Unreal Engine 5に必要なPCスペック|初心者・ゲーム開発・映像制作別に解説

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最終更新日:2026年7月28日

Unreal Engine 5は、美しい3Dグラフィックスをリアルタイムで表示できるゲームエンジンです

ゲーム開発だけでなく、映像制作、建築ビジュアライゼーション、VRコンテンツなどにも利用されています。

ただし、Unreal Engine 5では「Lumen」「Nanite」などの高度なレンダリング機能が追加されているため、一般的なプログラミング用PCよりも高い性能が必要です。

2026年7月時点の最新版であるUnreal Engine 5.8では、Epic Gamesの公式推奨スペックとして、メモリ32GB、VRAM 8GB以上、DirectX 11またはDirectX 12対応GPUが挙げられています。NaniteやLumenを本格的に使用する場合は、さらに余裕のあるスペックが必要です。

この記事では、Unreal Engine 5を使用するために必要なPCスペックを、用途別に分かりやすく解説します。

Unreal Engine 5に必要なPCスペック一覧

Unreal Engine 5用として新しくPCを購入する場合は、次のスペックを目安にしてください。

用途CPUGPUメモリストレージ
学習・小規模なゲーム制作Core Ultra 5・Ryzen 5RTX 5060 Ti 16GBクラス32GBNVMe SSD 1TB
本格的なゲーム制作Core Ultra 7・Ryzen 7RTX 5070 Ti 16GB・RX 9070 XTクラス64GBNVMe SSD 2TB
大規模ゲーム・高品質映像制作Core Ultra 9・Ryzen 9RTX 5080以上64~128GBNVMe SSD 2TB以上
ソースコードビルド・大規模開発12~16コア以上のCPURTX 5080以上128GB以上NVMe SSD 2~4TB以上

結論として、一般的な個人開発者には、次のような構成がおすすめです。

  • CPU:Core Ultra 7またはRyzen 7
  • GPU:GeForce RTX 5070 Ti 16GB
  • メモリ:64GB
  • SSD:2TB

予算を抑える場合でも、メモリ32GB、VRAM 12~16GB程度を確保しておくと、Unreal Engine 5を比較的快適に使用できます。

Unreal Engine 5の公式推奨スペック

Epic Gamesが公開しているWindows向けの公式推奨スペックは、次のとおりです。

パーツ公式推奨スペック
OSWindows 11
CPU2.5GHz以上のIntelまたはAMD製クアッドコアCPU
メモリ32GB
GPUDirectX 11またはDirectX 12対応GPU
VRAM8GB以上

Epic Gamesは、一般的なゲーム開発ではDirectX 12の使用を推奨しています。また、NaniteやLumenを使用する場合は、通常の推奨スペックとは別に、対応するGPUやOS、Shader Modelの条件を満たす必要があります。

ただし、この公式推奨スペックは「Unreal Engine 5を実用的に使うための最低ライン」に近い内容です。

CPUがクアッドコア、メモリ32GB、VRAM 8GBのPCでもエディタは動作しますが、広いマップや高解像度テクスチャを扱うと、処理速度やメモリ容量に余裕がなくなります。

新しくPCを購入する場合は、公式推奨をそのまま選ぶのではなく、制作するコンテンツに合わせて性能を上げることが重要です。

Unreal Engine 5に必要なCPU性能

CPUの選び方

Unreal Engine 5では、ゲームのプレビューだけでなく、次のような処理でCPUが使われます。

  • シェーダーのコンパイル
  • C++コードのコンパイル
  • プロジェクトのビルド
  • ライトのベイク
  • アセットのインポート
  • 物理演算
  • パッケージ化

特に時間がかかりやすいのが、シェーダーとC++コードのコンパイルです。

CPU性能が低いとゲームがまったく作れないわけではありませんが、設定や素材を変更するたびに長い待ち時間が発生します。

学習や小規模開発ならCore Ultra 5・Ryzen 5

Blueprintを中心に学習したり、小規模なゲームを制作したりする場合は、Core Ultra 5またはRyzen 5クラスでも対応できます。

具体的には、次のようなCPUが目安です。

  • Core Ultra 5 245K
  • Ryzen 5 9600X
  • これらと同等以上のCPU

6~14コア程度のCPUであれば、Unreal Engine 5の基本操作や小規模なプロジェクトには対応できます。

ただし、大量のシェーダーをコンパイルするときや、C++を頻繁に修正するときは、Core Ultra 7やRyzen 7よりも待ち時間が長くなります。

本格的なゲーム開発にはCore Ultra 7・Ryzen 7

個人で本格的な3Dゲームを制作する場合は、Core Ultra 7またはRyzen 7がおすすめです。

  • Core Ultra 7 265K
  • Ryzen 7 9700X
  • これらと同等以上のCPU

このクラスであれば、エディタを操作しながらVisual StudioやBlender、画像編集ソフトなどを同時に使用しやすくなります。

CPUとGPUのどちらに予算をかけるか迷った場合、一般的なゲーム制作ではGPUを優先しつつ、CPUはCore Ultra 7またはRyzen 7程度を確保するのがバランスのよい選択です。

C++開発や大規模プロジェクトにはRyzen 9クラス

C++を多用する場合や、Unreal Engine自体をソースコードからビルドする場合は、CPUのコア数が重要です。

Epic Gamesは、分散コンパイルを使用しない環境では、12~16コアを実用的なローカルコンパイル環境の基準としています。コア数を増やすことで、エディタ、アセット、ビルドを含む一連の処理を高速化できます。

大規模開発では、次のようなCPUが候補になります。

  • Core Ultra 9 285K
  • Ryzen 9 9900X
  • Ryzen 9 9950X
  • Ryzen Threadripperシリーズ

Ryzen 9 9950Xは16コア32スレッド、Ryzen 7 9700Xは8コア16スレッドのCPUです。コンパイル時間を短くしたい場合は、Ryzen 9のようなコア数の多いCPUが適しています。

一方、Blueprint中心の小規模開発では、最上位CPUまで購入する必要はありません。

Unreal Engine 5に必要なGPU性能

GPUの選び方

Unreal Engine 5では、CPU以上にGPU選びが重要になることがあります。

GPUは主に、次の処理を担当します。

  • エディタ上の3D表示
  • Lumenによるライティング
  • Naniteによる高精細モデルの表示
  • レイトレーシング
  • パーティクルやエフェクト
  • 高解像度でのゲームプレビュー
  • Path Tracerによる映像出力

特にLumen、Nanite、高解像度テクスチャを使用する場合は、GPU性能とVRAM容量の両方が重要です。

最低でもVRAM 8GB以上が必要

Epic Gamesの公式推奨はVRAM 8GB以上です。

すでにVRAM 8GBのGPUを所有している場合は、そのまま学習や小規模開発に使用できます。

しかし、新しくUnreal Engine 5用PCを購入する場合、VRAM 8GBのGPUは積極的にはおすすめしません

プロジェクトを大きくしていくと、高解像度テクスチャ、複雑なマテリアル、Nanite対応アセットなどによってVRAMの使用量が増えるためです。

新規購入では、VRAM 12GB以上、できれば16GBを目安にすると長く使用できます。

予算を抑えるならRTX 5060 Ti 16GB

Unreal Engine 5を学習したい人や、小規模から中規模のゲームを制作したい人には、GeForce RTX 5060 Ti 16GBが候補になります。

RTX 5060 Tiには8GB版と16GB版がありますが、Unreal Engine 5用なら16GB版がおすすめです。

GPU自体の処理性能は同じ系統でも、VRAM容量が多い16GB版のほうが、大きなテクスチャや重いシーンを扱いやすくなります。

価格だけを見て8GB版を選ぶより、16GB版を選んだほうがUnreal Engine 5用PCとしての寿命を延ばしやすいでしょう。

本格的な開発にはRTX 5070 Ti 16GB

本格的な3Dゲーム制作では、GeForce RTX 5070 Ti 16GBがバランスのよい選択です。

RTX 5070はVRAM 12GB、RTX 5070 TiはVRAM 16GBを搭載しています。

どちらもUnreal Engine 5に使用できますが、次のような用途ではRTX 5070 Tiが適しています。

  • Lumenを有効にした3Dゲーム
  • Nanite対応アセットを多く使用する
  • 高解像度テクスチャを使用する
  • Blenderなどの3DCGソフトも使用する
  • WQHDや4K環境でプレビューする
  • 数年間GPUを交換せずに使用する

RTX 5070よりも価格は高くなりますが、VRAMが16GBあるため、Unreal Engine 5用としては余裕を持たせやすい構成です。

映像制作や大規模シーンにはRTX 5080以上

リアルタイム映像制作、建築ビジュアライゼーション、大規模なオープンワールドでは、RTX 5080以上を検討してください。

RTX 5080はVRAM 16GBを搭載しています。さらに大きなシーンや高解像度レンダリングを扱う場合は、VRAM 32GBのRTX 5090も候補になります。

ただし、RTX 5080やRTX 5090は価格と消費電力が高くなります。

一般的な個人ゲーム開発であれば、RTX 5070 Ti 16GBでも十分なケースが多いため、必要以上に最上位GPUを選ぶ必要はありません。

RadeonでもUnreal Engine 5は使える

Unreal Engine 5は、NVIDIA製GPUだけでなくAMD Radeonにも対応しています。

Lumenのハードウェアレイトレーシングは、AMD Radeon RX 6000シリーズ以降、NVIDIA GeForce RTX 2000シリーズ以降、Intel Arc Aシリーズ以降に対応しています。

Radeonを選ぶ場合は、VRAM 16GBを搭載するRadeon RX 9070やRX 9070 XTなどが候補です。RX 9070 XTは16GBのVRAMを搭載しています。

Unreal Engine 5単体で使用するなら、GeForceとRadeonのどちらでも開発できます。価格、VRAM容量、併用するソフトなどを考えて選びましょう。

NaniteとLumenを使うために必要なスペック

Unreal Engine 5の代表的な機能がNaniteとLumenです。

Nanite

Naniteは、大量のポリゴンを含む高精細な3Dモデルを効率的に表示するための仮想化ジオメトリシステムです。

NaniteとVirtual Shadow MapsをWindowsで使用するには、DirectX 12、Shader Model 6.6、対応するWindows 10またはWindows 11、最新のGPUドライバーなどが必要です。新しく作成したプロジェクトでは、Shader Model 6が標準で有効になっています。

古いGPUでもUnreal Engine 5の一部機能は使用できますが、Naniteを前提にPCを選ぶなら、比較的新しいGPUを選びましょう。

Lumen

Lumenは、光の反射や間接照明をリアルタイムに計算する機能です。

ソフトウェアレイトレーシングとハードウェアレイトレーシングの2種類があり、ハードウェアレイトレーシングのほうが高品質ですが、GPUにかかる負荷も大きくなります。

Lumenのハードウェアレイトレーシングを使用する場合は、次のGPUが必要です。

  • GeForce RTX 2000シリーズ以降
  • Radeon RX 6000シリーズ以降
  • Intel Arc Aシリーズ以降

また、WindowsではDirectX 12とShader Model 6を使用します。

対応しているだけで快適に動くとは限りません。Lumenを常用して高品質なゲームを制作するなら、RTX 5070 Ti以上を目安にするのがおすすめです。

Unreal Engine 5に必要なメモリ容量

メモリの選び方

Unreal Engine 5用PCでは、メモリ16GBではなく32GB以上を選びましょう。

16GBでは不足しやすい

メモリ16GBでも、空のプロジェクトを開いたり、基本操作を学んだりすることは可能です。

しかし、Unreal Engine 5と同時に次のようなソフトを起動すると、メモリ不足になりやすくなります。

  • Visual Studio
  • Blender
  • Photoshop
  • Substance 3D Painter
  • Webブラウザ
  • Gitクライアント
  • コミュニケーションツール

現在使用しているPCが16GBなら、まずはそのまま試しても構いません。

ただし、新しくPCを購入する場合に16GBを選ぶのはおすすめしません。

最低でも32GBがおすすめ

Epic Gamesも、Unreal Engine 5の推奨メモリとして32GBを挙げています。

学習、小規模なゲーム制作、軽い3Dシーンであれば、32GBで始められます。

予算を抑えたい場合は、最初に32GBを搭載し、将来的に64GBへ増設できるPCを選びましょう。

本格的に制作するなら64GB

本格的な3Dゲームを制作する場合は、64GBがおすすめです。

64GBあれば、Unreal Engine 5、Visual Studio、Blender、画像編集ソフト、ブラウザなどを同時に起動しやすくなります。

特に個人開発では、プログラミング、3Dモデル、テクスチャ、サウンドなどを1台のPCで作業することが多いため、メモリに余裕を持たせるメリットがあります。

大規模開発や映像制作は128GB以上

次の用途では、128GB以上を検討してください。

  • 大規模なオープンワールド
  • 大量の高解像度アセット
  • 映画やバーチャルプロダクション
  • Unreal Engineのソースコードビルド
  • 複数の制作ソフトを常時起動する
  • 大規模なライトビルドやパッケージ処理

Epic Gamesが開発の目安として掲載しているワークステーションには、256GBのメモリ、2TBのOS用SSD、4TBのデータ用SSD、16GBのGPUが搭載されています。これは一般ユーザー向けの必須構成ではありませんが、大規模開発では大量のメモリとストレージが使われることが分かります。

Unreal Engine 5に必要なSSD容量

SSD・HDD容量の選び方

Unreal Engine 5用PCでは、HDDではなくNVMe SSDを選びましょう。

SSDは次の処理に影響します。

  • Unreal Engineの起動
  • プロジェクトの読み込み
  • アセットのインポート
  • Derived Data Cacheの読み書き
  • プロジェクトのビルド
  • 大量のファイルのコピー
  • ゲームのパッケージ化

最低でも1TB

学習や小規模開発であれば、1TBのNVMe SSDから始められます。

ただし、Unreal Engine本体以外にも、Visual Studio、3DCGソフト、素材、プロジェクトファイル、キャッシュ、バックアップなどを保存する必要があります。

ゲーム用途では十分に見える1TBでも、開発用PCでは早い段階で容量が不足する可能性があります。

おすすめは2TB

Unreal Engine 5用として新しくPCを購入するなら、2TBのNVMe SSDがおすすめです。

2TBあれば、複数のプロジェクトや素材をある程度保存しながら作業できます。

可能であれば、次のようにSSDを分ける方法もあります。

SSD保存するデータ
SSD 1Windows、Unreal Engine、制作ソフト
SSD 2プロジェクト、アセット、キャッシュ
外付けSSD・NASバックアップ、完成データ

SSDを分けておくと、プロジェクトの整理やバックアップもしやすくなります。

用途別のおすすめPCスペック

Unreal Engine 5を学習する場合

パーツおすすめスペック
CPUCore Ultra 5・Ryzen 5
GPURTX 5060 Ti 16GB
メモリ32GB
SSD1TB
OSWindows 11

Blueprintの学習、小規模なステージ制作、簡単なゲーム制作であれば、この程度の構成から始められます。

予算を抑える場合でも、GPUをRTX 5060 Tiの8GB版に下げるより、16GB版を選ぶことをおすすめします。

本格的なゲームを制作する場合

パーツおすすめスペック
CPUCore Ultra 7・Ryzen 7
GPURTX 5070 Ti 16GB
メモリ64GB
SSD2TB
OSWindows 11

個人で本格的な3Dゲームを制作するなら、この構成が性能と価格のバランスに優れています。

LumenやNaniteを使用しながら、BlenderやVisual Studioなどを併用する場合にも対応しやすい構成です。

迷った場合は、このクラスを基準にPCを選ぶとよいでしょう。

高品質な映像や大規模ゲームを制作する場合

パーツおすすめスペック
CPUCore Ultra 9・Ryzen 9
GPURTX 5080・RTX 5090
メモリ64~128GB以上
SSD2~4TB以上
OSWindows 11

リアルタイム映像制作、建築ビジュアライゼーション、大規模な3Dシーンでは、GPUとメモリに大きな負荷がかかります。

レンダリング速度だけでなく、制作中のエディタ操作を快適にするためにも、RTX 5080以上と64GB以上のメモリを検討してください。

Unreal Engine 5におすすめのPC

Unreal Engine 5用のPCを選ぶときは、一般的なゲーミングPCをそのまま購入するのではなく、メモリ容量とGPUのVRAM容量を確認することが重要です。

ゲームをプレイするだけならメモリ16GBでも対応できますが、Unreal Engine 5ではエディタと一緒にVisual Studio、Blender、画像編集ソフト、Webブラウザなどを起動することがあります。

そのため、新しく購入する場合は次の条件を満たすPCがおすすめです。

  • メモリ32GB以上
  • VRAM 16GB前後のGPU
  • NVMe SSD 1TB以上
  • メモリとSSDを増設できるデスクトップPC

2026年7月時点で販売されているモデルの中では、次のPCが候補になります。

用途おすすめPC主なスペック購入時のカスタマイズ
学習・小規模開発DAIV KM-A7G6TRyzen 7 9700X
RTX 5060 Ti 16GB
メモリ32GB
SSD 1TB
SSDを2TBにすると安心
本格的なゲーム開発TSUKUMO クリエイターPC WA7A-H261/BHRyzen 7 9700X
RTX 5070 Ti 16GB
メモリ32GB
SSD 1TB
メモリ64GB、SSD 2TBがおすすめ
本格的なゲーム開発・コンパイル重視DAIV FM-A9G7TRyzen 9 9900X
RTX 5070 Ti 16GB
メモリ32GB
SSD 1TB
メモリ64GB、SSD 2TBがおすすめ
本格的なゲーム開発・標準構成重視SENSE∞ F-Class [SENSE-F189-LC270K-UKX-ese]Core Ultra 7 270K Plus
RTX 5070 Ti 16GB
メモリ64GB
SSD 2TB
標準構成のままでも使いやすい
高品質映像・大規模開発DAIV FX-I7G80Core Ultra 7 270K Plus
RTX 5080
メモリ32GB
SSD 1TB
メモリ64GB、SSDを2TB以上に変更

学習や小規模開発におすすめ:DAIV KM-A7G6T

DAIV KM-A7G6T」は、Ryzen 7 9700X、GeForce RTX 5060 Ti 16GB、メモリ32GB、1TBのNVMe SSDを搭載したクリエイター向けPCです。

RTX 5060 Tiの16GB版を搭載しているため、高解像度テクスチャや3Dアセットを使用する場合でも、VRAM 8GBのGPUより余裕があります。

Ryzen 7 9700Xは8コア16スレッドのCPUなので、Blueprintを中心とした学習だけでなく、シェーダーコンパイルや小規模なC++開発にも対応できます。

次のような人におすすめです。

  • Unreal Engine 5をこれから学習する
  • 小規模から中規模のゲームを制作する
  • RTX 5060 Tiの8GB版を避けたい
  • Blenderや画像編集ソフトも使用する
  • できるだけ予算を抑えたい

標準のメモリ32GBでも始められますが、複数の制作ソフトを同時に使用する場合は64GBへの変更を検討してください。

SSDは標準で1TBです。Unreal Engine本体、プロジェクト、素材、キャッシュを保存すると容量が不足しやすいため、可能であれば2TBに変更するのがおすすめです。

本格的なゲーム開発におすすめ:TSUKUMO クリエイターPC WA7A-H261/BH

TSUKUMOの「クリエイターPC WA7A-H261/BH」は、Ryzen 7 9700X、GeForce RTX 5070 Ti 16GB、メモリ32GB、1TBのNVMe SSDを搭載しています

RTX 5070 Tiは16GBのVRAMを搭載しているため、LumenやNaniteを使用した本格的な3Dゲーム制作にも対応しやすいGPUです。

CPUとGPUのバランスがよく、Unreal Engine 5用として迷った場合に選びやすい構成です。

次のような人におすすめです。

  • LumenやNaniteを積極的に使用する
  • 本格的な3Dゲームを制作する
  • WQHDや4K環境でゲームをプレビューする
  • BlenderやSubstance 3Dなどを併用する
  • 数年間使用できる構成を選びたい

ただし、標準メモリは32GB、SSDは1TBです。

Unreal Engine 5用として購入する場合は、メモリ64GB、SSD 2TBにカスタマイズするのがおすすめです。

CPUのコンパイル性能をさらに重視する場合は、同シリーズでRyzen 9 9900XやRyzen 9 9950Xなどを選択できます。TSUKUMOのクリエイターPCは、最大128GBのメモリやRTX 5080への変更にも対応しています。

C++やコンパイルを重視する人におすすめ:DAIV FM-A9G7T

DAIV FM-A9G7T」は、Ryzen 9 9900XとGeForce RTX 5070 Tiを搭載したクリエイター向けデスクトップPCです。

標準構成は次のようになっています。

  • CPU:Ryzen 9 9900X
  • GPU:GeForce RTX 5070 Ti 16GB
  • メモリ:32GB
  • SSD:NVMe SSD 1TB
  • CPUクーラー:240mm水冷
  • 電源:850W 80PLUS GOLD

Ryzen 9 9900Xは12コア24スレッドのCPUです。Ryzen 7 9700Xの8コア16スレッドよりもコア数が多いため、C++コードのコンパイル、シェーダーコンパイル、パッケージ化など、CPUを長時間使用する処理に向いています。

GPUにはVRAM 16GBのRTX 5070 Tiを搭載しているため、LumenやNaniteを使用した本格的な3Dゲーム制作にも対応しやすい構成です。CPUとGPUのどちらも妥協したくない人に適しています。

次のような人におすすめです。

  • C++を使ってゲームを開発する
  • シェーダーのコンパイル時間を短縮したい
  • 大量のアセットを含むプロジェクトを扱う
  • Unreal Engine 5とVisual Studioを同時に使用する
  • BlenderやSubstance 3Dなども併用する
  • RTX 5080までは必要ないがCPU性能は重視したい

標準メモリは32GBですが、本格的なゲーム開発では64GBに変更するのがおすすめです。

このモデルはメモリスロットを4基備え、最大256GBまで搭載できます。将来的にプロジェクトの規模が大きくなった場合にも、メモリを増設しやすい構成です。

SSDは標準で1TBのため、Unreal Engine本体、複数のプロジェクト、アセット、Derived Data Cacheなどを保存することを考えると、2TB以上に変更したほうが余裕があります。

TSUKUMO WA7A-H261/BHがCPUとGPUのバランスを重視した構成であるのに対して、DAIV FM-A9G7Tは、コンパイル性能を重視する人向けの上位候補です。

Blueprintを中心に開発する場合はRyzen 7搭載モデルでも十分ですが、C++を多用する場合や待ち時間をできるだけ短くしたい場合は、Ryzen 9 9900X搭載モデルを選ぶメリットがあります。

標準構成のまま本格開発に使いやすい:SENSE-F189-LC270K-UKX-ese

パソコン工房のクリエイターパソコン「SENSE∞ F-Class [SENSE-F189-LC270K-UKX-ese]」は、Core Ultra 7 270K PlusとGeForce RTX 5070 Tiを搭載した、SENSE∞のクリエイター向けデスクトップPCです。

標準構成は次のようになっています。

  • CPU:Core Ultra 7 270K Plus
  • GPU:GeForce RTX 5070 Ti 16GB
  • メモリ:64GB
  • SSD:NVMe SSD 2TB
  • CPUクーラー:360mm水冷
  • 電源:850W 80PLUS GOLD

Unreal Engine 5用として重要なメモリ64GBとSSD 2TBを最初から搭載しているため、購入時に大幅なカスタマイズをしなくても、本格的なゲーム開発を始めやすい構成です。

Core Ultra 7 270K Plusは24コア24スレッドのCPUです。シェーダーコンパイル、C++コードのコンパイル、アセットのインポート、ゲームのパッケージ化など、CPUを使う処理にも対応しやすくなっています。

GPUにはVRAM 16GBのRTX 5070 Tiを搭載しています。LumenやNaniteを使用した3Dゲーム制作、高解像度テクスチャを扱うプロジェクト、Blenderなどの3DCGソフトとの併用にも適した性能です。

次のような人におすすめです。

  • メモリ64GBとSSD 2TBを標準搭載したPCが欲しい
  • LumenやNaniteを使用して本格的に開発する
  • Unreal Engine 5とVisual Studioを同時に使用する
  • Blenderや動画編集ソフトも併用する
  • 購入時のカスタマイズで迷いたくない
  • 冷却性能や将来の拡張性も重視する

SENSE∞ F-Classは、フロントに140mmファンを3基、リアに120mmファンを1基搭載しています。最大360mmの水冷ラジエーターや、全長410mmまでの大型グラフィックボードに対応する内部スペースも確保されています。

また、Thunderbolt 4ポートを2基、10Gbps対応の有線LANポートを搭載している点も特徴です。高速な外付けストレージやNASを使用して、大容量のプロジェクトデータを扱う場合にも便利です。

価格は高めですが、メモリやSSDを後から追加する必要が少なく、標準構成の完成度を重視する人向けのモデルです。

TSUKUMOのモデルは必要な部分をカスタマイズして予算を調整したい人、DAIV FM-A9G7TはRyzen 9によるコンパイル性能を重視する人、SENSE-F189-LC270K-UKX-eseは標準構成のまま本格的な制作環境を整えたい人に向いています。

高品質映像や大規模開発におすすめ:DAIV FX-I7G80

高品質な映像制作や大規模な3Dシーンを扱う場合は、「DAIV FX-I7G80」が候補になります。

Vket推奨モデルは、Core Ultra 7 270K Plus、GeForce RTX 5080、メモリ64GB、1TBのNVMe SSDを搭載しています。

RTX 5080は、Lumenのハードウェアレイトレーシング、高解像度でのリアルタイムプレビュー、Path Tracerを使用した映像制作などに適しています。

次のような用途におすすめです。

  • 大規模な3Dゲームを制作する
  • 高品質な建築ビジュアライゼーション
  • バーチャルプロダクション
  • 4K以上の映像を出力する
  • 複雑なLumenやレイトレーシングを使用する
  • Unreal Engine 5と複数の制作ソフトを同時に使用する

メモリ32GBを標準搭載しているため、64GBにカスタマイズがおすすめです。

一方、SSDは標準で1TBなので、プロジェクトや素材を多数保存する場合は2TB以上へ変更しましょう。

一般的な個人ゲーム開発ではRTX 5070 Tiでも十分な場合が多いため、RTX 5080搭載モデルは、映像品質やリアルタイム表示性能を特に重視する人向けです。

購入時はメモリとSSDをカスタマイズする

Unreal Engine 5向けのBTOパソコンは、CPUとGPUが十分でも、標準構成のメモリやSSDが不足している場合があります。

購入画面では、次のようにカスタマイズするのがおすすめです。

パーツ学習・小規模開発本格的なゲーム開発大規模開発・映像制作
メモリ32GB64GB64~128GB
SSD1~2TB2TB2~4TB
GPURTX 5060 Ti 16GBRTX 5070 Ti 16GBRTX 5080以上
CPURyzen 7・Core Ultra 5以上Ryzen 7・Core Ultra 7Ryzen 9・Core Ultra 9クラス

予算が限られている場合は、CPUを最上位モデルへ変更するより、メモリを64GB、SSDを2TBに増やすことを優先してください。

Unreal Engine 5ではプロジェクトの規模が大きくなるほど、メモリ、VRAM、ストレージ容量の不足が作業効率に影響します。

なお、BTOパソコンの製品構成や価格は頻繁に変更されます。購入時にはモデル名だけで判断せず、CPU、GPUのVRAM、メモリ、SSDの実際の構成を確認してください。

Unreal Engine 5用PCはデスクトップとノートのどちらがよい?

Unreal Engine 5を本格的に使用するなら、デスクトップPCがおすすめです。

デスクトップPCのメリット

  • 同じ予算なら高性能にしやすい
  • 高負荷時の性能を維持しやすい
  • GPUやメモリを交換しやすい
  • SSDを増設しやすい
  • 冷却性能を確保しやすい
  • 大容量メモリを搭載しやすい

Unreal Engine 5では、シェーダーコンパイルやゲームプレビューなどでPCに長時間負荷がかかるため、冷却性能の高いデスクトップPCが適しています。

ノートPCを選ぶ場合

持ち運びが必要なら、ゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCでも使用できます。

ノートPCでは、次のスペックを目安にしてください。

  • Core Ultra 7・Ryzen 7以上
  • GeForce RTX 5070 Laptop GPU以上
  • メモリ32GB以上
  • SSD 1TB以上
  • 16インチ前後の冷却性能が高いモデル

ただし、ノートPCのGPUは、デスクトップ用GPUと同じ名称でも性能が異なります。

本格的な制作では、メモリ64GBに対応しているか、SSDを増設できるか、GPUの消費電力が十分に確保されているかも確認しましょう。

内蔵GPUだけでUnreal Engine 5は使える?

内蔵GPUでもUnreal Engine 5のエディタが起動する可能性はありますが、本格的な3Dゲーム制作にはおすすめしません。

軽いBlueprintの学習やUI制作であれば操作できる場合がありますが、Lumen、Nanite、高品質な3D表示では性能不足になりやすくなります。

Unreal Engine 5用として新しくPCを購入するなら、GeForce RTXまたはRadeon RXシリーズの独立したGPUを搭載したPCを選びましょう。

なお、UE5.8ではWindows ARM64向けゲームのビルドが実験的に追加されていますが、Unreal Editor自体はWindows ARM64に対応していません。Snapdragon搭載Windows PCなどではなく、一般的なx64版Windows PCを選ぶのが確実です。

VR開発ではさらに高性能なGPUが必要

VRは左右の目に対して高解像度の映像を描画し、高いフレームレートを維持する必要があります。

そのため、通常のPCゲームよりもGPU負荷が高くなります。

Epic Gamesのドキュメントでは、XR環境におけるNaniteとLumenは実験的な機能として扱われています。最高クラスのハードウェアでも目標フレームレートの維持が難しくなる可能性があります。

VRコンテンツを制作する場合は、次のような構成を目安にしてください。

  • Core Ultra 7・Ryzen 7以上
  • RTX 5070 Ti以上
  • メモリ64GB
  • NVMe SSD 2TB
  • Windows 11

VRでは、単純にLumenやNaniteを有効にするのではなく、描画負荷を抑えるための設計や最適化も必要です。

Unreal Engine 5用PCで優先するパーツ

予算が限られている場合は、次の順番を目安にしてください。

1.GPU

3D表示、Lumen、Nanite、レイトレーシングなどに影響します。

最低でもRTX 5060 Ti 16GB、本格的に使用するならRTX 5070 Ti 16GB以上がおすすめです。

2.メモリ

メモリ不足になると、エディタや併用ソフトの動作が大きく遅くなります。

最低32GB、本格的な制作では64GBを選びましょう。

3.CPU

CPUはシェーダーコンパイル、C++のビルド、パッケージ化などに影響します。

通常の個人開発ならCore Ultra 7・Ryzen 7、コンパイルを重視するならRyzen 9などの多コアCPUがおすすめです。

4.SSD

SSDはエディタやプロジェクトの読み込み、アセットのインポートなどに影響します。

容量は最低1TB、できれば2TBを選んでください。

Unreal Engine 5用PCにゲーミングPCは使える?

ゲーミングPCでもUnreal Engine 5を使用できます。

ゲーミングPCには高性能なCPUとGPUが搭載されているため、基本的な構成はUnreal Engine 5用PCと共通しています。

ただし、一般的なゲーミングPCはメモリ16GB、SSD 1TBで販売されていることがあります。

Unreal Engine 5用として購入する場合は、次のようにカスタマイズしましょう。

  • メモリを32GBまたは64GBに変更する
  • SSDを2TBに変更する
  • VRAM容量が多いGPUを選ぶ
  • 将来的にメモリやSSDを増設できるケースを選ぶ

特にメモリ16GBのまま購入しないことが重要です。

まとめ

Unreal Engine 5に必要なPCスペックは、制作するゲームや映像の規模によって異なります。

学習や小規模開発であれば、Core Ultra 5・Ryzen 5、RTX 5060 Ti 16GB、メモリ32GBから始められます。

本格的なゲーム制作では、次の構成がおすすめです。

  • CPU:Core Ultra 7またはRyzen 7
  • GPU:GeForce RTX 5070 Ti 16GB
  • メモリ:64GB
  • SSD:2TB
  • OS:Windows 11

大規模なゲーム、映像制作、ソースコードビルドでは、Core Ultra 9・Ryzen 9、RTX 5080以上、メモリ128GB以上を検討してください。

Unreal Engine 5では、単にエディタが起動するだけでなく、シェーダーコンパイルやゲームプレビューを快適に行えるかが重要です。

新しくPCを購入する場合は、公式推奨スペックぎりぎりではなく、GPUのVRAM容量とメモリ容量に余裕を持たせましょう。

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