テレワーク用パソコンおすすめ4選|必要スペックと失敗しない選び方【2026年】

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最終更新日:2026年8月30日

テレワーク用のパソコンは、単純に「Core i5なら十分」「メモリ16GBなら安心」と決めると失敗することがあります。

在宅勤務では、Web会議をしながらブラウザを開き、ExcelやPDF、チャット、クラウドストレージを同時に使うことが珍しくありません。さらに、外部モニターやUSB-Cドック、有線LAN、会社指定のVPNやセキュリティソフトまで加わるため、店頭のスペック表だけでは快適さを判断しにくいからです。

2026年にテレワーク用PCを買うなら、一般的な事務作業では「Windows 11・Core 5/Core Ultra 5/Ryzen 5クラス・メモリ16GB・SSD 512GB」を基本にし、Web会議をしながら重いExcelや多数のブラウザタブ、生成AI、業務アプリを同時に使うならメモリ32GBを検討するのが現実的です。

この記事では、Microsoft TeamsやZoomの公式要件、現在販売されているPCの仕様を確認したうえで、テレワークに必要なスペックを解説します。さらに、他の記事では見落とされやすい「同時起動するソフトからの逆算」「ドック適性」「PCと回線のボトルネック切り分け」「故障時の停止コスト」まで踏み込んで選び方を整理します。

結論|テレワーク用PCはこのスペックを基準に選ぶ

迷ったら、CPUだけを上げるよりも「メモリ16GB以上・SSD 512GB以上・Web会議に必要なカメラとマイク・外部モニターを接続できる端子」をそろえることを優先してください。

使い方CPUの目安メモリSSD画面おすすめ度
メール・文書作成・軽いWeb会議Core i3/Ryzen 3以上16GB推奨256~512GB13~15.6型軽作業中心なら可
Teams・Zoom+ブラウザ+OfficeCore 5/Core Ultra 5/Ryzen 5クラス16GB512GB14~15.6型標準的なおすすめ構成
Web会議+多数のタブ+大きなExcel・PDF・生成AICore Ultra 5~7/Ryzen 5~7クラス32GB512GB~1TB14型以上+外部モニターマルチタスク重視
動画編集・3DCG・CADも兼用Core Ultra 7/Ryzen 7以上を検討32GB以上1TB以上外部モニター推奨用途に応じてGPUも選ぶ

8GBメモリでもWeb会議アプリ自体は動作しますが、「動くこと」と「仕事中に余裕があること」は別です。2026年に新品を買うのであれば、長く使うことも考えて16GBを基準にしたほうが無難です。

公式の最低要件をそのまま「購入基準」にしてはいけない

TeamsやZoomの最低動作要件は、アプリを起動できる最低ラインであり、複数アプリを同時に使うテレワークPCの快適スペックとは一致しません。

Microsoft TeamsのWindows向けハードウェア要件では、CPUは1.1GHz以上の2コア、メモリは4GBが最低条件として示されています。一方、Zoom Workplaceのデスクトップアプリでは4GBが最低条件ですが、推奨メモリは16GB、推奨CPUは2.5GHz以上のクアッドコアと案内されています。

項目Teams公式の最低要件Zoom公式の目安当サイトの購入目安
CPU2コア・1.1GHz以上最低デュアルコア、推奨クアッドコアCore 5/Core Ultra 5/Ryzen 5クラス
メモリ4GB最低4GB、推奨16GB16GB、重い同時作業なら32GB
ストレージアプリ用の空き容量が必要アプリ用の空き容量が必要SSD 512GBを基本

会社のPCでは、TeamsやZoom以外にブラウザ、Excel、Outlook、チャット、VPN、EDRなどが常駐することがあります。そのため、最低要件に近いPCほど、Web会議開始後に余裕がなくなりやすくなります。

独自分析1|テレワークPCの性能は「同時起動する仕事セット」から逆算する

テレワークでは、一番重いソフトを1本だけ見るのではなく「会議中に同時に何を開くか」で必要スペックを決めるほうが実態に合います。

例えば、同じ「事務作業」でも負荷は大きく変わります。

仕事セット同時に使うものの例推奨メモリ向いている構成
A:軽作業メール+ブラウザ数枚+Word16GBCore i3/Ryzen 3以上でも対応しやすい
B:標準テレワークTeams/Zoom+ブラウザ+Excel+PDF+チャット16GBCore 5/Core Ultra 5/Ryzen 5クラス
C:重いマルチタスクWeb会議+多数のタブ+大容量Excel+PDF+AI+クラウド同期32GBCore Ultra 5~7/Ryzen 5~7クラス
D:専門用途兼用上記+Premiere Pro/CAD/開発環境/仮想環境32~64GB用途別にCPU・GPU・メモリを増やす

特に注意したいのがブラウザです。業務SaaSが増えた現在は、ブラウザ自体が仕事のプラットフォームになっています。複数のWebアプリ、チャット、クラウドストレージを開いたまま会議をすると、CPUより先にメモリの余裕が減るケースがあります。

逆に、Wordやメールが中心なら高価なCore Ultra 7やRyzen 7へ上げても、体感差が小さいことがあります。予算はメモリ、外部モニター、保証、入力機器へ回したほうが仕事全体の快適さにつながる場合があります。

テレワークにおすすめのパソコン4選

テレワーク用PCは「持ち運び」「会社向け管理機能」「自宅据え置き」「拡張性」のどれを重視するかで選ぶ機種が変わります。

機種向いている人主な構成特徴
HP OmniBook 7 Aero 13-bg持ち運びが多い人Ryzen AI 5 340/16GB/512GB約970gの軽量13.3型
ThinkPad E14 Gen 7 AMD仕事用機能を重視する人Ryzen 5 230/16GB/512GBWindows 11 Pro、FHDカメラ、プライバシーシャッター
mouse A5-A5A01SR-A自宅中心で端子とサポートを重視する人Ryzen 5 7430U/16GB/500GBHDMI・USB-C映像出力・有線LAN
TSUKUMO AeroStream RM5A-A254B/NT1自宅据え置きでコスパを重視する人Ryzen 5 5600GT/16GB/1TBデスクトップで増設しやすい

※仕様・販売状況・価格は変更されることがあります。購入前に各メーカーの販売ページで最新構成を確認してください。

HP OmniBook 7 Aero 13-bg|出社と在宅を行き来する人に向く軽量モデル

毎日PCを持ち運ぶなら、CPUを1段階上げるよりも本体重量を抑えるほうが実用上のメリットが大きい場合があります。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgは、標準モデルでRyzen AI 5 340、16GBメモリ、512GB SSDを搭載する13.3型ノートです。約970gと軽く、Wi-Fi 6Eに対応しています。

16GB+512GBなので、TeamsやZoom、ブラウザ、Officeを使う一般的なテレワークには十分狙いやすい構成です。13.3型は持ち運びやすい反面、自宅で表計算や資料作成を長時間行うなら外部モニターを組み合わせると使いやすくなります。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの販売ページ

ThinkPad E14 Gen 7 AMD|Windows 11 Proと業務向け機能を重視する人向け

会社の管理要件やリモートデスクトップ、暗号化機能まで考えるなら、個人向けPCよりWindows 11 Pro搭載のビジネスノートが選びやすいです。

ThinkPad E14 Gen 7 AMDのOffice搭載構成には、Ryzen 5 230、16GB DDR5、512GB SSD、14型WUXGAディスプレイ、Windows 11 Proを備えるモデルがあります。

1080pカメラ、IRカメラ、プライバシーシャッター、指紋認証、Wi-Fi 7など、テレワークで役立つ機能がまとまっているのも利点です。会社側からWindows 11 Proや端末管理機能を指定される場合は有力候補になります。

ThinkPad E14 Gen 7 AMDの販売ページ

mouse A5-A5A01SR-A|自宅中心で外部機器をつなぎたい人向け

据え置きに近い使い方をするノートPCでは、軽さよりもHDMI・USB-C映像出力・有線LANなどの端子が仕事効率へ直結します。

mouse A5-A5A01SR-Aは、Ryzen 5 7430U、16GBメモリ、500GB NVMe SSD、15.6型フルHD非光沢液晶を搭載するノートPCです。

HDMIに加え、USB-Cからの映像出力とUSB Power Delivery入力に対応し、ギガビット有線LANも備えています。自宅で外部ディスプレイや有線LANを使いたい人に合わせやすい構成です。

また、標準3年間のセンドバック修理保証と24時間365日の電話サポートが案内されているため、PCトラブル時の相談先を重視する人にも向きます。

mouse A5-A5A01SR-Aの販売ページ

TSUKUMO AeroStream RM5A-A254B/NT1|在宅固定ならデスクトップも有力

PCを持ち出さないなら、ノートだけでなく、メモリやストレージを増設しやすいデスクトップを選ぶのも合理的です。

TSUKUMOのAeroStream RM5A-A254B/NT1は、Ryzen 5 5600GT、16GBメモリ、1TB SSDを備えるデスクトップPCです。

Web会議、Office、ブラウザなど一般的な業務では十分使いやすい構成で、1TB SSDはローカルへ資料を多く保存する人にも余裕があります。デスクトップなので、ディスプレイ、Webカメラ、マイクまたはヘッドセットは別途用意します。

また、標準では有線LANを使う構成として考えやすく、Wi-Fiを使いたい場合は購入時の無線機能の有無を確認してください。在宅勤務で通信の安定性を優先するなら、むしろ有線LANは長所になります。

TSUKUMO AeroStream RM5A-A254Bシリーズの販売ページ

CPUは「Core i5なら大丈夫」ではなく世代と型番まで確認する

CPUは「Core i5」「Ryzen 5」というブランド名だけで比較せず、世代・型番・コア数を含めて判断してください。

以前は「ノート用Core i5はデスクトップ用Core i3程度」といった大まかな比較も見られましたが、現在はCPUの世代、Pコア/Eコア構成、消費電力枠などが大きく異なるため、一律には比較できません。

一般的なテレワークなら、最新世代のCore 5、Core Ultra 5、Ryzen 5クラスを選べば余裕を持ちやすくなります。メールや文書作成だけなら下位CPUでも動作しますが、Web会議中に画面共有や複数アプリを使うなら、4コア以上を一つの目安にすると安心です。

Zoomも推奨CPUとして2.5GHz以上のクアッドコアを案内しています。

メモリは16GBを標準、重いマルチタスクなら32GB

2026年に仕事用PCを新品で買うなら、8GBではなく16GBを標準ラインと考え、会議中も多数のアプリを開く人は32GBを検討してください。

メモリが不足すると、SSDを一時的な退避領域として使うため、アプリの切り替えやブラウザタブの復帰が遅くなりやすくなります。

特に32GBを検討したいのは次のような人です。

  • ブラウザのタブを大量に開いたまま仕事をする
  • TeamsやZoom中に大容量ExcelやPDFを扱う
  • Power BIなど重めの業務アプリを使う
  • 生成AIツールや複数のクラウドサービスを常時併用する
  • 画像編集・動画編集・開発環境も兼用する
  • 購入後に4~5年程度使う予定で余裕を持たせたい

逆に、メール、ブラウザ数枚、Word程度なら32GBへ増やしても効果は小さく、16GBで十分な場合が多いです。

SSDは512GBが扱いやすい|クラウド中心なら256GBも可能

SSDは512GBを基本にし、OneDriveやGoogle Driveなどクラウド中心でローカル保存が少ないなら256GB、動画や大容量データも置くなら1TB以上を選ぶと無駄がありません。

「テレワークなら絶対500GB以上必要」というわけではありません。VDIやリモートデスクトップ中心で、ほとんどのデータを会社側へ保存する環境なら256GBでも足ります。

一方、Windows Update、一時ファイル、ローカル同期、Officeデータなどで空き容量は徐々に減ります。自分でストレージ管理をしたくない人には512GBのほうが扱いやすいでしょう。

GPUは基本的に内蔵GPUで十分|NPUも必須ではない

Office、Web会議、ブラウザ、リモートデスクトップが中心なら、RTXなどの高性能GPUは原則不要です。

最近はNPUを搭載したCore UltraやRyzen AI搭載PCも増えています。NPUは対応するAI処理を省電力で実行できる利点がありますが、一般的なテレワークのためだけに必須というわけではありません。

予算が限られるなら、NPU性能を追う前にメモリ容量、SSD、ディスプレイ、端子、保証を整えたほうが仕事全体では効果が出やすいでしょう。

ただし、Premiere Pro、DaVinci Resolve、3DCG、CAD、ローカルAIなどを兼用するなら話は別です。用途に応じてGPUを選んでください。

独自分析2|「ドック適性」を確認すると在宅勤務の使いやすさが変わる

ノートPCではCPU性能だけでなく、USB-C一本で電源・映像・周辺機器をまとめられるかどうかが、毎日の着脱作業に大きく影響します。

自宅では外部モニター、キーボード、マウス、LANを接続し、出社時にはノートPCだけ持ち出す使い方が増えています。この場合は「USB-C端子があるか」だけでは不十分です。

USB-Cは端子の形が同じでも、映像出力やUSB Power Deliveryに対応しない製品があります。

ドック適性チェック確認する理由
USB-Cから映像出力できる外部モニター接続をまとめやすい
USB Power Delivery入力に対応対応ドックから充電できる
HDMIを備えるドックがなくてもモニターへ接続しやすい
有線LANまたはLAN対応ドックを使えるWi-Fiが不安定なときの切り分けに使える
2画面以上の出力条件が明記されているデュアルモニター化で失敗しにくい
ヘッドセット端子がある会議用機器をシンプルに接続できる

購入前にメーカー仕様表で「DisplayPort Alt Mode」「USB PD」「外部ディスプレイ出力」の記載を確認してください。

ノートとデスクトップはどちらがテレワーク向き?

出社・移動があるならノートPC、自宅から動かさないならデスクトップ、両方の利点を取りたいなら「ノートPC+外部モニター」が最も柔軟です。

タイプメリットデメリット向いている人
ノートPC移動できる、カメラ・マイク・画面が一体増設性が低い機種が多い出社と在宅を行き来する人
デスクトップ増設・修理しやすい、外部機器を固定できる持ち運べない、周辺機器が必要完全在宅・固定席の人
ノート+外部モニター移動性と作業領域を両立できるモニターやドック代が必要ハイブリッド勤務

デスクトップはノートより「必ず高性能」というわけではありません。ただし、同じ予算なら冷却や増設性に余裕を持たせやすく、メモリやSSDを後から交換できる製品も多くあります。

画面は14~15.6型が使いやすい|自宅では外部モニターを優先

PC本体の画面サイズだけで悩むより、自宅で23.8~27型程度の外部モニターを追加できる構成にしたほうが、資料を並べる仕事では効率を上げやすくなります。

持ち運び中心なら13~14型、据え置き中心なら15.6型が選びやすいサイズです。最近は縦方向が広い1920×1200の16:10液晶も増えており、Webページや文書を扱う仕事に向きます。

ただし、表計算、チャット、ブラウザ、会議画面を同時に表示するなら、ノート本体の大型化だけでは限界があります。外部モニターへ予算を回す方法も比較してください。

独自分析3|「PCが遅い」と「回線が遅い」を切り分けてから買い替える

Web会議が止まるからといって、原因がPC性能とは限りません。買い替える前に、PC・Wi-Fi・インターネット回線・VPN・接続先のどこが遅いのかを切り分ける必要があります。

症状疑いやすい原因最初に確認すること
文字入力やアプリ切替まで遅いCPU・メモリ・SSDタスクマネージャーでCPU・メモリ・ディスク使用率を確認
会議の音声や映像だけ途切れるWi-Fi・回線・VPN有線LANで同じ会議を試す
自分の画面共有時だけ重いCPU負荷・会議アプリ設定背景効果を切り、共有範囲を減らして比較
リモートデスクトップだけ反応が遅い回線遅延・VPN・接続先PCローカルアプリが正常か比較する
タブを増やすと急に重いメモリ不足メモリ使用率とページングの増加を確認
夜だけ会議が不安定回線混雑・Wi-Fi干渉時間帯と有線/無線で再現性を比較

有線LANへ変えるだけで安定するなら、PCを買い替えても根本解決しません。反対に、オフラインのExcelやアプリ切り替えまで遅いなら、PC側の性能不足を疑いやすくなります。

インターネット回線を見直す場合は、姉妹サイトの「光回線の失敗しない選び方」も参考にしてください。

Windows 11 HomeとProはどちらを選ぶ?

一般的なクラウド業務ならWindows 11 Homeでも使えますが、会社からBitLockerの管理、リモートデスクトップのホスト、ドメイン/Microsoft Entra ID参加を求められる場合はWindows 11 Proを選びます。

Windows 11 Proには、BitLockerドライブ暗号化、リモートデスクトップ、ドメインやMicrosoft Entra IDへの参加など、業務管理に関係する機能があります。

注意したいのは、Windows Homeでも対応PCでは「デバイスの暗号化」が利用できる場合があることです。「暗号化したい=必ずPro」という単純な話ではありません。会社側の管理方式や必要機能を確認してください。

また、Windowsのリモートデスクトップ機能で接続される側(ホスト)にする場合は、Windows Proが必要です。接続する側のクライアントPCはHomeでも利用できます。

Windows 10は2025年10月14日に通常サポートが終了しています。2026年に新しく仕事用PCを購入するなら、Windows 11を前提にしてください。

セキュリティは「市販のウイルス対策ソフトを入れれば終わり」ではない

テレワークのセキュリティで最優先なのは、会社のルールに従い、OS更新・多要素認証・端末暗号化・画面ロック・安全なネットワークを組み合わせることです。

IPAもテレワークの安全な利用について、所属組織が定めたルールの確認・遵守を前提としています。会社から端末やVPN、EDR、認証方法が指定されているなら、個人判断で別のソフトへ置き換えてはいけません。

個人PCを業務に使う場合は、最低でも次を確認してください。

  • 会社が私物PCの利用を許可しているか
  • Windows Updateを自動適用できる状態か
  • 多要素認証を有効にしているか
  • ストレージ暗号化を利用しているか
  • 離席時に自動ロックするか
  • Webカメラにプライバシーシャッターがあるか
  • ブラウザや業務アプリを最新状態にしているか
  • 会社指定のVPN・EDR・セキュリティソフトを使っているか
  • 共有PCの場合、仕事用アカウントを分離しているか

Windows標準のMicrosoft Defenderもあるため、NortonやMcAfeeなど特定の市販ソフトを全員が必ず追加購入しなければならないわけではありません。会社のポリシーを最優先してください。

独自分析4|価格だけでなく「仕事が止まるコスト」で保証を考える

仕事用PCは、本体価格が1万円安いかどうかより、故障したときに何日仕事が止まるかのほうが大きな損失になることがあります。

たとえば、ここでは仮に自分の作業時間の価値を1時間2,500円、PC故障による停止を1日8時間とします。

停止期間機会損失の単純計算
1日2,500円 × 8時間 = 20,000円
2日40,000円
3日60,000円

これはあくまで計算例ですが、仕事に使うPCでは「3年保証」「翌営業日対応」「修理受付の分かりやすさ」「代替機を用意できるか」に金銭的な価値があります。

別の見方もできます。毎日、PCの待ち時間が合計30秒発生し、それが20回、年間220日続くと仮定すると、失う時間は次の通りです。

30秒 × 20回 × 220日 = 132,000秒 = 約36.7時間/年

1回の待ち時間は短くても、毎日の業務では積み重なります。仕事用PCはベンチマークの最大性能ではなく、「待ち時間」と「停止時間」を減らせるかで考えると選びやすくなります。

BTOメーカーごとの保証や支払総額まで比較したい場合は「BTOショップおすすめ比較」も参考にしてください。

テレワーク用PCで高性能すぎる構成も不要

一般事務だけなら、Core Ultra 9やRyzen 9、高性能GPUへ予算を使っても仕事の待ち時間が比例して短くなるわけではありません。

オーバースペックになりやすい例は次の通りです。

  • OfficeとWeb会議だけなのにRTX 5070などの高性能GPUを搭載する
  • メールと文書作成中心なのに64GBメモリを選ぶ
  • クラウド保存中心なのに4TB SSDを載せる
  • 外部モニターを使わないのに映像出力数だけで機種を選ぶ
  • 会社で使わない機能のためだけにWindows Proへ上げる

ただし、同じPCで動画編集、3DCG、ローカルAI、開発を行うなら高性能構成にも意味があります。「テレワーク用」という名前ではなく、最も重い実作業を基準にしてください。

中古PCを選ぶならWindows 11対応とバッテリーを必ず確認

中古のテレワークPCは価格だけで選ばず、Windows 11の正式対応、バッテリー状態、Webカメラ、Wi-Fi規格、USB-C機能を確認してください。

Windows 10の通常サポートはすでに終了しているため、古いCPUを搭載した安価な中古PCを仕事用として買う場合は注意が必要です。

また、モバイル用途ではバッテリー劣化が使い勝手へ直結します。中古販売店がバッテリー容量を保証しているか、交換しやすい機種かも確認してください。

BTOパソコンはテレワークにも向いている

自宅据え置きで使うなら、BTOは「メモリ32GB・SSD 1TB」など仕事に必要な部分だけを増やしやすいのがメリットです。

BTOパソコンはゲーミングPCだけではありません。事務用のデスクトップやクリエイター向けPCもあり、メモリ、SSD、保証、無線LANなどを用途に合わせて選べます。

特に完全在宅でPCを持ち運ばないなら、デスクトップBTOは有力です。あとからメモリやストレージを増設しやすく、故障時に部品単位で対応しやすい製品もあります。

BTOが初めてなら「パソコンに詳しくなくてもBTOがおすすめな理由」、TSUKUMOの注文手順は「ツクモでBTOパソコンを買う方法」もあわせて確認してください。

テレワーク用PCを購入する前のチェックリスト

最後はスペック表だけで決めず、「仕事の同時起動・会社のIT要件・外部機器・通信・保証」まで一度に確認すると失敗を減らせます。

チェック項目確認内容
1. 会社ルール私物PC可否、OS、VPN、暗号化、端末管理の指定
2. 同時起動Teams/Zoom、ブラウザ、Excel、PDF、AIなど何を同時に使うか
3. CPUブランド名だけでなく世代・型番・コア数を確認
4. メモリ標準16GB、重いマルチタスクなら32GB
5. SSD標準512GB、ローカル保存が多ければ1TB
6. Web会議カメラ、マイク、ヘッドセット端子、プライバシーシャッター
7. 外部モニターHDMI、USB-C映像出力、必要な画面数
8. ドックUSB PD、DisplayPort Alt Mode、LAN対応
9. ネットワークWi-Fi 6/6E/7、有線LANの利用可否
10. 保証保証期間、修理方法、サポート時間、代替機の有無

よくある質問

テレワークに8GBメモリでは足りませんか?

軽い作業なら8GBでも動きますが、2026年に新品を購入するなら16GBをおすすめします。

ZoomやTeamsだけでなく、ブラウザ、Office、チャット、セキュリティソフトを同時に使うためです。価格差が小さいなら16GBを優先してください。

Core i3やRyzen 3でもテレワークできますか?

メール、Word、軽いブラウザ作業なら可能ですが、Web会議と複数アプリの同時使用が多いならCore 5/Ryzen 5クラスのほうが余裕があります。

CPU名だけでなく世代や型番によって性能が違うため、「i3だから遅い」「i5だから速い」と単純には判断できません。

テレワークにグラフィックボードは必要ですか?

一般的な事務作業やWeb会議では不要で、CPU内蔵グラフィックスで十分です。

動画編集、3DCG、CAD、AIなどGPUを使う仕事を兼ねる場合だけ、用途に合うGPUを追加してください。

ノートPCだけで仕事をしても問題ありませんか?

問題ありませんが、長時間の資料作成や表計算が多いなら外部モニター、キーボード、マウスを追加すると作業しやすくなります。

持ち運び用の13~14型PCでも、自宅では大画面へ接続すれば使い勝手を補えます。

Office付きPCを買うべきですか?

会社からMicrosoft 365アカウントが支給されるなら、Office付きPCを重複購入しないよう先に確認してください。

会社のライセンスが使えず、買い切り版のOfficeが必要ならOffice Home & Business搭載モデルを比較します。

Wi-FiだけでWeb会議はできますか?

Wi-Fiでも利用できますが、会議が不安定なときに有線LANへ切り替えられる環境があると原因を切り分けやすくなります。

特に固定席で毎日会議をするなら、ルーターとPCを有線接続できるか確認しておくと安心です。

まとめ|テレワーク用PCは「仕事全体」で選ぶ

テレワーク用PCで最も大切なのは、CPUの名前や価格だけではなく、会議中の同時作業、メモリ、外部モニター、通信、セキュリティ、故障時の復旧まで含めて仕事が止まりにくい構成を選ぶことです。

一般的な在宅勤務なら、Core 5/Core Ultra 5/Ryzen 5クラス、メモリ16GB、SSD 512GBを基準にすれば選びやすくなります。多数のアプリを同時に開くなら32GB、完全在宅ならデスクトップ、持ち運ぶなら14型前後の軽量ノートを検討してください。

そして、Web会議が遅いからといってすぐPCを買い替えず、有線LANで改善するか、ローカルアプリまで遅いかを切り分けることも重要です。

「高性能なPCを買うこと」ではなく、「自分の仕事で待ち時間と停止時間を減らすこと」をゴールにすると、必要以上に高いPCを買う失敗も、安すぎるPCを買って後悔する失敗も減らせます。

関連ページ

主な参考情報

スペックやセキュリティ要件は変更されるため、購入時には必ず公式情報も確認してください。





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