ゲーム配信に必要なPCスペック|OBS向けおすすめ構成と配信用パソコン
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最終更新日:2026年7月31日
ゲーム配信では、ゲームを動かすだけでなく、OBSによる画面の取り込み、映像のエンコード、コメント表示、音声処理などを同時に行います。
そのため、通常のゲームプレイよりも高いPC性能が必要です。
ただし、現在のゲーム配信では、GPUに搭載されている専用エンコーダーを使用するのが一般的です。以前のように、配信するだけで最上位CPUが必須というわけではありません。
フルHDのゲーム配信なら、Ryzen 7・Core Ultra 7クラス、GeForce RTX 5060 Ti~RTX 5070、メモリ32GBを基準にすると選びやすいです。
配信内容別のおすすめ構成は、次のとおりです。
| 配信内容 | CPU | GPU | メモリ | SSD |
|---|---|---|---|---|
| 雑談・歌・Webカメラ配信 | Core Ultra 5・Ryzen 5以上 | 内蔵GPU~RTX 5050 | 16~32GB | 500GB~1TB |
| 家庭用ゲーム機の配信 | Core Ultra 5・Ryzen 5以上 | RTX 5050~RTX 5060 | 32GB | 1TB |
| フルHDのPCゲーム配信 | Core Ultra 7・Ryzen 7 | RTX 5060 Ti~RTX 5070 | 32GB | 1~2TB |
| VTuber・高fpsゲーム配信 | Core Ultra 7・Ryzen 7以上 | RTX 5070~RTX 5070 Ti | 32~64GB | 2TB |
| 4Kゲーム・配信・録画併用 | Core Ultra 9・Ryzen 9も検討 | RTX 5070 Ti~RTX 5080 | 64GB | 2TB以上 |
上記はOBSを動かすための最低条件ではなく、現在新しく配信用PCを購入する場合に、余裕を持って使用しやすい構成です。
ゲーム配信に必要なPCスペック
配信PCでは、CPUだけを高性能にすればよいわけではありません。
ゲーム性能を左右するGPU、複数のソフトを同時に動かすためのメモリ、録画データを保存するSSDなどを、配信内容に合わせて選ぶ必要があります。
CPUはRyzen 7・Core Ultra 7を基準にする

一般的なゲーム配信ではRyzen 7またはCore Ultra 7クラスのCPUがおすすめです。
ゲーム配信中のパソコンでは、次のような処理が同時に行われます。
- ゲームの実行
- OBSによる映像の取り込み
- コメントや通知の表示
- ブラウザの表示
- Discordによる通話
- VTuberソフトの実行
- 音声フィルターの処理
- 配信と同時の録画
現在はGPUの専用エンコーダーを使えるため、映像のエンコード処理をすべてCPUで行う必要はありません。
OBS公式も、CPUの負荷を減らせることから、基本的にはハードウェアエンコーダーの使用を推奨しています。現代のハードウェアエンコーダーは、PC性能への影響を抑えながら良好な画質を得られると説明されています。
そのため、フルHD配信であれば、最初からRyzen 9やCore Ultra 9を選ばなくても構いません。
| 配信内容 | CPUの目安 |
|---|---|
| 雑談・歌配信 | Ryzen 5・Core Ultra 5以上 |
| 家庭用ゲーム機配信 | Ryzen 5~7・Core Ultra 5~7 |
| 一般的なPCゲーム配信 | Ryzen 7・Core Ultra 7 |
| VTuber・重量級ゲーム配信 | Ryzen 7・Core Ultra 7以上 |
| CPUエンコード・4K・編集併用 | Ryzen 9・Core Ultra 9も検討 |
PCゲームのフレームレートを重視する場合は、Ryzen 7 9800X3DなどのX3Dモデルも有力です。
一方、配信後に動画編集やエンコードも頻繁に行う場合は、コア数の多いRyzen 9やCore Ultra 9が向いています。
GPUは配信解像度よりもプレイするゲームで決める

OBSでNVENCを使用する場合、配信映像のエンコードはGPUに搭載された専用回路が担当します。
ただし、GPU選びで最も重要なのは、配信解像度だけではありません。
次の条件を考慮して選びましょう。
- プレイするゲームの重さ
- ゲームを動かす解像度
- 目標フレームレート
- レイトレーシングを使用するか
- VTuberソフトを同時に使用するか
- 配信と録画を同時に行うか
- 動画編集にも使うか
| 主な用途 | GPUの目安 |
|---|---|
| 雑談・歌配信 | 内蔵GPU~RTX 5050 |
| 家庭用ゲーム機配信 | RTX 5050~RTX 5060 |
| 軽いPCゲームのフルHD配信 | RTX 5060以上 |
| 一般的なゲームのフルHD配信 | RTX 5060 Ti~RTX 5070 |
| 高fps・重量級ゲーム・VTuber配信 | RTX 5070~RTX 5070 Ti |
| 4Kゲーム・高画質録画 | RTX 5070 Ti~RTX 5080 |
RTX 50シリーズはAV1エンコードに対応しています。RTX 5060およびRTX 5060 Tiにも第9世代NVENCが1基搭載されているため、フルHD配信を目的とする場合は、RTX 5060クラスでもハードウェアエンコードを利用できます。
RTX 5080にはNVENCが2基搭載されています。複数解像度のエンコード、配信と高画質録画の併用など、エンコード処理が多い用途では上位GPUが有利です。
ただし、RTX 5080を選べば必ず配信画質が大幅に上がるわけではありません。一般的なフルHD配信では、ゲーム側に必要な性能を基準にGPUを選びましょう。
メモリは32GBを標準にする

ゲーム配信用PCでは、メモリ32GBを基準にするのがおすすめです。
16GBでも、軽いゲームとOBSだけであれば配信できる場合があります。しかし、ブラウザ、Discord、コメント表示ソフト、音声ソフトなどを同時に起動すると、メモリ容量に余裕がなくなります。
| 配信内容 | メモリ容量 |
|---|---|
| 雑談・歌配信 | 16~32GB |
| 家庭用ゲーム機配信 | 32GB |
| PCゲーム配信 | 32GB |
| VTuber配信 | 32~64GB |
| 配信・録画・動画編集 | 64GB |
| 複数ゲーム・制作ソフト併用 | 64GB以上 |
VTuber配信では、トラッキングソフト、Live2D・3Dモデル、OBS、ブラウザ、ゲームなどを同時に使用します。使用するモデルやゲームが重い場合は、64GBを検討しましょう。
配信後にPremiere ProやDaVinci Resolveで動画編集を行う場合も、64GBあると複数のソフトを併用しやすくなります。
SSDは最低1TB、録画するなら2TB以上

配信用PCのストレージには、NVMe SSDをおすすめします。
ゲーム本体、OBS、配信素材、録画データなどを保存すると、1TBでも容量が不足することがあります。
特に高画質録画はデータ量が大きくなります。
| 使用方法 | SSD容量の目安 |
|---|---|
| 配信のみ・録画はほとんどしない | 1TB |
| 複数のゲームをインストールする | 2TB |
| 配信と録画を同時に行う | 2TB以上 |
| 録画後に動画編集する | 2TB+素材用SSD |
| 長期間アーカイブを保存する | SSD+大容量HDDやNAS |
理想的なのは、次のようにドライブを分ける構成です。
- システム・ゲーム用SSD
- 録画・素材用SSD
- 完成動画・アーカイブ用HDDやNAS
録画先をゲームと同じSSDにしても配信できますが、容量管理が難しくなります。録画を頻繁に行う場合は、2台目のSSDを追加しておくと便利です。
電源・冷却・LANも確認する
配信ではゲームを長時間動かすため、CPUやGPUに継続的な負荷がかかります。
CPUとGPUの性能だけでなく、次の項目も確認しましょう。
- CPUクーラーの性能
- PCケースの通気性
- ケースファンの数
- 電源容量
- 電源の80PLUS認証
- 有線LANポート
- USBポート数
- キャプチャーボード用の空きPCI Expressスロット
RTX 5070 Tiクラスを搭載する場合は、750~850W前後の電源が選ばれることが多くなります。RTX 5080では、構成に応じて850W以上を検討します。
配信中の通信は無線LANより有線LANがおすすめです。
1Gbps対応LANでも一般的な配信には十分ですが、現在新しく購入するなら、2.5GbE対応モデルを選んでおくと余裕があります。
配信内容別のおすすめ構成
配信に必要な性能は、配信映像の解像度だけでなく、何を配信するかによって大きく変わります。
雑談・歌配信
雑談や歌配信では、PCゲームを同時に動かさないため、比較的低いスペックでも配信できます。
| パーツ | おすすめ構成 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 5・Ryzen 5以上 |
| GPU | 内蔵GPU~RTX 5050 |
| メモリ | 16~32GB |
| SSD | 500GB~1TB |
| 回線 | 安定した上り速度、有線LAN推奨 |
Webカメラ、背景ぼかし、ノイズ除去、複数の映像ソースを使用する場合は、GeForceなどの専用GPUがあると処理を分担しやすくなります。
NVIDIA BroadcastなどのGPUを使用する機能を利用するなら、RTXシリーズを搭載したPCがおすすめです。
家庭用ゲーム機の配信
Nintendo SwitchやPlayStationなどを配信する場合、ゲーム自体はゲーム機側で動きます。
PCは映像の取り込みとエンコードを担当するため、PCゲーム配信ほど高性能なGPUは必要ありません。
| パーツ | おすすめ構成 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 5・Ryzen 5以上 |
| GPU | RTX 5050~RTX 5060 |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1TB |
| その他 | USBまたは内蔵キャプチャーボード |
家庭用ゲーム機の映像をPCへ取り込むには、基本的にキャプチャーボードが必要です。
1080p・60fpsで配信するだけなら、RTX 5070 Tiなどの上位GPUを選ぶ必要性は低いでしょう。
フルHDのPCゲーム配信
一般的なゲーム配信では、ゲームとOBSを同じPCで動かす1台配信が基本です。
| パーツ | おすすめ構成 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7・Ryzen 7 |
| GPU | RTX 5060 Ti~RTX 5070 |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1~2TB |
| エンコーダー | NVENC H.264またはAV1 |
RTX 5060 Tiは、フルHDでゲームをしながら配信したい人に適しています。
ただし、重量級ゲームを最高画質で動かしたり、ゲーム側で高いフレームレートを維持したりする場合は、RTX 5070以上がおすすめです。
ゲーム配信では、GPU使用率が常に100%近くならないよう、ゲーム側のフレームレート上限や画質設定を調整することも重要です。
VTuber・高fpsゲーム配信
VTuber配信では、ゲームとOBSに加えて、モデルの描画や顔・体のトラッキング処理も行います。
| パーツ | おすすめ構成 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7・Ryzen 7以上 |
| GPU | RTX 5070~RTX 5070 Ti |
| メモリ | 32~64GB |
| SSD | 2TB |
| 冷却 | 大型空冷または水冷も検討 |
2Dモデルで軽いゲームを配信する場合は、RTX 5070クラスでも対応できます。
3Dモデル、重量級ゲーム、高fpsプレイ、背景除去などを組み合わせる場合は、RTX 5070 Tiやメモリ64GBを検討しましょう。
ゲーム性能を重視する場合は、Ryzen 7のX3Dモデルも有力です。
4K配信・録画・動画編集
4Kゲームをプレイしながら配信・録画する場合は、GPUとストレージに余裕が必要です。
| パーツ | おすすめ構成 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 9・Ryzen 9、または上位Ryzen 7 |
| GPU | RTX 5070 Ti~RTX 5080 |
| メモリ | 64GB |
| SSD | 2TB以上+録画用SSD |
| 回線 | 高速で安定した上り速度 |
YouTubeでは4K・60fps配信の取り込みに対応していますが、H.264では35Mbpsが推奨されています。AV1・H.265では10~40Mbpsが設定範囲として案内されています。
4K配信ではPCだけでなく、上り回線、配信先の対応状況、視聴者側の環境も考える必要があります。
視聴者との会話を重視する配信では、4Kよりも1080p・60fpsや1440p・60fpsのほうが扱いやすい場合があります。
ゲーム配信向けおすすめPC
ゲーム配信用PCは、メーカー別ではなく、配信内容と予算に合わせて選びましょう。
価格や販売状況は変動するため、購入時には公式ページで最新の構成を確認してください。
フルHD配信向け:G-GEAR GE7A-C261/B

| パーツ | 構成 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti 16GB |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1TB NVMe Gen4 |
「G-GEAR プレミアムミドルタワー GE7A-C261/B」は、Ryzen 7 9700X、RTX 5060 Ti 16GB、メモリ32GBを搭載しています。
フルHDで一般的なゲームを配信したい人に適した構成です。
RTX 5060 TiはAV1エンコードに対応しているため、YouTubeへのAV1配信にも使用できます。
標準SSDは1TBなので、ゲームを複数インストールしたり、配信と録画を同時に行ったりする場合は、2TBへの変更やSSDの追加を検討しましょう。
標準的なゲーム配信向け:G TUNE FG-A7G7T

| パーツ | 推奨構成 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| GPU | GeForce RTX 5070 Ti |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1TB以上 |
「G TUNE FG-A7G7T」には複数の構成があり、Ryzen 7 9700X、RTX 5070 Ti、メモリ32GB、SSD 1TBを搭載したモデルが用意されています。
RTX 5070 Tiを搭載しているため、重量級ゲームのフルHD配信や、WQHD環境でのゲーム配信にも対応しやすい構成です。
マウスコンピューターは3年間のセンドバック修理保証と24時間365日の電話サポートを用意しているモデルがあり、サポートを重視する人にも向いています。
録画や動画編集も行う場合は、SSDを2TB以上に変更するのがおすすめです。
VTuber・高fps配信向け:G-GEAR[Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070 Ti]

| パーツ | 構成 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| GPU | GeForce RTX 5070 Ti |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 2TB |
Ryzen 7 9800X3DとRTX 5070 Tiを組み合わせた「G-GEAR プレミアムミドルタワー GE7A-L261/BH」は、ゲーム側のフレームレートを重視しながら配信したい人に向いています。
X3Dモデルはゲーム性能を重視したCPUなので、VTuberソフトを動かしながら高fpsのゲームを配信する構成として有力です。
標準メモリが32GBの場合でも、重い3Dモデル、複数ブラウザ、動画編集ソフトなどを併用するなら64GBへの変更を検討しましょう。
4Kゲーム・録画併用向け:G-GEAR[Ryzen 7 9800X3D+RTX 5080]

| パーツ | 構成 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| GPU | GeForce RTX 5080 |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 2TB |
「G-GEAR プレミアムミドルタワー GE7A-L261/BH」には、Ryzen 7 9800X3D、RTX 5080、メモリ32GB、SSD 2TBを搭載した構成があります。
4Kでゲームを動かしながら配信したい人や、配信と高画質録画を同時に行いたい人に向いています。
RTX 5080は第9世代NVENCを2基搭載し、AV1エンコードにも対応しています。
ただし、4K動画編集や複数ソフトの同時使用まで考えるなら、メモリは64GBへ増やすことをおすすめします。
キャプチャーボード搭載モデル:Lepton WSZ890 Stream Box

| パーツ | 標準構成 |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 265K |
| GPU | GeForce RTX 5070 12GB |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 1TB NVMe |
| キャプチャーボード | AVerMedia Live Gamer HD 2 C988 |
サイコムの「Lepton WSZ890 Stream Box
」は、内蔵キャプチャーボードを標準搭載した配信者向けPCです。
家庭用ゲーム機の配信や2台配信を始めたい人に向いています。
Core Ultra 7 265K、RTX 5070、メモリ32GBを搭載しているため、キャプチャーした映像の配信だけでなく、一般的なPCゲーム配信にも対応できます。
ただし、標準搭載のキャプチャーボードが自分の使用するゲーム機、解像度、フレームレートに対応しているか確認しましょう。
4K・120Hzのパススルー、HDR、VRRなどが必要な場合は、別のキャプチャーボードへの変更や外付け製品も検討する必要があります。
配信PCを購入するときのカスタマイズ
BTOパソコンを購入するときは、CPUやGPUだけでなく、メモリ、SSD、冷却、電源を確認しましょう。
メモリは32GBを選ぶ
配信PCを新しく購入するなら、基本的に32GBをおすすめします。
16GBモデルは価格を抑えられますが、ゲーム、OBS、ブラウザ、Discordなどを同時に動かすと余裕が少なくなります。
VTuber配信や動画編集も行う場合は、64GBを検討してください。
SSDは1TBから2TBへ増やす
ゲーム配信用PCでは、1TBのSSDが標準になっていることが多いです。
しかし、複数の大容量ゲームをインストールすると、録画データを保存する余裕がなくなります。
次のような人は2TB以上がおすすめです。
- 複数のゲームを遊ぶ
- 配信と録画を同時に行う
- 配信後に動画を編集する
- 高画質で長時間録画する
可能であれば、システム・ゲーム用と録画用でSSDを分けましょう。
CPUクーラーとケースの冷却を確認する
長時間配信では、PC内部の温度が上がります。
高性能CPUやGPUを搭載する場合は、CPUクーラーだけでなく、ケースの吸気・排気性能も重要です。
次の項目を確認しましょう。
- 前面に吸気口があるか
- ケースファンが複数搭載されているか
- 大型空冷CPUクーラーを選べるか
- 水冷CPUクーラーを選べるか
- GPU周辺に十分な空間があるか
配信中にファン音がマイクへ入ることもあるため、静音性も重要です。
電源容量に余裕を持たせる
電源容量が不足すると、ゲームや配信中にPCが不安定になる可能性があります。
GPUメーカーの推奨容量を確認し、CPUや追加ストレージも考慮して電源を選びましょう。
BTOパソコンでは、標準構成に必要な容量が設定されていますが、将来GPUを交換したい場合は、少し余裕のある電源を選んでおくと安心です。
無線LANより有線LANを使う
無線LANでも配信できる場合はありますが、電波干渉や距離によって通信が不安定になる可能性があります。
配信では一時的な最高速度よりも、一定の上り速度を維持できることが重要です。
可能であれば、パソコンとルーターをLANケーブルで直接接続しましょう。
配信に必要な回線速度
配信で重要なのは、下り速度ではなく上り速度です。
ゲーム映像をYouTubeやTwitchへ送信するため、配信ビットレートよりも十分に速く、安定した上り速度が必要です。
YouTube公式の推奨ビットレートを基準にすると、次のようになります。
| 配信設定 | H.264の推奨ビットレート | 上り実測値の目安 |
|---|---|---|
| 720p・60fps | 6Mbps | 12Mbps以上 |
| 1080p・30fps | 10Mbps | 20Mbps以上 |
| 1080p・60fps | 12Mbps | 20~30Mbps以上 |
| 1440p・60fps | 24Mbps | 40Mbps以上 |
| 4K・60fps | 35Mbps | 50~70Mbps以上 |
上り実測値の目安は、配信以外の通信や速度変動も考慮した当サイト独自の基準です。
配信ビットレートと上り速度が同じ程度しかない場合、少し速度が下がっただけでOBSのドロップフレームが発生する可能性があります。
また、Twitchの1440p配信では、Enhanced Broadcastingのサーバー側トランスコード対応状況によって、上り帯域幅の要件が9Mbpsまたは20Mbpsと案内されています。
安定した配信のために、次の点も確認しましょう。
- 有線LANで接続する
- 配信前に上り速度を測定する
- 夜間の速度も確認する
- 同居人による大容量通信を避ける
- パケットロスを確認する
- OBSの配信ビットレートに余裕を持たせる
一般的なフルHD配信に10ギガ回線は必須ではありません。
安定した上り速度が出る1ギガ光回線であれば、多くの配信に対応できます。
キャプチャーボードの選び方
キャプチャーボードは、家庭用ゲーム機や別のPCの映像を配信PCへ取り込むための機器です。
同じPCでゲームとOBSを動かす1台配信では、基本的に必要ありません。
キャプチャーボードが必要な場面
次のような場合に使用します。
- Nintendo Switchを配信する
- PlayStationを配信する
- 2台のPCで配信する
- HDMI出力対応カメラを取り込む
- 別の映像機器をOBSへ入力する
確認する項目
キャプチャーボードを選ぶときは、次の項目を確認しましょう。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 最大入力解像度 | 取り込める映像の上限 |
| 最大録画解像度 | PCへ保存できる解像度 |
| パススルー | モニターへ出力できる解像度・fps |
| HDR | HDR映像を扱えるか |
| VRR | 可変リフレッシュレートに対応するか |
| 接続方式 | USBまたはPCI Express |
| 対応OS | Windows・macOSなど |
| OBS対応 | OBSで安定して使用できるか |
| 音声入力 | マイクやゲーム音声を入力できるか |
「4K対応」と書かれていても、4K映像をモニターへ通過させられるだけで、録画や配信は1080pまでという製品があります。
ゲームを4K・120Hzでプレイしながら1080pで配信したい場合は、4K・120Hzパススルーに対応しているか確認しましょう。
OBSではNVENC・AV1がおすすめ
現在の1台構成のゲーム配信では、GPUに搭載されたハードウェアエンコーダーを使用する方法が基本です。
GeForce RTXシリーズを使用する場合は、OBSでNVENCを選択できます。
ハードウェアエンコードとは
配信映像は、そのままではデータ量が大きすぎるため、配信サイトへ送信できる形式に圧縮する必要があります。この処理がエンコードです。
エンコード方法は、大きく分けると次の2種類です。
| エンコード方法 | 主な処理パーツ | 特徴 |
|---|---|---|
| ハードウェアエンコード | GPU内の専用回路 | CPU負荷を抑えやすい |
| ソフトウェアエンコード | CPU | 細かい設定が可能だがCPU負荷が高い |
OBS公式は、最良のパフォーマンスを得る方法として、基本的にハードウェアエンコーダーを推奨しています。
したがって、GeForce RTX搭載PCでは、特別な理由がなければNVENCを選ぶのがおすすめです。
CPUのx264エンコードは、2台配信でエンコード専用PCを用意する場合や、配信内容に合わせて細かく画質を調整したい場合に検討します。
H.264・HEVC・AV1の違い
OBSで選べる主な映像コーデックには、H.264、HEVC、AV1があります。
| コーデック | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| H.264 | 対応サービス・機器が多い | Twitch、幅広い配信先 |
| HEVC・H.265 | H.264より圧縮効率が高い | 対応サービスでの高画質配信・録画 |
| AV1 | 高い圧縮効率を持つ | YouTube、高画質録画 |
YouTube Liveは、H.264、H.265、AV1による取り込みに対応しています。
AV1は、同じビットレートでも映像をきれいに見せやすいことがメリットです。ただし、配信先や視聴環境によって利用できるコーデックが異なります。
配信サービスがAV1に対応している場合はAV1、互換性を優先する場合はH.264を選ぶと考えると分かりやすいです。
YouTubeとTwitchでは設定が異なる
YouTubeは、H.264、HEVC、AV1でのライブ配信を受け付けています。1080p・60fpsでは、H.264の推奨ビットレートは12Mbps、AV1・HEVCでは4~10Mbpsが目安として案内されています。
一方、TwitchではEnhanced Broadcastingにより、配信ソフト側から複数の画質を送信できます。
Enhanced BroadcastingはOBS Studio 30.2以降で利用でき、通常は自動設定に任せることが推奨されています。
また、Twitchではアフィリエイトおよびパートナーを対象に、Enhanced Broadcastingを使用した1440p配信が提供されています。1440p配信ではOBS Studio 32.0以降が必要で、GPUや上り回線にも追加条件があります。
そのため、配信先によって設定を分けましょう。
| 配信先 | 基本的な考え方 |
|---|---|
| YouTube | AV1・HEVCを利用しやすい |
| Twitch | H.264またはEnhanced Broadcastingを基本にする |
| 複数サイトへ同時配信 | 対応範囲の広いH.264が扱いやすい |
| 高画質のローカル録画 | AV1・HEVCも有力 |
1台配信と2台配信のどちらがよいか
現在は、ほとんどの配信者に1台配信をおすすめします。
1台配信のメリット
1台配信では、ゲームとOBSを同じPCで動かします。
メリットは次のとおりです。
- 必要なPCが1台で済む
- 配線が少ない
- 音声設定が比較的簡単
- キャプチャーボードが不要
- 消費電力を抑えられる
- トラブルの原因を特定しやすい
現在のNVENCはCPU負荷を抑えてエンコードできるため、一般的なゲーム配信なら1台で十分です。
2台配信のメリット
2台配信では、ゲーム用PCと配信用PCを分けます。
次のような場合に検討します。
- ゲーム用PCのフレームレートをできるだけ落としたくない
- CPUによるx264エンコードを使用したい
- 複数の映像や音声を扱う番組形式の配信をする
- ゲーム用PCにトラブルが起きても配信を継続したい
- 大会やイベントなどで安定性を重視する
ただし、2台配信ではキャプチャーボード、音声の分配、複雑な配線が必要です。
最初から2台構成にするのではなく、高性能な1台構成で不足を感じてから2台配信を検討するのがおすすめです。
よくある質問
ゲーム配信はRTX 5060でもできますか?
できます。
軽いゲームや一般的なフルHD配信であれば、RTX 5060でもNVENCを使用して配信できます。
ただし、重量級ゲームを高画質・高fpsで動かしながら配信する場合は、RTX 5060 Ti、RTX 5070以上がおすすめです。
メモリ16GBでも配信できますか?
軽いゲームや雑談配信であれば可能です。
しかし、ゲーム、OBS、Discord、ブラウザなどを同時に使用すると余裕が少なくなります。
現在新しくゲーム配信用PCを購入するなら、32GBをおすすめします。
Ryzen 9やCore Ultra 9は必要ですか?
一般的なフルHDゲーム配信では必須ではありません。
NVENCを使用するなら、Ryzen 7やCore Ultra 7クラスでも十分対応できます。
CPUエンコード、4K配信、動画編集、複数ソフトの同時使用などではRyzen 9やCore Ultra 9を検討しましょう。
ゲーム配信にはX3D付きRyzenがおすすめですか?
ゲーム側のフレームレートを重視する場合はおすすめです。
ただし、動画編集やCPUレンダリングなど、ゲーム以外のマルチコア性能を重視する場合は、Ryzen 9などのコア数が多いCPUが向いていることもあります。
2台配信にしたほうが画質は高くなりますか?
必ず高くなるわけではありません。
現在はNVENCの画質と性能が向上しているため、多くの配信者は1台構成で十分です。
2台配信は、CPUエンコード、イベント配信、複数映像の処理、安定性の分離など、明確な目的がある場合に向いています。
ゲーム配信にキャプチャーボードは必要ですか?
PCゲームを同じPCから配信する場合は不要です。
家庭用ゲーム機、別のゲーム用PC、HDMIカメラなどの映像を取り込む場合に必要です。
配信には10ギガ回線が必要ですか?
一般的な配信に10ギガ回線は必須ではありません。
1080p・60fps配信なら、安定して20~30Mbps以上の上り実測値が出る回線を目安にできます。
回線の最大速度よりも、夜間を含めた上り速度の安定性、有線LAN、パケットロスの少なさが重要です。
配信PCはノートPCでもよいですか?
高性能なゲーミングノートPCなら配信できます。
ただし、デスクトップPCと比べて冷却性能や拡張性が低く、長時間のゲーム配信ではファン音が大きくなる場合があります。
自宅で配信する場合は、同じ予算で高性能な構成を選びやすいデスクトップPCがおすすめです。
まとめ
ゲーム配信用PCは、Ryzen 7・Core Ultra 7、RTX 5060 Ti~RTX 5070、メモリ32GB、SSD 1~2TBを基準にすると選びやすくなります。
配信内容別の目安は、次のとおりです。
| 配信内容 | おすすめ構成 |
|---|---|
| 雑談・歌配信 | Ryzen 5・Core Ultra 5、メモリ16~32GB |
| 家庭用ゲーム機配信 | Ryzen 5~7、RTX 5050~5060、メモリ32GB |
| フルHDゲーム配信 | Ryzen 7・Core Ultra 7、RTX 5060 Ti~5070、メモリ32GB |
| VTuber・高fps配信 | Ryzen 7・Core Ultra 7以上、RTX 5070~5070 Ti、メモリ32~64GB |
| 4K・録画・編集併用 | Ryzen 9・Core Ultra 9も検討、RTX 5070 Ti~5080、メモリ64GB |
現在の配信では、GPUのハードウェアエンコーダーを使用するのが基本です。
GeForce RTXシリーズを使用する場合はOBSでNVENCを選び、YouTubeでは必要に応じてAV1、Twitchや同時配信ではH.264を使うと選びやすいでしょう。
最初から最上位のCPUや2台のPCを用意する必要はありません。
まずは配信したいゲーム、解像度、フレームレート、VTuberソフトや録画の有無を整理し、それに合ったGPUを中心にPC構成を決めましょう。
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