動画編集におすすめのBTOパソコン|4K・Premiere Pro・DaVinci Resolve別に選び方を解説

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最終更新日:2026年8月4日

動画編集向けのパソコンは、単純に「高性能なモデル」を選べばよいわけではありません。

同じ4K動画編集でも、YouTube用の短い動画を編集する人と、RAW素材やマルチカメラ、重いカラーグレーディングを扱う人とでは、必要な性能が大きく異なります

また、Premiere ProはCPUや動画のデコード性能、DaVinci ResolveはGPUとVRAM、After EffectsはメモリやキャッシュSSDの影響を受けやすいなど、使用するソフトによっても優先すべきパーツが変わります。

この記事では、単に高性能なPCを並べるのではなく、以下の点から動画編集向けBTOパソコンを比較します。

  • どの編集内容に向いているか
  • 標準構成のまま購入できるか
  • 追加したほうがよいカスタマイズ
  • 価格と性能のバランス
  • 保証、静音性、拡張性
  • どのような人にはおすすめしないか

自分の用途に必要な性能を見極め、過不足のない1台を選びたい方は参考にしてください。

一般的な4K動画編集なら32GBメモリとRTX 5060 Ti以上が目安

flat screen monitor

動画編集向けPCで迷った場合は、次の構成を基準にすると選びやすくなります。

編集内容CPUGPUメモリSSD
フルHDのカット・字幕編集Core Ultra 5・Ryzen 5以上RTX 5050・RTX 506016~32GB1TB
一般的な4K動画編集Core Ultra 7・Ryzen 7以上RTX 5060 Ti以上32GB1~2TB
長尺4K・マルチカメラ上位Core Ultra 7・Ryzen 9RTX 5070以上64GB2TB以上
DaVinci Resolve・重いカラー処理Core Ultra 7・Ryzen 7以上RTX 5070以上32~64GB2TB以上
After Effects・Fusion・VFXCore Ultra 7~9・Ryzen 9RTX 5070 Ti以上64~128GB2TB+キャッシュ用SSD

一般的な4K編集で、必ずしもCore Ultra 9・Ryzen 9やメモリ64GBが必要なわけではありません。

YouTube向けの4K動画や、1台のカメラで撮影した短時間の動画であれば、Ryzen 7・Core Ultra 7、メモリ32GB、RTX 5060 Tiクラスから十分に検討できます。

一方、ノイズ除去、RAW素材、マルチカメラ、After Effectsとの併用などでは、同じ4Kでも必要性能が大きく上がります。

動画編集におすすめのBTOパソコン比較

今回紹介するPCは、標準構成の時点でメモリ32GB以上を搭載し、現行GPUを採用しているモデルに絞りました。

モデルCPUGPUメモリSSD価格特に向いている人
SENSE∞ [SENSE-F1B6-R97X-TKX]Ryzen 7 9700XRTX 5070 12GB32GB1TB389,800円~価格と性能のバランス重視
Lepton Motion Pro II [B850A]Ryzen 7 9700XRTX 5060 Ti 16GB32GB2TB416,660円~静音性・パーツ品質重視
クリエイターPC [WA7J-H257/BH]Core Ultra 7 265RTX 5070 Ti 16GB32GB1TB499,800円~GPUを使う高負荷編集向け
DAIV FX-I7G6TCore Ultra 7 270K PlusRTX 5060 Ti 16GB32GB1TB499,800円~保証・サポート重視

価格や販売状況は変更されるため、購入前に公式サイトで最新の構成を確認してください。SENSE-F1B6は2~7日後出荷、Ryzen 7 9700X、RTX 5070、32GB、1TBで389,800円から販売されています。

価格と性能のバランスで選ぶならSENSE-F1B6-R97X-TKX

基本構成

項目内容
CPURyzen 7 9700X
GPUGeForce RTX 5070 12GB
メモリ32GB
SSD1TB NVMe
価格389,800円~
標準保証1年間
出荷目安2~7日後

SENSE∞ [SENSE-F1B6-R97X-TKX]」は一般的な4K動画編集からDaVinci Resolveまで対応しやすいバランス型です。

Ryzen 7 9700X、RTX 5070、メモリ32GBという構成で、今回比較したモデルの中では価格が抑えられています。Premiere Proだけでなく、GPU性能を使用するDaVinci Resolveにも向いています。

RTX 5070は12GBのVRAMを搭載しているため、RTX 5060 Tiの8GB版よりも高解像度素材やGPUエフェクトを扱いやすい点がメリットです。

SENSE∞の特徴や注意点は「パソコン工房SENSE∞がおすすめな理由」も参考にしてください。

購入時に変更したい部分

標準SSDは1TBです。

動画素材をPC内部に保存する場合は、2TBへの変更をおすすめします。外付けSSDやNASへ素材を移す運用であれば、1TBのままでも使用できます。

メモリは標準の32GBで一般的な4K編集に対応できます。After Effectsを頻繁に併用する場合や、長尺・マルチカメラ編集をする場合は64GBへ変更してください。

このPCがおすすめの人

  • 4K動画編集を始めたい
  • Premiere ProとDaVinci Resolveの両方を使う
  • GPU性能を重視したい
  • 40万円前後に抑えたい
  • 購入後にメモリやSSDを増設したい

おすすめしにくい人

  • 標準で3年間以上の保証がほしい
  • パーツメーカーや型番まで指定したい
  • H.264・HEVC素材を中心に扱い、Intel Quick Syncを重視する
  • 標準構成のまま大量の動画素材を保存したい

パソコン工房は標準保証が1年間で、3年・4年保証は有料です。F-Classケースは大型ファンを標準搭載し、GPUやストレージを増設しやすい構造ですが、長期保証を付けると総額は上がります。

静音性とパーツ品質で選ぶならLepton Motion Pro II B850A

基本構成

項目内容
CPURyzen 7 9700X
GPUGeForce RTX 5060 Ti 16GB
メモリ32GB
SSD2TB NVMe
マザーボードASRock B850M Pro RS WiFi
CPUクーラーNoctua NH-U12S Chroma Black
電源850W・80PLUS Gold
価格416,660円~

Lepton Motion Pro II [B850A]」は静音性や採用パーツを重視する人に向いています

標準で2TB SSDを搭載しているため、SENSE-F1B6を2TBへ変更した場合の価格差も考えて比較する必要があります。

GPUはRTX 5060 Tiですが、VRAMが16GBあるため、VRAM容量を使用するエフェクト、AI機能、DaVinci Resolveなどとの相性を重視する人には有力です。

RTX 5070よりもGPU自体の処理性能は低いものの、「RTX 5070の12GB」と「RTX 5060 Tiの16GB」は、用途によって評価が変わります。

単純な処理速度を優先するならRTX 5070、VRAM容量を重視するならRTX 5060 Ti 16GBが候補です。

サイコムのカスタマイズ範囲やパーツ選択については「サイコムでPCを買う方法」で解説しています。

静音性を重視する編集環境に向いている

動画編集では、プレビュー生成や書き出しによってCPUとGPUへ長時間負荷がかかります。

標準でNoctua製CPUクーラーや大型ファンを採用しているため、作業机の近くにPCを置く人や、音声収録を同じ部屋で行う人にも検討しやすい構成です。

サイコムでは、GPUをRTX 5070やRTX 5070 Tiへ変更することもできます。

このPCがおすすめの人

  • PCの動作音を抑えたい
  • 使用されるパーツのメーカーや型番を確認したい
  • SSDを最初から2TB搭載したい
  • RTX 5060 Tiの16GB版がほしい
  • 将来的にGPUを変更したい

おすすめしにくい人

  • とにかく本体価格を抑えたい
  • 店頭サポートを利用したい
  • カスタマイズ項目が多いと迷ってしまう
  • 標準構成のままRTX 5070がほしい

標準構成はRyzen 7 9700X、RTX 5060 Ti 16GB、32GBメモリ、2TB SSDです。マザーボード、電源、CPUクーラーまで型番が掲載されているため、構成内容を確認してから購入できます。

高負荷な4K編集ならツクモ クリエイターPC WA7J-H257/BH

基本構成

項目内容
CPUCore Ultra 7 265
GPUGeForce RTX 5070 Ti 16GB
メモリ32GB DDR5
SSD1TB NVMe
マザーボードASUS TUF GAMING B860-PLUS WIFI
電源750W・80PLUS GOLD・ATX 3.1対応
無線LANWi-Fi 7・Bluetooth 5.4
価格499,800円~
標準保証1年間

クリエイターPC [WA7J-H257/BH]」は、ツクモの制作作業向けに用意されたクリエイターPCです。

Core Ultra 7 265とRTX 5070 Ti 16GBを搭載しており、一般的な4K編集だけでなく、DaVinci Resolveのカラー処理、ノイズ除去、Fusion、GPUエフェクトなどを使用する人に向いています

標準価格は499,800円で、GPUをRTX 5070へ変更した構成も444,800円で用意されています。GPU性能を優先するならRTX 5070 Ti、価格を抑えるならRTX 5070構成が候補です。

ツクモのケース、カスタマイズ、保証などは「ツクモのクリエイターPCがおすすめな理由」で詳しく解説しています。

RTX 5070 Tiの16GB VRAMが強み

RTX 5070 Tiは16GBのVRAMを搭載しています。

一般的なPremiere Pro編集だけであればRTX 5070でも対応できますが、次のような用途ではRTX 5070 Tiの性能とVRAM容量が役立ちます。

  • DaVinci Resolveの重いカラーグレーディング
  • AIノイズ除去
  • Fusionを使用した合成
  • 複数のGPUエフェクト
  • 6K・8K素材
  • 3DCGや生成AIとの兼用
  • 高解像度素材を使った長時間の編集

一方、カット、字幕、BGM、軽い色調整が中心の4K編集では、RTX 5070 Tiは過剰になる可能性があります。

その場合は、SENSE∞のRTX 5070モデルや、サイコムのRTX 5060 Ti 16GBモデルを選んだほうが予算を抑えられます。

Premiere Proにも使いやすいIntel構成

CPUにはCore Ultra 7 265を搭載しています。

CPU内蔵グラフィックスを持つモデルなので、Premiere ProでH.264・H.265素材を扱う人にも選びやすい構成です。

マザーボードのUSB Type-C端子は映像出力にも対応しており、CPU内蔵グラフィックスから液晶タブレットなどへ映像を出力できます。背面にはUSB Type-A端子7基とType-C端子1基があり、外付けSSD、オーディオインターフェース、キャプチャーボードなどを複数接続しやすい構成です。

なお、WA7J-H257/BHはCPUもカスタマイズでき、標準のCore Ultra 7 265から、上位のCore Ultra 7 270K Plusなどへ変更できます。動画の書き出しやAfter Effectsなど、CPU負荷の高い作業を重視する場合は、Core Ultra 7 270K Plusへの変更がおすすめです。

After Effectsを使うなら64GBへ変更したい

標準メモリは32GBです。

一般的な4K動画編集であれば32GBから始められますが、次の用途では購入時に64GB以上へ変更することをおすすめします。

  • Premiere ProとAfter Effectsを同時に使用する
  • After EffectsのRAMプレビューを多用する
  • 長尺の4K動画を編集する
  • マルチカメラ編集を行う
  • FusionやVFXを使用する
  • PhotoshopやAuditionも同時に起動する

メモリスロットは4基あり、標準構成では16GBメモリを2枚使用しています。空きスロットは2基あり、最大128GBまで対応しています。

ただし、後から異なるメモリを追加すると相性問題が起きる可能性があります。64GB以上が必要だと分かっている場合は、購入時に変更するほうが確実です。

SSDは2TB以上への変更を推奨

標準SSDは1TBです。

OS、編集ソフト、キャッシュ、4K素材を同じSSDへ保存すると、1TBでは空き容量が不足しやすくなります。

動画素材をPC内部に保存する人は、次のどちらかをおすすめします。

  • システムSSDを2TBへ変更する
  • 1TBのシステムSSDに素材用SSDを追加する

本製品が採用するASUS TUF GAMING B860-PLUS WIFIには、複数のM.2スロットがあり、素材用やキャッシュ用のSSDを増設できます。ケースも2.5インチSSDや3.5インチHDDの増設に対応しています。

編集データを外付けSSDやNASへ移す運用であれば、標準の1TBでも使用できます。

クリエイター向けケースを採用

WA7J-H257/BHは、ツクモ独自のクリエイター向けタワーケースを採用しています。

作業中の誤操作を防ぐスライド式電源スイッチ、前面上部へ集約されたUSB端子、取り外して洗える防塵フィルターなど、制作作業を意識した設計です。

RTX 5070 Ti搭載モデルにはGPUサポートホルダーが付き、重量のあるグラフィックボードを支えます。前面には140mmファンを2基、背面には140mmファンを1基搭載しており、長時間の書き出しにも対応しやすい構成です。

派手なライティングよりも、メンテナンス性、拡張性、落ち着いた外観を重視する人に向いています。

主要パーツが明記されている

マザーボードにはASUS TUF GAMING B860-PLUS WIFI、電源にはCWT製750W・80PLUS GOLD・ATX 3.1対応モデルを採用しています。

BTOパソコンではマザーボードや電源の型番が分かりにくいことがありますが、ツクモは主要パーツの情報を確認しやすい点がメリットです。

ただし、CPUクーラーは標準では空冷です。長時間の高負荷処理や静音性を重視する場合は、CPUクーラーの変更も検討してください。

保証は必要に応じて3年間へ延長する

標準保証は自然故障を対象とした1年間です。

有料の延長保証を付けると保証期間を3年間に延ばせるほか、落下、落雷、火災、地震などの損害にも対応すると案内されています。

仕事で動画編集を行う人は、本体価格だけでなく、次の条件を含めた総額で比較してください。

  • メモリ64GBへの変更
  • SSD 2TBへの変更または追加
  • CPUクーラーの変更
  • 3年間の延長保証

カスタマイズ後の価格によっては、標準で3年間保証が付くDAIVとの差が小さくなる可能性があります。

このPCがおすすめの人

  • DaVinci Resolveを本格的に使用する
  • RTX 5070 Tiと16GB VRAMが必要
  • 重い4K編集やFusionを使用する
  • 6K以上の素材も扱いたい
  • After Effects用に64GB以上へ変更したい
  • SSDやHDDを後から増設したい
  • マザーボードや電源の型番を確認したい
  • 派手すぎないクリエイター向けケースがほしい

おすすめしにくい人

  • カットや字幕中心の軽い動画編集しかしない
  • 40万円以内に抑えたい
  • 標準でメモリ64GBが必要
  • 標準でSSD 2TB以上が必要
  • 標準で3年間保証がほしい
  • 静音性を最優先する

WA7J-H257/BHは、一般的な動画編集用PCというより、GPU負荷の高い処理まで見据えた上位モデルです。

Premiere Proの一般的な4K編集だけであればRTX 5070モデルでも十分な可能性があります。DaVinci Resolve、Fusion、AIノイズ除去、3DCGなどを使用し、RTX 5070 Tiの性能を生かせる人におすすめです。

保証とサポートで選ぶならDAIV FX-I7G6T

基本構成

項目内容
CPUCore Ultra 7 270K Plus
GPUGeForce RTX 5060 Ti 16GB
メモリ32GB
SSD1TB NVMe
無線LANWi-Fi 6E
保証3年間
電話サポート24時間365日
価格499,800円~

DAIV FX-I7G6T」は、初期価格だけで見るとSENSE∞やサイコムより高めです。

しかし、標準で3年間保証、24時間365日の電話サポート、Wi-Fi 6Eを備えています。ほかのメーカーで延長保証や無線LANを追加した後の総額と比較することが重要です。

NVIDIA Studio認定PCで、Core Ultra 7とRTX 5060 Ti 16GBを搭載しています。

Premiere Proとの相性を重視する人に向いている

H.264・HEVC素材を中心に扱う場合は、Intel Quick Syncを利用できるCPUが候補になります。

スマートフォン、ミラーレスカメラ、ゲーム録画などの圧縮率が高い素材をPremiere Proで扱う人は、CPUの総合性能だけでなく、動画のデコード機能も確認してください。

ただし、すべての動画編集でIntelが必ず速いわけではありません。RAW素材、GPUエフェクト、DaVinci Resolveなど、作業内容によってはGPUやほかのパーツの影響が大きくなります。

このPCがおすすめの人

  • Premiere Proを中心に使用する
  • H.264・HEVC素材を多く扱う
  • 3年間保証を標準で付けたい
  • 24時間対応の電話サポートを重視する
  • PCパーツに詳しくなく、購入後の安心感を優先したい

おすすめしにくい人

  • 本体価格を最優先する
  • RTX 5070以上のGPU性能がほしい
  • 自分でパーツを細かく選びたい
  • 標準で2TB SSDが必要

DAIV FX-I7G6TはCore Ultra 7 270K Plus、RTX 5060 Ti 16GB、32GB、1TBという構成で、標準3年間保証と24時間365日の電話サポートが付いています。

4台のうちどれを選ぶべき?

価格とGPU性能のバランスを重視する

SENSE∞ [SENSE-F1B6-R97X-TKX]」が候補です。

RTX 5070を搭載しながら比較的価格が抑えられています。一般的な4K編集からDaVinci Resolveまで幅広く対応したい人に向いています。

静音性とパーツ品質を重視する

Lepton Motion Pro II [B850A]」がおすすめです。

RTX 5060 Tiの16GB版と2TB SSDを標準搭載しています。使用されるパーツを細かく選びたい人にも適しています。

GPUを使用する高負荷編集を重視する

ツクモ「クリエイターPC [WA7J-H257/BH]」がおすすめです。

RTX 5070 Ti 16GBを搭載しているため、DaVinci Resolve、Fusion、重いエフェクト、6K以上の素材などに向いています。After Effectsを使用する場合は、メモリ64GB以上への変更を検討してください。

保証と購入後のサポートを重視する

DAIV FX-I7G6T」がおすすめです。

GPU性能はツクモより低いものの、3年間保証と24時間365日の電話サポートが標準で付いています。PCに詳しくない人や、購入後の安心感を重視する人に向いています。

動画編集向けPCは編集内容から選ぶ

「4K動画を編集する」という条件だけでは、必要なPCスペックは決まりません。

次の4項目を確認してください。

  1. 使用する編集ソフト
  2. 素材の解像度とコーデック
  3. 動画の長さとトラック数
  4. 使用するエフェクト

軽い4K編集と重い4K編集は分けて考える

比較的軽い4K編集

  • YouTube向けの5~15分程度の動画
  • カメラ1台
  • カット、字幕、BGMが中心
  • 軽い色調整
  • プロキシを使用する
  • H.264・HEVC素材

この場合は、Ryzen 7・Core Ultra 7、RTX 5060 Ti、32GBメモリ程度から検討できます

重い4K編集

  • 長時間の動画
  • マルチカメラ
  • RAW・Log素材
  • ノイズ除去
  • 多数のエフェクト
  • After EffectsやFusionとの連携
  • 高ビットレート素材
  • 複数ソフトの同時使用

この場合は、RTX 5070以上、64GBメモリ、2TB以上のSSDを検討してください

同じ4Kでも、後者は前者より大幅にPCへの負荷が高くなります。

使用するソフトによって優先パーツが異なる

a screenshot of a computer

Premiere ProはCPU・デコード性能・メモリを確認する

Premiere Pro」では、CPU、GPU、メモリのバランスが重要です。

特にH.264・HEVC素材では、Quick Syncに対応したIntel CPUが有利になる場合があります。

AdobeはPremiereの推奨構成として、8コア以上のCPU、32GB以上のメモリ、4GB以上のVRAMを持つGPUを案内しています。別の技術要件では、4K以上の編集に32GB以上のメモリと8GBのGPUメモリを推奨しています。

ただし、公式推奨環境は「どの程度快適か」まで保証するものではありません。

複数ソフトを使用する場合や、重い4K編集をする場合は、公式推奨より余裕のある構成を選ぶ必要があります。

Premiere Pro向けの詳しいCPU・GPU・メモリ構成は「Premiere ProにおすすめのPC」で解説しています。

DaVinci ResolveはGPUとVRAMを優先する

DaVinci Resolveは、カラー処理、ノイズ除去、Fusion、AI機能などでGPUを多く使用します。

CPUだけをCore Ultra 9やRyzen 9へ上げるより、GPUをRTX 5060からRTX 5070へ上げたほうが効果が大きい場合があります。

Blackmagic Designが示しているWindows版の最低要件は16GBメモリで、32GB以上にすると性能向上が期待できるとされています。GPUは4GB以上のVRAMが最低要件ですが、本格的な4K編集を目的に新しくPCを買うなら、より多いVRAMを確保したほうが安心です。

GPUやVRAMを重視した構成は「DaVinci ResolveにおすすめのPC」も参考にしてください。

After EffectsはメモリとキャッシュSSDを重視する

After Effects」では、RAMプレビューや複数フレームレンダリングによって大量のメモリを使用することがあります。

AdobeはHDメディアには16GB、4K以上には32GB以上のメモリ、推奨GPUとして8GBのVRAMを案内しています。また、アプリとキャッシュ用の高速SSD、メディア用の追加ドライブを推奨しています。

本格的にAfter Effectsを使う場合は、32GBを最低ラインと考え、64GB以上を検討してください。

After Effectsを本格的に使う場合は「After Effects向けPCのおすすめスペック」で詳しく解説しています。

動画編集向けCPUの選び方

一般的な編集ならCore Ultra 7・Ryzen 7が基準

一般的な4K編集では、Core Ultra 7またはRyzen 7クラスが性能と価格のバランスに優れています。

Core Ultra 9やRyzen 9が向いているのは、次のような人です。

  • CPUエンコードを多用する
  • RAW素材を扱う
  • After Effectsを頻繁に使う
  • 複数ソフトを同時に起動する
  • 書き出し時間を少しでも短縮したい
  • PCを仕事で長時間使用する

一方、カット・字幕・BGM中心の編集でCore Ultra 9やRyzen 9を選ぶと、価格差ほどの効果を感じにくいことがあります。

H.264・HEVC中心ならIntelも有力

スマートフォンや一般的なカメラ、ゲーム録画では、H.264やHEVCが広く使われています。

これらの素材をPremiere Proで扱う場合は、Quick Syncを利用できるIntel CPUを検討する価値があります。

ただし、GPU性能を重視するDaVinci ResolveやRAW中心の編集では、CPUメーカーだけで判断しないようにしてください。

動画編集向けGPUの選び方

Premiere ProとDaVinci ResolveではGPUの重要度が異なります。詳しくは「動画編集向けGPUの選び方」を参考にしてください。

フルHD編集はRTX 5060から検討できる

カット・字幕・軽いエフェクトが中心であれば、RTX 5060クラスから検討できます。

ただし、長期間使用することや4K編集への移行を考えると、RTX 5060 Ti以上を選ぶほうが余裕があります。

4K編集はRTX 5060 Ti・RTX 5070が中心

一般的な4K編集では、RTX 5060 TiまたはRTX 5070が選びやすい価格帯です。

  • Premiere Pro中心:RTX 5060 Tiでも対応しやすい
  • DaVinci Resolve中心:RTX 5070を優先
  • VRAM容量重視:RTX 5060 Ti 16GB
  • GPU処理速度重視:RTX 5070
  • Fusion・重いVFX:RTX 5070 Ti以上

GPU名だけでなく、VRAM容量も確認してください。

同じRTX 5060 Tiでも8GB版と16GB版があります。

RTX 5080以上が必要な人は限られる

RTX 5080以上が向いているのは、6K・8K素材、重いノイズ除去、Fusion、3DCG、生成AIなどを本格的に扱う人です。

通常のYouTube向け4K動画編集だけを目的に選ぶと、予算を使いすぎる可能性があります。

メモリは32GBを基準にする

32GBと64GBのどちらを選ぶべきかは「BTOパソコンのメモリは16GB・32GB・64GBのどれがよい?」で詳しく解説しています。

16GBは軽いフルHD編集向け

16GBでも動画編集ソフトは使用できますが、ブラウザや画像編集ソフトを同時に開くと余裕が少なくなります。

新しくデスクトップPCを購入するなら、基本的には32GBをおすすめします。

一般的な4K編集は32GBから始められる

短時間の4K動画や一般的なYouTube編集であれば、32GBから始められます。

「4K動画編集には必ず64GB必要」とは限りません。

64GBが向いている用途

  • After Effectsとの併用
  • 長尺4K編集
  • マルチカメラ
  • 大量のレイヤー
  • Fusion・VFX
  • RAW素材
  • Adobeソフトの同時使用

後から増設できるPCであれば、最初は32GBで購入し、不足した時点で64GBへ増やす方法もあります。

SSDは1TBと2TBのどちらがよい?

外部ストレージを使うなら1TBでもよい

編集済み素材を外付けSSD、NAS、HDDなどへ移す運用であれば、内蔵SSDは1TBでも使用できます。

PC内部に素材を保存するなら2TBがおすすめ

4K素材は容量が大きいため、OS、編集ソフト、キャッシュ、素材を1TBへまとめると空き容量が少なくなりやすいです。

PC内部へ素材を保存する場合は、2TB以上をおすすめします。

SSDを2台に分けるべき?

予算に余裕があれば、次のように分けると管理しやすくなります。

  • SSD1:OS・編集ソフト
  • SSD2:素材・キャッシュ・プロジェクト

ただし、SSDを2台に分けなければ動画編集ができないわけではありません。

予算が限られている場合は、まずメモリ32GB、十分なGPU、2TB SSDを優先し、必要に応じて後からストレージを増設してください。

動画編集向けBTOで優先するカスタマイズ

優先順位は次のとおりです。

優先度1:メモリ

標準16GBのPCは、購入時に32GBへ変更してください。

After Effectsや長尺4Kでは64GBも検討します。

優先度2:SSD容量

標準500GBは避け、最低でも1TBを選びます。

動画素材を内部保存する場合は2TBがおすすめです。

優先度3:GPUとVRAM

DaVinci Resolve、Fusion、ノイズ除去、AI機能を使う場合はGPUを優先してください。

RTX 5060 Tiでは、8GB版と16GB版の違いも確認します。

優先度4:保証

仕事でPCを使用する場合は、修理期間中に作業できなくなる損失も考える必要があります。

本体価格だけでなく、3年保証を追加した後の総額で比較してください。

優先度5:冷却性と静音性

長時間の書き出しではCPUとGPUへ負荷がかかります。

静音性を重視する場合は、大型ケース、大型ファン、CPUクーラーの種類、GPUのファン数などを確認してください。

動画編集向けPCで削ってよい部分

予算を抑える場合は、次の部分から調整できます。

  • Core Ultra 9・Ryzen 9からCore Ultra 7・Ryzen 7へ下げる
  • RTX 5080からRTX 5070へ下げる
  • メモリ64GBから32GBへ下げる
  • SSDを2台ではなく大容量1台にする
  • RGBライティングを付けない
  • 高額なガラスケースを選ばない
  • Wi-Fiを使用しないなら無線LANを追加しない

動画編集では、見た目よりもメモリ、GPU、SSD容量を優先してください。

動画編集向けPCで削らないほうがよい部分

次の部分を削りすぎると、購入後に不満が出やすくなります。

  • メモリ32GB
  • SSD 1TB以上
  • 用途に必要なVRAM容量
  • 十分な電源容量
  • 長時間処理に対応できる冷却性能
  • 仕事で使う場合の保証

特に「高性能CPU+メモリ16GB」のような偏った構成には注意してください。

CPUだけが高性能でも、メモリ不足やSSD容量不足によって使いにくくなることがあります。

クリエイターPCとゲーミングPCの違い

同じCPUとGPUを搭載していれば、ゲーミングPCでも動画編集はできます。

ただし、クリエイターPCは次のような構成になっていることがあります。

  • 標準メモリが32GB以上
  • SSD容量が大きい
  • ストレージを増設しやすい
  • 落ち着いたデザイン
  • 静音性を考慮している
  • NVIDIA Studio認定を取得している
  • クリエイター向けの保証やサポートがある

一方、ゲーミングPCは同じCPU・GPUでも価格が安いことがあります。

購入時はシリーズ名だけで判断せず、メモリ、SSD、保証、冷却性能まで比較してください。

ノートPCとデスクトップPCはどちらがよい?

性能、価格、冷却性、拡張性を重視するならデスクトップPCがおすすめです。

ノートPCが向いているのは次のような人です。

  • 外出先でも編集する
  • 撮影現場で映像を確認する
  • 設置スペースが少ない
  • デスクトップPCのサブ機がほしい

同じ価格で比較すると、一般的にデスクトップPCのほうが高性能なCPU・GPUを搭載しやすく、メモリやSSDも増設しやすくなります。

持ち運びが不要なら、動画編集用のメインPCにはデスクトップをおすすめします。

動画編集向けPCを購入する前の最終確認

注文前に次の項目を確認してください。

確認項目判断基準
メモリ32GB以上か
SSD1TB以上あるか
GPU使用ソフトに合った性能とVRAMか
保証標準保証と延長後の総額
納期必要な日までに届くか
無線LANWi-Fiが必要なら搭載されているか
映像端子使用するモニターを接続できるか
増設性SSDやメモリを後から増やせるか
冷却性長時間書き出しに向いているか
価格必要なカスタマイズ後の総額か

基本価格が安くても、メモリ、SSD、保証、無線LANを追加すると、別のPCより高くなることがあります。

必ず標準価格ではなく、実際に必要なカスタマイズを行った後の価格で比較してください。

まとめ

動画編集向けBTOパソコンは、最も高性能なモデルを選ぶのではなく、使用するソフトと編集内容に合わせて選ぶことが重要です。

一般的な4K動画編集であれば、次の構成を基準にできます。

  • Core Ultra 7またはRyzen 7
  • RTX 5060 TiまたはRTX 5070
  • メモリ32GB
  • SSD 1~2TB

DaVinci Resolveを使用する場合はGPUとVRAM、After Effectsを使用する場合はメモリとSSD、H.264・HEVC素材をPremiere Proで扱う場合はCPUのデコード性能も確認してください。

価格を抑えながらGPU性能を重視するならSENSE∞、静音性と採用パーツを重視するならサイコム、長期保証とサポートを重視するならDAIVが候補です。

本体価格だけでなく、必要なカスタマイズ、保証、納期、静音性、拡張性まで含めて、自分の編集環境に合う1台を選びましょう。

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