BTOパソコンはカスタマイズ後にいくらになる?5社を同一条件で見積もり比較
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最終更新日:2026年8月5日
BTOパソコンを探していると、「27万円台から」「30万円台から」といった価格が目に入ります。
しかし、その価格だけでメーカーを比較するのは危険です。
標準構成がメモリ16GBや下位GPUの場合、実際に使いたい構成へ変更すると、表示価格より5万~10万円ほど高くなることがあります。
そこで今回は、主要BTOメーカー5社のパソコンを次の条件へそろえ、カスタマイズ後の本体価格を比較しました。
- ツクモ
- サイコム
- フロンティア
- パソコン工房
- パソコンショップSEVEN
今回そろえた主な条件は、Ryzen 7 9700X、GeForce RTX 5070、メモリ32GB、SSD 1TBです。
2026年8月5日時点で比較した結果、カスタマイズ後の価格は324,980円~441,380円となりました。
最安モデルと最高モデルの価格差は116,400円です。
ただし、この差は単純な利益率の違いだけではありません。CPUクーラー、電源、マザーボード、ケース、保証期間などの違いも価格へ反映されています。
この記事では、価格の安い順に並べるだけでなく、なぜ価格差が生まれるのか、どこまでなら高くても選ぶ価値があるのかまで解説します。
標準構成のまま購入してよいかは、こちらの記事で項目別に判定しています。
※価格・在庫・キャンペーンは2026年8月5日時点のものです。
※すべて税込価格です。
※Office、モニター、周辺機器、延長保証は追加していません。
※送料はメーカーや会員条件で異なるため、本体価格とは分けて扱います。
※各社で選べるパーツが異なるため、主要性能をそろえた比較であり、すべての部品が完全に同一ではありません。
同じCPU・GPUでも約32万~44万円になった

今回の見積もり結果は次のとおりです。
| 順位 | メーカー | 比較モデル | 標準表示価格 | 必須変更額 | カスタマイズ後価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 324,980円 | 0円 | 324,980円 | ||
| 2位 | サイコム | G-Master Velox III AMD Edition | 272,800円 | +89,260円 | 362,060円 |
| 3位 | 374,800円 | 0円 | 374,800円 | ||
| 4位 | パソコン工房 | SENSE∞ [SENSE-F1B6-R97X-TKX] | 389,800円 | 0円 | 389,800円 |
| 5位 | 384,780円 | +56,600円 | 441,380円 |
5社の平均価格は373,604円、中央値は374,800円です。
今回の比較では、ツクモが最安となりました。
一方、標準表示価格だけを見ると、最安は272,800円のサイコムです。しかし、メモリとGPUを同じ条件へ変更すると362,060円となり、最終的には2位になります。
BTOパソコンでは「商品一覧で最も安く見えるモデル」と「必要な構成にした後で最も安いモデル」が一致するとは限りません。
今回の比較条件
比較に使用した条件は次のとおりです。
| パーツ | 比較条件 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 12GB |
| メモリ | DDR5 32GB・16GB×2枚 |
| SSD | NVMe SSD 1TB |
| Office | なし |
| 追加ストレージ | なし |
| 周辺機器 | なし |
| 延長保証 | なし |
メモリは容量だけでなく、16GB×2枚のデュアルチャネル構成へ統一しています。
32GBでも「32GB×1枚」と「16GB×2枚」では構成が異なります。将来的な増設のしやすさは1枚構成が有利ですが、今回のような同条件比較では枚数まで合わせた方が公平です。
一方、次のパーツは各社で選択肢が異なるため、完全には統一していません。
- CPUクーラー
- マザーボード
- PCケース
- 電源容量と認証グレード
- SSDのメーカー
- GPUのメーカー
- 無線LAN
- 標準保証期間
これらは価格差の原因として、各モデルの評価に含めています。
標準構成の完成度を比較
主要4項目が標準状態でそろっているかを確認すると、次のようになります。
| メーカー | CPU | GPU | メモリ32GB | SSD 1TB | 必須変更 |
|---|---|---|---|---|---|
| ツクモ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | なし |
| サイコム | 〇 | 要変更 | 要変更 | 〇 | GPU・メモリ |
| FRONTIER | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | なし |
| パソコン工房 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | なし |
| パソコンショップSEVEN | 〇 | 〇 | 要変更 | 〇 | メモリ |
ツクモ、FRONTIER、パソコン工房は、標準状態で比較条件を満たしています。
サイコムはGPUとメモリ、パソコンショップSEVENはメモリの変更が必要です。
カスタマイズ料金を抑えるには、標準構成が自分の必要スペックに近いモデルを選ぶことが重要です。
ツクモ|標準構成のまま324,980円

「ツクモ」では「
G-GEAR GE7A-D261B/C/CP7」を比較対象にしました。
| 項目 | 構成 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| GPU | GeForce RTX 5070 12GB |
| メモリ | DDR5-5600 32GB・16GB×2枚 |
| SSD | NVMe Gen4 SSD 1TB |
| マザーボード | ASUS TUF GAMING B850-PLUS WIFI |
| CPUクーラー | ID-COOLING FROZN-A410 |
| 電源 | 750W・80PLUS BRONZE |
| 無線通信 | Wi-Fi 7・Bluetooth 5.4 |
| カスタマイズ後価格 | 324,980円 |
CPU、GPU、メモリ、SSDが標準状態で比較条件を満たしているため、必須のカスタマイズはありません。
ツクモ公式販売ページでは、Ryzen 7 9700X、RTX 5070、32GBメモリ、1TB NVMe SSD、ASUS製B850マザーボード、750W電源を搭載した構成として掲載されています。現在確認できるツクモ公式販売チャネルでは324,980円です。
ツクモが安い理由
今回の製品は、パーツを一つずつ変更する通常のカスタマイズモデルではなく、構成があらかじめ決められた即納モデルです。
選択の自由度を抑える代わりに、完成した構成を安く販売しやすくなっています。
一方で、安いからといって主要パーツが大きく削られているわけではありません。
ATXサイズのASUS TUF GAMING B850-PLUS WIFIを採用し、Wi-Fi 7、2.5GbE、メモリスロット4本、空きM.2スロットも備えています。メモリも16GB×2枚の32GBです。
ツクモの注意点
即納モデルは、通常のBTOモデルほど細かなパーツ変更ができません。
次のような人には不向きです。
- 電源をGold認証へ変更したい
- CPUクーラーを大型空冷や水冷にしたい
- PCケースを選びたい
- GPUメーカーを指定したい
- SSDメーカーを指定したい
反対に、標準構成に不満がなければ、今回の5社では最も安く購入できます。
価格優先で、標準構成のまま購入できる人にはツクモが最有力です。
カスタマイズしたい場合は「G-GEAR GE7A-K261/BH」を選ぶとできます。
サイコム|表示価格272,800円から362,060円へ上昇

「サイコム
」では「G-Master Velox III AMD Edition
」を比較しました。
Ryzen 7 9700X搭載モデルの表示価格は272,800円ですが、標準構成はメモリ16GB、GeForce RTX 5060です。
比較条件へ合わせるため、次の変更を行います。
| 項目 | 価格 |
|---|---|
| Ryzen 7 9700X搭載モデル | 272,800円 |
| メモリ32GB・16GB×2枚へ変更 | +35,610円 |
| PNY製GeForce RTX 5070へ変更 | +53,650円 |
| SSD 1TB | 標準 |
| 750W電源 | 標準 |
| カスタマイズ後価格 | 362,060円 |
公式カスタマイズ画面では、32GBメモリが+35,610円、PNY製RTX 5070が+53,650円となっています。RTX 5070では750W以上の電源が推奨されており、標準の750W Bronze電源をそのまま使用できます。
表示価格から89,260円高くなる
表示価格272,800円に対し、カスタマイズ後は362,060円です。
追加額は89,260円、上昇率は約32.7%となります。
サイコムは一覧画面ではツクモより52,180円安く見えますが、同条件にするとツクモより37,080円高くなります。
これは、表示価格だけでBTOパソコンを比較した場合に起きやすい逆転です。
サイコムが高くても選ばれる理由
サイコムは、搭載パーツのメーカーや型番を細かく確認できます。
今回の標準構成でも、次のような具体的な製品が公開されています。
- Noctua NH-U12S redux
- ASRock B850 Pro-A WiFi
- Crucial P310 1TB
- Fractal Design Pop Silent
- Cougar 750W Bronze電源
GPUもPNY、MSI、ASUS、Manliなどから選択できます。
価格だけならツクモの方が安いものの、パーツの型番や静音性、ケース、電源まで自分で決めたい場合はサイコムに価値があります。
サイコムは最安値を狙うメーカーではなく、構成内容を把握したうえで購入したい人向けです。
フロンティア|標準構成で374,800円

「フロンティア」では「
FRXAB850B/B」を比較しました。
| 項目 | 構成 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| GPU | MSI製GeForce RTX 5070 |
| メモリ | DDR5 32GB・16GB×2枚 |
| SSD | NVMe Gen4 SSD 1TB |
| マザーボード | ASUS製B850・Micro ATX |
| CPUクーラー | 360mm簡易水冷 |
| 電源 | 850W・80PLUS PLATINUM |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E・Bluetooth 5.3 |
| 標準保証 | 3年間 |
| カスタマイズ後価格 | 374,800円 |
主要スペックが標準状態でそろっているため、追加カスタマイズは必要ありません。
フロンティア公式ページでは、2026年8月5日時点の販売価格が374,800円となっています。送料3,300円は別途必要です。
ツクモより49,820円高い理由
FRONTIERはツクモより49,820円高くなっています。
ただし、標準構成には次の装備が含まれています。
- 360mm簡易水冷CPUクーラー
- MSI製RTX 5070
- 850W・80PLUS PLATINUM電源
- 日本製コンデンサ仕様の電源
- Wi-Fi 6E
- 3年間センドバック保証
これらはRyzen 7 9700XとRTX 5070を動かすために絶対必要な装備ではありません。
しかし、長時間の高負荷作業、冷却性能、電源効率、標準保証期間を重視する場合は、価格差に意味があります。
フロンティアの注意点
Ryzen 7 9700Xは比較的消費電力を抑えやすいCPUです。
そのため、一般的なゲームや動画編集であれば、360mm簡易水冷や850W Platinum電源はオーバースペックになる可能性があります。
空冷CPUクーラーや750W電源で十分と考える人にとっては、使わない付加価値にお金を払うことになります。
冷却・電源・3年保証をまとめて強化したいならFRONTIER、必要最低限で安く買いたいならツクモが向いています。
パソコン工房|標準構成で389,800円

「パソコン工房」では「SENSE∞ [SENSE-F1B6-R97X-TKX]」を比較しました。
| 項目 | 構成 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| GPU | GeForce RTX 5070 12GB |
| メモリ | DDR5 32GB・16GB×2枚 |
| SSD | NVMe SSD 1TB |
| OS | Windows 11 Home DSP版 |
| カスタマイズ後価格 | 389,800円 |
CPU、GPU、メモリ、SSDは標準状態で比較条件を満たしています。
公式販売ページでは389,800円で、出荷予定は2~7日後と表示されています。また、基本構成にはキーボードとマウスが含まれています。
本体性能だけなら価格は高め
今回の5社では4番目の価格です。
価格差は次のようになります。
| 比較対象 | 価格差 |
|---|---|
| ツクモとの差 | +64,820円 |
| サイコムとの差 | +27,740円 |
| FRONTIERとの差 | +15,000円 |
CPU、GPU、メモリ、SSDだけで比較すると、ツクモやサイコムより割高です。
ただし、パソコン工房はキーボードとマウスを標準で含むほか、3年保証や4年保証も選択できます。3年保証を追加した場合の表示価格は428,780円です。
パソコン工房が向いている人
- クリエイター向けブランドから選びたい
- キーボードとマウスも必要
- 延長保証を付けたい
- 購入後の相談先を重視したい
価格だけで選ぶ場合は優先順位が下がりますが、購入後のサポートを含めて判断する人には候補になります。
パソコンショップSEVEN|32GBへ変更すると441,380円

「パソコンショップSEVEN」では「
ZEFT R65T」を比較しました。
標準構成は次のとおりです。
| 項目 | 標準構成 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| GPU | GeForce RTX 5070 |
| メモリ | DDR5 16GB・16GB×1枚 |
| SSD | WD製NVMe Gen4 SSD 1TB |
| PCケース | NZXT H6 2026 White |
| CPUクーラー | AK400ホワイト |
| 電源 | 750W・80PLUS Gold |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E・Bluetooth |
| 標準価格 | 384,780円 |
標準状態ではメモリが16GB×1枚のため、比較条件である16GB×2枚へ変更します。
| 項目 | 価格 |
|---|---|
| 標準価格 | 384,780円 |
| Crucial製32GB・16GB×2枚へ変更 | +56,600円 |
| カスタマイズ後価格 | 441,380円 |
公式カスタマイズ画面では、CrucialまたはKingston製の32GB・16GB×2枚が+56,600円です。
メモリ変更だけで56,600円上昇
標準価格に対する上昇率は約14.7%です。
CPU、GPU、SSDは比較条件を満たしていますが、メモリを32GBへ変更するだけで、今回の5社では最も高い見積もりとなりました。
32GB×1枚を選択すれば追加料金を抑えられますが、今回の比較では構成を統一するため16GB×2枚を選択しています。
SEVENはケースとパーツ選択に価値がある
ZEFT R65Tには、NZXT H6 2026 White、AK400ホワイト、750W Gold電源、Wi-Fi 6Eが含まれます。
また、カスタマイズ画面では、CPUクーラー、マザーボード、GPU、メモリ、SSD、電源、ケースなどを細かく変更できます。
そのため、価格を最優先するモデルというより、白いPCやNZXTケースなど、完成後の見た目まで指定したい人に向いています。
SEVENは安さよりも、ケースデザインとパーツ選択の自由度を重視する人向けです。
表示価格とカスタマイズ後価格の差
表示価格からどれだけ上昇したかをまとめると、次のようになります。
| メーカー | 表示価格 | 追加料金 | 上昇率 |
|---|---|---|---|
| ツクモ | 324,980円 | 0円 | 0% |
| サイコム | 272,800円 | 89,260円 | 約32.7% |
| FRONTIER | 374,800円 | 0円 | 0% |
| パソコン工房 | 389,800円 | 0円 | 0% |
| パソコンショップSEVEN | 384,780円 | 56,600円 | 約14.7% |
最も注意が必要なのはサイコムです。
272,800円という表示価格だけを見ると最安ですが、GPUとメモリをそろえると362,060円になります。
一方、ツクモは一覧価格がサイコムより高く見えるものの、追加料金が不要なため、最終的には37,080円安くなりました。
商品一覧では、CPU名だけでなく、標準GPUと標準メモリ容量まで確認してください。
同じCPU・GPUなのに11万円以上違う理由
同じCPU・GPUを搭載していても価格が異なる詳しい理由は、こちらで解説しています。
標準メモリ容量が違う
今回の5社では、標準メモリが次のように分かれています。
| メーカー | 標準メモリ |
|---|---|
| ツクモ | 32GB・16GB×2枚 |
| サイコム | 16GB・16GB×1枚 |
| FRONTIER | 32GB・16GB×2枚 |
| パソコン工房 | 32GB・16GB×2枚 |
| パソコンショップSEVEN | 16GB・16GB×1枚 |
メモリ32GBが標準なら追加料金はかかりません。
一方、16GBから32GBへの変更料金は、サイコムが35,610円、SEVENが56,600円です。
同じ容量への変更でも、メーカーの価格設定や採用メモリによって追加料金が異なります。
用途別に必要なメモリ容量は、16GB・32GB・64GBの比較記事で確認できます。
標準GPUが違う
サイコムはRTX 5060が標準で、RTX 5070へ変更すると53,650円が追加されます。
CPUが同じRyzen 7 9700Xでも、GPUがRTX 5060とRTX 5070ではゲーム性能が異なるため、表示価格をそのまま比べることはできません。
CPUクーラーが違う
ツクモとパソコン工房は空冷構成ですが、フロンティアは360mm簡易水冷を標準搭載しています。
サイコムもNoctua製空冷クーラーを標準採用しています。
CPUクーラーの価格差は、冷却性能、騒音、寿命、メンテナンス性にも影響します。
簡易水冷が本当に必要か迷う場合は、簡易水冷を選ばない方がよい人の条件も確認してください。
電源が違う
今回のモデルでは、電源の構成にも差があります。
| メーカー | 電源 |
|---|---|
| ツクモ | 750W・80PLUS Bronze |
| サイコム | 750W・80PLUS Bronze |
| FRONTIER | 850W・80PLUS Platinum |
| パソコン工房 | 標準電源 |
| パソコンショップSEVEN | 750W・80PLUS Gold |
フロンティアは容量と変換効率が高く、パソコンショップSEVENもGold認証電源を標準搭載しています。
ただし、80PLUS認証は主に変換効率を示すものです。電源の品質を判断する際は、メーカー、保証期間、ATX 3.xへの対応なども確認する必要があります。
RTX 5070搭載PCに必要な電源容量は、750W・850W・1000Wの比較記事で詳しく解説しています。
マザーボードと拡張性が違う
ツクモはASUS TUF GAMING B850-PLUS WIFIというATXマザーボードを搭載しています。
一方、フロンティアはASUS製B850のMicro ATXモデルです。
同じB850チップセットでも、次の項目が異なります。
- メモリスロット数
- M.2スロット数
- PCI Expressスロット数
- USB端子数
- LAN速度
- Wi-Fi規格
- 電源回路
- ヒートシンク
将来的にSSDや拡張カードを増設するなら、CPUとGPUだけでなくマザーボードも確認しましょう。
保証期間が違う
フロンティアは3年間のセンドバック保証を標準で含みます。
ツクモとパソコン工房は基本的に1年間保証で、必要に応じて延長保証を追加します。
本体価格だけを比較するとフロンティアは高めですが、3年間保証へ統一すると価格差は小さくなる可能性があります。
BTOパソコンを公平に比較する5つの手順
1.必要スペックを先に決める
販売ページを見る前に、必要な構成を決めます。
今回なら次のようにメモします。
- Ryzen 7 9700X
- RTX 5070 12GB
- メモリ32GB・16GB×2枚
- SSD 1TB
- Windows 11 Home
- Officeなし
- 追加ストレージなし
先に条件を決めないと、カスタマイズ画面で必要以上に上位パーツを追加しやすくなります。
2.CPUとGPUだけで比較しない
最低でも次の項目をそろえましょう。
- CPU
- GPUとVRAM容量
- メモリ容量と枚数
- SSD容量
- OS
- 電源容量
CPU名が同じでも、メモリ16GBと32GB、SSD500GBと1TBでは購入後の使いやすさが異なります。
3.必須変更と任意変更を分ける
カスタマイズ項目は、次の2種類に分けます。
必須変更
- 必要なメモリ容量
- 必要なSSD容量
- 用途に必要なGPU
- GPUに対応する電源容量
任意変更
- 高性能CPUグリス
- LEDファン
- 上位ケース
- Wi-Fi
- 光学ドライブ
- 上位電源認証
- 水冷CPUクーラー
最初は必須変更だけを加えて比較し、その後で任意変更を検討します。
4.本体価格と支払総額を分ける
比較時には、次の金額を分けて記録します。
- 標準表示価格
- 必須カスタマイズ後の価格
- 送料
- 延長保証料
- 最終的な支払総額
今回のフロンティアは本体価格374,800円に対し、送料3,300円が別途必要です。
本体価格が同じでも、送料や保証を加えると順位が変わる場合があります。
5.価格差の中身を確認する
最終価格を出した後に、次の違いを確認します。
- CPUクーラー
- 電源
- マザーボード
- ケース
- 無線LAN
- 保証期間
- パーツ型番の公開範囲
- 納期
- サポート方法
自分が使わない装備にお金を払わず、必要な付加価値には予算を配分することが重要です。
用途別に選ぶならどのメーカーがよい?

価格を最優先するならツクモ
「ツクモ」は今回の条件では324,980円で最安です。
標準状態で32GBメモリ、1TB SSD、RTX 5070、ATXサイズのB850マザーボード、Wi-Fi 7までそろっています。
細かなカスタマイズが不要なら、最も価格を抑えやすい選択です。
パーツの型番と静音性を重視するならサイコム
「サイコム
」は362,060円です。
ツクモより37,080円高くなりますが、CPUクーラー、マザーボード、SSD、GPU、ケース、電源の型番を確認しながら選択できます。
中身が分からないBTOパソコンを避けたい人に向いています。
冷却・電源・保証をまとめて重視するならFRONTIER
「フロンティア」は374,800円です。
360mm簡易水冷、850W Platinum電源、3年間保証を標準で含みます。
長時間のゲーム、動画編集、3DCG、AI処理など、高負荷状態が続く用途に向いています。
購入後の安心感を重視するならパソコン工房
「パソコン工房」は389,800円です。
本体性能だけで見ると高めですが、キーボードとマウスが含まれ、延長保証も選択できます。
パソコンに詳しくなく、購入後の相談先を重視する人に向いています。
ケースデザインと自由度を重視するならSEVEN
「パソコンショップSEVEN」は441,380円です。
今回の条件では最も高額ですが、NZXTケース、Gold電源、ホワイトパーツなど、見た目と構成へこだわれます。
価格ではなく、完成したPCのデザインまで指定したい人向けです。
よくある質問
BTOパソコンは表示価格からどれくらい高くなりますか?
今回の比較では、追加料金なしのモデルがある一方、最大で89,260円高くなりました。
特に価格が上がりやすいのはGPUとメモリです。
標準構成が必要スペックに近いモデルを選ぶほど、追加料金を抑えられます。
同じCPUとGPUなら最安モデルを選んでよいですか?
メモリ、SSD、電源、冷却、マザーボードに問題がなければ、最安モデルを選ぶ方法もあります。
ただし、将来的にSSDや拡張カードを増設する場合や、長時間高負荷で使用する場合は、マザーボード、電源、CPUクーラーも確認してください。
メモリは自分で増設した方が安いですか?
メーカーの追加料金が高い場合は、自分で増設した方が安くなることがあります。
ただし、次の点に注意が必要です。
- メモリの相性
- 空きスロット
- 標準メモリの規格
- 保証条件
- 交換作業中の破損
- 取り外したメモリの使い道
作業に不安がある場合は、購入時に必要容量へ変更した方が安全です。
セールモデルと通常モデルを比較してもよいですか?
購入時点で注文できるなら比較して問題ありません。
ただし、セール終了後や在庫切れ後は価格が変わります。
記事の価格だけで判断せず、購入直前に各公式ページで最終金額を確認してください。
まとめ|本当の価格はカスタマイズ後に分かる
Ryzen 7 9700X、RTX 5070、メモリ32GB、SSD 1TBという条件で5社を比較した結果は次のとおりです。
| メーカー | カスタマイズ後価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 324,980円 | 標準構成の完成度が高く最安 | |
| サイコム | 362,060円 | パーツ型番と静音性を重視 |
| 374,800円 | 水冷・高効率電源・3年保証 | |
| パソコン工房 | 389,800円 | 周辺機器と購入後の安心感 |
| 441,380円 | ケースとパーツ選択の自由度 |
最安値と最高値の差は116,400円です。
ただし、高額なモデルには、簡易水冷、高効率電源、長期保証、上位ケース、細かなパーツ選択などが含まれています。
BTOパソコンを比較するときは、次の順序で確認しましょう。
- 必要なCPUとGPUを決める
- メモリ、SSD、電源を同じ条件へそろえる
- 必須カスタマイズ後の価格を比較する
- 送料と保証料を加える
- 冷却性、拡張性、静音性、サポートを評価する
BTOパソコンの本当の価格は、「○○万円から」という表示ではなく、自分に必要な構成へ変更した後の金額です。
価格だけを見て最安モデルを選ぶのではなく、価格差の中に自分が必要とする価値が含まれているかを確認することで、購入後に後悔しにくくなります。
関連ページ
こちらのページも参考にしてください。
- BTOパソコンはどこをカスタマイズすべき?優先順位を解説
- 同じCPU・GPUなのにBTOパソコンの価格が違う理由|安いモデルを選んでよいか見分ける方法
- BTOパソコンの標準構成はそのまま買ってよい?変更必須・不要な項目を判定
- BTOパソコンの電源容量は750W・850W・1000Wのどれがよい?














