X3D付きRyzenと通常版Ryzenの違い|ゲーム用途ならどちらを選ぶべき?
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最終更新日:2026年7月25日
AMDのRyzenには、製品名の末尾に「X3D」が付いているCPUがあります。
たとえば、通常版の「Ryzen 7 9700X」に対して、「Ryzen 7 9800X3D」や「Ryzen 7 9850X3D」などがX3Dモデルです。
X3Dモデルは、通常版Ryzenよりもキャッシュメモリを大幅に増やし、ゲーム性能を高めたCPUです。一方で、価格が高く、すべての用途で通常版より高速になるわけではありません。
結論からいうと、次のように選ぶとよいでしょう。
| 主な用途 | おすすめ |
|---|---|
| ゲームをしない | 通常版Ryzen |
| フルHDで高フレームレートを狙う | X3D付きRyzen |
| 1440p・4Kでゲームをする | GPUとのバランスで判断 |
| 動画編集・CG制作が中心 | 通常版Ryzen |
| ゲームと動画編集の両方を本格的に行う | Ryzen 9のX3Dモデル |
| 予算を抑えてゲーミングPCを購入する | 通常版Ryzenも有力 |
この記事では、X3D付きRyzenと通常版Ryzenの違い、X3Dが効果を発揮する用途、購入時の選び方を解説します。
X3D付きRyzenとは

X3D付きRyzenとは、AMDの「3D V-Cache」技術を搭載したCPUです。
3D V-Cacheでは、CPU内部に搭載するキャッシュメモリを立体的に積み重ねることで、通常版Ryzenよりも大容量のL3キャッシュを搭載しています。
現行の第2世代3D V-Cacheでは、64MBのキャッシュダイをCPUコアの下側に配置しています。これにより、従来のX3DモデルよりもCPUコアを冷却しやすくなり、動作クロックを高めやすくなりました。
キャッシュメモリは、CPUが頻繁に使用するデータを一時的に保存しておく場所です。
CPUから離れたメインメモリまでデータを取りに行く回数を減らせるため、キャッシュ容量が大きいほど、キャッシュの影響を受けやすいゲームなどで処理を高速化できる可能性があります。
X3D付きRyzenと通常版Ryzenの主な違い
X3Dモデルと通常版Ryzenの違いをまとめると、次のようになります。
| 比較項目 | X3D付きRyzen | 通常版Ryzen |
|---|---|---|
| L3キャッシュ | 非常に多い | 標準的 |
| ゲーム性能 | 高い | 標準的 |
| 動画編集・CG制作 | モデルによって高性能 | 価格に対する性能が高い |
| CPU価格 | 高い | 比較的安い |
| 消費電力・発熱 | モデルによって高い | 低消費電力モデルも多い |
| 高性能GPUとの相性 | よい | GPUによっては十分 |
| 主な対象 | ゲーマー | 一般用途・クリエイター・コスト重視 |
最大の違いは、やはりL3キャッシュの容量です。
L3キャッシュ容量が大きく異なる
Ryzen 9000シリーズの代表的なモデルを比較すると、次のようになります。
| CPU | コア・スレッド | L3キャッシュ | 最大クロック | TDP |
|---|---|---|---|---|
| Ryzen 7 9700X | 8コア16スレッド | 32MB | 5.5GHz | 65W |
| Ryzen 7 9800X3D | 8コア16スレッド | 96MB | 5.2GHz | 120W |
| Ryzen 7 9850X3D | 8コア16スレッド | 96MB | 5.6GHz | 120W |
| Ryzen 9 9900X | 12コア24スレッド | 64MB | 5.6GHz | 120W |
| Ryzen 9 9900X3D | 12コア24スレッド | 128MB | 5.5GHz | 120W |
| Ryzen 9 9950X | 16コア32スレッド | 64MB | 5.7GHz | 170W |
| Ryzen 9 9950X3D | 16コア32スレッド | 128MB | 5.7GHz | 170W |
Ryzen 7 9700XのL3キャッシュが32MBなのに対して、Ryzen 7 9800X3Dと9850X3Dは96MBです。
Ryzen 9 9900X3Dと9950X3Dについても、通常版の9900X・9950XよりL3キャッシュが64MB多くなっています。
さらに、Ryzen 9 9950X3D2 Dual Editionは、2基のCPUチップレットに3D V-Cacheを搭載し、合計208MBのキャッシュを備えています。ただし、非常に高価な最上位モデルであり、一般的なゲーミングPCでは過剰になりやすいCPUです。
X3D付きRyzenはゲーム性能が高い
X3D付きRyzenの最大のメリットは、ゲーム性能の高さです。
ゲームでは、キャラクター、オブジェクト、物理演算、敵AI、マップなど、さまざまなデータを繰り返し処理します。
大容量キャッシュに必要なデータを保存できれば、メインメモリへアクセスする回数を減らせます。その結果、平均フレームレートだけでなく、最低フレームレートやフレームレートの安定性が改善することがあります。
TechSpotが行った14タイトルの検証では、Ryzen 7 9800X3DはRyzen 7 9700Xより平均で約30%高いゲーム性能を記録しています。ただし、これはCPU性能の差が出やすい高性能GPUを使用した検証結果であり、すべてのゲームやPC構成で30%の差が出るわけではありません。
X3Dの効果が出やすいゲーム
X3Dモデルの効果が出やすいのは、次のようなゲームです。
- FPSやTPSなどの高フレームレートを狙うゲーム
- シミュレーションゲーム
- ストラテジーゲーム
- MMOやオープンワールドゲーム
- 多数のNPCやオブジェクトを処理するゲーム
- CPU負荷の高いゲーム
とくに、フルHD環境で144fps、240fps、360fpsなどの高フレームレートを狙う場合は、GPUだけでなくCPU性能も重要になります。
平均フレームレートが十分に高い場合でも、X3Dモデルによって1% Lowなどの最低フレームレートが改善し、カクつきを感じにくくなる場合があります。
すべてのゲームで大きな差が出るわけではない
X3Dモデルを使用しても、すべてのゲームが大幅に高速になるわけではありません。
ゲームによっては、L3キャッシュ容量よりもCPUの動作クロックやGPU性能の影響を強く受けます。X3Dの効果が小さいゲームでは、通常版Ryzenとの違いをほとんど感じられない場合もあります。
また、4Kの最高画質など、GPUの処理能力が限界になっている環境では、CPUをX3Dモデルに変更してもフレームレートがあまり伸びません。
X3Dモデルの性能を引き出しやすいのは、次のような構成です。
- RTX 5080やRTX 5090などの高性能GPUを使用する
- フルHDや1440pで高フレームレートを狙う
- グラフィック設定を調整してフレームレートを優先する
- CPU負荷の高いゲームをプレイする
一方、RTX 5060クラスのGPUで1440pや4Kゲームをプレイする場合は、X3Dモデルに予算を使うよりも、GPUを上位モデルに変更した方がフレームレートが大きく伸びる可能性があります。
X3Dと通常版Ryzenではどれくらい性能が違う?
X3Dモデルと通常版Ryzenの性能差を見るために、同じZen 5世代で、どちらも8コア16スレッドの「Ryzen 7 9800X3D」と「Ryzen 7 9700X」を比較します。
TechSpotがGeForce RTX 4090、DDR5-6000 CL30、Windows 11 24H2を使用して実施した検証では、Ryzen 7 9800X3DはRyzen 7 9700Xよりも、14タイトル平均で約30%高いゲーム性能を記録しています。
ゲーム性能の比較
| ゲーム | 9800X3Dの性能差 |
|---|---|
| Star Wars Jedi: Survivor | 約45%高速 |
| The Last of Us Part I | 約16%高速 |
| Cyberpunk 2077: Phantom Liberty | 約35%高速 |
| Assetto Corsa Competizione | 約45%高速 |
| Remnant II | 約25%高速 |
| Homeworld 3 | 約46%高速 |
| A Plague Tale: Requiem | 約20%高速 |
| Counter-Strike 2 | 約27%高速 |
| Starfield | 約37%高速 |
| Warhammer 40,000: Space Marine 2 | 約28%高速 |
| Star Wars Outlaws | 約10%高速 |
| 14タイトル平均 | 約30%高速 |
※Ryzen 7 9700Xの平均フレームレートを基準にした、Ryzen 7 9800X3Dの性能差です。
ゲームによって性能差は約10~46%と大きく異なります。CPU負荷が高いゲームやキャッシュ容量の影響を受けやすいゲームほど、X3Dモデルの効果が大きくなっています。
一方、これはRTX 4090を使用してCPUの性能差が表れやすくした検証結果です。ミドルクラスGPUを使用する場合や、4Kの高画質設定でGPUがボトルネックになる場合は、ここまで大きな差が出ない可能性があります。
クリエイティブ性能の比較
X3Dモデルはゲーム専用というわけではありません。TechSpotの検証では、Ryzen 7 9800X3DがRyzen 7 9700Xを上回る処理も多く見られます。
| ベンチマーク・ソフト | 9800X3Dの性能差 |
|---|---|
| Cinebench 2024 マルチコア | 約7%高速 |
| Cinebench 2024 シングルコア | ほぼ同等 |
| 7-Zip 圧縮 | 約11%高速 |
| 7-Zip 展開 | 約6%高速 |
| Blender Open Data | 約18%高速 |
| Corona 10 Benchmark | 約20%高速 |
| Adobe Photoshop 2025 | 約8%高速 |
| Adobe Premiere Pro 2024 | 約11%高速 |
TechSpotの個別テストでは、9800X3Dが多くの処理で9700Xを上回っています。ただし、9800X3DはTDP 120W、9700Xは標準設定でTDP 65Wであるため、この結果は3D V-Cacheだけでなく、電力設定や持続クロックの違いも含んだ比較です。
また、Tom’s Hardwareが9700Xを105Wモードで測定した複数テストの総合値では、9800X3Dはマルチスレッド処理で約4%高速、シングルスレッド処理では約3%低速という結果でした。設定や使用ソフトによって、通常用途の性能差は変わります。
ベンチマークから分かること
ベンチマーク結果をまとめると、X3Dモデルと通常版Ryzenの違いは次のように考えられます。
| 用途 | X3Dによる性能差の目安 |
|---|---|
| CPU負荷の高いゲーム | 約20~45% |
| X3Dの効果が小さいゲーム | 約0~15% |
| 検証したゲームの平均 | 約30% |
| マルチスレッド処理 | 数%程度が中心 |
| シングルスレッド処理 | ほぼ同等、または通常版がわずかに高速 |
| GPUがボトルネックになる環境 | 差が小さくなる可能性が高い |
X3Dモデルの価格差に対して最も大きな効果を期待できるのはゲームです。動画編集やCG制作でも9800X3Dが高速になる処理はありますが、ゲームほど一貫して大きな差が出るわけではありません。
そのため、ゲーム性能を最優先するならX3Dモデル、ゲーム以外の用途や価格とのバランスを重視するなら通常版Ryzenが選択肢になります。
ベンチマークの引用元
- TechSpot「AMD Ryzen 7 9800X3D Review: The New Gaming CPU King」
ゲーム14タイトル、各ゲームおよびクリエイティブ系ベンチマークの比較に使用。 - Tom’s Hardware「AMD Ryzen 7 9800X3D Review: Devastating Gaming Performance」
シングルスレッド・マルチスレッド総合性能の確認に使用。
通常版Ryzenは価格を抑えやすい
通常版Ryzenのメリットは、CPU価格を抑えながら十分な性能を確保できることです。
ゲーム用途でも、必ずX3Dモデルが必要なわけではありません。
Ryzen 7 9700XやRyzen 5 9600Xなどの通常版CPUでも、多くのゲームを快適にプレイできます。60~144fps程度を目標にする場合や、ミドルクラスGPUを使用する場合は、通常版Ryzenで十分なことも多いです。
X3Dモデルを選ぶことでGPUのグレードを下げなければならないのであれば、通常版Ryzenを選び、浮いた予算をGPUに回した方がよいでしょう。
たとえば、次の2台で迷っている場合です。
- Ryzen 7 X3D+RTX 5060 Ti
- Ryzen 7通常版+RTX 5070
ゲームや画質設定にもよりますが、多くの環境では、GPUが強い「Ryzen 7通常版+RTX 5070」の方が高いフレームレートを出しやすくなります。
ゲーミングPCでは、CPUだけを高性能にするのではなく、CPUとGPUのバランスが重要です。
動画編集やCG制作では通常版Ryzenでもよい
X3Dモデルはゲーム向けという印象が強いCPUですが、動画編集やCG制作ができないわけではありません。
現行の第2世代3D V-Cacheを搭載したRyzen 9000 X3Dでは、従来世代よりも動作クロックや冷却面が改善されています。そのため、X3Dモデルだからクリエイティブ性能が必ず低いとは限りません。
Tom’s Hardwareの検証では、Ryzen 7 9800X3Dはマルチスレッド性能でRyzen 7 9700Xを約4%上回る一方、シングルスレッド性能では9700Xが約3%上回っています。使用するソフトや処理内容によって結果は変わるため、X3Dモデルが常に速いわけでも、常に遅いわけでもありません。
ただし、動画編集、CGレンダリング、エンコードなどが中心で、ゲームをほとんどしない場合は、X3Dモデルを選ぶメリットは小さくなります。
同じ予算であれば、X3Dの有無よりも、CPUのコア数を増やした方が処理時間を短縮できる可能性があります。
たとえば、次のような選び方が考えられます。
| 用途 | 選び方 |
|---|---|
| ゲーム中心 | Ryzen 7 X3D |
| 動画編集中心 | Ryzen 9通常版 |
| 3DCGのCPUレンダリング中心 | コア数の多いRyzen 9通常版 |
| ゲームと動画編集の両方 | Ryzen 9 X3D |
| 軽い画像編集とゲーム | Ryzen 7 X3Dまたは通常版Ryzen 7 |
ゲームをしないクリエイターが、高額なX3Dモデルを無理に選ぶ必要はありません。
Ryzen 7 X3DとRyzen 9 X3Dの違い
X3D付きRyzenのなかでも、Ryzen 7とRyzen 9では用途が異なります。
ゲームだけならRyzen 7 X3Dで十分
ゲームを主な用途にする場合は、8コア16スレッドのRyzen 7 X3Dが適しています。
多くのゲームでは、12コアや16コアをすべて使い切るわけではありません。そのため、Ryzen 9 X3Dに変更しても、Ryzen 7 X3Dからゲーム性能が大きく伸びないことがあります。
Ryzen 9 9950X3DとRyzen 7 9800X3Dを比較したベンチマークでも、ゲームでは同程度になる場面が多く、Ryzen 9 9950X3Dのメリットは主にクリエイティブ性能にあります。
ゲームだけをするのであれば、Ryzen 7 9800X3Dや9850X3Dを選び、余った予算をGPU、メモリ、SSDなどに回した方が合理的です。
ゲームとクリエイティブ用途を両立するならRyzen 9 X3D
Ryzen 9 X3Dは、ゲーム性能とマルチコア性能を両立したい人に向いています。
たとえば、次のような人です。
- 高性能ゲーミングPCで動画編集も行う
- ゲーム配信と録画を同時に行う
- Unreal Engineなどでゲーム開発を行う
- BlenderなどでCPUレンダリングを行う
- 仮想マシンやコンパイルなどの重い処理を行う
Ryzen 9 9950X3Dは、ゲームだけに使うと過剰になりやすいものの、ゲームとクリエイティブ用途の両方を1台で行うPCには適しています。
X3D付きRyzenのデメリット
X3D付きRyzenには高いゲーム性能がありますが、いくつか注意点もあります。
CPU価格が高い
X3Dモデルは、同世代・同コア数の通常版Ryzenよりも高価です。
CPUの価格差によってGPUのグレードを下げる必要があるなら、X3Dモデルを選ぶことで、かえってゲーム性能が低くなる可能性があります。
まず必要なGPUを決めたうえで、予算に余裕があればX3Dモデルへ変更するのがおすすめです。
高性能なCPUクーラーが必要になりやすい
通常版Ryzenには、TDPが低いモデルもあります。
たとえば、Ryzen 7 9700XのデフォルトTDPは65Wですが、Ryzen 7 9800X3Dと9850X3Dは120Wです。AMDもX3Dモデルに対して、性能を十分に引き出すための液冷クーラーを推奨しています。
実際の消費電力や温度は使用状況によって異なりますが、BTOパソコンを購入するときはCPUクーラーの仕様も確認しましょう。
Ryzen 7 X3Dであれば、高性能な空冷CPUクーラーや240mmクラスの簡易水冷が候補になります。Ryzen 9 X3Dでは、240~360mmクラスの簡易水冷が採用されることが多くなります。
高解像度では差が小さくなる場合がある
4Kなどの高解像度では、GPUにかかる負荷が大きくなります。
GPUが処理の限界に達している場合、CPUを通常版からX3Dモデルへ変更しても、平均フレームレートがほとんど変わらないことがあります。
ただし、CPU負荷が高いゲームでは、4Kでも最低フレームレートやフレームタイムが改善する可能性があります。
「4KならX3Dは絶対に不要」とは限りませんが、フルHDの高フレームレート環境ほど優先度は高くありません。
X3D付きRyzenがおすすめな人
X3D付きRyzenがおすすめなのは、次のような人です。
- ゲーム性能をできるだけ高くしたい
- 144Hz以上の高リフレッシュレートモニターを使用する
- FPSやTPSで高フレームレートを狙う
- CPU負荷の高いシミュレーションゲームをプレイする
- RTX 5080やRTX 5090などの高性能GPUを使用する
- 最低フレームレートやフレームタイムの安定性を重視する
- 数年間CPUを交換せずに使用したい
とくに、高性能GPUを搭載したゲーミングPCでは、CPUがボトルネックになるのを防ぐためにX3Dモデルが有効です。
通常版Ryzenがおすすめな人
通常版Ryzenがおすすめなのは、次のような人です。
- ゲームをほとんどしない
- 動画編集やCG制作を中心に使用する
- PCの購入価格を抑えたい
- ミドルクラス以下のGPUを使用する
- 4K・60fps程度でゲームをプレイする
- CPUよりもGPUを優先したい
- 消費電力や発熱を抑えたい
通常版Ryzenでもゲーム性能が低いわけではありません。
Ryzen 5 9600XやRyzen 7 9700Xでも、多くのゲームを快適に動かせます。X3Dモデルとの差額をGPUのアップグレードに使えるのであれば、通常版Ryzenの方がPC全体の性能を高められる場合があります。
BTOパソコンではどちらを選ぶべきか
BTOパソコンでは、搭載するGPUに合わせてCPUを選ぶことが重要です。
目安としては、次のように考えられます。
| GPU | CPUの選び方 |
|---|---|
| RTX 5060 | Ryzen 5通常版で十分 |
| RTX 5060 Ti | Ryzen 5~Ryzen 7通常版 |
| RTX 5070 | Ryzen 7通常版またはX3D |
| RTX 5070 Ti | Ryzen 7 X3Dが有力 |
| RTX 5080 | Ryzen 7 X3Dがおすすめ |
| RTX 5090 | Ryzen 7 X3DまたはRyzen 9 X3D |
ただし、これは絶対的な組み合わせではありません。
RTX 5070でも、フルHDで240fps以上を狙うならX3Dモデルが有効です。一方、RTX 5080を使用していても、4Kの60fpsを目標にするだけなら通常版Ryzenでも十分な場合があります。
解像度、目標フレームレート、プレイするゲームを基準に選びましょう。
X3D付きRyzenと通常版Ryzenに関するよくある質問
X3Dが付いていないRyzenでもゲームはできますか?
問題なくできます。
通常版Ryzenも十分に高いゲーム性能を持っています。X3Dモデルはゲームを動かすために必要なCPUではなく、ゲーム性能をさらに高めるためのCPUです。
Xが付いていればX3Dモデルですか?
「X」と「X3D」は異なります。
Ryzen 7 9700Xのように末尾がXだけの製品は、通常版Ryzenです。3D V-Cacheを搭載している製品には、「9800X3D」「9850X3D」のようにX3Dと記載されています。
ゲーム配信にはX3Dモデルが必要ですか?
必須ではありません。
GPUエンコードを使用する一般的なゲーム配信であれば、通常版Ryzenでも十分です。
ただし、ゲームを高フレームレートで動かしながら、配信ソフト、ブラウザ、チャットツールなどを同時に使用する場合は、X3Dモデルやコア数の多いRyzen 9が有効です。
4KゲームでもX3Dを選ぶ意味はありますか?
意味がないわけではありませんが、フルHDほど差が出やすくありません。
GPU負荷が高い4Kでは、CPUよりもGPUがフレームレートを決める場面が増えます。まずGPUを優先し、予算に余裕がある場合にX3Dモデルを選ぶとよいでしょう。
まとめ
X3D付きRyzenと通常版Ryzenの最大の違いは、L3キャッシュ容量とゲーム性能です。
X3Dモデルは大容量の3D V-Cacheを搭載しており、CPU負荷の高いゲームや高フレームレート環境で高い性能を発揮します。
一方、通常版Ryzenは価格を抑えやすく、ゲーム以外の用途ではX3Dモデルとの性能差が小さいこともあります。
選び方をまとめると、次のようになります。
- ゲーム性能を最優先するならRyzen 7 X3D
- ゲームとクリエイティブ用途を両立するならRyzen 9 X3D
- 動画編集やCG制作が中心なら通常版Ryzen
- 予算が限られているならCPUよりGPUを優先する
- 4KゲームではX3DよりGPUの優先度が高い
- フルHDの高フレームレート環境ではX3Dの効果が出やすい
「X3Dが付いている方が必ずよい」と考えるのではなく、使用するGPU、解像度、目標フレームレート、ゲーム以外の用途まで考えて選ぶことが大切です。
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