BTOパソコンはメモリ32GBへ変更するといくら高くなる?

PRが含まれています

最終更新日:2026年8月22日

BTOパソコンのメモリを16GBから32GBへ変更すると、いくら高くなるのでしょうか。

以前は「1万円前後」と考えられることもありましたが、メモリ価格やショップの在庫、選択する規格によって差額は大きく変わります。そこで、2026年8月22日にBTOショップとメーカー直販の公式販売ページを確認し、基本構成が16GBの機種だけを対象に32GBへの変更料金を調べました。

基本構成が16GBのモデルを32GBへ変更する通常差額は、今回確認した代表例で28,300~56,600円、7件の中央値は38,500円でした。

同じショップでも機種、DDR4・DDR5の違い、メモリ速度、枚数、セールによって料金は変わります。この記事では単純な相場だけでなく、32GBへ変更するべきか、32GB標準モデルへ切り替えるべきか、自分で増設するべきかまで判断できるように解説します。

先に用途別の必要容量を決めたい方は、BTOパソコンのメモリは16GB・32GB・64GBのどれがよい?を参考にしてください。本記事は「32GBが必要か」ではなく、「32GBをどの買い方で安く確保するか」に焦点を当てています。

16GB標準のBTOパソコンを32GBへ変更すると28,300~56,600円高くなった

基本構成を16GBに統一し、期間限定の無償増量を除いて比べると、通常料金の最安例はアークの28,300円、最高例はSEVENの56,600円でした。

ショップ・確認モデル基本の16GB構成32GB構成32GBにする差額条件
アーク
arkhive Gaming Custom GC-I5G56M AG-IA10B86MGB6-TS1
SanMax DDR5-4800 8GB×2枚
206,800円
32GB
235,100円
+28,300円通常カスタマイズ料金
Dynabook Direct
CZ/MA Webモデル
16GB×1枚
W6CZMA7FBS:210,980円
16GB×2枚
W6CZMA7FAS:239,580円
+28,600円ノートPC。同じCPU・SSD・OS・Officeなしの構成差
パソコンショップSEVEN
ZEFT R66AQ
DDR4-3200 16GB×1枚DDR4-3200 16GB×2枚+29,800円通常料金
マウスコンピューター
G TUNE DG-A5G50
DDR4-3200 8GB×2枚
264,800円
DDR4-3200 16GB×2枚
303,300円
+38,500円通常カスタマイズ料金
サイコム
G-Master Spear Mini B860 FX8
DDR5-5600 8GB×2枚DDR5-5600 16GB×2枚+47,010円通常料金
サイコム
G-Master Velox III Intel Edition
DDR5-5600 16GB×1枚DDR5-5600 16GB×2枚+55,880円通常料金
パソコンショップSEVEN
ZEFT G62AR
Crucial DDR5-5600 16GB×1枚Crucial DDR5-5600 16GB×2枚+56,600円通常料金

調査日:2026年8月22日。価格は税込。公式カスタマイズ画面、またはメモリ以外の主要仕様が同じ16GB/32GB構成で差額を確認できた代表例です。マウスコンピューターとアークは16GB時と32GB選択時の見積総額も併記しています。Dynabookはメモリを選ぶと型番が変わるため2型番の本体価格差です。ショップ全体の一律料金や平均価格ではありません。構成・価格・在庫は変更される可能性があります。

この表では、32GB標準モデルを0円として数えていません。全行の出発点を16GBにそろえ、メモリだけを32GBへ変えたときの増額を記録しています。Dynabookは同じCPU・512GB SSD・Windows 11 Home・Officeなしの16GBモデルと32GBモデルを比較し、メモリ容量・枚数以外の主要仕様をそろえました。

通常料金7件を小さい順に並べると、28,300円、28,600円、29,800円、38,500円、47,010円、55,880円、56,600円となり、中央値は38,500円です。ただし、デスクトップとノート、DDR4とDDR5、標準時の枚数が混在する代表例であり、市場全体の平均ではありません。デスクトップ6件だけの中央値は42,755円です。

CPU・GPU・SSDまで含めた最終価格の比較例は、BTOパソコンはカスタマイズ後にいくらになる?5社を同一条件で見積もり比較で確認できます。

調査結果から分かること

16GBを起点にそろえても、DDR規格、標準時の枚数、採用メーカー、ショップの値付けによって32GB化の料金は変わります。

条件を細かくそろえるとショップ差は720円だった

「DDR5-5600・16GB×1枚から16GB×2枚へ変更」という同じ条件では、サイコムが55,880円、SEVENが56,600円で、差は720円でした。

今回の最安28,300円と最高56,600円だけを見れば28,300円差ですが、前者はDDR5-4800の8GB×2枚が基本、後者はDDR5-5600の16GB×1枚が基本です。異なる速度や枚数を混ぜた最安順は、ショップの値付けだけを比べたことにはなりません。

サイコム内でも、16GB×1枚が基本の機種は+55,880円、8GB×2枚が基本の機種は+47,010円でした。差額8,870円は、同社で16GB×1枚を8GB×2枚へ変える料金と一致します。つまり、32GB側の価格だけでなく、差し引かれる標準16GB構成の評価額も追加料金へ影響しています。

アークとマウスの通常料金には10,200円差があった

今回追加したアークは+28,300円、通常価格へ変更したマウスコンピューターは+38,500円で、差は10,200円でした。

アークは206,800円の16GB構成から、32GB選択時に235,100円となりました。マウスコンピューターは264,800円の16GB構成から、32GB選択時に303,300円となりました。どちらも基本構成は8GB×2枚ですが、アークはDDR5-4800、マウスはDDR4-3200なので、この10,200円を純粋なショップ差とは断定できません。

一方、アークの28,300円とDynabook Directの28,600円は300円差です。ただし、前者はデスクトップBTOのメモリ交換、後者はノートPCの同一主要仕様モデル間の価格差です。金額が近くても、筐体とメモリの調達方法が違えば同条件比較にはなりません。

2026年に32GBへの変更料金が高い理由

2026年はDRAM価格の上昇がBTOのカスタマイズ料金にも影響していると考えられ、過去の「1万円前後」という感覚をそのまま使うのは危険です。

TrendForceは2026年第3四半期の従来型DRAM契約価格が前四半期比13~18%上昇すると予測しています。AI・サーバー向けへ生産能力が配分され、PC向けDRAMの供給が限られていることも指摘しています。

ただし、メモリ市況だけでショップ間の差額をすべて説明できるわけではありません。カスタマイズ料金には次の違いも反映されます。

  • 標準メモリを取り外して交換するのか、空きスロットへ追加するのか
  • DDR4かDDR5か
  • DDR5-4800、DDR5-5600、DDR5-6000などの速度
  • 16GB×2枚か32GB×1枚か
  • JEDEC準拠品か、XMP・EXPO対応のOCメモリか
  • ヒートスプレッダーやRGB LEDの有無
  • メーカーと型番を指定できるか
  • 組み立て、相性確認、動作検証、在庫管理、保証対応の費用

メモリのメーカーや型番が書かれていない場合の判断方法は、型番非公開の電源・SSD・メモリを使うBTOパソコンは買ってよい?も参考にしてください。

32GBへの変更料金はいくらまでなら払ってよい?

差額だけに共通の上限を決めるより、「32GB標準の別モデルとの差」と「自分で増設する総費用」の安いほうを基準にします。

32GB化の差額判断の目安次に確認すること
3万円前後まで今回のアーク・Dynabook・SEVENの確認例に近い。購入時変更の有力候補DDR4かDDR5か、16GB×2枚になるか
3万~5万円32GB標準モデルや別ショップとも比較するCPU・GPU・SSDをそろえた最終総額
5万円以上別モデル・別ショップ・自分で増設の3通りを比較するメモリ速度、ブランド、冷却部品、保証など価格差の中身

3万円や5万円という区切りは、すべてのBTOパソコンに適用できる相場ではありません。今回、基本16GBの実売モデルで確認できた差額を基準にした比較開始ラインです。

例えば32GBへの変更が55,880円でも、静音ケース、指定メーカーの電源、希望するマザーボードなど、そのショップでしか選べない構成に価値を感じるなら、メモリ差額だけで除外する必要はありません。反対に、CPU・GPU・SSDが同じ32GB標準モデルを安く買えるなら、変更料金を払う理由は小さくなります。

BTO全体の予算配分は、BTOパソコンはどこをカスタマイズすべき?優先順位を解説で確認できます。

32GB標準モデルとカスタマイズ後価格を比べる方法

比較するのは一覧に表示された本体価格ではなく、必要な構成をすべて反映した支払総額です。

次の2台を別々のタブで開き、条件をそろえて比較します。

  • A:希望するCPU・GPUを搭載した16GB標準モデル
  • B:同等のCPU・GPUを搭載した32GB標準モデル
比較項目16GB標準モデル32GB標準モデル
本体表示価格記入記入
32GBへの変更料金加算0円
メモリ規格・速度・枚数確認確認
SSDを同じ容量へ変更加算加算
電源・CPUクーラーの差確認確認
保証料金加算加算
送料加算加算
ポイント・還元差し引く差し引く
実質総額計算計算

32GB標準の上位モデルは、メモリだけでなくSSD、電源、CPUクーラー、マザーボードも強化されている場合があります。総額が少し高くても、ほかの部品まで必要な仕様なら上位モデルのほうが合理的です。

標準のまま買ってよい項目と変更したい項目は、BTOパソコンの標準構成はそのまま買ってよい?で整理しています。

購入時に32GBへ変更するメリット・デメリット

購入時の変更は最安とは限りませんが、相性確認と本体保証をまとめられることが最大のメリットです。

購入時に変更するメリット

届いた直後から32GBで使え、増設作業や不具合の切り分けが不要です。

  • ショップが取り付けと動作確認を行う
  • メモリを含む完成品として問い合わせやすい
  • 取り外した標準メモリが手元に余らない
  • ノートPCや小型PCでも確実に希望容量を確保しやすい
  • 業務用PCを開封して作業する必要がない

購入時に変更するデメリット

ショップやモデルによって差額が大きく、メモリのメーカーや型番を選べない場合があります。

  • 市販メモリより高くなる場合がある
  • 変更料金がセール割引を上回る場合がある
  • 32GB×1枚など希望と異なる枚数になる場合がある
  • カスタマイズによって出荷が遅くなる場合がある
  • 別の32GB標準モデルより最終総額が高くなる場合がある

追加予算をメモリ、SSD、GPUのどこへ使うか迷う場合は、BTOパソコンにあと1万円かけるならどこを強化すべき?も参考にしてください。

標準16GBで買って自分で増設したほうが安い?

デスクトップPCは自分で増設すると安くなる可能性がありますが、「32GBメモリの販売価格」だけで判断してはいけません。

自分で増設する実質費用は、次のように考えます。

  • 自分で32GB化する実質費用 = 新しいメモリ代 + 送料 - 取り外したメモリの価値 + 作業・保証リスク

標準構成が16GB×1枚で、同じ型番の16GBを1枚追加できるなら、費用を抑えやすくなります。一方、8GB×2枚で2スロットが埋まっているPCは、32GB化するために16GB×2枚へ交換し、標準メモリが余る可能性があります。

標準16GBの構成32GB化の方法注意点
16GB×1枚・空きあり同仕様の16GBを1枚追加型番、速度、電圧、タイミングを確認
8GB×2枚・空き2本8GB×2枚を追加、または16GB×2枚へ交換DDR5の4枚挿しは速度や安定性も確認
8GB×2枚・空きなし16GB×2枚へ交換標準メモリが余る
オンボード16GB増設不可、または空きスロットへ追加機種ごとの仕様確認が必須

さらに、ケースを開けたこと自体で一律に保証がなくなるとは限りませんが、増設作業中の破損、自分で追加したメモリ、追加パーツが原因の不具合は保証対象外になる場合があります。購入前にショップの保証規約を確認してください。

32GBへ変更する前のチェックリスト

容量だけで決めず、価格・枚数・速度・スロット・保証を同時に確認すれば、割高な変更や増設できない構成を避けやすくなります。

確認項目確認する内容見落とした場合
本当に32GBが必要かゲーム、動画編集、配信、制作、同時起動ソフトを確認使わない容量へ予算を使う
変更差額16GB時と32GB時の見積総額を保存ほかの変更料金が混ざる
メモリ枚数16GB×2枚か32GB×1枚か帯域や増設計画が想定と変わる
規格と速度DDR4・DDR5、DDR5-4800・5600など安い理由・高い理由を比較できない
スロット総数、使用数、空き数、最大容量将来増設できない
メーカー・型番指定可否、JEDEC・XMP・EXPO、RGBの有無同じ32GBを公平に比較できない
32GB標準モデル同等CPU・GPUの別モデルを検索高い変更料金を払う
保証自分で増設した場合の対象範囲故障時の負担が増える
納期カスタマイズ後の出荷予定必要な日までに届かない

メーカーごとに選べる項目を比較したい方は、BTOショップごとのカスタマイズ項目を徹底比較も確認してください。

よくある質問

32GB化は容量不足を防ぐための変更であり、すべての処理速度やゲームのフレームレートを2倍にする変更ではありません。

メモリを16GBから32GBにするとパソコンは2倍速くなる?

16GBで足りている処理は、32GBへ増やしても大幅には速くなりません。

効果が大きいのは、使用量が16GBへ近づく、または超える場面です。ゲームとブラウザとDiscordの同時使用、動画編集、画像編集、配信、DTM、3DCG、仮想環境などでは、SSDへの退避やアプリ終了を減らせる可能性があります。

ゲーム用BTOパソコンは32GBへ変更するべき?

ゲームだけを起動するなら16GBで足りる場合もありますが、配信・録画・ブラウザ・ボイスチャットを併用するなら32GBが向いています。

予算が限られ、GPUを1段階下げないと32GBにできない場合は、プレイするゲームの必要メモリとGPU負荷を確認してください。容量不足が起きない範囲では、GPUを優先したほうがフレームレートを伸ばしやすい場合があります。

32GB×1枚と16GB×2枚はどちらがよい?

一般的なデスクトップPCでは16GB×2枚を基本にし、2スロット構成で将来64GBへ増設したい場合は32GB×1枚も候補になります。

1枚構成は増設しやすい反面、メモリ帯域を十分に使えない場合があります。容量だけでなく、CPUとマザーボードのチャネル構成を確認してください。

メモリ価格が下がるまで購入を待つべき?

近いうちに必ず安くなるとは判断できないため、必要なPCを価格下落だけを理由に待つのはおすすめしにくい状況です。

2026年第3四半期もDRAM契約価格の上昇予測が出ています。ただし、BTOの販売価格は在庫、セール、仕入れ契約によって動くため、市況と同じ日に同じ割合で上がるわけではありません。必要な時期を決め、通常カスタマイズ料金、32GB標準モデル、実施中のキャンペーンを分けて比較するほうが現実的です。

まとめ

基本構成が16GBのBTOパソコンを32GBへ変更する通常料金は、今回の代表例で28,300~56,600円、中央値は38,500円でした。

  • 比較対象はすべて基本16GBの機種に統一した
  • アークの通常差額は+28,300円で、今回の最安例だった
  • Dynabook Directを追加し、同じ主要仕様の16GB/32GBモデル差は+28,600円
  • マウスコンピューターの通常差額は+38,500円で、期間限定の0円は集計から外した
  • 通常料金7件の中央値は+38,500円、デスクトップ6件の中央値は+42,755円
  • DDR5-5600・16GB×1枚から16GB×2枚という同条件の2社差は720円
  • 最初から32GBの機種はカスタマイズ料金の集計から除外する
  • 同じ32GBでも、速度・枚数・メーカー・OC仕様で価格が変わる
  • 本体表示価格ではなく、SSD・保証・送料まで含む最終総額を比べる
  • 自分で増設する場合は、空きスロット、相性、余る標準メモリ、保証を確認する

パソコンに詳しくなく、届いた直後から確実に32GBで使いたいなら、32GB標準モデルまたは購入時のカスタマイズが向いています。価格を最優先し、自分でパーツを選んで不具合を切り分けられるなら、標準16GBで購入して増設する方法も比較対象になります。

関連ページ

メモリ容量、カスタマイズ後価格、標準構成の判断を続けて確認したい方は、次の記事も参考にしてください。

調査に使用した主な公式情報

価格と構成は変動するため、購入時は各公式ページで最新の見積もりを確認してください。





おすすめ