BTOパソコンはメモリ32GBへ変更するといくら高くなる?

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最終更新日:2026年9月10日

BTOパソコンのメモリを16GBから32GBへ変更すると、いくら高くなるのでしょうか。

以前は「1万円前後」といわれることもありました。しかし、メモリ価格やショップの在庫、選ぶ規格によって差額は大きく変わります。そこで、2026年8月22日にBTOショップとメーカー直販の公式販売ページを確認しました。基本構成が16GBの機種だけを対象に、32GBへの変更料金を調べています。

基本構成が16GBのモデルを32GBへ変更する通常差額は、今回確認した代表例で28,300~56,600円でした。7件の中央値は38,500円です。

同じショップでも、機種やDDR4・DDR5の違い、メモリ速度、枚数、セールによって料金は変わります。この記事では、単純な相場だけを見るわけではありません。32GBへ変更するか、32GB標準モデルを選ぶか、自分で増設するかまで判断できるように解説します。

先に用途別の必要容量を決めたい方は、BTOパソコンのメモリは16GB・32GB・64GBのどれがよい?を参考にしてください。本記事では「32GBが必要か」ではなく、「32GBをどの方法で安く用意するか」に焦点を当てています。

16GB標準のBTOパソコンを32GBへ変更すると28,300~56,600円高くなった

基本構成を16GBにそろえ、期間限定の無償増量を除いて比べました。通常料金の最安例はアークの28,300円、最高例はSEVENの56,600円です。

ショップ・確認モデル基本の16GB構成32GB構成32GBにする差額条件
アーク
arkhive Gaming Custom GC-I5G56M AG-IA10B86MGB6-TS1
SanMax DDR5-4800 8GB×2枚
206,800円
32GB
235,100円
+28,300円通常カスタマイズ料金
Dynabook Direct
CZ/MA Webモデル
16GB×1枚
W6CZMA7FBS:210,980円
16GB×2枚
W6CZMA7FAS:239,580円
+28,600円ノートPC。同じCPU・SSD・OS・Officeなしの構成差
パソコンショップSEVEN
ZEFT R66AQ
DDR4-3200 16GB×1枚DDR4-3200 16GB×2枚+29,800円通常料金
マウスコンピューター
G TUNE DG-A5G50
DDR4-3200 8GB×2枚
264,800円
DDR4-3200 16GB×2枚
303,300円
+38,500円通常カスタマイズ料金
サイコム
G-Master Spear Mini B860 FX8
DDR5-5600 8GB×2枚DDR5-5600 16GB×2枚+47,010円通常料金
サイコム
G-Master Velox III Intel Edition
DDR5-5600 16GB×1枚DDR5-5600 16GB×2枚+55,880円通常料金
パソコンショップSEVEN
ZEFT G62AR
Crucial DDR5-5600 16GB×1枚Crucial DDR5-5600 16GB×2枚+56,600円通常料金

調査日:2026年8月22日。価格は税込。公式カスタマイズ画面、またはメモリ以外の主要仕様が同じ16GB/32GB構成で差額を確認できた代表例です。マウスコンピューターとアークは、16GB時と32GB選択時の見積総額も載せています。Dynabookはメモリを選ぶと型番が変わるため、2型番の本体価格差です。ショップ全体の一律料金や平均価格ではありません。構成・価格・在庫は変更される可能性があります。

この表では、32GB標準モデルを0円として数えていません。すべて16GBを出発点にそろえています。そのうえで、メモリだけを32GBへ変えたときの増額を記録しました。Dynabookは、同じCPU・512GB SSD・Windows 11 Home・Officeなしの16GBモデルと32GBモデルを比較しています。メモリ容量・枚数以外の主要仕様はそろえました。

通常料金7件を小さい順に並べると、28,300円、28,600円、29,800円、38,500円、47,010円、55,880円、56,600円です。中央値は38,500円でした。ただし、デスクトップとノート、DDR4とDDR5、標準時の枚数が混ざった代表例です。そのため、市場全体の平均ではありません。デスクトップ6件だけの中央値は42,755円です。

CPU・GPU・SSDまで含めた最終価格の比較例は、BTOパソコンはカスタマイズ後にいくらになる?5社を同一条件で見積もり比較で確認できます。

調査結果から分かること

16GBを出発点にそろえても、DDR規格や標準時の枚数、採用メーカー、ショップの価格設定によって32GB化の料金は変わります。

条件を細かくそろえるとショップ差は720円だった

「DDR5-5600・16GB×1枚から16GB×2枚へ変更」という同じ条件では、サイコムが55,880円、SEVENが56,600円でした。差は720円です。

今回の最安28,300円と最高56,600円だけを見ると、差は28,300円あります。ただし、最安例はDDR5-4800の8GB×2枚が基本です。最高例はDDR5-5600の16GB×1枚が基本です。速度や枚数が違うため、最安順に並べるだけではショップの価格設定だけを比べたことにはなりません。

サイコム内でも、16GB×1枚が基本の機種は+55,880円でした。一方、8GB×2枚が基本の機種は+47,010円です。差額8,870円は、同社で16GB×1枚を8GB×2枚へ変える料金と一致します。つまり、追加料金には32GB側の価格だけが影響するわけではありません。差し引かれる標準16GB構成の評価額も影響しています。

アークとマウスの通常料金には10,200円差があった

今回追加したアークは+28,300円でした。通常価格へ変更したマウスコンピューターは+38,500円で、差は10,200円です。

アークは206,800円の16GB構成から、32GB選択時に235,100円となりました。マウスコンピューターは264,800円の16GB構成から、32GB選択時に303,300円です。どちらも基本構成は8GB×2枚です。ただし、アークはDDR5-4800、マウスはDDR4-3200です。そのため、この10,200円を純粋なショップ差とは断定できません。

一方、アークの28,300円とDynabook Directの28,600円は300円差です。ただし、アークはデスクトップBTOのメモリ交換です。DynabookはノートPCで、主要仕様が同じモデル同士の価格差です。金額が近くても、筐体やメモリの調達方法が違えば同条件の比較にはなりません。

2026年に32GBへの変更料金が高い理由

2026年はDRAM価格の上昇が、BTOのカスタマイズ料金にも影響していると考えられます。過去の「1万円前後」という感覚をそのまま使うのは危険です。

TrendForceは、2026年第3四半期の従来型DRAM契約価格が前四半期比13~18%上昇すると予測しています。また、AI・サーバー向けへ生産能力が配分されています。そのため、PC向けDRAMの供給が限られていることも指摘されています。

ただし、メモリ価格の動きだけでショップ間の差額をすべて説明できるわけではありません。カスタマイズ料金には、次の違いも含まれています。

  • 標準メモリを取り外して交換するのか、空きスロットへ追加するのか
  • DDR4かDDR5か
  • DDR5-4800、DDR5-5600、DDR5-6000などの速度
  • 16GB×2枚か32GB×1枚か
  • JEDEC準拠品か、XMP・EXPO対応のOCメモリか
  • ヒートスプレッダーやRGB LEDの有無
  • メーカーと型番を指定できるか
  • 組み立て、相性確認、動作検証、在庫管理、保証対応の費用

メモリのメーカーや型番が書かれていない場合の判断方法は、型番非公開の電源・SSD・メモリを使うBTOパソコンは買ってよい?も参考にしてください。

32GBへの変更料金はいくらまでなら払ってよい?

差額だけで共通の上限を決める必要はありません。「32GB標準の別モデルとの差」と「自分で増設する総費用」を比べ、安いほうを基準にします。

32GB化の差額判断の目安次に確認すること
3万円前後まで今回のアーク・Dynabook・SEVENの確認例に近い。購入時変更の有力候補DDR4かDDR5か、16GB×2枚になるか
3万~5万円32GB標準モデルや別ショップとも比較するCPU・GPU・SSDをそろえた最終総額
5万円以上別モデル・別ショップ・自分で増設の3通りを比較するメモリ速度、ブランド、冷却部品、保証など価格差の中身

3万円や5万円という区切りは、すべてのBTOパソコンに使える相場ではありません。今回、基本16GBの実売モデルで確認できた差額をもとにした、比較を始めるための目安です。

たとえば、32GBへの変更が55,880円でも、そのショップでしか選べない構成に価値を感じる場合があります。静音ケースや指定メーカーの電源、希望するマザーボードなどです。その場合は、メモリ差額だけで候補から外す必要はありません。一方で、CPU・GPU・SSDが同じ32GB標準モデルを安く買えるなら、高い変更料金を払う理由は小さくなります。

BTO全体の予算配分は、BTOパソコンはどこをカスタマイズすべき?優先順位を解説で確認できます。

32GB標準モデルとカスタマイズ後価格を比べる方法

比べるべきなのは、一覧に表示された本体価格ではありません。必要な構成をすべて反映した支払総額です。

次の2台を別々のタブで開き、条件をそろえて比較します。

  • A:希望するCPU・GPUを搭載した16GB標準モデル
  • B:同等のCPU・GPUを搭載した32GB標準モデル
比較項目16GB標準モデル32GB標準モデル
本体表示価格記入記入
32GBへの変更料金加算0円
メモリ規格・速度・枚数確認確認
SSDを同じ容量へ変更加算加算
電源・CPUクーラーの差確認確認
保証料金加算加算
送料加算加算
ポイント・還元差し引く差し引く
実質総額計算計算

32GB標準の上位モデルでは、メモリ以外の部品も強化されている場合があります。たとえばSSD、電源、CPUクーラー、マザーボードなどです。総額が少し高くても、ほかの部品まで必要な仕様なら、上位モデルのほうが合理的です。

標準のまま買ってよい項目と変更したい項目は、BTOパソコンの標準構成はそのまま買ってよい?で整理しています。

購入時に32GBへ変更するメリット・デメリット

購入時の変更が最安とは限りません。ただし、相性確認と本体保証をまとめられることが大きなメリットです。

購入時に変更するメリット

届いた直後から32GBで使えます。自分で増設したり、不具合の原因を調べたりする必要もありません。

  • ショップが取り付けと動作確認を行う
  • メモリを含む完成品として問い合わせやすい
  • 取り外した標準メモリが手元に余らない
  • ノートPCや小型PCでも確実に希望容量を確保しやすい
  • 業務用PCを開封して作業する必要がない

購入時に変更するデメリット

ショップやモデルによって差額が大きくなります。また、メモリのメーカーや型番を選べない場合があります。

  • 市販メモリより高くなる場合がある
  • 変更料金がセール割引を上回る場合がある
  • 32GB×1枚など希望と異なる枚数になる場合がある
  • カスタマイズによって出荷が遅くなる場合がある
  • 別の32GB標準モデルより最終総額が高くなる場合がある

追加予算をメモリ、SSD、GPUのどこへ使うか迷う場合は、BTOパソコンにあと1万円かけるならどこを強化すべき?も参考にしてください。

標準16GBで買って自分で増設したほうが安い?

デスクトップPCは、自分で増設すると安くなる可能性があります。ただし、「32GBメモリの販売価格」だけで判断してはいけません。

自分で増設する場合の実質費用は、次のように考えます。

  • 自分で32GB化する実質費用 = 新しいメモリ代 + 送料 - 取り外したメモリの価値 + 作業・保証リスク

標準構成が16GB×1枚で、同じ型番の16GBを1枚追加できるなら、費用を抑えやすくなります。一方、8GB×2枚で2スロットが埋まっているPCでは、32GB化のために16GB×2枚へ交換する必要があります。その場合、標準メモリが余る可能性があります。

標準16GBの構成32GB化の方法注意点
16GB×1枚・空きあり同仕様の16GBを1枚追加型番、速度、電圧、タイミングを確認
8GB×2枚・空き2本8GB×2枚を追加、または16GB×2枚へ交換DDR5の4枚挿しは速度や安定性も確認
8GB×2枚・空きなし16GB×2枚へ交換標準メモリが余る
オンボード16GB増設不可、または空きスロットへ追加機種ごとの仕様確認が必須

ケースを開けただけで、一律に保証がなくなるとは限りません。ただし、増設作業中の破損や、自分で追加したメモリが原因の不具合は保証対象外になる場合があります。追加パーツが原因の場合も同様です。購入前にショップの保証規約を確認してください。

32GBへ変更する前のチェックリスト

容量だけで決めないことが大切です。価格・枚数・速度・スロット・保証を同時に確認すると、割高な変更や増設できない構成を避けやすくなります。

確認項目確認する内容見落とした場合
本当に32GBが必要かゲーム、動画編集、配信、制作、同時起動ソフトを確認使わない容量へ予算を使う
変更差額16GB時と32GB時の見積総額を保存ほかの変更料金が混ざる
メモリ枚数16GB×2枚か32GB×1枚か帯域や増設計画が想定と変わる
規格と速度DDR4・DDR5、DDR5-4800・5600など安い理由・高い理由を比較できない
スロット総数、使用数、空き数、最大容量将来増設できない
メーカー・型番指定可否、JEDEC・XMP・EXPO、RGBの有無同じ32GBを公平に比較できない
32GB標準モデル同等CPU・GPUの別モデルを検索高い変更料金を払う
保証自分で増設した場合の対象範囲故障時の負担が増える
納期カスタマイズ後の出荷予定必要な日までに届かない

メーカーごとに選べる項目を比較したい方は、BTOショップごとのカスタマイズ項目を徹底比較も確認してください。

よくある質問

32GB化は、メモリ容量の不足を防ぐための変更です。すべての処理速度やゲームのフレームレートが2倍になるわけではありません。

メモリを16GBから32GBにするとパソコンは2倍速くなる?

16GBで足りている処理なら、32GBへ増やしても大幅には速くなりません。

効果が大きいのは、メモリ使用量が16GBに近づく、または超える場面です。ゲームとブラウザとDiscordを同時に使う場合などが当てはまります。動画編集、画像編集、配信、DTM、3DCG、仮想環境でも効果が期待できます。SSDへの退避やアプリ終了を減らせる可能性があります。

ゲーム用BTOパソコンは32GBへ変更するべき?

ゲームだけを起動するなら、16GBで足りる場合もあります。一方、配信・録画・ブラウザ・ボイスチャットを一緒に使うなら32GBが向いています。

予算が限られていて、32GBにするとGPUを1段階下げる必要がある場合は注意が必要です。プレイするゲームの必要メモリとGPU負荷を確認してください。メモリ不足が起きない範囲なら、GPUを優先したほうがフレームレートを伸ばしやすい場合があります。

32GB×1枚と16GB×2枚はどちらがよい?

一般的なデスクトップPCでは、16GB×2枚を基本にします。ただし、2スロット構成で将来64GBへ増設したい場合は、32GB×1枚も候補になります。

1枚構成は増設しやすい一方で、メモリ帯域を十分に使えない場合があります。容量だけでなく、CPUとマザーボードのチャネル構成も確認してください。

メモリ価格が下がるまで購入を待つべき?

近いうちに必ず安くなるとは判断できません。そのため、価格が下がることだけを理由に、必要なPCの購入を待つのはおすすめしにくい状況です。

2026年第3四半期も、DRAM契約価格の上昇予測が出ています。ただし、BTOの販売価格は在庫やセール、仕入れ契約によって変わります。そのため、DRAM価格と同じ日に同じ割合で上がるわけではありません。必要な時期を決めたうえで、通常カスタマイズ料金、32GB標準モデル、実施中のキャンペーンを分けて比較するほうが現実的です。

まとめ

基本構成が16GBのBTOパソコンを32GBへ変更する通常料金は、今回の代表例で28,300~56,600円でした。中央値は38,500円です。

  • 比較対象はすべて基本16GBの機種に統一した
  • アークの通常差額は+28,300円で、今回の最安例だった
  • Dynabook Directを追加し、同じ主要仕様の16GB/32GBモデル差は+28,600円
  • マウスコンピューターの通常差額は+38,500円で、期間限定の0円は集計から外した
  • 通常料金7件の中央値は+38,500円、デスクトップ6件の中央値は+42,755円
  • DDR5-5600・16GB×1枚から16GB×2枚という同条件の2社差は720円
  • 最初から32GBの機種はカスタマイズ料金の集計から除外する
  • 同じ32GBでも、速度・枚数・メーカー・OC仕様で価格が変わる
  • 本体表示価格ではなく、SSD・保証・送料まで含む最終総額を比べる
  • 自分で増設する場合は、空きスロット、相性、余る標準メモリ、保証を確認する

パソコンに詳しくなく、届いた直後から確実に32GBで使いたい場合は、32GB標準モデルか購入時のカスタマイズが向いています。一方、価格を最優先するなら、自分で増設する方法も候補です。ただし、自分でパーツを選び、不具合の原因を切り分けられることが前提になります。

関連ページ

メモリ容量やカスタマイズ後の価格、標準構成の選び方を続けて確認したい方は、次の記事も参考にしてください。

調査に使用した主な公式情報

価格や構成は変わる可能性があります。購入するときは、各公式ページで最新の見積もりを確認してください。





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