか
納期在庫切れや長期納期になっていないか
購入期限いつまでなら現在のPCを使えるか

メモリ価格に関するよくある質問

メモリ価格はいつ下がりますか?

正確な値下がり時期は分かりません。

2026年8月時点では、第3四半期のDRAM契約価格も上昇予測となっています。需要低下や増産によって将来的に下がる可能性はありますが、「何月から安くなる」と断定できる根拠はありません。

セールまで待てば安く買えますか?

セールで一部モデルが安くなる可能性はありますが、市場価格そのものが下がるとは限りません。

セール対象が旧型、低速メモリ、1枚構成、在庫限りの場合もあります。割引額だけでなく、容量、枚数、速度、保証を確認してください。

メモリだけ先に買っておくべきですか?

PCの構成が確定していない段階で、メモリだけを先に購入するのはおすすめしません。

マザーボードとの相性、CPUが対応する速度、ノート用とデスクトップ用の違いを確認できないためです。PCを数週間以内に組み立てる予定があり、対応製品を確定できている場合のみ候補になります。

DDR4パソコンを選べば安くなりますか?

メモリ価格だけを理由に、古いDDR4プラットフォームを選ぶのはおすすめしません。

DDR4メモリが安くても、選べるCPU、マザーボードの機能、将来の交換余地まで含めると、DDR5構成の方が長く使いやすい場合があります。メモリ単体ではなくPC全体の価格と使用年数で比較してください。

32GBで購入して後から64GBへ増設してもよいですか?

現在は32GBで足り、マザーボードに空きスロットがあるなら、後から増設する方法もあります。

ただし、4枚挿しでは高クロック設定が安定しない場合があります。64GBが確実に必要になるなら、最初から32GB×2枚を選ぶ方法も比較してください。

まとめ|メモリの底値よりPCが必要になる時期で決める

2026年8月現在は、メモリ価格がすぐ大幅に下がることを前提に、必要なPCの購入を延期する状況ではありません。

一般事務やゲーム向けの16~32GB構成では、メモリ価格が下がってもPC総額への影響は限定的です。必要なCPUやGPUを搭載したPCが割安なら、現在の価格で購入する判断にも合理性があります。

一方、96GB・128GB以上の大容量メモリが必要で、現在のPCを問題なく使える人は、複数メーカーの見積もりを比較しながら待つ価値があります。

  • 仕事や制作に支障があるなら今購入する
  • 現在のPCで困っていないなら期限を決めて待つ
  • メモリ単体ではなくカスタマイズ後のPC総額で比較する
  • 待つ間の作業時間や故障リスクも金額へ換算する
  • 増設するなら枚数、空きスロット、保証を確認する

PCは最安値で買うことだけが目的ではありません。必要な時期に必要な性能を確保し、購入後の作業時間を短縮できるかまで含めて判断しましょう。

参考資料





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